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犬猫屋敷の管理人日記

2004/11/1〜30

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11月の日記

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管理人の特技 2004,11,30
−−−−−−−−注意! お食事中の方はご遠慮下さい−−−−−−−−

今日は出稼ぎの日である。管理人が出稼ぎに出ているときに限って、犬猫屋敷では騒ぎが起こる。管理人がいないと屋敷はしっちゃかめっちゃかだ。

出稼ぎ先から駅への通り道に最近「焼きたてメロンパン」の店ができた。前々から一度買ってみたいと思っていたのだが、ふだんは管理人の帰りを待ちわびる愛犬たちの顔がちらついて、いつもその前を猛ダッシュで通り過ぎるだけだった。だが今日はきりが良かったので少し早めに上がることができた。そこで念願のメロンパンを購入した。

まだ暖かいメロンパンをぶら下げて、管理人はご機嫌で帰宅した。すると1階のトイレがあふれて水浸しになっていた。なんでやねん?

姫がお漏らしをしたので、それを掃除したトイレットペーパーを一気に流したためにトイレが詰まった。だからトイレ水浸しの犯人は姫である・・・・・・と家人は主張した。

ブー!
 それは間違い。姫は何もしていない。トイレットペーパーを少しずつ流さなかった家人が悪い。お漏らしの時は、すぐに上にトイレシートを置くべし。そうすればほとんどはトイレシートが吸収してくれる。そのあとゆっくりボロきれに洗剤(もちろん犬に無害なもの)をつけて洗い、何度か水拭きして洗剤を取りのぞいたあと、仕上げに姫の嫌いな米国向けファブリーズ(妹曰くオヤジの匂いがする)をたんまり吹きかける。これぞ正しいお漏らしの対処法。管理人はだてに犬3頭を飼っているわけじゃない。お漏らしの後処理に検定試験があったなら、間違いなく1級をとれる自信がある。

だいたい場所が腑に落ちなかった。姫はいままでその場所で失敗したことがない。そこで家人に誰が何時くらいにどこでどうしたかを順序立てて言わせてみた。結論。やっぱりお漏らし犯は姫じゃない。たぶんそれはカイザーの仕業。

「カイザーがお漏らしなんかするわけないじゃない!」
「その時トイレはきれいだった?」
「・・・・・・」
「こまめに掃除してた?」
「だって、次から次にするから、ちょっと目を離した隙に・・・・・・」
「トイレが汚れてたから、そばでしちゃったんでしょう」
「・・・・・・」
「姫はその2時間前にしてるんだから、するわけない」
「・・・・・・」

色と匂いでだいたい誰がしたかはわかるはず、という管理人に家人は目をむいた。「そんなのわかるわけないじゃない!」

わかるんだなぁ〜これが。詳細を発表する必要はないけれど、避妊手術をしていない姫と去勢済みのツチノコ兄弟の出すものは匂いがまったく違う。これまた管理人はだてに3頭と暮らしているわけではない。犬のシッ○嗅ぎわけコンクールがあったら、管理人はぜったいに金賞を取れる自信がある。

管理人はウン○に関しても3頭の誰がしたか、一目でわかる。色と形と太さと堅さがそれぞれ違うのだ。散歩の前に犬を庭に放して、散歩に行く前に点呼をとるように誰がウン○済み?と聞かれて「今日は姫とカイはもうした。あとはDJだけ」とさらっと答える管理人に妹は疑いの目をむける。だが、ほんとうにわかるのだ。毎日2回づつウン○の処理をしているのだから、わからなくてどうする? ウン○選別のワールドカップがあったら、管理人は金メダルの本命だ。

管理人の特技は様々あれど、どれも履歴書の特技欄にちょっと書きづらいのが難点だ。だが管理人の一番の特技は、犬猫屋敷で騒ぎが起こらぬよううまく管理していくことなのかもしれない。

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今日、姫は初めて自力で城を抜けだした。どうやったのかは不明だが、城がみごとにひっくり返っていて、なかにいたはずの姫は廊下で遊んでいたらしい。姫の行動はまだまだ謎が多い。どうやら次の休みに姫が出られないようまたもや城のリフォームをしなくてはならないようだ
里親会で、つい最近またもやDJと姫がもめて姫がピアスをしてしまった話をして一部のかたにご心配をおかけしたが、あれは単なる事故である。
まだまだ姫は野良犬時代の緊張感が抜けないことがある。たまたまDJを敵と勘違いして反射的に飛びかかってしまっただけだ。
2頭のあいだにふだんは緊張感はほとんどない。
最近はこんな風に2頭でぴったり寄り添って眠っていることも多い。

里親会、後日談 2004,11,29
昨晩遅く、里親会ですっかりご機嫌だった管理人の気分に水をさすようなことが起こった。約1ヶ月半振りに姫が発作を起こしたのだ。姫は犬猫屋敷にやってきてから3回発作を起こしている。1回目は我が家にやってきて2日目くらい。その時は腰が抜けたようになっただけで管理人もすぐには発作だとは気づかなかった。2回目はまだ姫の城を建てる前なのでやはり家に来てから2週間くらいの時だった。前の発作に比べるとあきらかにおかしいと思える状態だったが、その時も足腰の問題なのではないかと思っていた。いや思いたかっただけかもしれない。3回目は管理人が急な仕事の依頼に大忙しの時だったので、たしか10/13の出来事だ。この発作は心臓の問題を疑うにじゅうぶんだった。その後精密検査を受けた結果管理人の恐れていたことが現実になった。姫がたびたび起こす発作は、腰の問題ではなく心臓の疾患から来るものだった。

姫の心臓疾患はおそらく生まれつきのものだ。ふだんはとくに問題もなく暮らしているのでついつい忘れがちになるが、レントゲン写真に写った肥大した心臓は現実のものだ。薬や手術で直せるものではない。これから一生つきあっていかなくてはならないのだ。医者の話では発作を起こしても基本的にこうすればいいという方法もなければ、薬もないという。ただ発作が収まるのを待つしかない。姫は発作が起こると、驚いたようにとにかく管理人のそばに飛んでくる。そのままそばにうずくまって時折姿勢を変えながら身体の緊張が解けるのを待っている。四肢が突っ張ったようになって、自力で立つことができなくなってしまうのだ。姫には自分の身体に何が起こっているかは理解できない。だから驚いていると同時に怖がっている。おそらく苦しいのだろうが鳴き声を上げるわけでも呼吸が乱れるわけでもない。

管理人はそばについて身体を撫でてやりながら「大丈夫だから」と声をかけてやることしかできない。そして「これが最後の発作でありませんように」と祈るしかないのだ。

前回の発作から1ヶ月以上が経っていたので、管理人も油断していた。ストレスは心臓の大敵だ。以前発作を起こした日のことを思いかえしてみてもとくにこれといった理由は思いあたらない。ふだん通りに暮らしていたのに夜中にとつぜん発作を起こすのだ。だが最初の2回はあきらかに住環境が変わったことと、同居犬との関係によるストレスが原因だろう。そして今回の発作は、おそらく里親会に連れて行ったことが原因だ。

姫にとっては車に乗ってのお出かけじたいがおそらく大変なストレスになるのだろう。姫が保護されたのは千葉の農村部で人気のない地域のせいか都会から犬を捨てに来る人が多いと聞いている。もし処分に困った元飼い主が姫を都会から捨てに来たとしたら、姫は車に乗せられて見知らぬ土地に連れて行かれた結果そこに置き去りにされたことになる。姫が見慣れない土地では大人しくなってしまうのも、不安の現れなのかもしれない。

保護されてからも、姫は何度も車に乗せられている。だが考えてみればそのたびに姫の住み処は変わっていた。最初に保護された場所から、東京の預かり先に移動したとき。都合で別の預かり家庭にショートステイしたとき。そして犬猫屋敷に連れてこられたとき。

管理人の想像では車に乗せられたストレスにくわえて、多くの人や犬のいる里親会の会場で興奮したせいで心臓に過度な負担をかけてしまったのだろう。心臓の問題はとても素人にはわからない複雑なものだが、注意することはできたはずだ。姫の身体の負担を考えたらまだ里親会に連れて行くのは時期尚早だったのだろう。

管理人は昨日里親会でとても楽しい経験をしたし、犬たちも楽しんでいたようだったのでまたちょくちょくあちらこちらに顔を出そうと思っていたが、どうやらそれはかなわぬ夢になりそうだ。この1ヶ月半のようすを見るかぎり、規則正しく家の近所で過ごしているかぎり姫は健康に暮らしていくことができる。こうしてみると管理人がもともと出不精な飼い主だったのは幸いなのかもしれない。

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昨日さらっとDJが助手席に移動してきた話に触れたが、じつはあれは記念すべき出来事である。犬猫屋敷の車の前の座席は疑似ベンチシートで、運転席と助手席のあいだの肘掛けを上げ下げすることで前の座席を3人乗りに変えることができる。DJはいつもその肘掛けを倒した上に前足を乗せて半分身体を乗りだした状態でドライブを楽しむ。だが、昨日は運転席と助手席のあいだの隙間をスルリと抜けて助手席まで侵入してきたのである。

「ディー君、通れるようになったんだ! 痩せたじゃない!」

管理人は思わず叫んでしまった。そうなのだ。ツチノコに変身して以来DJは約30cmのその隙間を通りぬけられなくなっていたのだ。まるでサッカーボールを飲みこんだツチノコ状態だった今年の夏には、強引に侵入した隙間から身体が抜けなくなって大騒ぎになったほどなのだ。それが昨日はいとも簡単にその間をすり抜けて管理人の膝に座りこんだのである。管理人が脚のシビレも忘れて30kgの愛玩犬を膝に乗せていた理由もこれでおわかりいただけるだろう。

猛暑が終わり、姫が来て以来犬猫屋敷の生活は前よりずっと健康的になった。毎日ほぼ決まった時間に決まった距離を散歩して、決まったダイエット食を平らげる。おかげでツチノコ兄弟も以前に比べるとかなりスリムになったと管理人は自負してた。ことあるごとに妹に「ねえ、この子たち痩せたと思わない?」と尋ねるのだが、そのたびに「そう思うんだったら体重測ってみればいいじゃない」と切り替えされる。だが体重は測れない。30kgある犬を抱えて体重計に乗れるのは、犬猫屋敷では管理人だけだからだ。そして管理人の体重は国家機密に属している。体重を量ってもらうためだけに医者に行くわけにもいかないので、結局管理人だけが「痩せた、痩せた」とひとりで騒いでいることになる。

だが、これで確実にツチノコ兄弟がツチノコでなくなっているという証明ができた。この調子で痩せていけば、春の身体検査(狂犬病の注射の際には必ず最新の体重を測るのだが、そのたびに医者に「また増えましたね」とため息をつかれるのだ)では理想体重の25kgに限りなく近づけるかもしれない。もう一頑張りだ!

いい気になって巻き尺を持ちだしてDJのスリーサイズ(着丈、バスト、ウエスト)を測ってみた。80−80−80。なんで? 痩せたはずなのにどうしてあいかわらず開きにすると正方形体型なの? キュッと腰がくびれていると思ったのはやっぱり目の錯覚?

今回の里親会でもだれからも「痩せている」とはいわれなかった。(いわれるわけがない)管理人の目から見るとずいぶんとナイスバディーになったツチノコ兄弟も、端から見ればあいかわらずツチノコのようである。
疑似親子写真が撮れなかったという管理人の嘆きを聞いて、ワンスケ&ハンナ母さまが、里親会のツーショット写真を送って下さいました! 

ほら、似ているでしょう?
 ハンナちゃんと姫

里親会 2004,11,28
いやぁぁぁ〜楽しかった。さんざん大騒ぎした二子玉川里親会に行ってきた。幸い天気にも恵まれて、里親会は大盛況だった。河原には犬・犬・犬。犬猫大好きの管理人はもう完全に舞いあがってしまった。もちろんツチノコ兄弟も姫も多くのかたに声をかけていただき、撫でていただき、その上おやつまでいただいてこの世の春である。あまりに楽しかったので、管理人はまた出没するぞと固く決意した。

姫の預かりさんであるKさんとの久しぶりの対面も感動的だった。姫はちゃんとKさんのことを覚えていた。最初はわからなかったようだが、すぐに気がついて尻尾をブルンブルン振りだした。だれに対してもフレンドリーだが、あまり喜怒哀楽を表にあらわさない姫にしては最大級の喜びかただった。

姫と親子疑惑(?)があるハンナちゃんとも初めてご対面した。以前掲示板に「そっくりなんです」という書き込みををしていただき、写真を送っていただいたのだが、飼い主のひいき目で見ても明らかにハンナちゃんのほうが数段可愛く(ごめんよ、姫)ほんとうに似てるのか?と半信半疑だったのだが本犬に会ってみたら・・・・・・マジで似ていた。ふとした表情がまさにうりふたつなのだ。体型が違うので単なる他犬のそら似かもしれないが、それにしても・・・・・・似ていた。ちなみにハンナちゃんもじっくりと顔を見てくれた人に限って「可愛い」といってもらえるというマニア向け(?)のワンちゃんだそうだ。ぜひ疑似親子の姿を写真に納めたかったのだが、すっかり舞いあがっている管理人にその余裕はなかった。ワンスケ&ハンナ父母さま、遠いところわざわざ姫に会いに来てくださってありがとうございました。これからも末永くどうぞよろしくお願いいたします。

そのほかにもネットの世界でしか知らなかった多くの方々にお目にかかれてほんとうに嬉しかった。大型犬3頭を連れていったらご迷惑ではないかと躊躇していた管理人に快く「待ってるから」といってくださったシシマルコさま、ショートステイの頃から姫のことをまるで我が預かり犬のように可愛がってくださっためぐろのいぬやしきさま(なんと管理人と同業者であることが判明!)管理人の愛読する日記の筆者であるみかん母さまを始めとする多くのボランティアスタッフの方々。みなさん、犬猫が大好きで、純粋に彼らの幸せを願って活動を続けている。世間にはまだまだ犬猫を物のようにあつかい(法律上は物だというのがいけない)、いらなくなったら平気で捨てるような人間が多いのはたしかだが、同時にこうして動物のために必死で頑張っている人が大勢いるというのはせめてもの救いだ。管理人も微力ながら今後なんらかのかたちでお手伝いできればと考えている。

ちなみに5分でうるさいから帰れ!と追いだされることを覚悟して連れていった犬猫屋敷の犬軍団だが、これがどうして思ったよりずっとよい子でいられた。じつは管理人が出かける準備をしている時点から、すでに3頭はスーパーハイな状態になっていた。姫にとっては初めてのお出かけだが、ツチノコ兄弟は管理人が犬用水筒に水を入れている時点で今日は自分たちも連れて行ってもらえるとわかって尻尾が360度回転していた。人が大好きなツチノコ兄弟にとって車でお出かけは何よりの喜びである。車に乗りこむ頃にはスーパーハイからウルトラハイへとギアが切り替わり、ふだん車に乗るときは後部座席から上半身だけを乗りだしているDJが、気がつけば助手席の管理人の膝に座っていた。ふつうに考えても30kgの犬は膝に乗せるための愛玩犬ではない。だが、DJはそんなことはお構いなしで、管理人の膝の上に乗ってフロントガラスに顔をくっつけ、道行く人や車に愛想を振りまいていた。二子玉川に着く頃には、管理人の脚はすっかり痺れていた。

駐車場から河原まではまるでウェイト・プル状態だった。たしか以前にツチノコ兄弟は道路ではちゃんと管理人について歩けると書いたような気がするが、あれは真っ赤な嘘だったらしい。管理人はとにかく犬たちが暴走しないように押しとどめるだけで精一杯だった。毎回偉そうに犬の躾云々について語っているこの日記の読者が犬たちに引きずられてヨタヨタ歩いている管理人の姿を目撃しなかったことを祈るばかりである。

管理人の一番の心配は、DJがほかの犬たちに吠えかかるのではないかということだった。だが、意外や意外、これはまったくの杞憂だった。DJはどんな犬とも礼儀正しくご挨拶することができた。ふだんの散歩では困ったちゃんの一面を見せるDJだが、こうして公の場に連れてきてみると、案外大人だということがわかった。カイザーはもちろんすべての犬に対して礼儀正しく接していたが、2度ほど積極的な相手に怯えて横っ飛びを披露していた。6歳になっても腰抜けカイザーは相変わらずである。

駐車場から河原に向かうあいだ、姫は予想どおり借りてきた猫のように大人しかった。基本的に姫はかなりの内弁慶である。ツチノコ兄弟は知らない土地に行くと、ふだん以上にハイになるが、姫は逆に大人しくなってしまう。いつもは妹を引っぱって右へ左へと好き勝手に歩きまわるくせに、今日はまるで躾教室の優等生のようにヒールポジションで歩いていた。里親会には子どもたちもたくさん来ていたが、姫はとくに騒ぎもせず、怖がって尻込みすることもなかった。それよりもたくさんの犬とお友達になれたことがとても嬉しかったようだ。お暇する直前に、その喜びを歌にして、声高らかに歌い上げたが、幸いサビに行く前に止めることができた。最近姫はシャウト系の歌い方に凝っている。姫の歌声になれていない人々には、さすがにフルコーラスはきついだろう。(じっさい姫が歌いだしたとたん、一瞬その場の空気が止まった)

里親会に出没するとさんざん吹聴した甲斐あってか、非常に多くのかたに声をかけて頂いた。お世辞にも地味とはいえない集団なので遠目に見てもかなり目立っていたのだろう、「もしかして、犬猫屋敷の管理人さん?」と何人もの方に声をかけられた。毎日50件はアクセスがある、と豪語する管理人に、口の悪い友人たちは「5人が10回ずつあけているんじゃないの?」とまったく信用していないようだったが、これで少なくとも10人は読者がいることが証明された。

「ペコ時代から姫ちゃんのファンだったんです」といってくださる方も多くいた。飼い主自身も認めるマニア好みの姫にこれほど多くのファンがいるとは思わなかった。だが考えてみればペコ時代の里親募集写真は、たしかに可愛かった。現在管理人が公開している写真のレベルではこれほどの姫愛好家が生まれることはなかっただろう。

犬たちが思いの外大人しくしてくれたにもかかわらず、はやり場所をとる大型犬3頭を連れて肝心の里親募集中の犬猫たちに近づくのは気が引けた。妹と交代で見に行ったのだが、どの子もほんとうに可愛くて、人混みのむこうで待っている愛犬たちがいなかったら、全員を拉致して連れ帰りたい気分になった。幸い今日は人出が多かったせいか、多くの新たなご縁がみつかったようだ。

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人と人に縁があるように、ペットと飼い主にも巡り合わせというものがある。管理人は生体販売にはぜったい反対だが、ペットショップじたいをすべて否定するつもりはないし、ペットショップで一目惚れしてペットを購入することが悪いというつもりもない。どんな形で出会ったにしろ、最後まで自分のペットを家族の一員として面倒をみてさえくれればそれでじゅうぶんだと思っている。だが、できるかぎり多くの人に、ペットショップに行く前にぜひ一度こういった里親募集の会を覗いてみて欲しいと思う。今日来ていた里親募集の犬たちは、すでにペットの顔をしていた。ペットの顔とはすなわち人に愛されることを知っている動物の顔だ。子犬たちはサークルのなかで、取っ組み合いをして遊んでいた。成犬たちは、ほかの犬たちと挨拶を交わし、人に声をかけられ撫でられて尻尾を振っていた。会場にはたくさんの犬連れの人たちが来ていた。その人たちが連れている犬たちの表情はみな輝いていた。

犬は人と暮らすために作られた動物だ。同時に群で暮らしていた頃の習性もちゃんと残っている。人や他の犬との関わりがあってこそ、犬は犬らしくいられる。こういった場所で見られる犬ほんらいの姿をよく目に焼き付けたあとで、ガラスケースのなかに入った子犬や檻に閉じこめられて見せ物になっている犬たちを見に行って欲しい。そうすればきっと、ペットショップやドッグパークの犬たちを見ても、可哀想だとしか思えない管理人の気持ちが少しはわかってもらえることと思う。
舞いあがっていた管理人はほんの少ししか写真を撮ることができなかったが、急遽増築した物置に貼っておくことにした。
もしよろしかったらどうぞご覧あれ。

コマンド 2004,11,27
しつこいようだが明日は二子玉川里親会だ。管理人の見えない尻尾は今日の時点ですでにプルプル状態である。このところずっと天気がいいこともあってソーラーパワーもフル充電済みだ。管理人の浮き浮きした気分が伝わるのか、犬たちも心なしか嬉しそうである。

絶叫癖がすっかり止んだ姫は、まさに愛犬の鑑と進化しつつある。ハウスは完璧。ただ頭が良すぎるので、誉められておやつをもらったあとに、2匹目のドジョウを狙ってもう一度部屋から逃走するのが玉に瑕だ。呼び返しもOK。だが、もちろん広い場所で放れてしまったときにはまだ呼び戻すのは不可能だろう。その上、犬猫屋敷特製コマンド「お静かに」にも完璧に反応する。

姫が吠えだしたら「姫さん、お静かに」といえばピタッと吠えるのを止める。もちろんその後は期待の眼差しで管理人を見つめる。ご褒美のドライフードをやりながら「Good girl」と念入りに誉めてやる。その時の姫の誇らしげな表情は、天下一品である。

それにしてもバイリンガル犬とはいえ、端から見るとさぞや奇妙な光景だろう。コマンドと誉め言葉が日本語と英語のチャンポンなのだから。犬猫屋敷ではこれは別に珍しいことではない。以前にも書いたように、犬に対するコマンドは基本的にすべて英語だ。これにはちゃんとした理由がある。犬猫屋敷の住人は全員が多かれ少なかれ海外生活を経験しており実力のほどには個人差があれど、いちおう全員がバイリンガルだ。とはいっても犬猫屋敷の公用語はもちろん日本語だ。コマンドを英語にしておけば、ふだんの会話と混同することがない。もうひとつの理由は英語を喋るときの声のトーンである。必ずしもそうとは限らないだろうが、不思議と日本人女性は英語を喋るときのほうが声のトーンが低くなる。少なくとも管理人自身はそうだし、周りの人間を見まわしても少数の例外を除いて、皆日本語を話すときよりも英語のときのほうが声が低くなるような気がする。犬に対するコマンドはできるかぎり威厳のある声でかけたほうがいい。というわけで犬猫屋敷では犬のコマンドは英語と決まっているのである。

だが、いくら英語のコマンドを教え込んでも、しょせんは日本語環境で育った犬たちである。教えてもいないのに自然にさまざまな日本語の単語を覚えている。たとえば「ごはん」「おやつ」「散歩」「お水」「おもちゃ」「ボール」「お風呂場」「可愛い」「いい子」「ごちそうさま」などの犬たちの生活に密着した言葉は、彼らの頭の中にすべて日本語でインプットされているのだ。犬は3歳児程度の言葉の理解力があるというが、管理人はあながち嘘ではないと思っている。会話のすべてを理解することはできないが、そのなかに知っている単語が出てくると、彼らはちゃんと反応を示すのだ。

DJは「可愛い」という言葉が何よりも好きである。教えたわけでもないのに「可愛い」はいの一番に覚えた。問題は「可愛い」と言われる対象がつねに自分であると信じ込んでいることである。以前河原で犬たちをフリーで遊ばせているとき、たまたま知りあいの飼い主さんと立ち話をしているところに子犬を連れた人がやってきた。その飼い主さんが子犬に対して「あら可愛いぃ〜」と言ったとたん、それまで近くで遊んでいたDJが、さっと顔を上げて「可愛い」の声がするほうに満面の笑みをむけたのである。「DJちゃんは、可愛いって言葉をちゃんと知っているのね」とその飼い主さんは笑っていたが、管理人が耳まで真っ赤になったことは言うまでもない。

雨の日に、風呂場で足を洗ってもらうのはツチノコ兄弟にとってはお楽しみである。風呂場に自ら行って、その場で座って待っているだけでご褒美のおやつがもらえるからだ。子犬のときにどう教えたか、正直いって管理人もよく覚えてはいなのだが、おそらくリードをつけたまま「さあ、お風呂場行こうね」とかなんとかいいながら引っぱっていっていたのだろう、ツチノコ兄弟の頭の中には「お風呂場」が「ご褒美」と同意語として記憶されてしまった。散歩から帰って、会話のなかに「お風呂場」という単語が含まれていたら最後、彼らは人間たちの制止を振り切って風呂場に直行する。そして風呂場の入口にお座りして期待の眼差しで管理人を見上げるのである。ふだんは注意しているのだが、ついつい「お風呂場」と言ってしまうことはある。

「ねえ、○○どこにおいた?」
「お風呂場」

振り向くと、もうそこに愛犬たちの姿はない。彼らは風呂場で満面の笑顔で管理人が来るのを待っている。

コマンドといえばこの日記を愛読してくださっている自称姫のストーカー(?)ワンスケ&ハンナ母さまから先日メールをいただいた。やはり成犬になってから家族になったビーグルミックスのハンナちゃんが英語のコマンドに反応することに最近気がついたというのだ。その話を聞いて、管理人はハタと思いついた。姫はお座りができない。だからまったく訓練を受けていない犬だと勝手に思いこんでいたが、もしかするとコマンドが違うのではないか?

