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犬猫屋敷の管理人日記

2005/8/1〜31

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8月の日記

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2005年8月31日
元彼
今日は元彼に会っていた。

なんと新しい彼にすっかり夢中になっている管理人に恨み言のひとつも言わず、彼は優しく迎えてくれた。なんていい人なんだろう。彼と過ごした2年間の日々が管理人の脳裏を走馬燈のように駆け抜けていく。決して嫌いになって別れたわけじゃない。でも状況がどうしても許さなかった。未練がないといったら嘘になるが、これからも彼なりに新しいところでがんばっていって欲しいと思っている。

新しい彼は、とにかく頭の動きが速い。打てば響くようなリスポンスの良さは何ものにも代え難い。それに対して元彼はどちらかというとおっとりしたタイプ。ひとつのことが終わらないと次の作業には移れない。

「ねえ、ちゃんと聞いてるの?!判っているのなら返事ぐらいしなさいよ!」

いらいらして要求ばかり突きつける管理人に逆ギレすることもなく、いつも淡々と言われたことをこなしてくれた。いちいち安全を確認しないと先に進めない。まるで石橋をたたいて渡るような人。そんな彼に愛想を尽かしたこともあったけど、でも頼まれたことは、時間がかかってもきちんとやっておいてくれる。やっぱりそんな元彼を愛していた。

新しい彼と一緒にいて、一番ストレスがたまるのは、管理人のことをあまりに知らなすぎること。管理人の好きな言葉や行きたい場所、彼はまだ何一つ知らない。もちろんこれからひとつひとつ覚えていってもらわなければいけないんだけど、その点、元彼は管理人のことを何もかも知っている。ちょっと言いかけただけで、管理人が何を言いたいか判ってくれる。管理人がどうして欲しいか、ちゃんと見越してその通りのことをして、管理人を喜ばせてくれる。

彼といると心地よい。このままずっとこうして一緒に過ごしていたくなる。そんな元彼が愛しくてしかたがなくても、やはり別れなければならなかった。人はいつも前進していくものだから、ここでとどまるわけにはいかないのだ。 だから元彼には、はっきりと決別して、管理人は明日からまた新しい彼との新しい生活を始めていく。過去をすべて精算して、新しい彼と一歩ずつ

……さようならDimention4590T。

あなたは確かにいいマシンだったけど、HTテクノロジー採用のPen4搭載サーバー型ハイエンドマシンにはかなわない。これからジィジ・バァバの元でゲーム機として余生をのんびり過ごしてね。

データ移行完了まであと数日……
 
2005年8月30日
ペットミル
今日は、8/28付けの華ママさんの里親探し日記で見かけた記事の話。

静岡県の浜名湖のそばで経営に行き詰まった繁殖所で飼いきれなくなった92頭の犬が新しい飼い主を捜している。ペットブームで人気犬種は作れば売れると安易に繁殖に手を伸ばした挙げ句、世話ができなくなってこのざまだ。ちなみに、今回新しい家を探している犬たちは、とうぜんのことながらすべて純血種ばかりである。これが1歳2歳の若い犬なら比較的早くもらい手もつくのだろうが、8歳以上の老犬も多く含まれているので、すべての犬たちに新しい家が見つかるにはまだ少し時間がかかりそうだ。

今回救出された犬の数が92頭ということだが、じっさいそこに何頭いたのか考えただけで気が遠くなる。100頭近くの犬たちが、繁殖目的だけで一カ所に集められ、毎年ほぼ2回のヒートのたびに交尾させられ出産させられる。典型的なペットミルのパターンだ。

ペットミル(ペット製造工場)とは、ペットショップなどで販売することだけを目的に繁殖だけを行うこういった悪徳繁殖所の総称だ。いわば命ある動物を、子犬を生ませるためだけの機械と同様に扱うのだ。こうしたペットミルでの繁殖は、血統を考え、母体の安全を考えて計画的に行うブリーディングとはまったく別物である。

通常良心的なブリーダーなら1頭に生涯産ませる回数はせいぜい片手の数である。それ以上産ませた場合、母体がボロボロになってしまう。 欧米では心ある犬飼いのあいだではかなり以前から問題視されていたペットミルだが、日本ではまだまだその実態を知っている人は多くない。何しろ子犬を売って金儲けをする現在のペット業界にとってペットミルはなくてはならない子犬の供給源なのだから、誰もが見て見ぬふりをするのはとうぜんだろう。

この日記を読んでくださる方の中にはペットショップで犬猫を手に入れた人も多いだろうし、そういう方には申し訳ないが、管理人は個人的に生体販売をしている現在のペットショップが大嫌いだ。まだ母犬やきょうだい犬と一緒に過ごすべき月齢で、親から離されガラスケースの中にポツンと座っている犬を見るのが哀れで仕方ないというのが一つの理由だが、もう一つの大きな理由は、いつ行っても人気犬種の子犬が常に在庫としておかれているあのショーウィンドウの裏に、こうしたペットミルが見え隠れするからだ。

人間の例を考えてもらえば判るように、年に2回出産させたら母犬の躰がどうなるかは、考えなくとも判るだろう。ペットミルの犬たちには散歩もしつけも愛情も必要はない。餌だけは、そこそこまともな物を食べさせてもらえるかもしれないが、彼らの存在理由はとにかく生きて年に2回子犬を産むことだけなのだ。極端に言えば、ペットミルの犬たちには名前すらつける必要はない。多くの悪徳繁殖所では、子犬が産めなくなった時点で、犬は処分の対象になる。子犬製造マシンが製品を作れなくなったらそのときにはお払い箱なのだ。保護される犬たちの中には、そういった繁殖犬が多くいる。

考えてみれば、これほど酷い動物虐待があるだろうか? 生き物である犬を単なる道具として使っているのだ。だが、こういうことがマスコミで取り上げられることはほとんどない。じっさいペットミルがなくなったら、大手のペットショップは経営が成り立たなくなってしまうからだ。とくに最近流行の小型犬は一度に産める数に限りがある。1年間にせいぜい5〜6頭しか産むことのできない超小型犬種を常に店頭に並べて安価に販売するためには、こういう手段を取らざるをえない。人気犬種を取りそろえるために、より多くの犬たちが繁殖マシンとしてこうしたペットミルに閉じこめられたまま一生を終えることになる。

