「よっ、今回は恋次君なんだ・・・
   副隊長なのにご苦労様だな。」

一人することなくボーッとしてた俺に
声をかけて来たのは・・・


「おっ、じゃねぇか。もしかして、お前の所も今夜か?」


やはりだ。まぁ俺がの声を間違えるわけないんだけどな。


「おお、うちだけじゃなくて、ほとんどの隊が今日みたいだぞ。」


俺は、ラッキーと思ったんだがの言葉で
チッ、と小さく舌打ちをした。




106話   隊長それはやめて下さい







今日は桜の一番の満開の日で
夜桜を見ながら宴会を6番隊の皆でやってもいいか
隊長に頼んだ。


「夜桜?・・・・構わん、好きにしろ。」


意外にあっさりと許可が出て喜んだんだが・・・


「そのかわり、言い出したお前が場所を取る事だ。」


というオマケが付いてきた。



渋々、今日の書類をさっさと終わらせ(半分理吉に押し付けた)
夕方には、適当に場所を探しに出かけた俺。
意外にも早くいい場所を見つけたんだが
早く見つけたため暇な時間が出来てしまった所にが現れた。



、お前場所取りはいいのかよ?」

俺の所に居座ったに一応聞いておく。
此処に居てくれた方が嬉しいからな。


「おう、恋次君の所のすぐ横だ。」

「横!?」



横を見ると確かに花太郎が居て、ほっこりとお茶を飲んでやがる。


「そうか・・・・横か・・・」

思わぬ贈り物だ・・・ちょっと嬉しかったりもする。

「泥酔者が出ても今日は診ないから・・・
   勤務外だからな。」

そうは言いつつもは診るだろうな・・・
そういうやつだから。

「大丈夫だぜ。心配すんな。うちの隊長もいるし
  そこまで皆、羽目を外さねぇだろ。」


「・・・それもそうか。」

激しく納得した



「じゃあ恋次君、俺らは一旦帰るから。」

「おい、二人とも帰って場所はどうすんだ?」

「大丈夫、そのために隊長が看板くれたから。」


ほらっといって見せてくれた看板





本日、この場所は4番隊が取りました。

勝手に割り込むのは構いませんが

・・・・次回の診療の時・・・・ふふ、楽しみにしておいて下さい。

                                卯ノ花 烈





「・・・・・・」

「なっ、これで充分効果ありそうだろ、さすが隊長だよな〜。」


、お前・・・。」

ちょっと、ずれてると言おうとして止めた。
は意外に卯ノ花隊長の事信頼してるな。


「そうだ、恋次君の所にもこれ置いていこうか?
  まだ後4つぐらいあるから。」

「おっ、いいのか?・・実は酒とかなんも用意してなくて
  どうしようかと思ってたんだよな。」


「・・・・恋次君、もっと計画して動こうよ。」

「うるせぇ。」


そう言いつつもが看板を俺の所にも掛けてくれた。


「よし、じゃあ俺らもお酒とか買いに行く所なんだ
  一緒に行こうか。」


「おう、行く!!」

思わぬ申し出に俺は飛び乗った。
今日はいい日だな。













「よ〜し、こんなもんかな。」

「はい、さん。これで行けそうですよ。」

、お前なんでそんなに持てるんだ?」

「何か不満か?恋次君の所の分も持って上げてるのに。」

「いや・・・、そうじゃなくて・・・どこからそんな力が・・・」

ジロリと睨まれタジタジになる俺。
・・・ちょっと情けねぇ。



「よし、じゃあレジに行くか。」


「はい。」


「お、おう。」


俺でもあまりの重さに疲弊してるんだが、俺より沢山持って
会計に並ぶ。俺・・・男として駄目か?



少しヘコんでいたための一言を聞いてなかった俺、
後々後悔することになる。





「あっ請求は全部6番隊隊長、朽木白哉に回して下さい。」

という、一言を・・・








「じゃあ、隊長から一言!!」

「皆のものいつもお疲れ様です。本日は席官というものを忘れ
  みなで大いに楽しんでください。・・・でも4番隊が二日酔いっていうのも
    なんですから程ほどにして下さいね。」

「隊長ありがとうございます、勇音さん聞きましたか〜?
   後、今日は6番隊とお隣なのでこの機会に交流を深めるのもありだぞ。
   ・・・それでは乾杯!!」


「「「「「かんぱ〜い!!」」」」」



4番隊隊長とらしい発言で宴会が始まった。




「隊長、うちも隊長より何か言って下さいよ。」


「・・・・これからも精進しろ。」



「・・・・・・か、乾杯・・・」


「「「乾杯!!」」」



うちの隊長に言ったのが間違いで
微妙な始まり方をしてしまった。


しかしその後はが来てくれたおかげで
隊長も少し饒舌になり楽しい雰囲気になってきた。
・・・ほっ、よかったぜ。


「恋次君、俺特製のおでんでも食う?」

「おう、もらっていいのか?」

「あぁ、まだまだあるからな・・・
  白哉隊長、そんなに睨まなくても持ってきますって。」

さすが、隊長の扱いはピカ一だな。


「おう、理吉君、飲んでるか?・・・あぁそれはよかった
  理吉君も食べる?」

遠くでと理吉が話している。
俺も隊長も無意識にそっちに集中してしまう。

「あぁ、まだまだあるからな。・・・おう、頑張れよ」

理吉のやつ頭を撫でられやがった。
は戻っていったが、ちょっとむかついたりもする。




・・・・隊長、死人が出るんで霊圧下げて下さい。





その後、4番隊と6番隊でいい感じに交流が深まり
楽しい時間を過ごしていく事が出来た。











「・・・そろそろ、お開きかな。」


「あぁ、そうだな」



の一言に隊長も同意する。
まぁ、あれだ。ほとんどのやつが
寝てるか倒れてるかになっちまったからな。




「・・・でも、俺は結構静かに飲むのが好きなんだ。
   桜の花が散って行くの見ながら・・・・ね。」


ちょっと寂しそうにが言う。


「儚いけど・・・綺麗だよな。」


「あぁ・・・そうだな。」

ヒラヒラと散っていく花びらが杯に入り波紋を広げる。

「おっ、これはまた風流だな。」

くいっ、と杯を傾けた

・・・お前ってやっぱり・・・


「・・・・恋次君、白哉隊長、今度3人で静かに花見でもしませんか?」

「あぁ、そうだな。」

「勿論の手料理だろうな?」

「恋次君・・・・・わぁったよ、つくりゃいいんだろ。」

呆れた目で俺を見て、その後笑って俺を見た

そのどちらの顔にも俺は大好きなんだ・・・・・・

「本当に楽しみだな、おい。」

顔が赤いのはお酒のせいにして、俺も笑った。






終わり













「・・・・・。」

「どうした?白哉隊長。」

「桜が散るのを見るのが好きって言ったな。」


「えぇ、言いましたけど・・・・」


「よし、特別に私が見せてやろう。」


・・・まさか、隊長!?


「散れ、千本ムグッ・・・」

ナイスだ!!
が隊長の口を押える・・・っていうか隊長、刀持ってきてたんすか!?



「千本桜じゃなくて、死神達が散っていくだろ!!」





の発言に”その通り”と俺は深く頷いた。















さん読んで下さいましてありがとうございます。

時期ネタです、桜見に行きたかったな・・・
駅前の桜しか見てません。

恋次、久しぶりにおいしい役になったのではないでしょうか?


2006.4.10