ちなみに「オスワリ」はすでにうちに来るまえに実験済みだ。預かりボランティアさんからは「お座りができない」と言われていた。その後犬猫屋敷に来たときに英語のsitも試してみた。もちろんまったく反応を示さなかった。その時点で犬猫屋敷の住人は諦めてしまった。お座りなんかできなくても大勢に影響はないと勝手に決めてしまったのだ。だが、お座りのコマンドはほかにもある。

というわけで片手にドライフードを持って、別のコマンドを試してみた。

「ス・ワ・レ」
ピシッ

うっそぉぉぉぉ〜できるじゃない!座れるじゃない!とうぜんのように座ってるじゃない!!!!

もしかして偶然か?とそれから何度か状況を変えて試してみた。なんと成功率は100%だった。その条件反射的な反応は、小さなときに繰りかえし躾けられた証に他ならない。もしかすると正しいコマンドを見つけ出せれば、お座り以外にもいろいろと芸を仕込まれているのかもしれない。これで姫に関するまざまなことに合点がいった。歯が異常にきれいだったことは、きちんとした食事を与えられていたことを示すし、フィラリアの反応も陰性だった。ちゃんとフィラリア予防をしていた証拠だ。ある程度きちんとした飼い方をしていながらお座りすら教えていないというのがどうしても納得いかなかった。だがそうではなかったのだ。お座りもできないと思いこんでいたのは人間側の勘違いだった。単に言葉が通じていなかっただけなのだ。

というわけで、管理人は9月28日の日記で偉そうに姫がお座りをしない理由をとうとうと述べたが、またもや管理人の大間違いであったことが証明されてしまった。今後は躾の入っていない成犬を一からしつけ直すのではなく、姫の理解できるコマンドを探す旅が始まることになる。

責任 2004,11,26
あさって日曜日はいよいよ二子玉川里親会、この数週間の特訓の成果が試されるときだ。とりあえず、管理人が一緒にいれば、姫は子どもが近づいてきても冷静でいられるようになった。もちろん触られたりしたら大騒ぎをするだろうが、少なくとも同じ空間を共有することはできるようになった。大勢の人にたくさんの犬。ツチノコ兄弟と姫はおそらくスーパーハイになるだろうが、たくさんの犬を見たらハイになるのは管理人も同じこと。願わくば管理人を見習ってハイになっても雄叫びを上げることなく笑顔でご挨拶するだけに止めてもらいたいものである。

里親会は12時から3時である。犬猫屋敷ご一行はいちおう1時前後に出没する予定だ。だが予定はあくまでも予定。当日の朝、管理人のご機嫌がよければもっと早く登場するかもしれないし、逆に遅くなるかもしれない。あくまでも目安である。できるかぎり長く滞在したいとは思っているが(管理人としてもたくさんの犬とふれ合いたい)それは状況次第である。願わくば会場のそばでスクワット愛好家と太極拳クラブの集会が行われていないことを祈るばかりだ。

里親会に備えて、今日はツチノコ兄弟を風呂に入れた。毎日庭のドッグランで自由に駆けまわっているツチノコ兄弟は風呂に入れると色が変わる。ふだんいかに汚いかを思いだして、これからは毎日こまめに拭いてブラッシングをしようとその時は決心するのだが、毎日地道になにかすることが極端に苦手な管理人がその誓いを守れるはずもなく、結局シャンプー前には焦げ茶色と灰色の犬を洗うことになる。久しぶりのシャンプーを終えて、今日のDJは久しぶりにほんらいのブロンド、カイザーは真っ黒に戻っている。どうやら日曜日までお天気が続きそうなので、ほんらいの色に近いツチノコ兄弟をお目にかけられそうである。

姫もついでシャンプーしようかと思ったが、最近姫は庭でも繋がれているためにほとんど汚れていなかった。体臭もない犬なので、毎日散歩のあとに濡れタオルで全身を拭いて、1日おきにブラシをかけてやればいつもきれいなままである。1週間前にピアスを開けたばかりだということもあって、今回はドライシャンプーで済ませることにした。それにしてもコートの短い犬の手入れがこれほど楽だとは思わなかった。犬猫屋敷ではいつも長毛種の洋犬タイプばかりを飼っているのでブラッシングと定期的なシャンプーは避けて通れない。同じ犬でも、コートひとつとってもこれだけ手間が違うのだということを初めて身を以て実感している。

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夕方の散歩の前に、いつものように用を足すために犬を庭に出した。門のバリケードがまだ完成していないので、姫はあいかわらずひも付きである。いつもなら庭に出たとたんに、姫はまっさきにシッ○をする。部屋のトイレで3時頃に一度する場合もあるが、今日は朝の散歩からずっと我慢していたのでしないわけがなかった。ところがいくら庭を歩きまわってもまったくそぶりすら見せない。挙げ句の果てには草などを食べ始めてしまった。

この時点で管理人の頭はパニックしていた。たかがシッ○というなかれ、動物にとっては食欲と出るものが健康のバロメーターである。腎臓疾患という言葉がいきなり頭の中を駆けめぐってしまったのだ。それにはちゃんとしたわけがある。今年の1月、犬猫屋敷では1匹の猫を見送った。姫と同じように成猫になってから我が家に来たウズラというメス猫である。

ウズラを拾ったのは4年ほど前のことだ。2,3日前から見慣れない猫が庭をウロウロしているのは気づいていたが、身体が小さかったので、近所で生まれた子猫が探検に来ているのだろうと思っていた。ある日の夕方、管理人が友だちを送りに門まで出ていったとき、すぐそばで猫が鳴く声がした。犬猫を見かけたら、声をかけずにはいられない性格である。とうぜん「おいで」と声をかけた。すると例の子猫が車の下から出てきて、管理人の足に顔をすり寄せてきたのである。

ガリガリに痩せたその猫は、首輪もしておらず一目で捨て猫だとわかった。犬猫屋敷の敷地内に迷い込んできた以上、その瞬間から彼女はうちの猫だ。さっそく家に連れ帰りとりあえず餌を与えたら、大喜びで食べ始めた。何日も食べていなかったのは明らかだった。

ウズラの卵のような奇妙な毛色の猫だったので名前はウズラに決まった。(妹命名)食事を終えて落ちついたようだったのでそのまま寝かせようと思ったが、ウズラはすぐに酷い下痢をした。これはおかしいぞ、ということでさっそくかかりつけの医者に連れていくと腸の病気にかかっており、おまけに冬場に外を歩きまわっていたせいで風邪をひき、とにかく酷い状態だった。結局ウズラは1週間そのまま入院することになった。

子猫だと思っていたが、じっさいは5歳前後の立派な成猫だった。よく見ると、歯はボロボロで牙の一部が欠けていた。おまけに慢性的な鼻炎で、その上アレルギー体質まで持っていた。人にとても良く慣れていて、つい最近まで家の中で大切に飼われていたのはまちがいなかった。どうしてこんなに可愛い猫を捨てることができるのか、そういう人間の神経は、管理人の理解を超えている。飼えなくなったという人間の都合だけで家の中で飼っていた猫を外に、それも真冬に捨てて生き延びられると思っているのか? じっさいあと1日遅かったら、おそらくウズラは死んでいただろう。虫歯だらけの歯を見ても、胃腸系に持病がある点から見ても、人間の食べものをやって甘やかして育てていたのはまちがいなかった。なぜそれをゴミのように捨てることができるのか? だがそういう人間は厭になるほど多いのだ。

犬猫屋敷のペットとなってからは、キャットフードオンリーの健康的な生活をさせていたが、結局腎不全を患って、寿命を待たずに逝ってしまった。人間の食べものを与えると、たいていの犬猫は歳をとってから腎臓に障害が出る。人が美味しいと感じる量の塩分は身体の小さな動物たちには多すぎる量だからだ。そういう食事を続けると、やがて腎臓の機能が低下し、ほんらいの寿命を全うせずに死んでしまう。甘いものも犬猫には大敵だ。どんな動物でも本能的に甘いものを欲しがるものだ。だが、欲しがったからといってお菓子などを与えていると、歯に障害が出てきちんと食べものを咀嚼できなくなる。結果的に胃腸に負担がかかり、これまた命取りになる。

これは犬猫屋敷の住人がじっさいに体験から学んだことだ。ツチノコ兄弟の前に飼っていたデュークという犬は人間と同じものを食べていた。当時何も知らなかった犬猫屋敷の住人はデュークが欲しがるものを好きなだけ与えていた。結局デュークは12歳になる前に内臓疾患で最期を迎えた。フィラリアの予防もきちんとして、家の中で飼っている犬の寿命としては短すぎた。結局欲しがるものを与えないのは可哀想だと考えなしにあれこれ与えた結果、自分の犬を殺してしまったのである。

だからツチノコ兄弟には決して人間の食べものは与えない。ドッグフードと犬用のおやつだけだ。子犬の頃からそういう生活をさせているので、基本的には人間の食べものは一切欲しがらない。ところが人間のほうが自分の食べものを与えたがるのだ。何度言っても親たちは食卓で自分の食べているものを犬たちに分け与えたがる。それでデュークがどうなったか、忘れたの!といくら(親を)叱っても無駄である。そこで、すべて禁止するのも(親が)可哀想なので、条件付きで与えることを許可している。ただし管理人が試食して、これなら良いだろうと認めたものだけだ。現在ツチノコ兄弟に与えることを許されているのは、甘栗、カボチャ(味を付けずに煮たもの)、一定のブランドの南部せんべいそれにチーズをごく少量、それも週1回以上はやらないというのが約束だ。ツチノコ兄弟の場合は小学校の低学年程度の体重(30kg)があるので、じっさいはそれほど神経質になる必要はないのだが、うるさく言わないとまた無制限に何でも与えたがるので、管理人も(親に)厳しくせざるを得ないのだ。

姫の場合は心臓の持病があるので、塩分は厳禁だ。ただでさえ放浪中に人間の食べ物を食べていたのだから、すでに腎臓にダメージが与えられていたとしてもおかしくはない。じっさい姫はツチノコ兄弟に比べてよく水を飲む。その割には頻尿とはいえないので、腎臓疾患の可能性を疑ってしまうのはとうぜんのことなのだ。

結果的に、姫は管理人が気づかないうちに部屋の真ん中でシッ○をしていた。最近はトイレの失敗がほとんどなくなってきていたので、普通ならばカッと頭に血が上るところだが、腎臓が悪いのではないとわかって管理人はホッとした。お漏らしぐらい、腎不全に比べればいつでも大歓迎という気分だった。

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ウズラの場合も姫の場合も、さんざん可愛がっておきながら自分の都合で彼らを捨てたもとの飼い主を、管理人はどうしても許すことはできない。元の飼い主は彼らを捨てることで、どこかできっと幸せに暮らしているという幻想を抱いているのだろう。じっさい2匹にはたまたま新しい飼い主が見つかった。だがそんなケースは宝くじに当たるよりもまれなのだ。捨てられた犬猫のほとんどが生き延びることはできない。犬猫を捨てた時点で、飼い主自らが死刑宣告をしているのだ。保健所に連れて行くのも同じことだ。自分の手を汚す必要はない。ペットを飼い続ける責任は放棄したい、だがペットの幸せは祈っているなどというのは自分を正当化するための言い訳だ。管理人に言わせればもっとも卑怯なやり方だ。いったん飼った以上、最期を見届けないのはあまりに無責任だ。

以前読んだアメリカ人の書いたペットに関する本に、飼っていた犬をどうしても飼い続けることができなくなって、結局新しい飼い主も見つけられず、最後は愛犬を自分で射殺した飼い主の話が載っていた。日本人のメンタリティーからすると、愛犬を殺すという行為は許されないと思うかもしれないが、管理人の考えでは捨てたり保健所に持ちこむよりはずっとマシだ。少なくとも飼い主は、自分のペットを殺したという心の傷を一生背負って生きていかなければならない。

巷に星の数ほどいる、事情があって飼い続けられなくなったという飼い主たちにぜひ一度訊いてみたい。あなた自身の手で自分のペットを殺せますか?

もし答えがノーならば、そんな事情はやむをえない事情とは呼べないはずだ。
ウズラとデュークの生前の姿

妙なもの 2004,11,25
ようやくサッカー少年に対する恐怖感を克服した姫に、新たな敵が現れた。その名は、スクワット・ジィジ。

気が遠くなるほど長いことサラリーマンをやっていたジィジは、引退後も驚くほど規則正しい生活を続けている。毎朝決まった時間に起床し、まずはお庭で遊ぶ、おっとちがった庭仕事をこなし、その後なぜか隣の公園で体操をするのが日課となっている。管理人が犬を散歩に連れて行く時刻はだいたい決まってはいるものの、決して一定ではない。基本的に犬猫屋敷の犬スケジュールは管理人の朝のご機嫌しだいなので(ジィジの遺伝子が管理人にうまく伝わらなかったのは明らかだ)1時間程度の誤差はあたりまえだ。今日はたまたまジィジが公園で体操しているときに姫を庭に連れだしてしまった。いつもなら、まずは溜まったものを排泄するのが優先事項のはずなのに、今日の姫は庭に出たとたんに一点を見つめて絶叫し始めた。数日ぶりの絶叫だ。その視線の先には、公園でスクワットをするジィジの姿が・・・・・・

家族のなかでもジィジは姫とふれ合う機会が一番少ない。まだまだお勉強中の事項が多い姫をうまくあしらうには技が必要なので、あくまでもご挨拶程度の関係だ。だが、それでも姫はジィジが家族であることはちゃんと知っている。ジィジが帰宅すると玄関で喜んでお出迎えするのだ。だが、なぜか姫は今日のジィジがとても厭だったらしい。たしかに広い庭があるのにもかかわらずわざわざ公共の場で体操をするのは不思議な行為である。スクワットの姿勢も、たしかに妙ではある。犬というのは奇妙なものについつい反応してしまう生きものなのだ。

もう何年も前の話になるが、一時期ツチノコ兄弟のお散歩コースの公園で、毎週日曜の朝に老人会が太極拳の集いをやっていたことがある。カイザーはこの太極拳集団が何より嫌いだった。ふだんは散歩中に吠えることなど決してない大人しいカイザーが、太極拳をやっているお爺さんお婆さんを見かけると狂ったように吠えまくるのだ。10数名が輪になって、太極拳特有のあの奇妙な動きをしているさまは、たしかに不気味ではある。それでも普通は、何度か目にするうちに犬もなれて吠えなくなるものだ。だが、カイザーは太極拳の動きがとことん厭だったようで、毎週毎週その横を通るたびにこれでもかというほど吠え続け、ついには散歩コースを変更せざるを得なくなった。もしカイザーを北京に連れて行ったら、きっと恐怖で失神してしまうだろうと当時管理人は思ったものだ。

DJが許せないのは、大きく手を振りながら太ももを上げて歩くダイエット歩行中のおばさんだ。なにかの情報番組から広まったらしく、犬猫屋敷でもバァバが3日間ほどやっていた。ある時期、朝のお散歩タイムに川沿いでこの歩き方のおばさんがやたらと出没したことがあった。管理人はバァバの説明でそれがなんだか知っていたが、DJから見ればそれは変な歩き方をする妙な人間にしか見えなかったようだ。これまたすれ違うたびに大騒ぎをしていた。幸いこれは一時の流行だったようで、しばらくするとおばさんたちは姿を消した。

動いてなくても気にくわないものはある。カイザーが許せないのは二宮金次郎だ。犬猫屋敷の最寄り駅の駅前通りには、なぜか身の丈50cmほどの中途半端な二宮金次郎の像が立っている。それも、なんでこんなところに二宮金次郎が?と思うような商店のあいだにいきなり立っているのだ。ちょうど目線の位置にあるせいか、初めて見たときカイザーはそうとうビックリしたのだろう。それ以来、像の前を通るたびに親の敵のように吠えまくる。果たして二宮金次郎像全般が嫌いなのか、あの二宮金次郎が気にくわないのかは、犬猫屋敷の徒歩圏内にほかに二宮金次郎像がないので定かではない。もしかすると銅像そのものが嫌いだという可能性もある。機会があったらぜひ上野の西郷さんや渋谷のハチ公に対面させてみたいものだ。

いままでなかったものが、いきなり現れるのも犬の神経を逆撫でる。犬猫屋敷の近所の公園にはかなり大規模な田んぼがあり、小学生の課外学習のために毎年そこで少量の米を作っている。稲が頭を垂れる時期になると、毎年決まって案山子(かかし)が立てられる。おそらく近所の小学生が図工の授業で制作したものなのだろう、案山子といっても個性的なもの揃いで、布で作った頭にチアガールのポンポンのような鬘をかぶって烏よけのCDをたくさんぶら下げているようすは、控えめに言ってもかなり不気味である。案山子はある日とつぜん出現する。朝の散歩のときにはなかったものが、夕方半暗闇のなかにいきなりニュッと立っているのを見ると、人間でも少なからずドキッとする。ましてや犬たちにとってはそれは恐怖以外の何ものでもないようで、毎年案山子出現の当日は、かならずその前で大騒ぎになる。デカい図体をした2頭が、尻尾を完全に脚のあいだに巻きこんで、狂ったように案山子に向かって吠えまくるようすはかなり笑える図である。おまけにその前を通るのさえ怖いらしく、管理人が強引にリードを引いても頑として動こうとしない。

だがこの騒ぎも最初の日だけで、翌朝陽の光の下で見たときは別になんとも思わない。そのうち案山子があるのがあたりまえになって、やがて案山子は犬たちの伝言板として活用されるようになる。そのうち刈り取りの時期がやってきて、役目を終えた案山子は、また登場したときと同じようにある日突然姿を消す。田んぼの案山子が姿を消すと、犬猫屋敷にも冬が訪れる。
犬猫屋敷のお気楽姉妹一押しの
今年一番イケてる案山子。
廃棄処分にするのなら、
もらい下げて
犬猫屋敷の庭に飾りたいと
真剣に思った。

平和な日常 2004,11,24
今日は管理人とって嬉しいことがあった。仕事絡みで記念すべき出来事があったのだ。詳細は出せないが、ともかく今日の感動はある意味一生忘れることはないだろう。サラリーマンとちがって自営業者は収入も安定しないし不安な点も多くあるが、浮き沈みのある分こうした満足感を得られるのが何よりの喜びだ。

犬たちもあいかわらず平和に暮らしている。姫の朝のコンサートはどうやら家人の起きる足音が前奏になっていることがわかった。今朝もそれなりに騒いではいたが、犬猫屋敷の朝といえば近所のサラリーマンはとっくに会社に出かけている時間なので近所からの苦情に関してはそれほど心配する必要もなさそうだ。

昨日から門の周りにバリケードを張って、緊急用のロングリードをつけた上で姫を庭で自由に歩かせるようにしている。久しぶりのドッグランに大騒ぎして駆けまわるかと思いきや、姫はロングリードを引きずったまま大人しく庭のなかを散策している。門付近のバリケードはまだ仮の状態だ。先日もの入れから引きちぎったドアで門の下の穴を塞いだだけだ。賢い姫は、さっそくその板を片手で器用に倒してみたりしている。まるで「これ、邪魔」といっているようだ。やはり固定する方法を考えなくてはならないようだ。ついでに姫さまは庭の柵の近くに穴も掘っている。柵の下に抜け道を掘っているのだ。まったく姫の頭の良さにはほとほと感心する。どうせ出てもすぐに戻ってくるだろうが、やはりなにかあったら大変なので姫を庭に出すときは必ず人の監視が必要なようだ。