こうした業者を悪者として非難するのは簡単だ。だが、商売になる以上、手を変え品を変えまた同じことが繰り返される。こうした業者をなくすには、こうして非人道的な方法で作られた命を買わないことが一番なのだ。子犬が並んだショーウィンドウを見て「可愛い」と思う人より「可哀想」と思う人間が増えていけば、ペットミルとつながるペットショップは商売が成り立たなくなる。そういう店は子犬だけではなく、ペットグッズも大量に安く仕入れている関係で安価な場合が多い。だからといって、そういった店で購入することはこのような悪徳ペットミルをますます増長させることになる。

子犬をどこで手に入れようが、ペットグッズをどこで買おうがそれは個人の自由である。だが、何気なくやっていることが、大きな力になることもある。次回ペットショップで生体販売の子犬を見たときは、ぜひこのコたちがどこから来たのか考えてみてもらえれば、と思う。

+++++++いきなり話は変わるが……+++++++

今日のアキレス日記は必見!管理人はあまりの懐かしさに躰を揺すりながら見てしまった。
 
2005年8月29日
溺愛パート3
Guu_pic.jpg ブログデビュー2日目にして、いきなりアセラの総合ランキング3位入りを果たした。管理人、そうとういい気になっている。

むろん、この2日間でアクセス数が飛躍的にあがったのは、休みで家にいた管理人が新しいおもちゃをあれこれいじくり回していたせいなので、すぐに転がり落ちるのは目に見えているのだが、それにしてもいきなり3位は、やはり毎日通ってきてくださる皆さんのおかげと心から感謝しきりだ。

それはそうと、ある日「説得式犬飼い道」の教祖、○○○(←すべて大文字)さんからメールが届いた。「見るべし」と書かれてあって動画の添付ファイルがついていた。

自分なりの犬飼い道を究めるには、ここまでやらなくてはいけないのだ。他人の目など気にしてはならない。こんな溺愛ぶりをわざわざ映像化して、それを信者に教育ビデオとして配るくらいの面の顔の厚さがなければ、犬飼い道を極めることなどできない。

ちなみに昨晩、管理人がこのファイルをアップするのに四苦八苦しているのを知って、なんと教祖様は今朝もう一つ恥ずかしいファイルを送りつけてきた。今度はメールのタイトルが「見るべし」。(←近日公開予定!)「こんなもん公開して、恥ずかしくて二度と里親会に行けなくなるじゃないの!」と教祖様に怒られることを覚悟で、管理人は犬飼い道修行中の皆さんに、教祖様のためになる教育ビデオを公開する。

教祖様への質問、相談は犬猫屋敷のご不浄兼ワンスケ&ハンナ母さま、○○○(←大文字3文字)さまHPにて随時受付しております。携帯動画なので小さくて見辛いが、必ず音声をONにしてお楽しみください。(注意:Quick Timeがインストールされていないと見られません。Quick Timeはこちらから入手できます−無料) ↓ここのところをポチッとな!教祖さまのご教義ビデオ
 
2005年8月28日
子育て、子犬育て
管理人は子供を育てた経験がないのだが、子育てと子犬育ては一緒なのかもしれないと、数日前のアキレス君の家族探しを読んでいてふと思った。

飼い主(親)の責任は、自分の飼い犬(子供)の安全を確保し、社会性のある常識犬(人)になるよう躾をし、立派な成犬(大人)に育て上げることにある。基本的にどう育てるかは飼い主(親)の方針次第だ。だから、どう犬を飼うかについて、他人がとやかく言う筋合いはないはずなのに、なぜか「正しい犬の飼い方」を得々と話したがる輩が世間にはたくさんいる。

おそらく管理人自身、そういうよけいなことをいっている口うるさいオバサンの一人だと思われているのだろうが、管理人の基本方針は「一生飼えるのなら、躾などする必要はない」である。だから、困ったことがある、と相談されば答えるが、目に余る飼い方をしている飼い主であっても、基本的には自ら口出しをすることはしない。

犬をどう飼うかは個人の考え方次第だ。ケージを使う使わないも、躾をみっちり入れるか否かも、飼い主がその犬とどう暮らしていきたいかによって変わってくるのは当たり前だ。

たとえば、犬と一緒にカフェに行ったり旅行に行ったり、そういう暮らしを楽しみたいのだとしたら、最低限の躾を入れるのはとうぜんだろう。逆に管理人のように、基本的には家の半径1km以内でうろうろしているだけで十分幸せなのだとしたら、家で困らない程度の躾だけしておけば御の字だと考えるかもしれない。飼い主が旅行好きでしょっちゅうペットホテルや友人の家に犬を預けなくてはならないのだとしたら、ケージトレーニングは必須だ。犬の吠え声が気になる集合住宅に住んでいるとしたら、まず最初にしなくてはならないのは、吠え癖を止めさせることだ。

飼い主自身が自分のライフスタイルにあった飼い方をしていくのが一番なのだが、なぜか「犬はこういう風に飼うべし」という錦の御旗を振り回す人間があまりに多すぎる。とくに、管理人が気になるのは、こういう人が、保護犬の譲渡活動に携わっているケースが非常に多いということだ。

「お留守番が多いのはかわいそうですから、専業主婦のいるご家庭でないと譲渡できません」

本気でこういうことを言う保護団体はいまでもたくさんある。犬のために家に人がいられるような経済的に恵まれた家庭ならいざ知らず、世間の大半は働かないと食べていけない。管理人のように家で仕事をしている人間もいるだろうが、多くは職場に通っている。そういう人には保護犬は譲渡できないというのは実に傲慢な言い方だ。

管理人の友人たちが小さな子供を保育所に預けて働いていて「あんな小さい頃から他人に預けて働きに行くなんて子供がかわいそう」と言われたのと同じことだ。犬がかわいそうかどうかは、犬に訊いてくれ、保育所に預けられた子供が不幸かどうかは、本人に訊いてみろ、と管理人などは思ってしまう。

統計をとったわけではないが、飼いきれないと捨てられる犬の多くがお留守番の多い家庭で飼われている犬だとは思えない。どうように、非行に走る子供の多くが共働きの家で育ったかというと、決してそうではないはずだ。要は個体差と環境であって、どういう風に育ったかは二の次なのではないかと管理人は思っている。

子供を預けてフルタイムで働く友人は、休みの時間を精一杯子供と共に過ごしている。確かに一緒にいる時間は短いかもしれないが、それなりに充実した時間を送っている。働きながら独り暮らしで犬を飼っている人もどうようだ。夜は仕事が終わればまっすぐ家に帰る。週末でかけるにしても、犬を連れて行ける場所というのが必須条件になる。離れている分、いつも犬(子供)のことを考えている。そういう人は毎日家にいる飼い主(親)に比べてだめな飼い主(親)であるとどうして言い切ることができるのだろうか?