先日近所の農協でジィジが野菜を大量に買いこんできたせいで、近ごろ犬猫屋敷は野菜三昧のヘルシーメニューが続いている。犬たちにもお裾分けでふだんドライフードの上にトッピングする缶詰フードの代わりに野菜の煮たもの+肉が載るようになった。姫は心臓病の持病があるので塩分は極力控えなければならない。ツチノコ兄弟だけの頃は野菜と肉の手作りフードの日は薄味をつけていたのだが、いまはまったく味を付けない肉野菜の煮物である。それでもツチノコ兄弟は与えられたものを残さず平らげるようになった。これも姫効果である。

姫効果といえば、最近ツチノコ兄弟が吠える回数が極端に減った。吠えるのを止めるたびに姫が誉められているのを見て、どうやら彼らも学習しているらしい。6歳になるツチノコ兄弟は人間でいえば40過ぎである。それでも日々学習していく犬たちに管理人は鼻高々だ。

今日管理人は久しぶりに犬たちを置いて数時間外出した。最近はめっきり絶叫しなくなった姫だが、それはあくまでも管理人が家にいるときの話。果たして置いていかれても大人しくしていられるか不安だったが、どうやら静かに過ごしたようだ。最近は日中誰もいないときには姫をケージに入れている。しつこいところのある姫だが、そういうものだと諦めてしまえば無駄な努力は一切しない。管理人が出かけているあいだ大人しくケージで寝ているようだ。

管理人が外出するときは必ずおやつをやっていく。おやつに夢中になっているあいだに管理人がでかけてしまえば、犬たちも不安にならずに済むようだ。現在犬たちの人気NO.1のおやつは馬のアキレス腱(ロングサイズ)である。これを出してくると3頭は目の色が変わる。あまり好きなので、最近100本入りの大袋を購入した。一瞬100本も買ってどうするのだ!と思ったが、考えてみれば3頭でわけると33回分である。週に3回管理人が外出するとして、単純計算でも2ヶ月半しか保たない。餌にしろおやつにしろ、彼らに満足な暮らしをさせるためにも、管理人はますます頑張って働く必要がありそうだ。
それぞれが思い思いの場所でアキレス腱をかじっている真剣そのもの


変化 2004,11,23
大掃除の疲れで今日は1日じゅうだらだらと過ごした。この日記を読み返してみると、いかに管理人がだらだら過ごす日が多いかがよくわかる。仕事が立て込んでいるときは不眠不休で超人的に働き続けるが、余裕があるときはだらだら率がいきなり上がる。まあこれも自営業者の常だろう、と自分に言い訳をする。管理人は犬や他人には厳しいが、自分に対してはとても優しい人間だ。

管理人とともに、犬たちもだらだらと過ごした。少し前までは頭痛の種だった天気のよい休日もいまはただ気持ちの良い日でしかない。姫の絶叫が心配でこの2ヶ月間というもの、どんなに天気がよくてもまともに窓を開けられない日々が続いていたが、ここ数日は窓全開で平和に暮らしている。最後まで唯一のネックだったサッカー少年が来ても、姫が騒ぐことはなくなった。子ども嫌いを克服したとはいえないにしろ、散歩の途中で子どもとすれ違っても騒ぐことはなくなった。吠えることが管理人の意にそぐわない行為であることをようやく理解してくれたのだ。少なくとも日中は・・・・・・

朝は頻繁にコンサートを開いている。それはもちろん新たな問題だが、サッカー少年の恐怖を克服したようにいつの日か完全に止めさせることもできるだろう。それまでは近所から苦情が来ない程度になんとかなだめすかして暮らしていくことになりそうだ。だが、パニック吠えやトイレの問題をほぼクリアしたように、根気強く教えていけばきっと姫の問題行動は矯正することができる。その自信がついただけでも、この2ヶ月は無駄ではなかった。

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この日記を公開しはじめた動機は、多くの人に成犬を引きとるメリットを知ってもらいたいと思ったからだ。どんなにペットブームと騒がれても、ペットショップに並ぶ子犬の数が増えるだけで、保健所で殺処分になる犬猫の数は増えるばかりだ。成犬、成猫はもらい手がないために、当初の飼い主が手放したら生きていくことができなくなる。

なぜ子犬や子猫にこだわるのか? 基本的な躾の難しさや世話の大変さを考えたら、成犬、成猫のほうが望ましい家庭だって多いはずじゃないか? 小さな頃から育てないとなつかないというのは間違いだということを証明してみせたかった。成犬を引きとると、こんなに楽ができますよ、と多くの人にいいたかった。世間には飼い主に捨てられた犬猫を拾って一生懸命新しい飼い主を捜しているボランティアの方がたくさんいる。フリマや寄付を募って、生活費を削っても捨てられた犬猫を見捨てられないと頑張っている人がいる。たいした役には立てないが、このページを見て「成犬を引きとるのも捨てたもんじゃない」と思ってくれる人がいれば、本人でなくとも周りの人が犬や猫を飼いたいと話していたら、ひとこと「成犬もオプションに入れてみて」といってもらえれば、少しはお役に立てるのではないかと思っていた。

だが、最初の頃のようすはさんざんだった。正直「これではボランティアの方を助けるどころが足を引っぱっているようなものだ」と思った。いっそのこと止めたほうがいいかもしれないと思ったことも1度や2度ではなかった。だがそれでも管理人は書き続けた。良いところだけを拾って書くこともできたが、あえて姫が問題を起こすたびに真実だけを書き続けた。ほんとうの姿を知ってもらいたかったからだ。たしかに成犬、成猫の引き取り手が増えればいいとは思っているが、いったん引きとっても結局飼いきれなくて手放すのなら意味はない。だから良いことだけを書き連ねて、あとで「こんなはずじゃなかった」といわれるような事態だけは避けたかった。

基本的な躾の手間を考えれば、子犬に比べると、成犬のほうが格段に楽だ。姫の場合は違ったが、普通はオスワリ、マテ程度は教えられている犬がほとんどだからだ。だが同時にいくつかの問題行動を矯正しなくてはならない場合もある。たしかに成犬、成猫に躾をするのは簡単ではない。子犬ならすぐに覚えることを根気強く何度も教えていかなくてはならない場合がある。だがすべてを1から教えなくてはいけない子犬と違って、成犬の場合は問題行動だけに集中して訓練することができるというメリットがある。どの程度まで時間を費やせるのか、引きとる犬を見極めて、もとの飼い主あるいは預かってくれているボランティアさんの話をよく確認すれば、自分のニーズにあった犬を選ぶことができる。

しかし、これは成犬でも子犬でも同じだが、多かれ少なかれ予想外のできごとは起こるものだ。成犬のほうがその確率は格段に少ないが、姫のケースのように預かり時代を知っている方々が驚くような変貌を遂げる場合もある。考えてみればそれはとうぜんだ。動物は周りの環境に順応していく力がある。住環境が代わり、接する人間が変われば多かれ少なかれ彼らの態度や行動も変わってくる。それが良い方に向けばいいが、姫のケースのように困った状況になることもある。だが、環境に適応能力があるということは、巧く導いていければすべての問題行動は必ず止めさせることができるということにも繋がる。管理人の経験からいうと、40歳の人間に問題行動を止めさせるのに比べたら、6歳の犬を変えるほうがよっぽど楽だ。

これは負け惜しみではなく、姫の場合は、問題を起こすだろうことは引きとった当初から予想していた。ここまで先住犬との折りあいが悪いのは正直いって計算外だったが、それ以外の点は、はっきりとこうといえるものではなかったにしろ、管理人のなかでは予想の範囲内だったのだ。預かりボランティアさんからも、姫の預かり時代を知っている方々からも「ペコはほんとうにおとなしくて良い犬」と聞かされていたが、初めて会った瞬間に彼女を一目見て気に入った理由は「こいつ大人しそうな顔して、ただ者ではないな」と管理人の第六感が伝えてきたからだ。ただの大人しい良い犬だったら、あのとき彼女を引きとろうとは思わなかっただろう。管理人はおもしろい犬が大好きだ。世間でいうところの「大人しい、手のかからないよい子」は管理人には物足りない。基本的に人間嫌いでない犬なら、それ以外の問題行動はすべて管理人のなかでは個性として片づけられる。問題行動は犬猫屋敷で問題にならない程度まで矯正すればそれでいい。あとは好き勝手に楽しく一緒に暮らしていければそれでいいというのが管理人の犬を飼うポリシーなのだ。

犬猫屋敷の住人は、平均的な人間よりも犬猫の扱いには慣れている。それなりに経験もあるし、必要に応じて勉強もしている。だが、それでも新しい動物が家に来るたびに学ぶことの方が多い。ペットは人形でもなければロボットでもない。それぞれに個性があって長所も短所もある。躾の本を何冊読んでも、マニュアル通りで完璧に躾けられる犬はいない。完璧な犬猫というのには未だお目にかかったことはない。だが完璧な犬猫がいないからこそ、犬猫屋敷では動物を飼い続ける。管理人は完璧とはほど遠い人間だ。だから完璧な犬猫を欲しいとは思わない。長所も短所もあるからこそ、AIBOよりも生きている動物が愛おしいのだ。

世間にはうちの可愛いペットを見てというホームページは、はいて捨てるほどある。だが犬との楽しいお出かけや旅行のスナップを見て「ペットとの楽しい暮らし」だけを夢見てペットショップに走るのは大きな間違いだ。ペットと楽しい暮らしをするためには、必ず準備が必要だ。そのための時間や手間を惜しむのなら電子ペットを連れてドッグカフェに行けばいいのだ。

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数日前の日本語云々について書いた日記に思いの外反響が大きかった。偉そうなことを書き連ねたが、あれは単なる本やテレビからの受け売りだ。だがそれにしても、管理人が偉そうに日本語について語れるようになっただけでも、10年前の管理人をよく知る人々にとっては驚きだろう。かつての管理人は「あいつに日本語を訊くのは間違いだ」といわれるほど妙な日本語を話していた。英語についても同様だ。ある程度の下地があったにせよ、10年前は英語で日銭を稼ごうなどとは夢に思わなかった。今日こうして偉そうなカタール人になれたのも、中年になってからの手習いの成果である。管理人は努力が嫌いなのでまったく努力はしなかった。ただ楽しいことだけをやってきただけだ。

姫の絶叫癖が止んだのも、努力の成果でも何でもない。ただ絶叫を止めれば美味しいおやつがもらえて、たっぷりと誉めてもらえることがわかったからだ。人間も犬も厭なことは決して長続きしない。だが人間も犬も中年になって自分を変えることはできるのだ。その過程を楽しむことさえできるのなら、問題を抱えた成犬も必ず良いパートナーになってくれる。

そういえば2階に関する姫と人間の攻防戦だが、結局人間側が勝利をおさめた。あらゆる角度、高さで既存のゲートを設置し、ことごとく姫に突破された結果、ついに新しいゲートを購入したからだ。金ですべてが買えるとは思わないが、ときには金の力で解決しなくてはならない問題もある。
姫にはまったく太刀打ちできなかった
旧ゲート

倍の値段の新ゲート


大掃除その2 2004,11,22
今日も管理人さんは忙しそうに荷物を持って部屋の中を歩きまわっていた。どうやら「大掃除」というものらしい。ふだんはゴロゴロしているのに、珍しく一日中あれこれやっていたせいか、管理人さんは「疲れた」といってさっさと寝てしまった。

だから今日の日記は代わりにおれがつけてやることにした。おれはさ、管理人さんが忙しくしてても、ただそれをベッドの上から眺めているだけだから、まだ眠くないんだ。

今日もすごく天気がよかった。あいつはまた朝っぱらからひとりでコンサートをやっていた。ものすごくうるさかったのに、管理人さんはぜんぜん目を覚まさないんだ。「姫ちゃんがいれば、目覚まし時計はいらないね」とかいってたくせに・・・・・・ぜんぜん起きやしねえ。マジで死んでるんじゃないかと思って、顔を嘗めてみたら「うぅぅん、ディー君まだ朝じゃないよ」って・・・・・・朝だよ。もうとっくに。あとでバァバや妹に「今日も朝からうるさかったね」といわれて「へぇ? 鳴いてた?」だってさ。あの大音量のなかでほんとうによく眠れるよな。ほんと、尊敬するよ。

最近は朝のコンサートを1日おきにやっているけど、あいつ昼間はすごく静かになった。公園でだれかがボールを蹴ってても前みたいに狂ったように走り回って吠えたりしなくなったんだ。子どもがギャーギャー騒いでいても、平気でそれを眺めてる。あんまり吠えると管理人さんが嫌がるってやっとわかったみたいだ。

静かになったのはいいんだけど、おれやカイにまで「静かにしなさい!」っていうのはムカツクよな。別におれたちはいいんだよ。意味があって吠えてるんだから。おまえが黙れっていわれるのは声がデカいからなのに・・・・・・昨日なんていきなり「うるさいわよ!」って飛びかかってきたから、おれもビックリしてついついガブッとやっちゃったよ。まったくおれのほうがずっと強いのに、なんであいつ突っかかって来るんだろう。ほんと、気が強くてイヤな女だな。

管理人さんは、昨日はいろんな物を高いところに積みあげていたけど、今日はあいつの檻をばらばらにしていた。おっ、あいつやっと帰るのかな?って期待したのに、なんのことはない、ばらばらにした檻をまた別のところで組みたててた。なんかしょっちゅうばらばらにしては組みたてて、いったいなにやってんだろうな?まあ檻が隅っこにいったから、おれたちの居間がまた広くなってよかったけどさ。

そろそろお散歩の時間かなぁって思っていたら、管理人さんがいきなり「とりゃぁ〜」とかいいながら物入れのドアを引きちぎった。さすが毎日おれたちと筋トレやってるだけのことはあるよ、すげえ馬鹿力。それにしても大掃除って大変だよな。大掃除のたびに家具を破壊するんじゃな。おれとカイは大掃除にはけっこう慣れてるけど、あんなに派手に家具をぶっ壊してるのは初めて見たよ。あいつもすごくビックリしてた。「管理人さん、いったいなにやってるの?」って訊かれたから「大掃除のときはああやって大きな家具をぶっ壊すんだよ。ほら部屋の入口が狭いだろう。だから細かく切り刻まないと部屋から出せないんだってさ」って教えてやったら「珍しいことするのね」って驚いてた。もしかして、普通の家では大掃除のたびに家具をばらばらにしたりしないのかなぁ〜?

ドアをとったあと、管理人さんはしばらく物入れの残骸を眺めてなんか考えていたけど、そのうちなんか思いついたみたいで、慌てて部屋から出て行った。のこぎりがどうとかってジィジと話している声が聞こえた。そのうち手に鉄のギザギザの棒を持ってきて、それで残骸をこすりはじめた。ギコギコって変な音がする。しばらくしたら「でぇ〜き・た!」って物入れの上半分を持ちあげた。わおっ、ふたつに切れてる。すごいじゃん!

管理人さんは嬉しそうに、それをタンスの上にのっけた。おれが不思議そうな顔で見上げてたら「ほら、ここに載せたら棚のできあがり!ジャァ〜ン!」だってさ。棚っていうか、どう見ても家具の残骸なんだけど・・・・・・

人間ってほんとうに不思議なことをやるよな。おれたちは管理人さんの気まぐれにはもう慣れっこだけど、それでも時々ほんとうになにやってんだろうって思うよ。そういえば管理人さん「明日は出稼ぎだから、今日は早く寝なくっちゃ」っていってたけど・・・・・・明日が祭日ってすっかり忘れてる。まあいいけど。明日起きたらきっと気がつくだろうし。

さてと、おれも眠くなってきたからそろそろ寝るとするか。ふかふかのベッド買ってもらったからさ。すごく気持ちいいんだよね、これが。カイはあいかわらず管理人さんのベッドで寝てるから、新しいベッドはおれが独り占めさ。

じゃあ、おやすみ・・・・・・DJ
ひとつしかないから、カイと仲良く一緒に寝なさいっていわれたけど、おれだけで一杯だよ。
このベッドは誰にもやらない。
おれのもん!

大掃除 2004,11,21
管理人はいわゆる家庭的な人間ではない。食べることには貪欲なので、料理はそこそここなすのだが、基本的に自分が食べたいものを食べたいときにつくるのが好きなので、家人が全員出払ってしまって「夕食つくっておいてね」などといわれるととたんにやる気が失せてしまう。なぜか管理人が夕食当番の日はほとんどがカレーである。もちろん夕方は犬たちの散歩があるのでその上買い物をして手の込んだ料理をつくる暇がないという事情もあるが、その割にはいきなり昼食にドリアが食べたくなって、わざわざスーパーまで材料を買いに行ってつくったりする。

洗濯はけっこう好きで、天気がいいと汚れていないものまで集めて洗ってしまうくらいだが、乾いた洗濯物を畳んでしまうという作業がどうしてもできない。だからちょっと気を抜くと部屋に洗濯済みの服がうずたかく積み上がることになる。

考えてみれば、皿洗いもけっこう好きなのだが(たとえ大勢のお客さんのあとでも皿洗いはいっこうに苦にならない)洗った皿を拭いて、しまうのは大嫌いである。洗濯物を畳んでしまうのも、きれいになった皿を拭いてしまうのも、管理人のなかでは無駄な作業と位置づけられているようだ。仕方がないのでやることはあっても、けっきょくは「どうせすぐ使うものをなぜしまう?」と考えてしまうのだ。何度もいうようだが、管理人は無駄が大嫌いである。

洗濯も皿洗いも、努力の成果がすぐかたちとなって現れる。管理人は根が単純なので、すぐに成果がでると嬉しくなってやってしまう。だから掃除は管理人のもっとも苦手とするものである。

掃除のコツは毎日こまめにきれいにすることなのだそうだが、成果が目に見えないとやる気がおきない管理人は大して汚れてもいない床に毎日掃除機をかける気にはなれない。3頭も犬がいるのだから、毎日掃除機をかけてもじゅうぶん成果は見えるはずなのに、なぜか「まだじゅうぶん毛が溜まっていない」ような気がして躊躇してしまう。(なぜだ?)その代わり、掃除をするとなったら徹底的にやる。毎日の掃除はしないくせに、数ヶ月に一度大掃除をしたくなるのだ。

今日はたまたまそんな日だった。天気がよかったので布団を干してシーツなどの大物を洗濯しているうちに家具を移動したくなったのである。そう、管理人の大掃除には洩れなく模様替えがついてくるのだ。

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姫が我が家にやってきて以来、その時々の状況に合わせてケージを建てたりテーブルを移動したりしてその場しのぎの応急処置でしのいできた。おかげで部屋じたいがまるでアジリティー競技のコースのようになっていた。さまざまな場所に障害物があって、まっすぐに歩くことができない。その上姫が思いのほか賢く、身軽だったので、触って欲しくないものがどんどん上に積み重なって、ふだんからお世辞にもきれいとはいいかねる管理人の部屋がまさにカオスの代名詞状態になっていた。ツチノコ兄弟と姫の関係が安定してきた頃から、なんとかしなければとは思っていたのだが、思っているだけでなにもしなかった。いつものとおり、やる気が起きなかったからである。

だが、今日はやる気になってしまった。部屋をきれいにしようと思いたってしまったのだ。思いたったら即実行に移さずにはいられない。というわけで模様替えと大掃除である。管理人の部屋はかつて和室だった3部屋をぶち抜いて1部屋にしたものだ。決して狭くはないはずなのだが、ものが多いせいでなんだか妙に狭く感じる。また部屋がL字型になっているせいで、主要な家具の置き場所はどうしても固定状態になってしまう。そこで、模様替えといっても小さめの家具を移動して、クローゼットの中身を入れ換える程度になる。それでも模様替えは模様替えだ。気分が変わるので管理人は模様替えが大好きだ。

6年間一緒に暮らしているツチノコ兄弟は管理人の模様替え癖にも慣れている。せっせと衣装ケースを運んでいる管理人を「まただよ」という顔で眺めながらベッドの上で昼寝を続けていた。だが、姫にとっては初めてのイベントだ。いったいなにが始まるのかと興味津々で、管理人が荷物を持って部屋を横切るたびに後をついて歩いていた。

大掃除をすると思わぬものが見つかるものだ。今回は残念ながら現金などの金目のものは出てこなかったが、すっかりなくしていたと思っていた品々や、忘れていた服などが発掘された。なかに姫を引きとると決めたときに購入したクリッカーがあって、さっそく姫に試してみたが、姫はまったく反応を示さなかった。引きとる前は「あまり人の言葉に反応を示さない犬」といわれていたので、クリッカーを使ってトレーニングをしようと買いこんだのだ。だが、ふたを開けてみれば姫は驚くほど管理人の言葉を理解してくれた。結局クリッカーは使われぬまま犬用品入れ行きになってしまった。

今回のテーマは「床面積を増やす」である。あちらこちらに置いてある小さな家具をうまく配置しなおして、障害物のあいだの通路になっていたところを広場にするのが目的だ。それにくわえて、障害物のせいで開かなくなっていたタンスの抽斗をちゃんと使えるようにした。一気にやったおかげで夕方までには部屋全体がかなり広く見えるようになった。

だが、まだ一番肝心な仕事が残っている。姫の城の位置を移動させようと思っているのだ。城を移動させる先には、犬用品とビデオが入った管理人の背丈ほどもある物入れが置いてある。これを半分にぶった切って、タンスの上の棚として使用しようという計画だった。だが日が落ちてから庭でのこぎりでゴシゴシ家具を切り刻むのは近所の手前あまり好ましくないという程度の常識は変わり者の管理人も持ち合わせている。結局姫の城の移動は後日ということになった。ほんらいは明日やるところなのだが、明日起きて気が向かなければ、このまままた数ヶ月が過ぎることになるだろう。次に気が向いたときに、またもや気が変わっているかもしれない。この部屋がどんなようすになるのかは、管理人にすら予想がつかないのだ。

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大掃除にかまけて、今日は1日中犬たちをほったらかしにしていたのだが、気がついてみれば、なんと今日姫はほとんど一度も絶叫しなかった。天気がよかったので朝から隣の公園は子どもたちで大にぎわいだったし、いつものサッカー少年たちもやってきて盛大にサッカーをしていたにもかかわらず、ほとんど吠えることはなかった。これは姫が犬猫屋敷に来て以来の快挙である。

だが残念なことに、今日はDJと姫のあいだでいざこざがあった。さんざん管理人のあとについて歩きまわるのに疲れたのか、途中でソファに上がって眠っていた姫の前をDJが吠えながら走りぬけたとたん、姫が唸り声を上げてDJに飛びかかったのだ。もちろんいきなり襲われたDJは驚いて応戦し、久しぶりに派手な喧嘩に発展した。今回もまた姫のほうが怪我をした。耳にピアスをしてしまったのだ。毎回痛い思いをするのに、なぜ姫はDJにちょっかいを出すのやら。ただ今日は眠っていたときにいきなりDJが飛びだしてきたので驚いて襲いかかってしまったという可能性はある。

いずれにせよ、久しぶりの本格的な喧嘩でどうなることやらと思ったが、幸い2匹はその後も距離をとりながら静かに同じ部屋で共存している。共同生活が3ヶ月目に突入しても、未だ姫の行動には驚かされることが多い。
新しいベッドがあるにもかかわらず、
ツチノコ兄弟はあいかわらず管理人のベッドで
ぴったりくっついてお昼寝中

買い出し 2004,11,20
姫が犬猫屋敷の一員になってからというもの、とうぜんながら餌の消費量が1.5倍に増えた。もともとツチノコ兄弟は食欲旺盛というほどではないので、いつもドッグフードに表示されている標準給餌量より若干少なめを与えている(なのになぜツチノコなのかは謎だ)姫はもちろん標準給餌量の上限ギリギリを食べている(それでも毎日餌が足りないと訴える)両者の体重差は約10kgなので、ほとんど同じくらいの量を毎日消費することになる。そのうえ、姫が来るまえは時折メニューが気に入らないとハンストしていたツチノコ兄弟が、いまはなにが出てこようが文句を言わずにすべてを平らげるようになったせいで、絶対的な消費量が増えている。結果的に、以前は15kg入りの大袋のドライフードをだいたい1ヶ月で1袋消費していたが、現在は2ヶ月で3袋でも足りないくらいのペースである。

以前のペースでうっかりしていたせいか、ドライフードのストックがなくなっていることに気がついた。いま開いている袋が終わったらそれまでである。というわけで、今日は重い腰を上げてはるばるコストコ・ホールセールまで餌の買い出しにでかけた。

コストコでは、アイムスのラム&ライスがとてもお買い得な値段で手に入る。犬猫屋敷の御用達はほんらいソリッド・ゴールドなのだが、どうしても値段が高いことがネックになる。そんなとき重宝するのがアイムスのフードである。ソリッドゴールドほどではないがツチノコ兄弟もアイムスのラム&ライスは比較的抵抗なく食べてくれる。最近は安くなっているときにアイムスのフードを買いだめし、ネットで購入したソリッドゴールドと交互に与えるようになっている。

もちろん犬の餌だけを買いに行ったわけではない。我が家の冷蔵庫には常時ホワイトボードにショッピングリストが記されているのだが、そこに日常の買い物とは別枠で「コストコに行ったときに買うものリスト」というのがついている。姫が来て以来なにかと忙しかったせいか、すっかりご無沙汰していたので、そのリストもかなりの長さになっていた。というわけで、今日はお買い物デーである。

                    

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アメリカサイズの巨大カートを押しながら店内をくまなく練り歩く。必要なものだけをさっさと買えば時間もかからないし、よけいなものも買わずに済むのは重々承知しているのだが、なにせどんなに道が空いていても片道1時間はかかるので、せっかく来た以上はたっぷり楽しみたいと思うのが人情である。

入口を入ったところで、さっそく1万8千円のテレビに目が止まってしまった。管理人の部屋にあるテレビは祖父が生前使っていたお古である。壊れたら買い換えようと思いつつ、もう10年近く使用している。最近は画面が全体的に赤茶けて見えるのでおそらく世間の水準からいうとじゅうぶん壊れているに値するとは思うのだが、その前に使っていたテレビに比べるとまだマシなので、ケチな管理人は「まだじゅうぶん使える!」と頑張っているのだ。前に使っていたテレビは最後には赤と緑の色が入れ替わって映るようになってしまって、料理番組を見てもまったく食欲が湧かなくなってしまった。経験者でないとわからないと思うが、緑のシチューや真っ赤なサラダというのは見ていても食べたいという気にはならないものである。だが、最後に買い換えを決断したのは、推理ドラマを見ているときだった。殺人事件のシーンで殺された人が流す血が緑というのはかなり不気味なものである。もしかして、これはX−ファイルか?殺されたのはじつは宇宙人だったのか?ほんらいの筋とは関係ないところで変な想像が渦巻いてしまうものだ。

ともかく、1万8千円のテレビというのはかなり魅力的だった。「買っちゃおうかなぁ〜」と悩む管理人に、いつものように冷静な妹からひとことアドバイスがあった。
「どうやって持って帰るつもりかな?」
そうだった。犬猫屋敷のマイカーは1500ccクラスのRVもどきである。人間が3人以上乗ると荷物を載せるスペースはほとんどないに等しい。今日はバァバを連れてきていたので、どう考えてもテレビを載せるような余裕はなかった。その上ほんらいの目的は犬の餌である。15kgの大袋を積んだらそれで荷台は一杯だ。

テレビは諦めて、ともかくペットグッズの売り場に急いだ。残念ながらアイムスは、今週の安売りアイテムではなかった。その代わりコストコの自社ブランドのドッグフードがかなりお手頃な値段であることに気がついた。その場で袋をひっくり返して素材の欄をとくとくと検査したところ、どうやらそれほど悪いものではなさそうだ。なによりソリッドゴールドの半額という値段が魅力的だ。安いイコール粗悪品という可能性もないわけではないが、米国の基準では決して安いフードの価格ではないと判断し、今回はこれを試してみることにした。ちなみに家に帰ってネットで調べたところ、コストコブランドのドライフードはどうしてなかなか品質がよいと評判が高かった。

基本的にこれで管理人の今日の目的は達成されたはずだった。だが、同じペット用品売り場の端に、もうひとつ気になる商品を見つけてしまった。同じくオリジナルブランドのドッグ・ベッドである。なんと1m x 90cmという大型犬用のドッグベッドが3千円以下という破格の値段で売られていたのである。

管理人はペットグッズのカタログを眺めるのが趣味である。犬猫屋敷は扶養家族が多いので、基本的には贅沢品は一切買ってやれないが、それでも可愛いペット用のグッズを見るのは楽しいものである。そんななかで犬用ベッドというのは管理人が欲しいなと思うアイテムのひとつだった。だがLサイズのベッドというのは値段が馬鹿にならない。1万円以上はあたりまえである。それでも1頭分ならなんとか買ってやれたかもしれないが、3頭となるとなかなか決心がつかなかった。ところがそれが3千円以下で手にはいるのだ。全員に買ってやっても1万円でおつりが来る。今年はお誕生日に何も買ってやらなかったし、せめてベッドでも・・・・・・と管理人はすっかり買う気になっていた。どうやって持って帰るかも考えもせずに。

もちろん妹とバァバに猛反対された。どう頑張ってもあの車にそのベッドを3つ積むのは無理である。それにあの部屋のどこにそれを3つ並べて置くスペースがあるのだ?彼らのいうことは正しかった。ただでさえ狭い部屋は姫のお城の出現でほとんど足の踏み場もない状態だ。この上Lサイズのベッドを3つも置いたら床がまったく見えなくなる。管理人は泣く泣く1つだけ買うことに決めて次の売り場に向かうことにした。

だがこんどはバァバが猫用のベッド売り場で足を止めた。フェルトでできたお家型の可愛い猫用ベッドがこれまた3千円ででていたのだ。

「最近チビが独りで仏間で寝てるのよねぇ〜いまはまだいいけど、真冬はすきま風が吹くし、年寄りだから風邪でもひいたら・・・・・・」

3千円というのは、ある意味犬猫屋敷では購買意欲をそそる上限金額のようだ。猫用ベッドは折りたたみ式で持って帰るのも簡単だ。3千円くらいならいいんじゃない?買ってやりましょうよ。と全員一致で猫用ベッドもカートに積みこまれた。

そんな調子であれやこれやと買いあさっているうちにすっかり夕方になっていた。パズルのように小型の車になんとかカート2台分の買ったものを詰めこんで、最後に犬用ベッドの上にバァバを載せて、なんとか帰途についた。

                    

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管理人の予想どおりドッグベッドは犬たちに大ウケだった。やはりサイズを確認して、入るようなら姫の城用にも、ひとつ買ってやろうかと思っている。ちなみにチビも新しい家がいたく気に入ったようである。夕方中に入ったきりで、そのあとそこから一歩も出ようとはしない。ただ仏壇の横にパステルカラーのお家が建っているというのがなんとも奇妙な図ではある。

リサイタル 2004,11,19
昨日で、姫が犬猫屋敷に来てから丸々2ヶ月が過ぎた。きょうは姫の近況とともに、どれだけ彼女がすばらしい犬かについて、延々と姫自慢をするつもりだったが、やはり止めることにした。なぜなら今朝は久しぶりに朝っぱらから姫さまオンステージだったからだ。

ご存じのとおり管理人は朝が苦手である。「おはよう」と声をかけられるたびに、朝の挨拶など考えだしたやつを殺してやりたいと思うくらい朝が嫌いだ。子どもの頃からウン十年間、いつの日か早寝早起きのよい子になろうと志してはいるのだが、なにせ夜になると絶好調の完全夜型人間のため、毎日やるべきことをこなしているうちに気がつけば12時を過ぎている。床につくのが遅いため、とうぜん朝は不機嫌だ。いくら溺愛している愛犬とはいえ、安眠を妨げるものは管理人の敵である。

                    

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久しぶりのお湿りのせいか、今朝の姫はとくに高音の伸びがよかった。目覚まし時計の電子音で起こされるより、美しい歌声で目を覚ますのは決して悪いことではないのかもしれないが、少なくとも目覚まし時計は管理人が起きると決めた時間までは静かに待つことができる。だが姫は歌いたいと思ったときに歌い出す。それが朝の6時とくれば深い眠りの世界に埋没している管理人の機嫌を損ねるにはじゅうぶんだ。

「まただよ」

管理人は意識を取りもどしつつ思っていた。なにが原因かはわからないが、姫はときどき勝手に朝のリサイタルを始めるのだ。おとなしい日には管理人が起きるまで一緒に寝ていることもあるのに、きょうは「姫ちゃんオンステージ」と勝手に決めた日は、周りの迷惑などお構いなしに高らかに歌いだす。「姫ちゃんオンステージ」も1曲で済めばいい。朝の発声練習くらいなら管理人も我慢しよう。だが興に乗った姫ちゃんは、次から次へと歌い続ける。リクエストもしていないのに、アンコールまでやってしまう。持ち歌を全曲披露したあとは、また1曲目から繰りかえす。管理人が止めないかぎり一生だって歌い続けているわけだ。まさに壊れたレコードそのものだ。

                    

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最初はうるさいと思った姫のビーグル特有の吠え声も、2ヶ月も一緒に暮らしていると愛着を持ているようになるものだ。じっさい管理人と妹のあいだでは、姫の歌声風会話がマイブームになっている。
「車が来たわよぉうぉうぉうぉうぉうぉ」
「お散歩にいくわよぉうぉうぉうぉうぉ」
いい歳して、馬鹿姉妹である。

だが、最近では姫の吠え声を美しいとすら感じられるようになってきている管理人はともかく、家人を含むご近所のみなさんが同じ気持ちであるとは限らない。美声と思えば心地よいものも、犬の吠え声となれば騒音だ。やはり飼い主としては止めさせなくてはならない。

というわけで、厭々ながらベッドから起きだした管理人は、前にやったと同じように無言で姫のケージにシーツをかぶせてみた。前回はこれで大人しくなったのだが、きょうはまったく効果がなかった。一瞬黙ったのを見て、シメシメと管理人がベッドに戻るやいなやまた歌いはじめたのである。

仕方がないのでもう一度ケージのところに戻って、黙って姫をにらみつけた。姫は管理人の怒ったときの顔をちゃんと覚えている。すぐにヤバイと気づいたのか、正座して歌い続けていた姿勢を崩して、管理人背を向けて丸くなって寝てしまった。

オッシ! これでもう一眠りできるぞ・・・・・・

管理人は喜々としてベッドに戻った。温々としたお布団のなかに潜りこんで、さあ寝ましょっと目をつぶったとたん・・・・・・

♪うぉうぉぉうぉぉうぉうぉぉ〜♪

・・・・・・しつこいやつだ。

                    

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けっきょく二度寝は諦めた。だがここで散歩に行ったらまさに姫の思うつぼ。不定期の朝のリサイタルを毎日開催するようになるのはまちがいない。だからとりあえず起きるだけ起きて、PCの前でいつもの散歩時間まで独り遊びに興じることにした。

なぜか管理人が起きていれば、姫は決して歌いださない。散歩に行きたくて騒いでいるのならそのまま騒ぎ続けるはずなのに、管理人が目さえ覚ませばあとはどうでもいいらしい。いったいなんのためのリサイタルなのか・・・・・・もしかして嫌がらせか?

                    

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てなわけで、きょうの管理人は寝不足でとてもとても不機嫌である。寝不足ならばさっさとやることを済ませて早く寝ればいいものを、けっきょく日中ボーッとしていたせいで、またもや夜中まで仕事をしている。なかなか起きない管理人は定期的に目覚ましを買い換えるのが趣味のようなものなのだが、姫がうちにいるかぎり当分新しい目覚ましは必要なさそうだ。
みんな、きょうはありがとう!
姫、一生懸命声の限りに歌います。
みんなも一緒に盛りあがろうねぇ〜

うるさいから、よそでやってくれよ
 (ツチノコ兄弟)

ご不浄 2004,11,18
今日は出稼ぎ日だった。通勤途中、ボーッと電車の中吊り広告を眺めているとき「英語キッズ」という文字が目に止まった。巷では英語の英才教育が花盛りなのだそうだ。管理人の周りには子どもはそう多くはないのだが、そういわれてみれば子どもに英語を習わせているという人がやたら多いことに気がついた。日本人は学校で6年間も英語を習っているのに喋れない。それは教え方が悪いからで早いうちから英語教育をはじめれば、すべての日本人が母国語のように英語を話せるようになるというお話だ。

一瞬なるほどと思うのだが、根本的なところでなにかがおかしい。どうして日本人なのに母国語のように英語を話さなければならないのだ? 日本人の母国語がいつから英語になったのだろうか?

じつは管理人は言葉を生業にしている。専門は英語と日本語だ。エラそうなことをいうようだが、いわば英語のプロである。だが英語で日銭を稼いでいる割には、未だに母国語のように英語を話せない。話したいとも思わない。なぜなら日本人である管理人にとって英語は、あくまでも外国語だからだ。その代わり日本語に関してはできるだけ完璧でありたいと常々考えている。日本人として生まれた以上、やはり母国語くらいは人並みに話せるようにならないとみっともないと思っているからだ。

だがどうやら最近流行の「英語キッズ」にとっては、日本語などどうでもよいらしい。以前、これまた電車の中吊り広告で見かけたある本には「3歳からではもう遅い! 0歳からの英語教育」と書いてあった。この本のサブタイトルがまたふるっていた。「あなたは“さあ歯を磨きましょうね”と英語でいえますか?」そんなこと英語で言えたからといってなんの得があるのだろうか? どうやら英語キッズの家庭では日常生活のすべてが英会話でなければならないらしい。

そんなことより日本語の乱れをなんとかすべきだ!と青筋を立てているのは、管理人が歳をとったせいなのだろうか?年寄り臭いので、できるかぎりいわないようにはしているが、最近はテレビを観ても、街を歩いていても二言目には「まったく近ごろの若いもんは」とついつい文句を言いたくなる。敬語と謙譲語がまるっきり入れ替わっているのに、そのおかしさに誰も気づかない。いまや正しい日本語は、どうやら辞書の世界だけのものらしい。

                    

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まだ姫が我が家に来るまえの話だから、3ヶ月ほど話は遡るが、いつものように隣の公園をツチノコ兄弟を連れて通過しようとしたところ、まだ幼稚園入園前とおぼしき幼児近づいてきた。

「ママ、かわいいわんちゃん」
「そうねえ、xxちゃん、可愛いわんちゃんがいっぱいねぇ」

管理人は思わずほかにも犬がいるのか?と周りを見まわしてしまった。ツチノコ兄弟以外に犬の姿は見えなかった。いっぱいはいない。2頭だけだ。

あんなことを言ったらあの幼児は1の次が「いっぱい」と覚えてしまうじゃないか!と思いながらも些細なことだと気を取り直してそのまま散歩を続けていた。すると、その先の公園で、またもや今度は幼稚園生くらいの子どもを連れた母親が、「ほら見てごらん、xxちゃん、わんちゃんがいっぱいいるよ!」とツチノコ兄弟を指さしていたのだ。

さすがに管理人もたてつづけにそんなことをいわれて自分に自信がなくなってしまった。「いっぱい」という以上は、最低でも5頭は欲しいと思っている感覚がおかしいのかもしれない。その後何人かの友人に尋ねたが、やはり管理人の考えは間違っていなかった。もちろん「いっぱい」の基準は3〜10以上まで個人によってまちまちだったが、少なくとも2を「いっぱい」とは言わないという点では一致した。

だが管理人の経験では、平成生まれの子どもたちは1の次は「いっぱい」と親から教えられているのである。あの子たちがいわゆる英語キッズかどうかは知らないが、英語より先に日本語だろうと管理人が嘆くのはこういうところだ。
                    

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不思議な日本語を喋るのは、なにも子どもだけに限ったことではない。これまた数ヶ月前のできごとだが、ある日管理人がツチノコ兄弟を連れて朝の散歩をしているときに、公園で大学生ぐらいの男の子に声をかけられた。猫の写真入りのビラを見せられて「すみません、この猫をお見かけしませんでしたか?」と尋ねられたのだ。写真の猫はどこにでもいそうな雑種の茶トラにしか見えなかった。わざわざ敬語を使わなくてはならないほどの高貴な猫にはとても見えない。大学生は真剣そのものだ。自分が猫に敬語を使ってしまったことにさえ気がついていないのだ。

テレビ番組などでいい歳をした大人が、自分の親のことを「うちのお父さんが、」「お母さんはxxなんです」と平気で言っているのにも最初はとても驚いた。だが親に「さん」をつけるのは、どうやらいまでは普通らしい。ところがなぜか先生には敬語は使わない。先生は「いらっしゃる」ものではなく「来る」ものなのだ。

ニュース番組で子どもを失った親のインタビューを見るのは心が痛むものだが、親が自分の子どもを「亡くなったxxちゃんが」というたびに出かかった涙が止まってしまう。「亡くなる」というのは敬語だからほんらいは身内に対して、とくに子どもや親に対しては使ってはいけないはずなのだ。だが子どもが「亡くなる」のもいまや普通になっている。挙げ句の果てにはペットまで「亡くなる」時代になっている。ご承知の通り管理人は自分のペットを溺愛しているが、口が裂けても「うちの犬が亡くなった」とは言いたくない。

                    

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身内には敬語を使わないというのは内と外という日本の文化に根付いた日本語ルールだ。身内を含む自らを下に置くことで相手を敬うという日本古来の奥ゆかしさの現れなのだ。幼い頃から親にきちんとした日本語を教えられて育った子どもはごく自然に敬語も謙譲語も使うことができるようになる。母国語は英語でMother's tongueという。まさに親の言葉遣いが子どもに伝わるものなのだ。

英語キッズもけっこうだが、母国語という基礎がないままに外国語をいくら話せるようになったとしても、それはあくまでも猿まねでしかないということをわかって欲しいと思うのは、やはり管理人が歳をとったせいなのかもしれない。
                    

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このHPのメニューにある「ご不浄」はトイレの古い言い回しである。明治、大正生まれの祖父母が使っていた言葉が管理人の記憶に残っていたものだ。いまでは「ご不浄」といっても誰もわからないだろうが、ほんらい便器の意味であるトイレよりもよっぽど美しく品のいい呼び方だと思っている。
犬猫屋敷の犬たちは全員が正真正銘のバイリンガルだ。コマンドはすべて英語、とくに教えたわけでもないのに覚えてしまった言葉はすべて日本語だ。

海外生活が長い割にまったく英語が喋れないバァバが犬に向かってスワレ(sit)とコマンドをかけるとき、厳密に言うと犬に向かって「ウン○」(shit)と叫んでいるという事実を、本人は知らない。

お友達 2004,11,17
管理人は友だちが少ない。もともと自分から人を誘ってなにかをするよりも独り遊びが好きな人間なのに、最近は3頭の犬の世話とHP作りにすっかりハマっているのでますますつきあいが悪くなった。その数少ない友人は、全員無理やりこの日記を読まされている。なにしろ絶対数が少ないので、ペットに関心があろうがなかろうが、友人である以上つきあいで読むべきだと管理人が勝手に主張しているためだ。

口では「アクセス数が少ないと寂しいから読まなくてもいいからアクセスだけしてね!」と言っておきながら、たまに会ったときに「へえ、姫ちゃんのお城ができたんだ」などと言おうものなら「日記ちゃんと読んでないね! 10月のページに写真付きで載っているのに!」と猛然と抗議される。仕方がないのでペットに関心のない友人も毎日日記を読まざるをえない。

考えてみれば酷い話である。管理人だってまったく関心のないブランドものの紹介ページを毎日読めと言われたら苦痛以外のなにものでもないはずだ。それでも毎日地道にこのページを開けてくれて、読んでくれるだけでなく、周りに人に広めてくれている心優しい友人たちに、管理人は日々感謝している。ほんとに、いつもありがとね!