良い飼い主かどうかは飼われている犬にしかわからない。たとえ留守番が多かろうが、ケージをねぐらにしていようが、その犬が不幸だと、どうして他人が言えるのだろうか? 安い餌しか食べさせてもらっていないとしても、爪やコートの手入れがきちんとされていないとしても、たっぷりの愛情を注いで、最期まで面倒をみる飼い主は、やはり良い飼い主なのだ。

そんなことはないと反論する人もいるだろう。だが、その前に現実をきちんと見てほしい。多くの保護団体が「理想的」という飼い主以外は犬を飼うべきではないとなったなら、世間にはあまりにも犬の数が多すぎるとは思いませんか?
 
2005年8月27日
はやりだから?
というわけではないが、今日から日記をブログにお引っ越しすることにした。新しいPCにうまくデータ移行ができないのだ。WindowsXPはLanを組むのが楽だというのが売りだったにもかかわらず、どうして巧くいかないのか?ビル・ゲイツをここに呼びつけて、目の前に正座させて怒鳴りつけてやりたい気分になっている。

友人でもある華ママさんのブログが毎日トップテン入りしていることや、管理人のライバル(?)ポセ父さんのアキレス日記が毎日記録的なヒット数を更新しているのが羨ましかったというわけでは、決してない。

ともかく、すでにあるサイトのデータを無事移行するまではこちらのほうで日記を続けていくことにする。というか、なぜそこまでして、日記を毎日書き続けなくてはならないのか?それは管理人のこだわりだからだ。

今日は朝っぱら(といっても世間では昼)から親の依頼でテレビを運び、テレビの配線までさせられて、おまけにその後、親のPCのセットアップで一日大忙しだった。ただでさえ忙しいにもかかわらず、最後に姫が久しぶりに玄関でシッ○をたれた。お粗相のあと始末をしながら空しさにため息をついた。こうなったのもジィジ・バァバがPCを壊したせいだ。
チョコドット 2005.8.26
犬飼い初心者にゃん・ピッチ・ふうママさんの家に念願の犬がやってきてそろそろ1週間がたつ。毎晩犬飼い先輩軍団があれしろこれしろと日々いらぬアドバイスを続けている。真面目なにゃん・ピッチ・ふうママさんは、聞いたことをせっせとノートに書きためているらしい。だが、「説得犬飼い道」と「ハイテンションしつけ法」と「愛犬応援団」のノウハウが果たしてにゃん・ピッチ・ふうママさんの助けになっているかははなはだ疑問である。

管理人たちのアドバイスが100%役に立っているわけではない理由は、それぞれが自分の犬飼い道を邁進している頑固者だからというわけではない。犬の飼い方というのは人それぞれ。これが正解というものはどこにもない。飼い主と犬の性格や状況に合ったやり方を自分で模索していくしか手はないのだ。管理人は人間の子育て経験はないので想像することしかできないが、おそらく子どもを育てるのも同じようなものだろう。だが、残念なことに子育て経験者であるにゃん・ピッチ・ふうママさんは、非常に単純な罠にはまってしまった。見聞きした犬の正しい飼い方の知識があれば、やってきた犬をほいさっさと名犬に仕立てあげられると勘違いしていたのである。犬の飼い方こそ、まさに百聞は一見にしかず。ましてや運命の糸で結ばれた愛犬は、悪戯の名手ビーグルとやんちゃで頑固なミニピンのMix犬だ。そう簡単に手なずけられるはずはない。

どんな餌を食べさせたらいいのか、どんな予防医療を施すべきなのか、爪の切り方、耳掃除のしかた、これはあくまでも表面的な犬の飼い方でしかない。その部分だけなら本を読んだりサイトを見たりすれば誰にでもできるのだが、ほんとうに必要なのはいかに自分の愛犬と意思の疎通をスムーズに行うかだ。たとえばしつけに関しても、今やどこを見てもしつけのノウハウは載っている。それを見れば誰でも自分もできるような気になるが、実際やってみると怒るタイミングや誉めるタイミングをつかむのに早くても1週間から10日はかかる。これは別ににゃん・ピッチ・ふうママさんが犬飼い初心者だからというわけではない。すでに犬を飼っている管理人たちですら、新しい犬が来れば試行錯誤の数週間が必ずある。なぜなら今度来た犬は、ぜったいに前飼っていた犬や今いる犬とイコールではないからだ。

いったんは育犬ノイローゼになりかけたにゃん・ピッチ・ふうママさんだが「たった数日で初心者が犬をうまく飼えると思ったら大まちがい。甘い、甘い」と犬飼い軍団に鼻で笑われてようやく肝が据わったようだ。うるさい外野のよけいなアドバイスを適当にかわしながら、今はにゃん・ピッチ・ふうママさんなりの仔犬育て道を確立しつつあるようにだ。

そんな折も折、今日は前の飼い主の友人という人たちが、にゃん・ピッチ・ふうママさんが止めるのも聞かず、Choco.のようすを見にいきなり家に押しかけてきたらしい。

以前の飼い主は、アレルギーがあるためにChoco.を手放したのだが、ふだんは部屋の中でもリードをつけて、夜寝るときはケージの中(にゃん・ピッチ・ふうママさんの添い寝つき)という新しい環境がどうしてもお気に召さないようである。自由に歩きまわることもできずに可哀想というのがこの人たちの言い分だ。

どこから見てもハイパーでいたずらっ子のビーグルミニピンMixで、これまでの8ヶ月間基本的なトレーニングもされずにきた仔犬を、最初から家の中で自由にさせるのは正に狂気の沙汰である。だか、この人たちはChoco.が可哀想だとそれをやっていた。そのせいでChoco.は飼いきれないといわれて何軒かの家をたらい回しにされてしまった。

犬にとってほんとうに可哀想なことは何なのだろうか?せっかく新しい環境になれて、そこに住む人たちを家族と思って暮らし始めたとたんに、べつの場所に移動させられるのは可哀想ではないのだろうか?最初の数ヶ月間多少不自由な思いをしたとしても、これから一生にゃん・ピッチ・ふうママさんの家で安心して暮らしていけることがChoco.にとって何よりの幸せだとは思わないのだろうか?