友人たちにしてみれば、毎日この日記が更新されている以上管理人が無事に生きているという確認にもなっているようだ。犬猫の話だけではなく、管理人の生態もわかるせいか最近ただでさえ少ないお友達からのメールがとんと来なくなってしまった。毎日メールを立ち上げるとその9割がダイレクトメールかメルマである。ますます友だちが少なくなっていることを実感する今日この頃だ。

                    

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お友達といえば、姫はほとんど常時お友達を募集している。基本的に、大型犬小型犬を問わず犬と見ればすぐに近づいていく。だが、未だにお友達と呼べるほどの相手には巡り会っていない。おそらく姫が悪いのではなく、姫のうしろからのこのこついていって、いきなり大きな顔で「ドーモ」とやるツチノコ兄弟が悪いのだろう。たいていの小型犬は大きな3頭がいきなりよってくると怖がって逃げていく。相手がうちの3頭より大きい犬だと、今度はDJが怖がって吠えてしまう。姫にしてみれば「あいつらせいで、お友達もできやしない」と心のなかで舌打ちしていることだろう。

別に外でお友達をつくらなくとも、犬ならうちにたくさんいるのだからツチノコ兄弟とお友達になればすむことだと思うのだが、どうもそう簡単にはいかないようだ。3頭はあいかわらず平和に共存しているが、お友達と言うよりは単なる同居犬という感じだ。犬にも多かれ少なかれ好みというものがあるが、胴長短足バタ臭い顔のツチノコ兄弟は、どうやら姫のタイプではないようだ。逆にツチノコ兄弟の場合は、若干好みに個体差はあるものの、どちらも好きなタイプのメス犬は洋犬である。ビーグルミックスとは言え、顔だけ見るとジャパネスクな姫は、これまた兄弟にしてみればまったく圏外のようである。
                    

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お友達にはなれないが、どうやら一緒に暮らすことに関してはまったく問題がなくなったようだ。今日もとつぜん姫の姿が見えなくなって、管理人が大騒ぎしていたら、なんのことはない、姫はちゃっかりベッドの奥の方の穴蔵のようになった物陰に隠れていた。穴蔵の入口には、DJが長くなって寝そべっていたにも関わらずである。どうやって騒ぎも起こさずにDJを越えて姫があの中に入ったのかは謎だが、ともかく姫が消えたとひとりで大騒ぎしている管理人を尻目に、姫はその中でぐっすり眠っていたのである。

いるならいると、ひとこといってくれてもよさそうなものだ。おかげで管理人は2階まで探しにいいって、妹も巻きこんで大騒ぎをしてしまったのだ。ふだんは「黙れ!」といわれるほど大声で騒ぐくせに、なぜかそんなときはとっても静かな姫さまだ。
カイザーお気に入りの穴蔵スポット。写真には写っていないが、手前側にDJが寝そべっている。

流行 2004,11,16
管理人の生活の優先順位は、じつに明解だ。順不同で衣である。管理人はいつでも自転車操業でピーピーいっているので、服に金をかけることはめったにない。とくに会社員を止めてからは、ファッションにとんと疎くなってしまった。めったに買い物にもいかないし、ファション雑誌に目を通すこともないので、なにが世間で流行っているかは、たまに電車に乗ったときに周りの人を観察して学ぶことにしている。

今年の冬の流行は、どうやらロングブーツにハイソックスを履くことらしいということに気づいたのは、ごく最近の話だ。最初見たときは「はて、妙な」と思ったが、20代、30代の女性の8割がロングブーツ+ハイソックス姿で街を歩いているのをしょっちゅう目にするうちに、次第になれてそういうものだと思うようになってしまった。

だが、今朝乗換駅で見かけた20代の女性の姿はあまりにも奇妙だった。彼女は黒のおじさんが履くようなナイロンのハイソックスにふくらはぎまでの茶色のショートブーツを履いていた。おまけにブーツにはグリーンのラインが入っていた。ロングブーツにハイソックスが流行なのは知っていたが、はたしてそれがショートブーツにも適応されるのかどうかは、ファッション音痴の管理人は知る術もない。

他人がなんと思おうと、自分がそれでいいと思うかっこをすることがファッションの本質だ。それが似合おうが似合うまいが本人が気に入って着ているのなら他人がそれをとやかく言うのはお門違いだ。じっさい管理人のアルバムにもけっして人には見せられない奇妙なかっこをした若き日の自分の姿を写した写真が何枚もある。当時はそれがかっこよいと思っていたのだが、いま見ると恥ずかしくて穴があったら入りたい気分になる。

デジカメ世代の人間が羨ましいかぎりだ。デジカメで撮った写真なら、よほどのお気に入りでないかぎり永久保存されることはないだろう。だがアナログの写真はなかなか捨てる勇気が出ないものだ。だいたい不用意に捨てて他人に見られでもしたら、それこそ一生の恥さらしだ。処分するならシュレッダーで粉々に粉砕するか、たき火でもして燃やしてしまうしかないだろう。
                    

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流行もファッションや食べものや店に限定されている場合にはご愛敬だが、ペットにも流行があるというのは困りものだ。毎年必ず流行の犬種というのがあって、あれよあれよという間にその犬種が巷に溢れかえる。ファッションの流行には疎い管理人も犬種の流行についてなら空でも言える。ハスキー、ゴールデンレトリバー、コーギー、ミニチュアダックスフント、ミニチュアプードル(ただしテディーベアカットの茶系のコート)、チワワと続く。

犬の流行もだいたい1年だ。あれほど巷に溢れかえっていた犬が、次の流行が始まったとたんに姿を消す。そして次の流行犬種が街中に溢れかえることになる。消えてしまった犬種の犬はどこに行くのだろうと、管理人でなくとも心配になるはずだ。ハスキーやゴールデンなどの大型犬はたいてい保健所に集められる。いらなくなったといっても大型犬、ましてやきちんと躾けのされていない犬のもらい手などいないからだ。小型犬の場合は多少ましかもしれないが、それでも大多数は処分されることになる。

管理人は暇があるとネット上の犬の里親募集掲示板をチェックしている。姫を見かけたのも最初はそういうページがきっかけだった。その手の掲示板には一昔前の流行犬がこれでもかというほど載っている。すこし前には半分以上がミニチュアダックスだった。おそらく最近はプードルのオンパレードなのだろう。多くの飼い主が「事情があってどうしても飼えなくなった」「引っ越しのため手放さなくてはならなくなった」と書いている。どうしても飼えなくなった事情とはなにかはっきりと聞かせてもらいたいものである。引っ越しのために手放さなくてはならないとはいったいどういう意味なのだろうか?動物検疫が極端に厳しい英国やオーストラリアに引っ越す人がこれほど多いとはとても思えない。国内で引っ越すなら連れて行けないはずはない。引っ越し先で犬は飼えない?ほんとうに引っ越す先の街にはペット可の住宅が一軒もないのだろうか?そんな街がいまだに日本にあるのだろうか?

もちろん中にはほんとうに事情があって飼えなくなった人もいるのだろう。だが多くの飼い主がただ飽きてしまって厄介払いしようとしているだけと感じるのは管理人だけだろうか?それでも保健所に持ちこんだり、どこかに捨てたりするよりはまだマシなのだろう。一昔前の流行犬種には、必ずリサイクルショップでブランドもののバッグを買うのと同じ感覚で「タダで流行ものが手にはいるなんて儲けものだ」と群がる輩がいるのものだ。

この手の人間に「犬はアクセサリーじゃない。命を大切にしろ」といくら説いてもしょせんは時間の無駄なのだ。それよりも飽きたらポイとペットを捨てられるその感覚が哀れだと思う。犬や猫ときちんとした関係を築けない人間は気の毒だ。ペットとのほんとうに楽しい暮らしを経験できない人間は悲しい人たちだ。そんな哀れな人間が大勢いる社会が平和で豊かな世界であるどおりがない。

とはいっても、そんな自分勝手な人間たちのせいで動物の命がものとして軽くあつかわれるのは忍びない。だから周りで犬を飼いたいという人がいれば、嫌がられようがうるさがられようが、くどくどと話をするようにはしている。たとえばチワワを飼いたいという人がいれば、チワワの長所と短所を、考え得る遺伝性疾患を、しつけのポイントなどを知っているかぎり話したあとに、犬種に関する本なりHPなりを自分で調べてきちんと納得した上で、どうしてもその犬種が飼いたいならば、いいブリーダーを捜してその犬種らしい犬を手にいれるようにアドバイスをするようにはしている。ほとんど宗教の勧誘状態だ。

個人ができることなどたかが知れているが、少なくとも安易に流行の犬を手にいれてあとでしまったと思うようなことがないようできるだけ周りの人を洗脳していくのもペットを愛する管理人の努めだと思っている。
                    

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今年の始めに高視聴率の情報番組で「チワワに続く今年ブレークする犬種」なる特集をやっていた。ふざけるな!と憤りながらそれでも画面を見ていた管理人は「「今年ブレークする犬種はジャック・ラッセル・テリアです」というアナウンサーの声に血管が切れそうになった。確かになにも知らない人は、大きさは手頃だしマンションでも飼える犬種だと思うかも知れない。だが、ジャック・ラッセル・テリアはいわゆる難しい犬種である。きちんと躾をして、うまく飼えればもちろん最高のパートナーになるだろうが、ゴールデンやラブでさえまともに躾けることのできないふつうの日本人に簡単に扱える犬では決してない。それに小さい身体の割にとてもパワーのある犬だから、充分な散歩が必要だ。悪戯も激しいし、決して吠えない犬種でもない。基本的に狭い住宅で飼うのに適した犬だといえないのだ。もちろん番組の最後に、申し訳程度に「躾が難しい犬種ですので」とつけくわえてはいたが、果たして何人がそれをちゃんと聞いていただろうか?

案の定その番組見てから半年のあいだに、近所でジャック・ラッセル・テリアの子犬を連れている人を3人見かけた。それまではこの近所では一切見かけなかった犬種なのにである。テレビの影響力は絶大だ。

そのうちの1頭は犬猫屋敷のすぐ近所で飼われている。予想どおり毎日猛烈な勢いで吠えまくっている。その家も犬猫屋敷と同じく野中の一軒家なので吠え声はたいした問題にはならないだろうが、ほかの犬たちもどうように苦情が出ない住環境にあるか、きちんとした躾をされていることを祈るばかりである。
ふん、流行なんて関係ないわ。個性で勝負よ。だって、わたしは姫ですもの。おっほっほっほっほっほー
(今日も近所中に美声をご披露していた姫)

姫のおけいこ 2004,11,15
なにを隠そう、管理人は昨日日曜日だというのに出稼ぎに行っていた。土日はお休みの普通のサラリーマンと違って日曜であろうが祭日であろうが、仕事があれば出かけていかなければならないのが自営業者の哀しさである。会社のおじさんたちは、日曜日に仕事でも別になんとも思っていないようだった。目が覚めるようなカジュアルウェアを着たおじさんたちの休日ワードロブに管理人は一瞬気が遠くなりそうだった。

おじさんたちは、家族と食卓を囲むという習慣も特にないようで、あたりまえのように仕事が終わった後の接待にも同行を求められた。「日曜日は家族と食事したいので」と丁重にお断りしたにもかかわらず、しつこくしつこく誘われたので「今日は愛犬の誕生日ですから。お誕生日パーティーをやるんです!」ときっぱり言って目一杯白い目で見られた。どうしてだろうか?

年に何度もやってくる取引先との飲み会より年に一度しかない愛犬の誕生日のほうが大事なことなど火を見るよりも明らかではないか!(←管理人が変人扱いされるのはこういうところ)

むろん、接待もお仕事のうちというなら管理人もついていくところだが、あくまでもこれはボランティアである。一緒にいっても通訳としてただ働きをさせられるのがわかっていて喜んでついていく馬鹿はいない。そのうえ、連れて行かれる店がまた問題だ。おじさんたちと一緒でないと行ない店に連れて行ってくれるというなら管理人もご一緒しよう。だが、行く先は十中八九おじさんと一緒でないと行ないような店なのだ。

というわけで世間の冷たい視線に耐えながら大急ぎで家に帰ると、3頭の愛犬たちがとびっきりの笑顔で管理人を迎えてくれた。やっぱりおじさんたちの誘いを振り切って帰ってきて良かったと思った。限りある犬たちと一緒に過ごせる時間は1分たりとも無駄にしたくない。

                    

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てなわけで、きょうは管理人にとって休日だった。疲れが溜まっているのがわかっていたので1日のんびりと過ごした。気になっていたカイザーの足の裏の毛をカットして、ついでに前髪と顎の下の毛もきれいに切りそろえてやった。

犬猫屋敷ではコスト削減のため犬のシャンプーカット耳掃除に爪切りまですべて管理人が自分でやる。3頭をいちいちトリミングに連れていったりしたらとんでもない金額になってしまうからだ。最初はハサミで地道にカットしていたのだが、数年前にバリカンを購入して以来、毛の手入れはとても楽になった。なにしろ短時間で処理できるのが良い。ツチノコ兄弟は身体のどこを触られても決して嫌がらない犬たちだが、それでもカットがすべて終わるまでおとなしくさせておくのは至難の業だ。バリカンで一気に刈ってしまうとほんの5分もあればすべて完了するので犬たちが飽きてしまってむずむず動きだす前にカットが完成する。ただ一気に刈りすぎて左右アンバランスになってしまったり、ときに虎刈り状態になってしまうのが玉に瑕だ。人間の子どもだったら「こんなのイヤ!伸びるまで学校に行かない!」などと泣き喚きそうなひどいできになることもあるが、犬たちは「前髪が短すぎるから散歩に行かない!」とは決して言わない。

余談だが、どうしてペット用にバリカンというのはあんなにも高価なのだろうか? 一番安いものでも1万円近くする。前々から欲しかったが、あまりの値段の高さにハサミで我慢していた。ところがあるとき量販店で時間があいてバリカン売り場を見にいったところ、人間用バリカンが思いの外安価で売られていること知った。ペット用バリカンの替え刃と同じくらの値段だった。ダメもとでさっそく衝動買いしたそのバリカンを未だに使用している。値段からいっても1年保てば御の字だと思っていたが、どうして2年以上経ったいまでも立派に使用できる。ちなみに説明書きにはペットには使用しないでくださいと書いてあったが、この2年間バリカンにも犬のほうにもなにも問題は起こっていない。
                    

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同様にコスト上の理由から、犬猫屋敷では犬たちの訓練もすべて管理人が自力でやっている。いろいろと勉強はしているがなにせ自己流なので日々学ぶことが多い。たいした芸はできないが、いちおうツチノコ兄弟は基本的なしつけだけはできているので、現在は姫をほぼ同じレベルまで引きあげるのが目標だ。子犬のしつけと違って、時間的制約がないだけ気分は楽である。子犬ならばまずは誉められることのよろこびを教えることからはじめるのだが、姫の場合は我が家に来た当初から「Good」という誉め言葉に敏感に反応したので楽だった。同じように叱られることにもちゃんと反応した。犬を飼ったことがない人には意外に思われるかもしれないが、実は子犬をしつける場合に一番難しいのがこの誉められることと叱られることの違いを教え込むところなのだ。子犬の頃は、どんな犬でも誉められるような行動はなかなかとらない。逆に叱らなくてはいけない状況がほとんどだ。その結果、訓練をはじめようとする頃には叱られ慣れてしまっている子犬がけっこう多い。犬の扱いに慣れている人ならば簡単にできることなのだが、誉めるときと叱るときの声のトーンをきちんと使い分けないと、子犬にはその違いがわからない。結果的に飼い主のほうは一生懸命叱っているつもりでも、犬のほうは話しかけてもらえていると勘違いして問題行動が止まないケースがけっこうあるのだ。

これを防止するために、叱らずに無視するという方法も有効ではあるが、、実は犬を巧く叱る方法を取得しておくと犬が成長したあとに便利なことが多い。ツチノコ兄弟は子犬のときから管理人の声をトーンを聞き分けているので、良からぬことを企てている時点で、叱るときの声のトーンで名前を呼ぶだけで止めさせることができるのだ。管理人は誉めるときと叱るときの声のトーンの違いをツチノコ兄弟が喧嘩をしているときの吠え声から会得した。誉めるときはなるべく高い声で楽しげに話しかける。逆に叱るときは腹の底からなるべく低い声をだす。飼い主が巧く誉めることと叱ることができるようになれば犬のしつけはもう8割成功したと言っても過言ではない。

子犬のしつけなら、まずはオスワリからはじめるのが常なのだが、姫の場合は徹底したオスワリ拒否主義犬なので、オスワリの練習はたまにやるくらいで(未だに50回やって1回しか成功していない)現在はハウスと呼び返しをを重点的にトレーニングしている。ご褒美に餌をやって派手に誉めてやることで、普通の状態ならばほぼ100%の確率でできるようになっている。

散歩から戻って足を拭く作業も、後半部分は問題なくできるようになった。足を拭いてもらうまでたたきで待たせておいて、名前を呼んだら、足拭き用のマットの上に自分から乗るようにさせる。足を拭いているあいだはおとなしくさせておい「OK」と言われるまではマットの上から出てはいけない。問題は前半部分だ。自分の番が来るまで、たたきで待たなくてはいけないのだが、姫はまだリードでつないでおかないと勝手に泥足のまま玄関を室内まで侵入してしまう。短い時間ならマテもできるようにはなっているのだが、5分以上待たせることはまだまだできていない。

問題だったトイレトレーニングもちゃくちゃくと進んでいる。未だに使用するのは部屋の真ん中にある第2トイレオンリーだが、トイレの面積はかつて部屋の1/3からトイレシート5枚(約新聞紙1枚分)まで縮小することができた。最近は多少シートの位置がずれていても紙の上でするようになったので、おそらくその場所ではなくシートの上でしなくてはいけないということを覚えてくれたのだろう。

吠え声のほうも、ほとんどの場合数回吠えただけで止めるようになってきた。まったく吠えないようにするのが目的ならばこれは却って逆効果なのだが、犬猫屋敷では理由があって吠える場合にはそれを完全に止めさせることはしないので、吠えるのを止めたら誉めてやるようにしている。最近は2、3回吠えたあと、嬉しそうに管理人のそばに寄ってくるようになった。ただ、未だに天敵サッカー少年たちが公園にやってきたり、子どもが柵に近づいてきたりすると大騒ぎである。ただこちらのほうも、窓を閉めて宥めればすぐにおとなしくなるので、少しずつであるが改善の兆しだけは見えている。

                    

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犬のトレーニングは根気の必要な地道な作業だ。どんな犬でも一朝一夕でスーパードッグになれるわけではない。ましてや学習意欲が高い犬種と違って、ビーグルミックスの姫にいろいろと教え込むのは決して楽な作業ではない。それでも昨日までできなかったことを今日目の前でやってくれると、それだけで頑張って良かったと思うことができる。良くできたね、偉かったと誉めてやったとき、姫が見せる笑顔はまさに100万ドルだ。
お散歩から帰ったら、まずはマットの上で足を拭く。そんなときにも、なぜかDJだけはしっかりカメラ目線で100万ドルの笑顔。

   
おたんじょうび 2004,11,14


今日、ツチノコ兄弟はめでたく6回目の誕生日を迎えた。今年の誕生日プレゼントは、肉つき味なしのスペアリブを2本ずつだ。肉つきの骨など食べたことのない2頭は最初は恐る恐る口に入れてみて、ようやくそれが大好物の骨に肉がついているのだと気づいたとたんバリバリと骨ごと一気にかみ砕きはじめた。姫もお相伴でやはりスペアリブを頂戴した。ツチノコ兄弟と違ってテーブルの脚以外はなんでも食べる主義のサバイバー姫は、ご馳走に狂喜乱舞していた。
                    

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子犬の頃から手塩にかけて親代わりとなって彼らを育ててきた管理人は感慨無量である。人間の子どもなら、ようやく小学校に入学し、成長した我が子を見て目を細めるところだが、犬の場合はそろそろ老犬の域に達する年頃だ。これからはできるかぎり健康に気をつけてなるべく長く一緒に暮らしていけるよう心がけなくてはならない。考えてみればペットを飼うという行為には必ず最後には悲しい思いがつきまとう。いつか必ず別れの日がやってくるからだ。犬猫屋敷のように動物をたくさん飼っていると、何度となくそういった経験をすることになる。決して慣れることはない。いつでも別れは哀しいものだ。

ペットロスという言葉が聞かれるようになって久しいが、管理人もその気持ちはよくわかる。ひとつ間違えると自分もきっとペットロスになるだろうと思っている。だからというわけではないが、いつの日か別れの日が来ることをつねにきちんと自分に言いきかせるようにしている。確かにペットを見送るのは辛いことだが、きちんと彼らの最期を看取ってやれて良かったとも思う。彼らはどんなことがあっても飼い主のことを信じている。彼らの信頼を裏切ることなく、最期の瞬間までそばにいてやることが飼い主としての勤めなのだ。その覚悟がなければ、ペットなど飼うものではないと思っている。

あまりの辛さに、もう二度とペットは飼わないという人もいるが、管理人は決してそうは思わない。どんなに別れが辛くとも彼らと出会わなければ良かったとは思わない。短い時間だが、一緒にいられたことに感謝して、彼らが犬猫屋敷で暮らせて良かったと思いながら逝ってくれたことを祈るだけだ。

管理人は、大好きなアメリカの作家で、犬に関するミステリーを書いているSusan Conantという作家の本に出てきた「飼い主は、死んだら天国で飼っていたペットとまた会える」という言葉をいつも思い出すようにしている。尻尾をフリフリ彼らが待っていてくれると思うだけで、あの世に行くのも悪くないという気分にさえなる。

                    

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いずれにせよ今日のところは、6年間大きな病気も怪我もせず、とにかく元気でいてくれたことに感謝する。DJ、カイザーお誕生日おめでとう。
いつまでも元気でなかよく一緒に暮らしていこうね!