犬の飼い方は人それぞれだが、新しく来た犬(とくに仔犬)はまずその場に慣らしてルールを教えるあいだ、ある程度拘束するのは常識である。だが世間にはそれを可哀想だと思う人があまりに多すぎる。事実、犬猫屋敷のジィジ・バァバも最初姫をケージに入れていた頃には「可哀想だ」の大合唱だった。その割には鳴き声がうるさいとか、お粗相や盗み食いに毎度目くじらを立てる。最後は「あんな犬はうちでは飼えない」と言いだす始末。やってはいけないことをきちんと教えるまではケージに入れるのはやむをえないといくら言っても、それは可哀想だと言い張るのだ。そして、自由に徘徊させて失敗すると犬を手放すことをまず考える。犬の立場に立ってみれば、こんなに勝手な飼い主はいない。だがじっさいこういう飼い主は多いのだ。おまけに保護犬の譲渡活動をしている人の中にさえ、犬を拘束するのは可哀想だ、それで問題が起きたら犬を引きとって新しい家の届ければいいと真剣に信じている人がけっこういる。だが人が考えているよりも、犬はずっと賢い動物だ。言葉はわからなくても、人の気持ちを敏感に読みとる。犬にとって、新しい環境で暮らすというのは大きなストレスになってしまうのだ。だから、ほんとうに犬の幸せを考えるのならば、目先の小さなことよりも、ものごとを長い目で見ていくことが必要だ。
新しい犬を迎えるとき、一番大切なことは、どんなことをしてもその犬を一生家で飼っていくことである。そのためには人によっては眉をひそめるようなことをしても、それは長い目で見れば正解なのだ。

幸いにゃん・ピッチ・ふうママさんは一時的な育犬ノイローゼから立ちなおってChoco.を我が家の犬にすべく日々頑張っているようだ。仔犬育てはすでに過去のできごとである管理人だが、奮闘中のにゃん・ピッチ・ふうママさんの姿を見ていると、初心に戻って真剣にうちの犬たちとも向きあってやらねばいけないと自分を顧みて反省する今日この頃だ。

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今週の日曜日は二子玉川里親会。犬猫を飼いたい人も、そうでない人も、是非お散歩ついでにちょっと立ちよってみるのはいかがですか?

パソコン 2005.8.25
注文してあったパソコンが思いの外早くやってきた。ジィジ・バァバがまたもや使っていたパソコンを破壊したために、仕方なく管理人が新しいハイパワーのPCを購入し、現在使用中のこれをお古として親にやるためである。このPCもまだ飼ってから2年足らず、管理人が仕事で使う分にはまったく支障もないしまだまだ使えるマシンである。最初は「安いの買ったら?」言ってみたものの、うちの親は今まで管理人や妹のお古を使ったことしかないために、パソコンというのは新品を買っても、メールの設定からデスクトップのデザインまで以前とまったく同じものがやってくると信じている典型的なパソコン音痴である。新しいパソコンが来たとたんに、メールの設定をして、デスクトップをいつもの見慣れた画面になるようアイコンをつけてやって、大好きなゲームをすべてインストールしてやって、と考えているうちに自分に新しいPCを購入して、お古をお下がりで上げる方が手っ取り早いことに気がついた。

ジィジ・バァバはまだ使えるPCをお下がりでもらうと、なぜかすぐに壊してしまう。一番の原因は、おそらく他の電化製品どうように、ちょっとおかしくなるとすぐに電源を切ってしまうせいだ。立ち上げ直せばたいていの問題はたしかに解決できるのだが、だからといっていくらCtrl+Alt+Deleteキーを押せと言ってもそれを忘れて電源をパチッとやる。けっきょく今回もそのせいでHDがボロボロになった。

パソコンにはソフトとハードや設定の相性というものがある。管理人のお下がりはOutlookとの相性が最悪だった。だが以前からOutlookをメーラーとして使っていたジィジ・バァバは管理人が止めるのも聞かずにOutlookを使い続けた。

人の言うことはいっさい聞かないわりに、今回もまるで天災にあったように「PCが壊れた!困る」とさんざん文句を言われた。

お言葉ですがPCは勝手に壊れません。あなた達が壊したんです。

というわけで管理人は昼過ぎからシコシコPCの設定とデータ移行に勤しんでいる。まず第一にPCまわりの掃除から始めなければならないのでそうとう難儀である。おまけに数年前のセミプロは、すっかり技術の進化に乗り遅れている。いきなりモニターを繋ぐ穴がないと半べそをかきながら詳しい友人に電話したところ

「だから最初から、繋げば使える初心者向け買えばいいのに・・・・・・」と目一杯馬鹿にされた。

そんなこといったって、管理人がPCのプロだった頃はモニターはワンパターンしかなかったんだから仕方ない。どうやら最近はTVも見られる画面と2パターンあるらしいが・・・・・・
ようやくネットを繋いで、古いPCからデータを移行しようとしたら、なぜかこれがうまくいかない。XPだからすぐにできるはずなのに、なぜなのか?

いずれにせよ、メーラーの設定をして、とりあえずHP作成ソフトだけをインストールしたら今日はこれまでだ。明日は出稼ぎなので、残りは週末やることにする。うまく設定がコピーできなくて、これまで必死で貯めたあらゆる資料をまた一から収集しなくてはならなかった管理人は号泣する。

でもきっとできるはずだ。できることは判っている。ただやり方がまずいだけなので、きっとネットで調べればどこかにやり方が出ているはずだ。

他人の苦労も知らないで、ジィジ・バァバは新しいPCが設置されるのを首を長くして待っている。

けんか 2005.8.24
先日の里親会で、管理人は久方ぶりに吠えてしまった。

てでぃのかあちゃんお預かりのボーダーコリー風Mixのぱぁくと、うちの隠し子ポセの喧嘩を未然に防ぐためである。

誤解がないよう念のために言っておくが、管理人はふだんは虫も殺さないおとなしくて心優しい穏やかなオバサンである。うちの犬たちを怒声を浴びせるなどということは、よっぽどのことがなければありえないし、ましてや周囲を唖然とさせるような怒鳴り声を上げるのは、5年に1度あるかないかのレアなできごとなのだ。

だが、今回管理人は、はじめてお邪魔した新座里親会の会場で多くのスタッフや関係者が見るなか、犬たちを目一杯叱りつけてしまったのである。怒鳴りつけられた犬たちはもちろんそうとうビビっていたが(証言によるとポセは尻尾を下げて震えていたらしい)周囲の人間も一瞬完全に静まりかえった。

ありゃま・・・・・・またやっちまったよ・・・・・・

初対面の不二子ちゃんの飼い主さんからは「自分のコ以外でも真剣に叱れるのは凄い!」とお褒めの言葉をいただいたが、はっきりいって雄叫びを上げた瞬間、それが自分の家の犬か否かなど考えている余裕はなかった。ただ、ぱぁくとポセのあげた声に「これは危ない」と瞬時に判断して、その場で騒ぎを収めるためにともかく2頭を黙らせただけだ。いわばデカ犬飼いの本能である。

巨大な犬を飼っていると、何事も未然に防ぐということが習慣となる。たとえば合計体重80kgのうちの3頭が本気で駆けだしたとしたら、いくら管理人でもそれを止めることは不可能だ。だから、リードをぐいっと引かれる前に、あらかじめ行ってはいけないことを犬たちに伝える癖がついている。

犬は行動を起こす前に必ず何らかの兆候を見せる。尻尾の動きや目の動き、顔の表情や耳の角度で何かに興味を持ったかどうかは見る人が見れば判るのだ。吠え声や唸り声も犬たちが出すサインのひとつだ。管理人は今までの犬飼い経験のお陰で、声の出し方によって犬たちがどのモードに入っているかはたいてい判別できるようになっている。

今回ぱぁくとポセのあげた声は、単に気にくわない奴への威嚇のレベルではなかった。万が一犬が自由になってしまったら、確実に互いの喉元を狙う種類の吠え方だ。これは管理人だけではなく、その場にいた数人が「あれはヤバかった」と後で言っていたから間違いはない。中型犬とはいえ、あの2頭が万が一戦闘態勢に入ったら、それを引き離すのはそうとう大変だ。下手なことをしたら人間が大怪我を負う。だから喧嘩は未然に防ぐ。ひとつまちがえば凶器にもなる鋭い牙を持つ犬を飼う人間なら必ずやらなければいけないことだ。

犬の喧嘩には種類がある。たとえばうちの3頭がたまにやるような餌やおもちゃの取り合いのレベルなら、まず怪我をすることはありえないし、多少の流血があったとしても耳や尻尾に歯があたって傷がつく程度が関の山だ。わざわざ医者に連れて行くまでもなく、傷口を洗って消毒すればそれで済む。終わったあとも犬たちはとくに後腐れなく、またいつものように仲良く共存して生きていける。喧嘩というより同じ群の中で小競り合いというレベルである。

シーズン中の♀の取り合いや同性同士のいざこざやアルファの地位を狙っての対決となるとこれよりもう少し激しい争いになる。確実に噛み傷がつくことになるが、噛まれる場所はたいてい耳や尻尾や脚などのあまり重要ではない器官に限定される。かなり激しく傷もつくし、そうとう血が出ることになるが、よっぽど運が悪くなければ命には別状はない。

一番怖いのは互いの喉元を狙うレベルの喧嘩である。相手の息の根を止めることが目的になるので、運が悪ければ即死ということも考えられる。ここまでの喧嘩になると犬たちも頭に血が昇っているのでそう簡単には止められない。身体の前面に傷がついたり、マズル周辺に牙が入った痕がある場合は要注意だ。ここまでの喧嘩をしたら、その個体はまず共存は不可能である。互いの顔を見れば一触即発、できれば一生会わずに済ます方法を考えるべきである。

姫が我が家に来た当初、DJと姫のあいだで何度か流血の事態があった。群内の小競り合いとアルファ争いの中間くらいの騒ぎで、姫が2度ほどピアスをすることになった。そんな状態で共存は無理だという人もいたのだが、管理人が気にせず同居を続けさせたのは通常の犬の喧嘩のレベルを超えてはいなかったからだ。もし、どちらかが相手の胸元を狙うようなそぶりを見せていたら、管理人は即座に同居は無理と判断して姫を元来た家に返していただろう。

大型犬の喧嘩ははっきりいってそうとう怖い。管理人は犬同士の喧嘩で耳がなくなった犬を知っているし、かつてツチノコ兄弟を連れて行っていた河原のドッグランで何度も一触即発の事態を経験している。タイミングを逃して犬同士が喧嘩モードに入ってしまうと、よほどコマンドが入っていない限りそれを止めるのは大仕事だ。馴れていないとついつい首輪をつかんで引き離したくなるものだが、とくに大型犬同士の争いの場合はぜったいにこれはやってはいけない。運が悪ければほんとうに人間の指がなくなることになる。興奮している犬の首筋を触ったら、犬は反射的にそこに噛みつく。犬同士の喧嘩を引き離そうとして飼い犬に手を噛まれるというケースは決して少なくはないのだ。