   
資格制度 2004,11,13
こんなことばかり書いていると、なにかというと文句をつけるうるさいおばさんだと思われるのを承知の上で、今日もブツブツ文句をいいたい。なぜならまたもや近所の困った飼い主に会ってしまったからだ。

犬猫屋敷ご一行は今朝もボーッと朝の散歩をしていた。いや、正確を記すならば、ボーッとしていたのは人間たちだけで、犬たちは元気にほかの犬たちが残していった匂いを嗅ぎまくっていた。公園を出たところで、前にコーギーを連れたおばあさんが歩いているのを発見した。その飼い主さんとは、コーギーがお散歩デビューを果たした直後に数回立ち話をしたことがある。どうしてこんな上品そうなおっとりした人がコーギーを飼うことにしたのだろうと首を傾げるような穏やかなおばあさんなのだ。いや、別にコーギーがどうのというわけではないが、管理人の印象ではどちらかというとお膝に乗っておとなしくしているような穏やかな犬が似合いそうな飼い主だと思ったのだ。

念のためにいっておくが、コーギーは管理人が好きな犬種のひとつである。明るくて活発な性格はまさに管理人好みなのだが、同時に周りでコーギーを飼っている人の話を聞くと、なかなか気の強い子が多いという印象を受けていた。こんなにおっとりしたおばあさんで大丈夫なのだろうか?と思っていたら、案の定成長するに従ってかなりアグレッシブな犬になっていき、最近はDJともめてしまいそうなので、会っても会釈する程度で通りすぎるようになってしまった。

姫がうちに来てからそのペアに会うのは初めてだった。万年お友達募集中の姫はさっそく近づきたくてぐいぐいと引っぱった。だが公園内ならともかく路上で喧嘩になるのは避けたかったのでじゅうぶん距離が空くまで犬たちを公園の出口で待たせて、姿が見えなくなったのを確かめて歩きだした。ところが・・・・・・角を曲がると、そこにおばあさんとコーギーが立ってこちらを見つめていたのだ。

おばあさんのほうはニコニコと親しげに微笑んでいるが、コーギーのほうはやる気満々だ。おまけにそこは近所でも車の往来が激しい道で、朝はとくにひっきりなしに車がやってくる。ただでさえデカい3頭を連れたわれわれとしてはできれば知らんぷりして通りすぎたい気分だった。だが、おばあさんはそこから一歩も動こうとしなかった。

家に帰るためには、どうしてもおばあさんとコーギーの前を通らなくてはならない。だが、そこで喧嘩になったらそれこそ大変だ。申し訳程度の歩道しかない細い道で犬の喧嘩を押さえながら行き交う車を避けるのは至難の業だ。じっさい、しばらくその状態でにらみ合っているあいだに、道の両側から車がやってきて、そこに向かい側の角からも車が出てきたためにミニ交通渋滞が起こってしまった。犬猫屋敷ご一行は細い道の入口で立ち止まっていたのだが、おばさんとコーギーは向かいの道のちょうど出口の辺りに立っていたため、それを迂回するために出てきた車がいったんバックして、ハンドルを切り返さなければならなかったからだ。

ミニ交通渋滞の原因になったことも気づかずに、おばあさんとコーギーはあいかわらず同じ場所に立っていて、まったく動きだす気配がなかった。仕方なく犬猫屋敷ご一行が、遠回りして家に帰ることにして逆の道に向かおうとしたとき、ようやくコーギーと飼い主が歩きだすのが見えた。

いったい何なんだ!と管理人は憤っていた。どうしてたかがコーギー一匹自由に動かすことができないのだ!ふだんでも合計体重60kgの大犬2頭、お散歩の助っ人がいないときは合計体重80kgの3頭を引きずって近所を歩きまわっている管理人にしてみればコーギーなど動かそうと思えば指一本でも持ちあげられるだろうという気分になっていた。だが世の中に犬に連れられて散歩している飼い主のなんと多いことか!

100歩譲ってコーギーは身体は小さいがけっこう力があるし、連れていたのがおばあさんだったことを考慮しても、自分の犬を思い通りに操れないというのはやはり飼い主としては失格だ。自分でしつけができないなら、トレーニングスクールに行くなり、訓練士を頼むなりすればいい。少なくとも飼い主の言いつけを守る犬に育てておけば、道ばたで立ち往生する必要などないはずだ。

                    

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犬猫屋敷の近所にはもっとひどい飼い主もいる。こちらはけっこう体格のいいおばさんなのだが、なぜかいつもウエスト・ハイランド・ホワイト・テリアとチワワに引きずられて歩いている。べつに15匹のテリアと30匹のチワワを連れているわけではない。たかが2匹の小型犬になぜか引きずられて歩いているのだ。この2匹がまた絵に描いたようなアグレッシブな犬で、10倍以上の大きさがあるツチノコ兄弟に毎回吠えかかってくる。チワワ相手に応戦するDJもどうしたものかと思うのだが、歯をむいて吠えながら突進してこられるとさすがに怖いのか、毎回DJも吠え返して大変な騒ぎになる。それがわかっているので、そのご一行さまが近づいてくるのが見えると、管理人は道を空けるようにしているが、毎回わざわざうちが待避している場所に向かって2匹が猛然と吠えまくりながら駆けよってくるのである。そのうしろには「ダメよ、xxちゃん、いけません」と叫びながらもれなく飼い主がついてくる。

あのテリアとチワワは、見かけは小さいがもしかするとものすごいパワーを持ったバイオニック犬なのだろうか?と管理人は真剣に悩んでいる。管理人の常識では、自分の体重の1/10に満たないような犬に引きずられる飼い主というのが信じられないからだ。こんな小さな犬にも引きずられるか弱いわたしをアピールしたいのだろうか?もしほんとうにあの程度の犬を押さえられないのなら、きっと身体になにか異常があるのだから早めに病院に行ったほうがいいと思う。だいたい、毎回騒動を起こすことはわかっているのだから、前もって犬たちを制止することがなぜできないのだろうか?アグレッシブな犬を押さえるしつけの方法くらい、しつけの本を1冊読めば必ず書いてあるというのに・・・・・・

けっきょくあの手の飼い主は、自分がとてもみっともないということに気がついていないのだ。犬に引きずられて散歩するのは格好悪いという認識がないのである。歩く方向は飼い主が決める。そんなことは犬を飼う人間にとっては常識のはずだ。管理人は犬を飼うのを免許制にして、筆記と実技を国家試験をにしてほしいと心から望んでいる。
                    

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今回もまた偉そうなことを書いているが、管理人もときにみっともなく犬に引きずられることはある。前を猫が駆けぬけたりしたら、まちがいなくツチノコ兄弟はそれを追っかけて走り出そうとするからだ。ほんとうにしつけが行きとどいた犬ならば、そこでぐっと我慢ができるのだが、犬猫屋敷の犬たちはそこまでちゃんと躾けられてはいない。いままでも思わぬところで道路横断猫に遭遇して、生け垣に頭から突っこみそうになったり、車の下に引きずり込まれそうになったことが何度もある。

だが、管理人が先に異変に気づいて「No」と制止すれば、犬たちは必ず一瞬躊躇する。それでも引っぱることはあるが、不意に引っぱられる場合と違ってこちらにも覚悟ができているので惨事になることはない。犬猫屋敷では管理人の「No」はぜったいだ。まだまだ躾け発展途上の姫でさえ管理人に「No」といわれたことはしてはいけないと知っている。
                    

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すこし前までは、この手の「なっていない」飼い主に逢うたびに、憤っていた管理人も最近はそれでもいいのかもしれないと考えるようになってきた。どんなにしつけができなくても、たとえ犬に散歩に連れて行ってもらっているにしても、少なくとも自分のペットを飼い続けるだけでも立派なのだと考えを修正したからだ。世の中には手に負えないという理由で平気で自分のペットを捨てる愚か者があまりにも多すぎる。たとえチワワに引きずられていたとしても、その犬を飼い続けているというだけでじゅうぶん賞賛には値する。

だが、こんな風に考え方を下方修正しなくてはいけないペットブームのこの国はやっぱりどこか変なのだ。
カイちゃん、あしたはお誕生日だからご馳走にしようか??フリフリ

   
おばさん 2004,11,12
最近はほとんど喧嘩もしなくなったツチノコ兄弟と姫だが、とはいっても仲がいいわけでは決してない。ツチノコ兄弟、とくにDJはあきらかに姫のことが好きではないし、姫も仕方がないから同居しているという態度がありありだ。管理人が気に入って連れてきた犬だし、まあおれたちの生活が脅かされないなら、一緒に住んでやってもいい、とツチノコ兄弟は思っていることだろうし、姫は姫でいったんは天下を取って管理人と管理人の部屋を手中に収めたものの、いまはあの2頭との共有状態。それはおもしろくないけれど、まああいつらを追いだすわけにはいかなそうだし、仕方ない我慢してやるか、ぐらいに考えているようだ。

姫はまだまだ訓練途中なのでツチノコ兄弟があたりまえにできて姫にはできないことがたくさんある。その中のひとつがお散歩のとき飼い主の左側をまっすぐに歩くという、いわばお散歩の基本中の基本という動作だ。ツチノコ兄弟も決してしつけがよい犬ではないが、少なくとも散歩中は飼い主の左を歩くことはお散歩デビュー当初から徹底的にたたき込まれている。基本的に公園などでは自由に匂いを嗅ぐことを許しているが、道路に出たときはちゃんと左側について歩くことができる。

姫の場合も少しずつ道路では左側を歩かせる練習をしているが、公園のなかではまだまだ本能の赴くままに、気になる匂いがあるとそちらに向かって突進していってしまう。

姫はよくいえばマイペース、悪くいえば自己中な犬である。気になる匂いを見つけると、目的に向かってとにかく突進する。前に障害物があろうが誰がいようがお構いなしだ。結果、散歩途中にいきなりツチノコ兄弟の目前を横切っていく姫という図が生まれる。確かにツチノコ兄弟とは脚の長さに差があるので、姫にとってはツチノコ兄弟はいわば追い越し車線をノロノロ走っているトラックみたいな感じなのだろう。そこに目的のものを見つけたら、あたりまえのように隙間を見つけて強引に追い越しをかける。追い越したとたん、ウィンカーもつけずに目の前を斜め横断だ。とうぜんDJはそれがおもしろくない。ふと目を上げたら、目の前にお尻があるのだ。面白くなくてあたりまえだろう。一度など、追い越してDJの目の前に出たとたんに、いきなり腰を下げてウン○ポーズをしたことさえあった。DJの表情を見ていると人間ならぜったいに舌打ちしているところだろう、と管理人はかねがね思っている。

                    

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どうやらこれは地域限定の常識らしいが、東京ではエスカレーターに乗るとき、右側を急いでいる人のために空けておくのがいわば常識となっている。ところが先日、管理人が出稼ぎの帰りに最寄り駅のエスカレーターに乗ったところ、右側のほんらい追い越し車線までが渋滞していた。どうして?と思って上を見上げると、エスカレーターの真ん中あたりに、並んで楽しそうにおしゃべりに興じているおばさんたちがいた。「ちっ、おばさんだよ」管理人は心のなかで舌打ちをした。おそらく周りにいた会社帰りの人全員が同じように舌打ちしていたことだろう。

会社に毎日通うサラリーマンにとって、通勤時間に間違って乗りこんできてしまったおばさんほど始末におえない生物はいない。通勤時間には暗黙のルールというものがある。だがおばさんはそんなことはお構いなしで、あくまでも自分のペースでことを運ぶ。満員電車でドアのそばに乗った人は、駅に着いたらとりあえずいったん下りて乗り降りする人を通すのは、いわばサラリーマンの常識である。だが、おばさんは、決して自分の場所を譲ろうとはしない。せっかくたどりついたドアのそばの手摺りを放したくない気持ちはわからないわけではない。ほとんど場合おばさんは比較的背が小さいのでつり革につかまると、まるでオリンピック競技の吊り輪のようになってしまうからだ。だが、だからといって乗り降りする大勢の人たちに突き飛ばされながら濁流の岩のようになってまで手摺りを死守する必要があるのだろうか?

一度など、乗り降りする人の波に翻弄され、つり革につかまったままクルクル回っていたおばさんもいた。そこまでしなくとも・・・・・・と思ったのは管理人だけではなかったはずだ。

通勤時間に座席が空くことはめったにないが、それでも幸運に恵まれる日もある。席が空いたら、その前に立っている人がそこに座る権利を持つというのは、いわば常識である。だが、サラリーマンの常識も、おばさんには通用しない。目の前の席が空いて心のなかでは小躍りしているサラリーマンが、それでもすぐに座るのはみっともないので座る前に一呼吸おいた隙をついて、どこからともなくおばさんが現れて「よろしいですか?」とかなんとかいいながら、ちゃっかり空いた席を確保してしまうのである。空いた席に向かって突進するおばさんのスピードたるや、世界陸上の代表選手も真っ青になる素早さだ。おばさんは向かうところ敵なしだ。

そんなおばさんの生態を知り尽くしているサラリーマンたちは、おばさんたちがどうどうとエスカレーターを占拠しておしゃべりに興じているのをただ黙って見ていた。おばさんの前は誰もいない。逆におばさんのうしろには人がずらっと並んでいる。だがおしゃべりに夢中になっているおばさんはそんなことに気づきもしない。

自分の興味があること以外は眼中にない。これこそおばさんの特徴なのだ。

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散歩の途中でツチノコ兄弟が気になる匂いをみつけて、立ち止まって熱心にそれを嗅いでいると、必ず姫があとからやってきて「なになに、なにがあるの、なに?」とツチノコ兄弟の間に割り込む。姫が強引に顔を突っ込んでくると、ツチノコ兄弟は露骨にイヤな顔をしてその場からそそくさと離れていってしまう。

そんな風景を「なんかどこかで見たことあるな」と思っていた管理人は、ある日それがなんであるかに気がついた。バーゲンセールの会場で人をかき分けながらワゴンの前にちゃっかりたどりつくおばさんそのものだったのだ。

おばさんは強い。核戦争になってもゴキブリだけは生き残ると言われているが、きっとおばさんも絶滅することはないだろうと管理人は信じている。同じように姫もきっとなにがあろうと生き残っていく強靱な精神力とずうずうしさを持っているのだろう。

もしかすると姫をあまり好きになれないツチノコ兄弟は、おばさんを見てため息をついているサラリーマンの気分なのかもしれない。
追記:ちなみに管理人もどこから見ても立派なおばさんである。だよね、ディー?フリフリ
   
火事場の? 2004,11,11
ほぼ1ヶ月ぶりにDJと姫が喧嘩した。といっても小競り合いという程度だが、夕方の散歩のとき、カイザーがいつものとおりもたもたしていたので、シビレを切らした管理人は、DJと姫を2頭引きのリードにつないで先に出てしまった。そういうとき、カイザーはあとから妹と追いかけてくる。必死の形相で置いていかれた!と妹を引きずって走ってくるのだ。そんなに置いていかれるのがいやならば、さっさと用意をすればいいのに、今日もまたカイザーは首輪をしようとしたとたんに、2階に駆け上がってしまったのだ。

ともかく、管理人は2頭を連れて公園に出た。DJはたいてい公園に出たとたんにウン○をする。今日も門を出て200mも行かないところで座りこんだ。しゃがみ込んでブツを回収しているとき、やたら2頭がリードを引いた。姫はともかく、DJは回収作業中はおとなしく横で待っているのが常なのでどうしたのだろうと顔を上げると、近所の柴犬がお散歩にやってきた。

DJはこの柴犬がなぜか大・大・大嫌いである。庭に放しているときにこの犬が通ると親の敵のように大騒ぎして吠えかかる。ヤバイなっと思ったが、この状況を見たら良識ある飼い主ならとうぜん作業が終わるまで待ってくれるだろうとふんだ。管理人ならそうする。だが自分の常識は他人にとっては非常識。もちろん、今回も管理人の誤算だった。DJが大・大・大嫌いな犬の飼い主は、管理人が大・大・大嫌いな「自分さえよければ」飼い主だったのである。

犬たちは3頭とも大興奮状態だった。一触即発の状態なのは誰が見てもわかるはずだ。だが柴犬の飼い主はやたらに興奮して引きまくる自分の犬のリードを短く持ちかえることすらせずに、ウン○を片手に、もう片方の手で引きまくる2頭を必死で押さえる管理人の横を悠々と通りすぎたのである。

そう、真横をだ!ちなみに犬猫屋敷に隣接する公園は決して狭い公園ではない。どちらかとい使い途のない空き地を公園にでもしてみるか、というノリで作った公園なので、遊戯具はほとんどないが、スペースだけはやたらにある。少し迂回してくれてもいいものを・・・・・・

いまにして思えば落とし物の回収など後回しにしてこちらがその場を離れるべきだった。だが、慌てると人間は意味のない行動をとるものである。火事のときに枕を大事そうに抱えて逃げだしたなどという話はあながち冗談ではないのだろう。なぜなら管理人は片手で必死で2頭のリードを押さえながら、もう片方の手に持ったウン○を必死で握りしめていたからだ(^^;)

ともかく、必死で宥める管理人の制止もきかず柴犬に向かってガオガオ吠えまくった2頭は、興奮が絶好調に達して、互いの背中に飛びついてかみついてしまった。2頭引きで繋いでいる犬を引き離すのはかなり大変だ。おまけに片手はウン○袋でふさがっている。ようやく姫の首輪をつかんで騒ぎを収めたときには、すでに問題の柴犬と飼い主は遙か彼方に消えていた。

この騒ぎで管理人は散歩に行く前に疲れてしまった。ちなみに問題の2頭は喧嘩したことも忘れたようにいまもシラッと普通に共存している。とくに怪我をしたわけでもなし、後を引くことがなければ別に喧嘩をするのはいっこうにかまわないのだが、できれば次回は管理人がベストの状態で仲裁に入れるようなシチュエーションを選んでもらいたいものだ。
         

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案の定、今日は1日忙しかった。こんなに頑張ったのに、夕方の喧嘩事件ですっかり気分を害したので、夜は趣味の独り遊びに没頭することにした。壁紙作りはすっかり飽きて、いまはアイコンを動かすことに熱中している。夕食後からはじめた割には、今日もいくつか作品ができた。さすがにアイコン用のフリー素材置き場をつくる元気はなかったので、あちらこちらのページにさり気なく貼ってある。そのうち暇ができたらダウンロード用のページをつくろうと思っている。

ようやく姫を歩かせることができたのだが(今度は気持ち悪くならない)できあがってみたらふつうにラインとして使うにはファイルが大きすぎた。オタクの道も極めるのには努力がいるようだ。
最後に余談だが、毎日読んでくれているという友人の同僚から昨日のツチノコ兄弟のかぶり物の正体を尋ねられた。実はあれはブタ柄のサンバイザーである。これまた熱心にこの日記を読んでくれている幼なじみがわざわざ静岡から送ってくれたものなのだ。でもどう考えても管理人よりDJのほうが似合っているような気がする・・・・・・

けっきょく・・・・・・ 2004,11,10
つくってしまった・・・・・・フリー素材ページ。最初の意図とはまったく別の方向に進んでいくこのHPが自分でも恐ろしい。またいつものとおりやると決めたらすぐにやらないと気がすまない性格から、今回も一気にとりあえず壁紙だけのページを作りあげた。今回はタグだけではなくJava Scriptなるコンピューター言語にまで手を出している。オタク街道まっしぐらだ。

ちなみに管理人はべつに暇なわけではない。それどころか、システムの具合が悪い出稼ぎ先から持ち帰った仕事の納期が迫っている。なのに今日は1日PCの前で趣味の世界に没頭していた。もちろん明日地獄を見ることは火を見るよりも明らかだ。

                    

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こうして管理人が趣味の世界に没頭していられるのも姫が1日とてもよい子でいてくれたからだ。3頭が仲良く共存し、姫がむやみに叫ばない日は犬猫屋敷は平和そのものだからだ。だが、明日もこの平和が続くとは限らない。

それでもいいか。明日のことはまた明日考えればいい。今日はとりあえず平和に1日が過ぎたことを感謝しよう。

                    

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平和だと話題もないので、今日はツチノコ兄弟にかぶり物などかぶせてみた。姫はとてもイヤがったので、写真はない。姫とは違って、兄弟は喜々としてかぶり物つきでカメラに向かって笑顔をむけた。我が犬ながらほんとうにお調子者だと管理人もあきれている。

姫の近況 2004,11,9
せっかく会社に行ったのに、出稼ぎ先のネットワークが崩壊していた。ホストコンピューターにウィルスが入ったとかで、いきなりパソコンが落ちてしまったり、共有フォルダーにアクセスできなかったりと仕事がさっぱりはかどらないのでこれ幸いと「家でやりますぅ〜」と帰ってきてしまった。

今日はめったにない犬猫たちだけでお留守番の日だった。部屋が糞尿まみれになるのを覚悟の上で姫は部屋に放し、ツチノコ兄弟たちは廊下で自由にさせておこうかと思ったが、朝から姫が絶叫モードだったので、どうせ同じ騒ぐのなら、とケージに入れて出かけてしまった。少なくとも姫がケージに入っていれば、ツチノコ兄弟が自由に部屋を出入りできるので、姫はひとりきりになってパニックすることはないだろうと期待したのだ。

昼過ぎに家に帰ると姫はおとなしいものだった。家人がでかけてからしばらくは大騒ぎしていたのかもしれないが、少なくとも途中で諦めがついたのだろう、管理人が門を開けるまで鳴き声は一切聞こえなかった。朝の絶叫も1日で終わったようだ。今日は目覚ましが鳴るまでおとなしく寝ていた。朝は鳴かないが、夕方はあいかわらずの大騒ぎだった。昼間の公園の子どもにくわえて散歩の犬が通るたびに大絶叫を繰りかえす。

姫の以前の飼い主は、この絶叫癖に手を焼いて姫を捨てたのだろうか、とふと思った。もし同じことを家が建て込んだ地域でやったなら、まちがいなくクレームがくるだろう。だが預かり家庭にいたときにはとくに騒ぎはなかったようだし、犬猫屋敷の環境が合わないのか、いずれにせよ公園を移動させるわけにはいかないのだから、なんとか吠えても2,3回で止めさせる方法を考えなければならない。

                    

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大絶叫がないときの姫はほんとうによい子だ。最近とくに可愛いのは、食事の前のオスワリだ。別にスワレと教えたわけではない。ただ、餌の皿を見ると、自分のケージに飛びこんで、その場で座って皿が上の口から入れられるのを待っているのだ。スワレのコマンドとその動作を関連づけて覚えているかは疑問だが、オスワリポーズをとるたびに管理人が派手に誉めるので、それがいいことだという認識はあるかもしれない。

トイレのほうは相変わらずだ。なんとなく第2トイレのあたりではしているが、微妙に位置がずれるのと犬猫屋敷が傾いているせいで、半分ぐらいが床にこぼれている。それでもとりあえずは大きな失敗はしていないので、いまの時点ではこれでも上出来と思ったほうがいいだろう。

ツチノコ兄弟とはほんとうにうまくいっている。すこし前までの緊張感がまるでうそのようだ。管理人が散歩の用意をして姫を連れて庭に出て行くと、先に庭にいたDJが駆けよってきて姫に顔をすり寄せる。最悪の関係だったときは、わざわざ姫を迂回して管理人のそばに寄ってきていたことを思えば雲泥の差だ。たぶんいまでも互いのことは好きではないだろうが、ようやく家族として認め合えるようになっただけでも管理人にはとても嬉しい。

                    

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今日は出稼ぎ先から持って帰った仕事のせいで趣味の時間がとれなかった。今日は姫キャラを歩かせてみようと思っていたのに残念だ。ついでに現在制作中の動くツチノコ兄弟もなるべく早く完成させてお披露目したい。それにしても、壁紙やアイコンばかりがどんどん増えて、肝心のコンテンツがまったく充実しないというのはいかがなものか・・・・・・
DJと姫の距離は、確実に
毎日少しずつ
近づいているようだ。

オタクのマイブーム 2004,11,8
今朝は姫の絶叫で目覚めた。管理人が飛び起きるほどの大音量だ。とうぜんご近所にも響き渡っていたことだろう。2階で寝ているの家人からも、今日は朝からうるさかったと文句が出た。いままでは朝っぱらから大騒ぎというのは一度もなかったので、これも昨日の我が儘モードの後遺症なのだろう。

姫が最初に叫びだしたとき、世間はまだ薄暗かった。時計を見ると6時になるかならぬかの時間だった。真面目なサラリーマン家庭で犬を飼っているうちなら、とうぜん朝の散歩の時間だが、真夏を除いて、犬猫屋敷では6時はまだ夜である。しばらく無視していたがいっこうに鳴き止まないのでいったん起きて姫のケージを大きなシーツで覆うことにした。薄いシーツ一枚で音を遮れるはずもないが、寝起きの管理人に思考能力などはない。とうぜんだが、(管理人にしてみれば)夜中に起こされたので機嫌も悪かった。

管理人がベッドから起きあがり近寄ってくるのを見てシメシメと思っていた姫は、いきなり声もかけてもらえぬままにシーツをかぶせられて真っ暗になってしまったのがかなりショックだったようで、その後は管理人がいつもの時間に起きるまでおとなしくしていた。考えなしでやった行動の割には大成功だった。今日のところは管理人の1勝というところだろうか。
                    

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昨日に比べると今日の姫はおとなしかった。朝、管理人が台所で用事をしているあいだ少し吠えたくらいで、あとはほとんどおとなしくしていられた。夕方の散歩の前に庭に出したときも、隣の公園に大嫌いな小学生くらいの男の子たちがたむろしていたにもかかわらず、一度も吠えずにおとなしくしていられた。この調子で明日もおとなしく留守番できるといいのだが・・・・・・
                    

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今日も引きつづき「やらねばならぬこと」と独り遊びで忙しかった。溜まりに溜まった壁紙を(いったい何枚つくるつもりなのか?)このままハードディスクのゴミにしておくのはもったいないので、玄関居間、の壁紙を自作のものに変えてみた。この調子でせっせと制作を続ければ、そのうち月替わりで壁紙を貼り替えられるくらいはできるかもしれない。だが、管理人はしょせん見よう見まねでやっている素人なので、素材屋さんの作品に比べるとあまりに単調である。それにくわえて絵が描けないので、けっきょく使用する柄は、図形ソフトですぐに描ける足跡と骨オンリーだ。つくっている方もそろそろ飽きてきたくらいなので、これを月替わりで張りかえたら、見ているほうはもっと飽きてしまうことだろう。

まだイマイチ作り方がわからないのだが、今日は動く姫ちゃんアイコンもつくってみた。なにか肝心の所がぬけているようで、見ているうちに気持ち悪くなってくるのが玉に瑕だが、ともかく動いたのでとりあえずお見せしよう。
              
この絵の姫キャラ(いちおう管理人がシコシコお絵かきソフトを駆使して描いた自作)は、管理人の中ではかなりイケテイル作品である。自画自賛だが、姫のちょっととぼけた性格をよく現しているような気がする。

それにしても、やっぱり管理人はオタクなのだとつくづく思う。犬たちがいなかったら、きっと何ヶ月も平気で家から一歩も出ず、近所の人から「ひきこもり」と思われるに違いない。
本邦初公開! 動く姫ちゃんアイコンだ。
キワモノキャラとして、だれか商品化
してくれないだろうか?(管理人の夢は
印税生活)

もうひとつの攻防戦 2004,11,7
管理人は今日も引きつづき「やらねばならぬこと」に追われて1日を過ごした。天気がよいのに家でPCに向かっている生活というのも空しいものである。だが忙しい忙しいといいながら、最近マイブームのHPの改善に関してはあいかわらず一定の時間を費やしている。今日は掲示板の壁紙を作り直してみた。

HPじたいを作って運営するのはもちろん楽しいのだが、管理人はバナーや壁紙などのパーツ作りにもハマっている。HP作成ソフトに一緒についてきたグラフィックソフトを使うと壁紙やバナーがあっという間にできるのが楽しくてしょうがない。けっきょく今日も合間に20枚ほど新しい壁紙ができた。そんなに壁紙をつくってどうするつもりなのか?  管理人にも謎である。もう少し作品が溜まったら、当初の方針を覆して客寄せパンダ代わりにフリー素材のページを作ってみるのもいいかもしれない。だが管理人の趣味だけで作っている壁紙なのでほぼすべてが同じパターンだし色合いもなんとなく似かよったものばかりなので、果たしてこれを自分のHPで使いたいという人が世間にいるかどうかは疑問だ。

管理人がしこしこ使うアテのない壁紙を作成してひとり遊びに興じているあいだ、犬たちは、昼寝の合間に公園に来る犬や子ども(これは姫だけ)にガオガオ吠えて1日を過ごしていた。犬猫屋敷の周りは田園地帯で犬の鳴き声に関してもあまり神経質になる必要はないので、理由があって吠えている場合には基本的に人間が制止することはない。ツチノコ兄弟の場合は吠えてもせいぜい2,3回が限度なので、いままで吠え声の悩みはいっさいなかった。だが、姫の場合にはパニックを起こすと延々5分以上吠え続けるので始末が悪い。

とくに今日のような天気の良い日は隣の公園が大盛況なので、注意しないと1日中吠え続けていることになる。というわけで、今日の午前中は姫の「子ども嫌い克服計画」のファーストステップに時間を費やした。

                    

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案の定、今日も例のサッカー少年たちが午前中公園にやってきた。昨日の教訓から、今日は休みの日にしては早めに起きて散歩に行き、サッカー少年たちが到着するまでには姫を部屋に回収していた。いまやサッカー少年たちは姫の天敵である。どうしてわかるのか知らないが、彼らが公園に入ってきたときから絶叫が始まる。

パニック状態になると管理人の制止も聞かないので、とにかく吠えはじめたらすぐに止めさせるほうがいいということがわかった。姫が吠えだしたらすかさずそばに呼びよせて「大丈夫だから、怖がる必要はないのだから」といってきかせたあと、姫のお気に入りのおもちゃなどで注意をそらせばかなりの確率で姫はおとなしくしていられる。

じっさい少年たちが姫の大嫌いなサッカーをしているのにも関わらず、窓ガラスを閉めなくても姫はおとなしくしていられたのだ。これは収穫だった。

だが問題は午後、サッカー少年たちが帰ったあとだ。午前中あれだけよい子でいられたのだから、午後は大丈夫だろうという管理人の読みはみごとにはずれた。管理人がPCの前でカタカタやり始めると、姫が猛然と吠えまくるのだ。最初はそのたびに呼びよせて「大丈夫だから」と繰り返していたのだが、あまりの頻度にさすがの管理人もこれはおかしいぞ、と気がついた。

次に吠えだしたとき、理由はなにかと庭から外を見渡してみたが、とくに姫が吠えて騒ぐような原因は見あたらなかった。もちろん公園に子どもたちは来ていたが、姫の嫌いなサイズの子は見あたらないし、泣き喚いている幼児もいない。ボールの音が聞こえるわけでもなければ、柵のそばにだれかが近づいてきているわけでもない。

その後もしばらくようすを見ていたが、どうやら姫は退屈すると管理人の注意をひくために吠えているようだった。賢い姫は午前中に優しくされたのを覚えていて、吠えて騒げば管理人に声をかけてもらえると学習してしまったのだ。これでは要求吠えだ。理由があって吠えることは許されるが、要求吠えは犬猫屋敷では御法度である。

しばらく無視していたが、姫は吠え続けた。ふだんは諦めのいい姫だが、午前中のことがあるので今日はそう簡単には引き下がらない。悪夢のような我が儘お姫様の再来だ。

2,3回警告のイエローカードを出したあと、ついに管理人の雷が落ちた。姫はそくペナルティーボックス入りだ。ケージに入れて鍵をかけてしまうと、さすがの姫もしょんぼりとしてそれから数時間おとなしくしていた。

最近、姫をケージにいれる時間を少しずつ短くしている。以前は夕飯が終わった後朝までケージの中だったのだが、最近は夜寝るまではケージから出して自由にさせている。姫が我が家のルールを理解したという確信があったからなのだが、そういう変化に午前中のことが重なって、姫のなかで「もしかすると、我が世の春ふたたび!」という気持ちを芽生えさせてしまったのかもしれない。

だが、姫が思うほど管理人は甘くない。姫をつけあがらせるとどんなことになるかは体験から学習している。犬に理解させるのは難しいことかもしれないが、犬猫屋敷では無駄吠えは許されないということをしっかりと教え込まなくてはならない。

                    

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ツチノコ兄弟の場合は物心ついたときから管理人が神様だったので数度の反抗期を過ぎたあとは、群内の地位をどうこうしようというそぶりすら見せたことがないが、姫の場合はまだまだ家に来て日が浅いので、チャンスと見ればすかさず自分の居心地がいいように状況を変えていこうと考えるのだろう。管理人は自分の愛犬たちをこよなく愛してはいるが、彼らが犬で管理人が飼い主である以上、主導権を手放すつもりはない。犬にちやほやするのもけっこうだが、管理人の考えでは犬に天下を取られたらお終いである。ある意味これも姫と管理人の攻防戦なのである。
稲刈りが終わった直後の田んぼのあぜ道にて・・・・・・

これでも犬猫屋敷は東京23区に建っている

アイドル写真?! 2004,11,6
ここ数日、風邪でダルいとゴロゴロしていたのと、HPに夢中になっていたせいで、すっかり通常業務がおろそかになっていた。フリーで仕事をしていると、自分できちんと計画的に仕事をこなしていかないと、あとでとんでもないことになるものだ。だが、ご存じのとおり計画性のない管理人は、ようやく今日「このままではヤバイ」ことに気づいてしゃかりきで溜まった仕事を片づけていた。

結果的に今日も犬たちは思い思いにゴロゴロと1日を過ごしたのだが、3頭の小競り合いがすっかりなくなって以来犬猫屋敷はすこぶる平和な日々が続いている。最近は3頭同時におやつをやることすらできるようになった。姫がうちに来た当初のことを思えばこれは夢のような話である。あの頃はおやつを見せただけで殺気がみなぎり、ちょっとしたきっかけで大喧嘩になっていた。いまは3頭がそれぞれの場所から管理人を期待のキラキラお目々で見上げながら、順番におやつが配られるのをおとなしく待っている。食いしん坊万歳の姫も、ようやくおやつは1頭に1つずつという犬猫屋敷のルールを理解したらしい。弱虫カイザーのおやつを脅し取ることさえしなくなった。勝ったものが全部いただきのアメリカ大統領選挙方式の野生犬の群のルールとは違う、みんなに平等に配給の共産主義的犬猫屋敷のルールにようやく慣れてきてくれたということだろうか。とにかく嬉しいかぎりである。

                    

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今朝の犬猫屋敷の目覚ましは、姫の絶叫だった。土日は妹の仕事が休みなので、ただでさえ遅い犬猫屋敷の朝はよりいっそう遅い時間になる。姫が騒いでもすぐに起きるとくせになるので、管理人は姫がおとなしくなるのを待って起きるようにしているのだが、今日はいつまで経っても鳴き止まない。これはちょっとおかしいぞ?と起きて周りを伺ってみると、先週の姫の大脱走事件の元凶となったサッカー少年たちが、今日も朝早くから隣の公園でボールを蹴っていた。困ったものだと思いながらも、管理人はいつものように散歩の準備をして姫を連れて庭に出た。窓を閉め切った部屋の中よりも音が大きく聞こえる以上とうぜんの反応なのだが、姫は庭に出た瞬間から叫びっぱなしだった。とりあえず出すものを出させないと、となだめすかしながら家の裏手のほうに連れていったが、それでも姫は鳴き止まなかった。

仕方がないので諦めて妹が出てくるまで玄関に入れてようすを見ることにした。すると、玄関のドアを閉めたとたん姫はピタッと鳴き止んだ。家の奥まった位置にある玄関では公園の音はほとんど聞こえないからだ。

なんとか姫に苦手を克服して欲しいとは思っているが、苦手なものの第一位であるサッカー少年といきなりの対決はまだ無理だ。まずはちょっと怖いだけの小さめの子どもからはじめるしかないだろう。

                    

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今朝は写真撮影にもってこいの天気だったので、散歩にカメラを持参した。基本的に車高が低いツチノコ兄弟の写真を外で撮るのはなかなか難しい。そのうえ3頭となると、いくらリードをつけていても全員一緒に良いお顔の写真を撮るなんてほとんど奇跡を望むようなものだ。けっきょくおなじような構図のおなじような写真がまた何枚か増えただけった。

外で写真を撮るときは意識的にカイザーの写真を撮るようにしている。家の中でフラッシュをたくとどうしても色のコントラストの関係でカイザーはただの黒い塊にしか写らないからだ。一緒に生まれたDJの写真はすでに50枚以上管理人のPCにストックされているにもかかわらず、カイザーの写真の数はその半分以下である。犬猫屋敷歴5年半のカイザーよりうちに来てまだ1ヶ月ちょっとの姫の写真のほうが多いというのはやはり問題がある。別に犬に写真の枚数がわかるわけもないのだが、3頭を平等に溺愛する主義の管理人としては、やはりうしろめたい気がしてしまうのだ。

今日はさいわいカイザーのまともな写真が何枚か撮れた。だが、DJの写真もこれまた同じくらいの枚数増えてしまったのでけっきょく2頭の差は埋まらなかった。人に注目されることが大好きな自己顕示欲の塊は、あっという間にデジカメのスイッチを入れたときの電子音を覚えて、音がする方向に満面の笑みを向けるようになってしまった。自分が世界一可愛いと信じているDJにとって、カメラは自分を撮るためだけに存在するのだ。

3頭を並べて撮った数枚の写真はどれも姫かカイザーのどちらから横を向いてしまっている。だがDJだけはつねに100%の笑顔で真っ正面からレンズを見つめている。アイドルになるために生まれてきた犬がいるとしたら、きっとDJのような犬のことをいうのだろうと思ってしまう。

姫もどうやらデジカメの音を覚えているようだ。だが、姫の場合は写真を撮られるのがあまり好きではないようで、シャッターを切った瞬間横を向くか、露骨にイヤそうな顔をしてしまう。結果、今日もマニアにはうけるが、一般の人は決して可愛いとはいわないだろうという写真しか撮れなかった。しつこいようだが、ほんとうに姫は可愛いのだ。とくに誉められたときの笑顔を見たら誰だってとりこになること請け合いだ。これはぜったいに飼い主の欲目ではない。じっさい生姫を見たことのある人々は皆口々に「姫(ペコ)は可愛い」といってくださるのだ。なのにどうしてこんなに写真写りが悪いのだろうか・・・・・・

せっかくデジカメを購入したのだからそのうちぜったい誰もが可愛いという姫の笑顔を写真におさめてこのページで公開してみたいものである。
久しぶりに登場のチビ姐さん。
DJに負けず劣らず自己顕示欲の
塊なので、カメラをむけられたら
ついつい可愛いポーズのひとつも
とらずにはいられない。
とても80歳過ぎには見えない
この可愛らしさ(飼い主の欲目)

よっ、往年のアイドル!

自分さえよければ 2004,11,5
久しぶりの休みに、いろいろ溜まったことをやらなければと思っていたのに、結局なにもできない間に1日が過ぎていった。風邪が完治しないせいか、朝から身体がダルくて夕方にはお昼寝までしてしまった。もう若くないなと思うのはこういうときだ。

管理人が終日家にいたにもかかわらず、今日は姫の絶叫回数が多かった。久しぶりの天気に子どもたちが1日中ひっきりなしに公園に遊びに来ていたせいかもしれないが、なにかというと吠えていた。観察してみると、普通にただ幼稚園以下の子どもが遊んでいるぶんには、姫はとくに反応しない。ただ、その幼児が犬猫屋敷の敷地と公園を仕切る柵のほうによってくると、さっそくウォウォ叫び出すのだ。

姫が叫ぶことでかえって「あ、わんちゃん」とかなんとかいいながら、その子がますます近づいてくると、姫はパニックを起こして叫びながら部屋中を疾走する。これが家人のいう「大騒ぎ」なのだ。

姫を窓が見えないところまで連れていって「大丈夫だから」となだめすかせば、すぐに落ちついて鳴き止む。それでもダメな場合は、窓を閉めるのが効果的だ。逆に叱ったりすると却って興奮してますます叫び声を上げる。普通の無駄吠えならば無視するのがいいのだが、姫の場合は無視すると吠え続けるだけだ。

ところが相手が小学生以上の子どもとなると話が違う。姫はその姿を見ただけで絶叫しはじめるのだ。最近ほぼ連日夕方になるとやってきて遊んでいる小学生の集団がいる。「夕方になると吠えつづける」という家人の話とも合致する。相手が小学生だと、姫は敵を撃退するまで吠え続ける。今日はついに雨戸を閉めたらようやく鳴き止んだ。

犬の問題行動は、原因がはっきりすれば必ず矯正することができる。管理人は苦手なものを避けて一生を送るよりも、苦手を克服させた方がよいという考えを持っているのだが、果たしてここまで子ども嫌いの姫にそれを克服させることができるのか? あしたは美味しいおやつを使ってちょっと実験してみようと思う。

                    

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子ども全般が苦手というのは確かに困ったものなのだが、じつをいうと管理人も子ども嫌いなので、ほんのちょっと姫に同情してしまう部分もないわけではない。

管理人はいちおう分別のある立派な大人なので、子どもを見ただけで絶叫したりはしないのだが、それでもときにはウォウォウォと叫び出したくなることもある。基本的なオスワリ、マテのしつけができていない子どもと同じ空間を共有しなくてはならなくなったときだ。

子どもを持たない管理人が子育て批判をするのはどうかと思うが、あえていわせてもらうなら、オスワリとマテができない子どもをレストランに連れてくるのはどうかと思う。車両内を我が物顔で走り回る子どもを連れて電車、バスに乗る場合は、必ずリードをつけるかケージに入れるべきだと思う。スーパーで棚の商品を好き勝手にとりだして遊んでいるような子どもは、店の前に繋いでおいたほうがいいと思うのは間違いだろうか?

管理人は別にすべての子どもが嫌いというわけではないが、見かけるとついつい微笑みかけてしまうほど子ども好きでもない。(←犬に対してはこれをやる)だから、しつけの入ったいい子ならば許せるが、どうしようもない子どもを見て「可愛い」といえるほど寛容にはなれないのだ。

基本的に子どもは苦手なので、できるかぎりそばに寄らないようにはしているが、隣に公園がある関係で否応なしに子どもとふれ合わざるを得なくなることがある。公園に遊びに来る子どもたちの中にはとんでもないのが混じっていることがある。たいていは「わんちゃん、可愛い」とよってくるだけなので、撫でたいという子には犬を撫でてもらうようにしているが、ときには突然近づいてきていきなり驚くようなことをする子どもがいる。いきなり耳や尻尾を引っぱるような暴挙にでる子どもがじっさいにいるのだ。ツチノコ兄弟は基本的に穏やかな犬たちで、人間にどんなひどいことをされても、決して牙をむいたり唸り声をあげることはない。それは相手が子どもであっても同じことだ。だから突然耳を引っぱられてもおとなしくしていた。だが、管理人は犬たちほど心が広くないので、思わずその子の耳を同じように引っぱってやろうかと思った。

100歩譲って、まだ社会性の育っていない子どもが、いきなり見知らぬ犬の耳をひっぱたのも仕方がないとしよう。子どもというのはほんらい驚くような行動をとる生物なのだということぐらいは管理人もわかっている。だが問題は、その子どもの飼い主、じゃなかった親の対応だ。そういう暴挙に出る子どもの親は、たいてい公園の遠くのほうでお友達との会話に夢中になっている。自分の子どもがあさっての方向で動物虐待犯になっていても気づいてもいない。基本的なしつけができるまでは、リードを放すべきではないし、つねに行動に目を配っておくべきであるというのは犬の飼い主の常識だが、人間の親にはそれはどうやら当てはまらないらしい。

社会性のない子どもを責めるつもりはない。問題はしつけができない親のほうだ。ようやく自分の子どもの行動に気づいて飛んできた親が最初にいうセリフは「xxちゃん、大丈夫?」ときている。

xxちゃんは大丈夫ですよ。うちの犬は耳を引っぱられましたけど。

「わんちゃんに勝手に触っちゃダメだっていつもいっているでしょう?噛みつかれたらどうするの!」

このあたりで管理人のはらわたが煮えくり返る音が聞こえてくる。本気で噛みついてやろうかと思う瞬間だ。噛みつかれたら危ないから勝手に触っちゃいけないんじゃなくて、動物をいじめちゃいけないって教えるべきじゃないのかい? xxちゃんのママはなおも話しつづけている。

「さあ、あっちにいって手を洗いましょうね」

プツ・・・・・・血管が切れた音がした。でも管理人はxxちゃんのママに飛びかからなかった。子犬の頃から「人間に対して攻撃するのはいけないことだ」と教えている愛犬たちの前で悪い手本をみせるわけにはいかないからだ。犬たちがいなかったら、まちがいなく管理人はxxちゃんのママのふくらはぎに噛みついていたに違いない。

結局すみませんのひとこともなしだ。あきれてものもいえない。やっぱりあの子の耳を引っぱってやれば良かったと思ったが、そんなことをしたらママは烈火のごとく怒り狂うのだろう。「うちの可愛いxxちゃんになんてことするの!」というわけだ。勘違いも甚だしい。ママにとっては可愛い可愛いxxちゃんも、子ども嫌いの管理人にとっては動物を虐待する憎むべき悪ガキでしかないのだ。

そういう親に限って、こちらが文句をいうと「子どもなんだからいたずらするのがあたりまえでしょ!」といいかえしたりする。ちょっと待ってくれ。それはこちらのセリフだ。「すみません」「いえいえ、子どもはいたずらするのがあたりまえですもの」と、これがほんらいあるべき会話じゃないのか?同じセリフでもこちらがいうのとは意味が違う。親の側がそれをいうのは「子どもなんだから大目に見てやってくれ」という甘えでしかない。まったくひどい世の中だ。こういう親子と遭遇するたびに、管理人の子ども嫌いがひどくなる。

                    

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この手の人間の数がいくら増えても、基本的に子どもと関わりあいのない生活を送っている管理人には実害はない。だが、管理人の頭痛の種は、最近似たような飼い主が増えてきていることなのだ。まだツチノコ兄弟が半成犬だった頃の話だから、もう何年も前のことになるが、DJがゴールデンのオスの成犬とけんかをして、顔に傷をつくったことがある。場所はいつも行く近所の河原だった。犬猫屋敷ご一行は河原についたところで、犬たちはまだリードに繋いだままだった。そこにフリーで遊んでいたゴールデンがやってきて、止める間もなく大喧嘩になってしまったのだ。ゴールデンの飼い主は、はるか遠くのほうでお友達との会話に夢中になっていた。管理人は一瞬躊躇したが、噛まれるのを覚悟で首輪をつかんで強引に2頭を引き離した。ようやく唸り合う2頭を離したところに、慌てた飼い主が飛んできた。そして第一声が「xxちゃん、大丈夫!」だったのだ。