では犬の喧嘩をどう止めればいいか。一番いいのは喧嘩させないことである。危険だと思ったら、とにかく近寄らせないのが一番だ。犬というのは互いの身体の大きさを視線の位置で測っている。たとえば体高が低いツチノコ兄弟は、10kg以上軽い姫と同レベルになる。そう考えるとどんな犬にとっても人間は大きくて怖い生きものだ。だから人間が思いっきり威嚇の声をだせばそれにわざわざ向かってくる犬はまずいない。犬の世界では高い声は弱い個体が出すものだから思いきり腹の底から低い声で怒鳴ることでたいていの犬は尻尾を巻いて逃げていく。それがダメなら蹴りである。犬を蹴るなんてと思う人もあるかもしれないが、靴をはいた脚ならばたとえ噛まれも縫う程度で済む。下手に手を使って指を失うよりはましだろう。

低い怒鳴り声は出せない、蹴りにも自信がないという人にはスプレー缶に入った水や防犯ベルを携帯することをお勧めする。犬の喧嘩を止める一番の方法は、頭からバケツの水をぶっかけることなのだが、散歩にバケツを下げていく人はまずいないだろう。要は興奮して頭に血が昇った犬たちを冷静な状態に戻せばいいだけなので、犬を驚かせる方法なら何でもいいのだ。

今回喧嘩しそうになった2頭がとくに気性の荒い犬というわけでは決してない。それどころか2匹ともふだんは非常に穏やかなおとなしい犬たちだ。だが、人間にもそりが合わない相手があるように、犬同士にも虫の好かない相手というのはいるものだ。また人に意味もなくイライラする日があるのとどうように、犬にだって虫の居所が悪い時はあるのだ。さまざまな要因が重なると、どんな犬でも喧嘩の当事犬になってしまう場合がありえる。だから、そういう不測の事態に対処するため飼い主は常に準備を怠ってはならない。

最近は誉めて躾けるトレーニング法が大流行だ。管理人自身も犬を誉めることの効果はよく判っている。だが同時に、犬が本能に基づいた行動をとったとき、きちんとそれに対処することも必要だ。誉めるだけでは犬の喧嘩は止められない。時には厳しく接することも必要なのだ。その両方のバランスがうまく取れないと、大きな事故に繋がったり最悪自分の犬を手放さなければならないことにもなりかねない。
犬を家族同様に無尽蔵に可愛がるのは勝手だが、犬はしょせん動物である。自分の身を守るための鋭い牙を持っているし、それを使って他の動物を簡単に殺すことができるのだ。

とくに中型犬以上を飼う場合は、常にそのことを肝に銘じておいて欲しい。自分の愛犬に牛や豚の骨を与えたことがある人は、犬たちがどれほど簡単にそれを噛み砕くかをよく見てみて欲しい。犬たちが真剣になれば、人間の指などはすぐになくなってしまうのだ。

凶器にもなりうるあの鋭い歯をまちがった方法で使わないよう犬を制御するのが躾なのだ。そして犬同士が互いを傷つけないよう喧嘩を止めるのもまた、飼い主としての最低限の義務だと管理人は考えている。

里親会裏話 2005.8.23
管理人にとって里親会というのは大好きな犬たちをグリグリする場であると同時に、犬好き友だちと一堂に会して友好を深めあう場でもある。以前はスタッフとして働いていたので、そう無駄話ばかりもしていられなかったが、今はまったくフリーの身だ。というわけで今回は「遊びに来た」モード全開で、ともかくひたすら楽しむことだけに終始した。

だが、考えてみれば我が家ではもう1頭も引きとることはできないわけだし、里親会側にとってはこれほど迷惑な客はいないだろう。仕事もせず、さりとて里親にもならずでは単なる邪魔者といわれてもしかたない。

というわけで「もう来るな!」といわれないために、昨日は募集中のコを中心に少し営業モードに入ってみた。このサイトでは何度も繰りかえしいってきたことだが、里親探しもビジネスである。興味を持ってもらわなければ話は始まらないし、飼い主を探している犬猫を魅力的に見せなければ良い里親など見つからない。「人なつこくて、可愛くてとてもいいコです」というのは里親探しの常套句だが、けっきょくのところこれではどんな犬なのか見当もつかない。個性がなければ人の目には止まらない。だから一見マイナス要素に見える点もプラスに転化して個性として売りこむのがビジネスとしての里親探しなのだ。

お笑いの業界用語で「いじる」という言葉があるが、平たくいえば「いじってもらえない」のでは人の印象にも残らない。人間と同じようにどんな犬猫にも必ず個性はあるものだ。商品のように並んでいる犬猫たちを観察して「いじりどころ」を見つけるのが、里親探し営業マンの腕の見せ所といえるだろう。
というわけで、いちおう営業モードに入りつつも、けっきょく管理人は1日チャラチャラ遊んでいた。日がな一日ひたすら犬の話ばかりしていられるというのは管理人にとっては天国だ。

何しろ回りにいるのは犬好きばかり。自分の愛犬自慢やら躾のノウハウやら情報交換やら犬の話には事欠かない。要は同好会の集まりのようなもので、里親会の会場にいる限り動物に向かって真剣に話しかけても誰からも白い目で見られることはない。まさに犬猫好きにとって里親会は天国だ。

ほぼ2ヶ月ぶりに再会のマーシャママさんやめぐろのいぬやしきさんと無駄話を楽しみ、二子でお馴染みのモモちゃんご一家にも思いもかけず久しぶりにお目にかかった。あいかわらず美犬のモモちゃんは、いつものように物静かにご家族と一緒に微笑んでいた。

その後初対面なのになぜか名前を知っていた不二子ちゃん一家ともお目にかかり、幸せいっぱいの笑顔を堪能させていただいた。とくに我が隠し子アキレスとレトリバー系Mix疑惑ありの不二子ちゃんのハイパープロレスはそうとう迫力のある催し物だった。重量級のプロレスはやはりかなり見応えがある。

不二子ちゃんといえば、姫と同じように眉間に皺を寄せる癖がある。姫も何かにロックオンすると、必ずおなじように眉間に深い皺を寄せるのだ。ツチノコ兄弟は決してやらない。というより眉間に皺を寄せる犬など姫以外見たことはなかった・・・・・・不二子ちゃんに会うまでは・・・・・・

もしかして、2匹は何らかの血縁関係にあるのだろうか?今度再会したときには是非、2匹並べて皺比べをさせてみたいものだ。

血縁関係といえば・・・・・・華ママさんのところの華ちゃんと兄弟犬のポセが新座で久しぶりの再会を果たした。ビビリをほぼ克服したポセ兄さんと現在ビビリ克服中の華ちゃんだ。

2匹並べて記念写真を撮ってみた。まったく驚くほどよく似ている。もちろんポセのほうが1.5倍くらい大柄なのだが、おどおどした目も恐怖に引きつった口元も、まるでカーボンコピーのようにそっくりだ。仔犬の時からよく似ていた2匹だが、成犬になってもあいかわらず瓜二つだ。

華ちゃんの同居犬みーしゃには最近新しい飼い主さんが決定した。今月末には新しい家庭にお婿入りの予定だ。初めて見るみーしゃは噂通り大きな頭に短めの足の非常に可愛いコだった。
里親会の会場では、なぜか無料の爪切りサービスなどもあったりする。今回「黒爪は怖くて切れない!」というポセ父さんのリクエストで、華ママさんがポセの爪切りを決行した。
ジャニーズ系のルックスを誇るポセくんだが、たかが爪切りで思いっきり腰抜け振りを発揮した。最初の1本に鋏が入るやいなや「キャィ〜ン、キャィ〜ン」とまるで指ごと切り落とされたかのように悲鳴を上げ始めたのである。ポセや、いくらイケ面でもそれはあまりに格好悪いぞぉ〜

だがそこはさすが「応援犬飼い道」の教祖ポセ父さんである。ポセの顔をじっと見つめて「ポセェ〜ガンバレェ〜痛くないぞぉ〜もう少しだぁ〜」とさっそく私設応援団に早変わりだ。

たかが爪切りに3人がかりで押さえつけられほとんど目の焦点が合わなかったポセ坊も父さんの顔を一心に見つめて何とか苦行(?)を乗り切った。

ハイテンションかつハードボイルドな犬飼いを自認する管理人には信じられない光景だが、ポセのようにビビリなコにはポセ父さんのような応援団が必要なのだ。
何を見ても怯える仔犬を半年あまりでアキレスを従えるボス犬にまで仕立てあげたのは、まちがいなくポセ父さんの功績だ。

人と人に縁があるように犬と人にも縁がある。たとえどんな名犬であっても、相性のいい飼い主にあたらなければ幸せにはなれない。ペットショップでもブリーダーのところでも「このコだ!」と思える出会いはあるだろう。同じように犬猫を欲しいと思ったときには、是非近場の里親会に足を運んでみた欲しいと思う。フラリと尋ねた里親会や何の気なしに開けた里親募集サイトに運命の1匹があなたに会う瞬間を待っているかもしれないのだから・・・・・・

里親会フリーク 2005.8.22
仕事が忙しすぎて毎月の里親会に行けなくなって早2ヶ月。ようやく怒濤の夏が終わり、また里親会で犬をグリグリしたいという欲求がムクムクと頭をもたげてきた。今回、仕事が少し楽になったのと同時に、我が愛する隠し子ポセとアキレスが新座の里親会に来るという情報をキャッチして、すわっとはるばる新座まで足を運ぶことにしたのだ。ちなみに同行者はご存知「説得式犬飼い法」の大家GUUさまである。
久しぶりに犬たちや以前の仲間たちと会うのはもちろん楽しみだったが、今回もうひとつのメインイベントはツチノコ兄弟のきょうだい犬であるグレースと同居犬クーパーとの再会である。Amigoさんから事前に「近いから会いに行く!」と連絡をいただいていたので、今回シーズン中の姫は別にしてツチノコの片方だけでも連れていこうかと思っていたが、参加犬を募ったもののけっきょく誰も一緒に行きたいとはいわなかった。

「グレースに会いに行くけど、行きたいひと!」

・・・・・・し〜ん

「暑いじゃん、何いっちゃってるわけ?」

大好きな管理人さんとのお出かけより、クーラーの入った部屋にいる方がいいらしい・・・・・・ 
自分の犬たちには冷たくあしらわれたが、里親会場に行ってみれば犬、犬、犬の大洪水である。

もちろん管理人の見えない尻尾は常時360度グルグルフル回転状態になる。大量の犬を前にすると管理人の血圧は一気に上昇してアドレナリンが出っぱなしだ。

犬だけではなく、懐かしい顔にもたくさん会った。お久しぶりのマーシャママさんは、すっかりスタッフのように働いているし、これまた2ヶ月ぶりの再会のめぐろのいぬやしきさんはいつものように預かりッコのホープ、くるみ、オードリーを引き連れてのご登場だ。
姫どうよう気の強い♀犬の典型のようなくるみは、あいかわらず預かりママの姿が見えなくなるとピーチクパーチク大騒ぎだ。典型的な甘えん坊で1頭飼いの家庭にぜったいにお勧めだ。

大救出劇の末に保護された6匹兄弟の1匹オードリーは、前の里親さんが飼いきれずにふたたび新しい家の探すことになった。

くるみ MIX♀ 5〜6才 オードリー MIX♀8ヵ月半 ホープ MIX♂ 7ヶ月
ほんの少し臆病なところがあるが、馴れれば社交的で愛らしいコである。信じられないくらい飼いやすいコだが、やはり里親さんとの相性というのは重要だ。今度こそ一生可愛がってくれる優しい飼い主さんに巡り会って欲しいと思っている。

基本的に管理人は同じ犬でも♂犬のほうが好みなのだが、目の覚めるような美犬という意味で管理人が一押しなのが、甲斐犬風の美しいコートを持つホープ氏である。仔犬の頃はコロコロした小熊のような容貌だったが、いまやすっかり成長して凛々しく美しい若武者になった。うちの隠し子ポセイドンがジャニーズ系ならば、ホープはさながら玉三郎のような和風のイケ面である。和犬特有の人に媚びない堂々とした風格が、このような性格を好む人にはたまらない魅力だろう。
ホープを見るたびに「いい男になった」と思う管理人だが、今回同じように「いい男になったねぇ〜」と思わず駆けよって抱きしめてしまったのが、かつて二子の常連だった虎縞模様が個性的な和犬Mixのいたろうである。