犬のけんかは基本的に両成敗だが、どう考えてもこのケースではゴールデンの飼い主に非がある。リードを放して勝手に遊ばせていた以上、トラブルを起こさないように監視するのは飼い主としての最低限の義務だからだ。それを怠った以上、責められても仕方がないはずだ。それなのにその飼い主は「あら、大変口から血が出てるじゃない! 早く帰って手当てしないと」とこれまたすみませんのひとこともなしに犬を引きずって帰っていった。

もちろん、DJも怪我をした。たいした傷ではなかったので家に帰って消毒しただけで医者に連れてもいかなかったが、はらわたが煮えくり返っていた管理人は、自分の倍以上ある大型犬にちゃんと一発お見舞いしたDJを心のなかで「でかした!」と誉めてやった。

この飼い主は極端な例だが、それから気をつけて見ていると「うちの犬さえ良ければ」式飼い主がけっこう多いことに気がついた。きちんと呼び返しができないくせに、リードを外して犬を公園で勝手に走らせていたり、人や自転車やほかの犬とすれ違うときにリードを短く持ちかえることすらしない飼い主。ドッグ・ランで自分の犬の監視もせずに話に夢中になっていたり、犬も入れるカフェで、ほかの犬に吠えかかる犬を制止できない飼い主。無責任飼い主のもっともたる例は自分の犬の落とし物をきちんと回収しない飼い主だろう。落とし物置き去りのケースは別として、おそらくこの手の飼い主の頭の中には「うちの可愛いxxちゃん」マインドが渦巻いているのだろう。「犬だから吠えてあたりまえ。犬だから噛むのはあたりまえ」という甘えた気持ちでしつけの入っていない犬を引きつれて世間を闊歩した結果、犬全体の評判を落としていることをなんとも思っていないのだ。しつけをしないのは飼い主の勝手だ。それでも生涯飼っていけるなら犬のしつけなどする必要はない。ただ、そういう犬を連れて人混みに出るのは遠慮してもらいたいだけだ。だがそうい飼い主に限って「うちのxxちゃんは最高だからみんなに見てもらいたい」と思っているのでいろいろな場所にしゃしゃり出てきては派手にトラブルを起こすのだ。

                    

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子どもがいくら車両内を走り回っても、公共交通機関から子どもが閉め出されたという話は聞いたことがないし、「子どもお断り」住宅や店や宿というのもまったくないわけではないがそれほど多くはない。子どもが入れない公園というのもたぶんないだろう。ましてやしつけができてなくても子どもは保健所で殺処分になることはない。だが、犬の場合はトラブルが起こると待ってましたとばかりに「だから犬なんか閉め出せ」という議論が巻き起こる。別に犬と一緒に行ける場所が減ったとしても、普通の飼い主は寂しく思う程度で済むからいいが、少数の心ない飼い主のせいで犬をパートナーとして必要としている盲導犬や介護犬の利用者にまで迷惑がかかるのはほんとうに残念なことだ。

世間には動物嫌いの人はたくさんいる。そういう人たちを動物好きに変えようとは思わないが、せめて存在を許してもらえる程度には気を配るのがペットのいる暮らしを愛するものとしての最低限の勤めだろう。自分のペットの可愛さについつい日頃は忘れがちになるが、我が家の大切な犬猫たちも周りから見ればただの動物だというあたりまえの事実をいつも肝に銘じていたいと思う。

                    

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とここまで書いたところで恐ろしい事実に気がついた。管理人は11月28日(日)二子玉川犬猫里親会に3頭の犬たちを連れてお邪魔することにしているのだ。大勢の人とたくさんの犬が来ている里親会の会場に3頭を連れていっても大丈夫なのだろうか? とうぜん子どももたくさん来ているだろう。姫はおとなしくしていられるのだろうか?

これだけ偉そうなことを書いておきながら自分の愛犬たちがトラブルの原因になったりしたら、管理人が赤っ恥をかくだけではなく、快く待ってるからと仰ってくださった保護団体の関係者のみなさんに申し訳がたたない。

明日から姫の子ども嫌いを克服すべく短期集中トレーニングを始めなくてはならない。

1回戦は姫の勝ち 2004,11,4
朝の散歩からもどり、朝食を終えたあと、管理人が出稼ぎの用意をしていると、犬たちが階段をドタバタ駆け上がっていく音がした。ドタドタドタ・・・・・・パタン・・・・・・カタカタカタ。いったいなんの音?

管理人が上がっていくと、階段の最上段でカイザーが盛んに尻尾を振っている。姫はどこだ?

「姫? 姫、どこ?」

カタカタカタ

・・・・・・・・・・・・

柵のむこうから、姫が満面の笑顔で出迎えてくれた。

飛び越えちゃったのね、やっぱり・・・・・・

姫にとってはあの程度の柵を越すのに助走など必要なかった。今日のところは姫の1勝だ。

管理人は会社に遅れそうだったので、妹に「姫が飛び越えたよ!」とお知らせだけして、さっさと家を出てしまった。

                    

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夕方、家に帰ってみると、とうぜんのように3頭の犬が玄関で管理人を出迎えてくれた。朝の柵跳び越し事件があったので、とうぜん姫は管理人の部屋に閉じこめられていると思っていたが、どうやら1日自由に廊下と部屋を行き来していたらしい。人間たちの思惑を無視して、2階もお出入り自由地帯に加わっていた。管理人の予想どおり、ほかの犬たちと一緒に自由に歩きまわっていたせいか、毎回クレームの種だった吠え声はほとんど気にならなかったそうだ。トイレに関してもとくになにもいわれなかったところをみると、トイレシートの上できちんと済ませたのだろう。それはそれでめでたいが、代わりに2階に上がっていってはあれこれやらかしてくれたようだ。

留守番家人の話によると、今日「猫になり隊」は、大変忙しい1日を過ごした模様だ。家人の目を盗んでは、2頭はいそいそと2階に上がっていく。管理人が出かけてから数度にわたって柵の位置を変更したが、結局姫の粘り勝ちだったようだ。とりあえず出しっぱなしになっていた猫用ドライフードをいただいたあと、カイザーと結託して、猫用缶詰をせっせと1階の管理人の部屋へと運び込んでいたらしい。身の軽い姫が棚の上からはたき落とした缶詰を、カイザーが拾ってはくわえて1階の部屋に持って下りる。みごとな連係プレイだった。

家人が異変に気づいたときには、2頭がそれぞれに缶詰をくわえて2階から降りてくるところだった。管理人の部屋に運び込んだ缶詰をいったいどうするつもりだったのか? 姫のことだから缶切りは使えないにしろ、プルトップ型の缶のふたならもしかすると開けられるかもしれない。叱らなければいけないのはわかっているが、見てみたい気もすると思っている管理人は飼い主失格だろうか?

カイザーはすっかり姫の子分状態になっている。長いものには巻かれろ、寄らば大樹の陰というわけで、カイザーは姫のうしろにくっついて悪戯三昧の生活を送っている。もしかするとカイザーは、前より少し姫のことが好きになっているのかもしれない。

攻防戦 2004,11,3
今日は都内の一等地にマンションを購入した友人の新居のお披露目会だった。ピッカピカに磨き上げられた床に、真っ白な壁紙。まるでモデルルームのようで、こんな家に住んでいる人がほんとうにいるんだ!と口をあんぐり開けてしまった。やはり2頭の犬と暮らしている一緒に行った友人も「毛が落ちていない床を久しぶりに見た」と変なところで感動していた。

動物と暮らしていると、家に毛が落ちているのがあたりまえになってしまう。最初のうちは、それでもマメに掃除機をかけていたのだが、いつの間にか毛が飛びちる生活にもすっかり慣れてしまった。服に毛がついているのはあたりまえ。冠婚葬祭などでどうしても仕方がないとき以外は、黒のスーツなどは絶対に着なくなった。犬猫屋敷の訪問者は、毛だらけになって困るものは絶対に着てくるな!と事前に申し渡される。間違ってそういうものを着てきた場合には、強制的に着替えを渡される。6匹の毛玉がいる家では、落ちる毛をいくら掃除機で吸いこんでも、しょせんは勝つ見込みのない攻防戦なのだ。管理人は努力一般が大嫌いだが、とくに無駄な努力は我慢がならない。

                    

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勝ち目のない戦いといえば、ようやく階段口につけるバリケード用のドア型柵が届いたのだが、やはり「タンスでも置かないかぎり姫の侵攻は食い止められない」という管理人の予測は正しかったようだ。管理人がすでに出かけてしまったあとの話だが、妹が一生懸命設置した柵を、姫は5分で軽々と突破した。簡単なかんぬきがついたドアをガタガタと揺することで、あっという間にかんぬきを外してしまうのだ。「そんなもの買っても無駄だと思うよ。姫はほんとうに頭がいいからね」という管理人のアドバイスに、妹は「絶対にこれで大丈夫だ!」と言い切った。妹は姫の知能の高さを侮っていたようだ。姫はやると決めたことは、どんなことをしてもやり遂げる、信念の犬なのだ。

新ユニット「猫になり隊」(妹命名)の片割れであるカイザーは、姫が器用にドアのかんぬきを外すのを観察していた。「そうか! ああやればいいんだ!」漫画だったら、きっとカイザーの頭の上に電球のマークがついていたところだろう。もちろん、学習したことはすぐに試してみたほうがいい。さっそくドアを開けて、2階に乱入したところを妹に現行犯逮捕された。ちなみにもちろん姫も一緒に入ってきていたのだが、逃げ足の速い姫は、妹の怒号にとっとと1階に駆け下りてしまい、もたもたしていたカイザーだけがお目玉を食らった。あくまでも要領の悪いやつである。

その後も何度かドアの高さを変えたり、設置場所を移動したり、いろいろと試行錯誤を続けたが、なぜか数分後には姫が2階を走っていたのだそうだ。まさに、あの夜の再現だ。

姫の侵攻を食い止めるだけならさほど難しくはないのだが、姫が入れないようした上で、猫は自由に出入りできるようにしつつ足腰が弱りつつあるジィジとバァバがつまずいて階段から転げおちる危険を回避しなくてはならない。「いいかげん諦めて、猫餌の出しっぱなしを止めたほうがいいんじゃないの?」管理人は、後ろ向きだが現実的なアドバイスをしたのだが、妹の決心は固かった。とりあえず階段の上に柵を設置することにし(段差があって助走できないので飛び越すことは不可能だ)かんぬきも内側に入れて鎖で鍵を二重にすることで、揺らしても簡単にかんぬきが外れないようにした。猫だけが出入りできるようにタンスを移動して、キャットウォークを作って完成だ。だが、足下にいる犬たちを中に入れないように避けつつ、ドアを開けて階段を降りるのはかなりの技術を要することがすぐにわかった。「落下地点にマットレスをおいたほうがいいだろうか? それとも命綱をつけるべきか?」と悩む妹に管理人は改めて「猫の餌をしまったほうが・・・・・・」といおうとしたが結局止めた。明日姫にふたたび柵を突破されれば思いなおすだろう。結局のところ、姫のような犬を思い通りに動かすには、根気よく言いきかせて諦めさせるしかないのだ。

                    

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管理人が半日外出していたために、今日も姫の悪行(?)について家族からクレームを受けた。やれ公園に子どもが来るたびに吠えまくっただの、部屋に何度もトイレをしただの。とくに目新しいことでもなかったので、ああそうですか、と適当に聞き流すことにした。何度もトイレをしたといっても、すべてトイレシートの上だったわけだし、子どもが来たから吠えたということは、無駄吠えではないのだから少しずつ改善していけばいいだけのことだと思うのだが・・・・・・

姫が来て以来、家族のあいだでツチノコ兄弟の株が急上昇している。皆しきりに「姫に比べるとDJとカイザーはほんとうによい子だ」と大絶賛なのだ。妹はともかく、あとの2人は兄弟が子犬の頃を知らない。管理人が2頭を引きとってきた当時、父は海外で勤務していたからだ。彼らが数年ぶりで日本に戻ってきたときには、すでに2頭は立派な成犬になっていた。だからあの兄弟の子犬時代の悪行の数々を彼らは知らないのだ。ツチノコ兄弟に破壊された管理人の持ち物は数え上げたらきりがない。本やリモコン、置物やビデオテープ、クッションの類はいうに及ばず、高価なものでは携帯電話に新品の靴にCD、ワンピースのボタンをすべて食いちぎられたこともある。管理人の部屋にある家具はすべて角がなくなったし、ふすまは穴だらけ、廊下の壁紙はきれいに下半分が破りとられた。(2頭が楽しそうにめくれ上がった壁紙をくわえて廊下を駆けぬけたときは管理人は笑い崩れるしかなかった)

最初は管理人もいちいち喚いていたが、そのうち腹が据わった。子犬が悪戯をするのは仕方がない。破壊されたくないものは手が届かないところにしまっておけばいいということを学んだのだ。悪戯されるのは、出しっぱなしにしていた管理人が悪いのだ。悪戯に関しては寛容になったが、そのぶん基本的なしつけのほうに時間を費やした。犬猫屋敷でいう基本的なしつけとは「人を噛まない」「人に刃向かわない」「どんなときでも犬より人間が上」という三点だ。そのかいあって、成長して悪戯が止む頃には、2頭は管理人の言いつけを忠実に守るよい子に成長していた。たとえどんなにやりたいことであっても、管理人がノーといえば、ツチノコ兄弟は必ず諦める。管理人にとってはそれがなにより大切な点だと思っている。

たしかに姫はまだまだ問題を起こしているが、基本的な点だけをとれば、理想的な犬猫屋敷の飼い犬だ。姫は決して人に刃向かわない。たとえ餌を途中で取りあげても、唸ることもしない。これまで何度か道ばたで拾い食いをしたことがあるのだが、口に手を入れて中のものを取りあげても噛むふりすらしなかった。子どもに対しては吠えてしまうが、それ以外の人に対しては吠えかかることは絶対にない。見知らぬ人に触られても決して嫌がることはない。管理人が見ていないところでは悪戯(主に食べ物がらみ)もするが、管理人がそばにいるかぎり、一度イケナイといわれたことは二度とはしない。問題の階段も、管理人がいるかぎりたとえなんの障害がなくとも、決して上がろうとはしないのだ。

成犬に対してそれらの基本的な部分を躾けなおすのは、かなりの努力を要する。決して無理だとは思わないが、それをやり遂げるだけの時間的余裕はいまの管理人にはないと思う。だが管理人の定義するところの基本的なしつけができている以上、姫を我が家のルールに従わせるのは決して難しいことではないと考えている。たしかに時間はかかるだろうが、根気よく教えていくことができれば、姫はそのうち理想的な犬猫屋敷の愛犬になるのは間違いない。

それまでは、姫と人間たちの攻防戦が続いていくことになる。

ハマッテマス 2004,11,2
夜逃げどうぜん(?)で引っ越ししたわりには多くのかたに新しいHPを見ていただけて、コメントなどもいただけて、管理人はすっかりいい気になっている。いままでのアクセス数は義理堅い10人の友人が毎日10回ずつ日記にアクセスしてくれているのだと思っていたが、どうやらほんとうに読んでくれている人がいるらしい。

いろいろとやらなくてはならないことがあるにもかかわらず、今日も出稼ぎから帰ったとたんにPCの前に座りこんでカタカタやっている。犬たちにしてみればいい迷惑だ。もともと犬たちが成長していく記録をつけるためにはじめたこの日記のせいで、犬たちが退屈しているというのは、まさに本末転倒。だが、現在管理人はHPづくりにすっかり夢中になのだ。掲示板をちゃんと作ろうとか、カウンターをつけようとか(カウンターはどうも一筋縄ではいかないらしい)あれこれいじりまくっていると、時間が経つのも忘れてしまう。

犬猫屋敷の動物たちは、自分勝手な管理人のわがままにつきあわされるのが宿命なので、当面は我慢してもらうしかないだろうが、どうせ飽きっぽい管理人のことだ、そのうち面倒になってほったらかしになるのは目に見えている。
                    

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今日も姫はあいかわらずだ。管理人がいるときはあんなに静かなよい子なのに、出稼ぎの日にはあいかわらず隣の公園に子どもがやってくるたびに絶叫マシンに変身する。とくに今日は幼稚園児の集団が遊びにきていたらしく(ときたま天気がいいと、先生が引率して課外授業にやってくるのだ)姫にしてみれば拷問以外のなにものでもなかったのであろう、とにかくやたらに叫びまくっていたようだ。

ほんらいなら、ツチノコ兄弟とともに廊下を自由に使わせれば多少はましなのだろうが、猫餌の盗み食いを防止するために階段の入口にバリケードを立てるまでは、それもままならない。バリケード用の柵が届くまでもうしばらく我慢してもらうしかないだろう。

トイレのほうもあいかわらずだ。姫が勝手に決めた第2トイレは、なぜか日々拡大しているような気がする。今日は帰宅するとほぼ部屋の1/3がトイレシートで埋めつくされていた。留守番家人曰く「だって、シートを敷いてあるところの端にするから、結局は床を拭く羽目になるでしょう? だから失敗しないようにたくさんシートを敷いてみたの」

たしかに一理あるかもしれないが、普通トイレトレーニングというのは範囲を狭めていくもので、どんどん拡大していったら意味がないような気がするのだが・・・・・・

最初の10日間はいちどもトイレの失敗なしだったのに、なんでこんなことになってしまったのか。あの時期はいろいろと試行錯誤の連続だったので、これが原因だとはっきり指摘することが管理人にもできない。おそらくさまざまな要因が重なった結果トイレの位置が曖昧になってしまったのだろう。敷物を敷くとそこにするというのは、犬にはよくあるパターンなので、一番の解決策は1日も早く滑り止めワックスを塗って部屋の敷物をすべて撤去することだというのは重々承知しているのだが、なにしろワックスを床に塗りたくるには、犬たちを部屋から追いださなくてはならない。ちなみに管理人がそのあたりまえの事実に気づいたのはワックスが届いた翌日のことだった。しつこいようだが、管理人は行動力はあるが、計画性がまったくない。

                    

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実は管理人、数日前から風邪をひいている。理由は簡単、夜中に犬に布団を略奪されるからだ。今朝も寒くて目が覚めたら、かけていたはずの布団がなくなっており、横でカイザーが幸せそうに布団にくるまって鼾をかいていた。なにかが違う、と思う瞬間だ。管理人も部屋で凍死して新聞沙汰になることだけは避けたいので、本格的な冬がやって来るまえに寝袋を出してきたほうがいいのかもしれないと思っている。

DJはどちらかというと暑がりなので、布団略奪犯はもっぱらカイザーなのだが、DJの場合は枕がないと安眠できない。頭をのせられれば、それがカイザーの尻であろうが、管理人の腹であろうがかまわないようだが、それでも一番のお気に入りは管理人の枕である。お陰で管理人の枕はつねにDJ臭がしている。多少洗ったくらいではとれないので、管理人はもう諦めの境地に入っている。

もう数ヶ月前のことになるが、仕事で地方のホテルに何泊かした。ツチノコ兄弟を引きとって以来、ほとんど旅行にも行かなくなってしまったので、ホテルに泊まるのはほんとうに久しぶりだった。毛のついていない清潔な寝具、自分以外はだれもいない静かな夜なんて何年ぶりだろうか? だがいざとなるとまったく寝つけなかった。静かすぎるのだ。おまけに洗い立ての清潔なシーツやいい匂いのする枕が却って落ち着かない。結局慢性的な寝不足状態で家に帰って、自分のベッドに入ったとたん意識を失ってしまった。

次に旅行に行くときには、DJ臭い枕を持参しようと、管理人は心に決めている。

いきなりですが・・・・・・引っ越しました! 2004,11,1
なんどもいうようだが、管理人は計画性はないが行動力だけはある。だから、唐突に引っ越すことにした。いや、犬猫屋敷が引っ越したわけではない。日記帳だけお引っ越しだ。先日騒いでいた自分のHPにいきなり移行することに決めたのだ。HPのコンテンツがあまりにお粗末なので、しばらく公開は控えるといった舌の根も乾かぬうちにこれだ。もちろんサイトの中身はあいかわらずスカスカだが、自分の性格を考えると、誰も見ないHPをいつの日か完璧に仕上げる自信がない。それならばいっそのこと毎回日記を見に来てくれる人たちの目にさらして、思いっきり恥をかいたほうが奮起して内容充実につとめるのではないかと思ったのだ。もちろん、思っただけで、結局一生このまま日記だけのページになる可能性も高いのだが・・・・・・

とりあえず思いたったが吉日ということで、今日一日で一気に前のデータを移行して、きりがいいので11月1日から装いも新たにHP日記をつけていこうと思う。いままで姫の奮闘振りを応援してくださったみなさん、管理人に脅されて無理やり毎日読まされているみなさんも、今後ともどうぞごひいきに

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さて、今日のツチノコ兄弟と姫だが・・・・・・ほんとうに最近は書くことがないくらい平和な日々が続いている。昨日の脱走事件の原因がわからないので、とりあえず姫はドッグランでもリードつきで過ごしている。あいかわらず隣の公園に子どもが来ると、ウォウォいっていることもあるが、今日は管理人が家にいたせいか、うるさいと感じるほどではなかった。どうやら姫は子どもが嫌いというよりも、子ども+ボールの取り合わせが一番嫌いなようだ。子どもの声がして、ボールがはねる音がすると、まず100%の確率でウォウォ騒ぎ出す。昔なにがあったのだろうか? 姫が口がきけたらなっと思うのはこういう瞬間だ。

わざわざここまでご足労いただいたみなさんだけに、今日は珍しく美人に撮れた姫のとっておきの写真をお目にかける。姫はじっさい端正な顔をしたなかなかの美形だと思うのだが(飼い主の欲目)いかんせん写真写りが悪すぎる。先日も出稼ぎ先のおじさんに「この犬、なんか目つきが悪い」といわれてしまった。
ほんとうはすごく可愛いのに

その上管理人のカメラマンとしての腕前がまだまだなので、結果、姫の魅力の1/10程度しか写真では伝えることができないのを残念に思っている。でもこの写真の姫はほんとうに美人だと思いませんか?

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