新座の里親会というのは、じつは二子と同じ保護主さんが犬猫を連れてくる。だから新座に来るコたちも管理人にとってはお馴染みの顔ぶれなのだが、いたろうは数ヶ月前から里親会に来なくなってしまっていた。

どうしているのかと気にしてはいたのだが、数ヶ月ぶりに会ってまた一回り成長した姿に仔犬の頃からいたろうを知っている管理人としては感慨一塩だ。

大きさは姫を一回り大きくした感じで、骨格がしっかりしていて、一見無骨な印象があるところが、マニアにはたまらない。誰にでも愛想のいい洋犬を見慣れている目には無愛想にも見えるのだが、簡単には尻尾を振らない性格はまさに昔ながら日本犬気質である。
アキレス MIX♂ 7ヶ月 いたろう MIX♂ 1歳
いたろうのような犬は、里親会の会場などにフラッと入ってきた人にはあまりウケないだろう。人慣れのしないかわいげのない犬と映るかもしれない。だが、こういう犬が我が家の愛犬になると、飼い主だけを一心に見つめるまさに忠犬ハチ公のような犬になる。押し出しのきく大きな身体だし、精悍な顔つきのきりっとした目元が、こういう犬を好む人にはたまらない魅力である。昔ながらの日本犬の良さを知っていて、そういう犬を飼いたいと思っている人にはお勧めのコだ。

いたろうとは正反対で誰に対しても愛想がいいのは、お気楽脳天気な管理人の隠し子アキレスだ。あいかわらず独りになるとピーヒャラピーヒャラ大騒ぎをしていたが、誰かが寄ってくるとその瞬間に上機嫌だ。節操がないといってしまえばそれまでだが、とにかく誰でもいいから人が好きというラブ性格はまさに愛すべき犬である。今回の里親会でもダントツの大きさとダントツの落ちつきなさで会場を席巻していた。成犬の身体に5歳の仔犬が入っている。ラブの性格が大好きで、一緒に遊び回ることを楽しめる飼い主さんが早く目をとめてくれますように・・・・・・
アキレスに負けず劣らず愛想がいいのが、てでぃのかあちゃん宅で保護されているぱぁく君だ。

管理人は最初ぱぁくの写真を見たときに、これはパピオンかテリアのMixだろうか?と思っていた。だが、じっさい会ってみると10kgという体重よりはずっと大柄で、体つきやコートの感じ、それにほとんど吠え声を上げないところからしてボーダーコリーのMixかもしれないと思いはじめた。

ボーダーコリー系だからというわけではないが、ぱぁくは頭脳明晰な飼いやすい犬である。負けん気が強いところはあるが、年齢的にも落ちつきがあって、とにかくおとなしい良い犬だ。大きさも手頃なのできっと初心者でも問題なく飼っていける。多頭飼いに関しては先住犬との相性によってはじゅうぶんやっていけるだろう。

ぱぁくはフィラリアのテストで陽性反応が出ている。ただまだ初期の段階なので投薬で完治する可能性は高いし、ふだんの生活にはなんの支障もない。フィラリアというとすこし前までは不治の病と思われていたが、いまでは段階によってさまざまな治療法が見つかっている。どうせ犬を引きとるのなら健康なコをと思う気持ちは判らないではないが、じっさいは人間どうよう犬だって一緒に暮らしていくうちに病気になる場合もある。あとからアレルギーが出るケースもあるし、老犬になってから弱いところに障害が出る可能性は常にあるのだ。たとえばうちの姫は生まれつきの心臓疾患を抱えているが、ふだんの生活には何も支障がないし、逆に発作が起きないよう食餌や生活に気をつけている分ふつうの犬よりも却って長生きできるかもしれない。ましてやフィラリアは簡単に治る病気なのだ。もし、ぱぁくに興味を持ってくれた人がいたら、フィラリア陽性だからと躊躇せずとにかく会ってみてやって欲しいと思う。(フィラリアに関しては千葉WANのこのサイトを参照のこと)
ぱぁく MIX♂ 3歳くらい
その他にも、新しい飼い主を探している多くの仔犬や子猫やA.コッカーのペアなどたくさんの成犬たちが来ていた。また、卒業犬も大集合でとにかく犬も人間もわさわさしていて、とても楽しい会だった。
管理人のような犬好きにとって里親会はまさに天国のようなイベントだ。すっかり興奮して帰ってきたせいか、疲れているのになかなか眠つかれず、けっきょく1日中さんざんおしゃべりをしていたはずの友人とふたたび電話で今日がいかに楽しかったか延々感想を述べあっていたせいで、けっきょくベッドに入ったのはいつもどおり深夜を過ぎた時間だった。ついでに変な時間に昼食を食べたせいか夕飯すら食べそびれてしまった。

文字通り寝食を忘れてはしゃぎ回った一日である。今回は卒業犬もたくさん顔を見せていた。卒業犬に関してもあれこれ色々あったのだが、その話はまた明日・・・・・・

新座里親会 2005.8.21
へ行ってきた。今日はボロボロなので、コメントはまた明日。

ビーグルピン? 2005.8.20
★★★★まずは、告知。★★★★
明日の日曜日は新座里親会千葉WANプチ里親会の開催日。今回は姫がシーズン中なので、犬たちはお留守番で管理人だけ新座にお邪魔する予定だ。明日の目的は、前回のショートステイでイマイチ遊び足りなかったアーチを思いきりグリグリすることだ。自分の犬たちを連れていると他の犬を思いきりグリグリすることができない。熱い視線を浴びながら他のコと遊んでいるとなぜか浮気をしている気分になって落ち着かない。姫のシーズンが終わってもう少し日中涼しくなったらば、今度はプチ里親会にも乱入しようと思っている。最近の管理人、里親会巡りが趣味になりそうだ。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

管理人の友人でもあるにゃん・ピッチ・ふうママさんのお宅にChoco.(←最後のピリオドを忘れてはならない!)が来た。「犬飼いになりたいぃぃぃぃ〜」と叫び続けて早○年。ようやくにゃん・ピッチ・ふうママさんにも運命の犬との出会いがあったようだ。たまたま一時的に同じ団地に預けられていたのが縁で、あれこれあったが、今日からにゃん・ピッチ・ふう一家の家族になった。

それにしても犬飼い初心者がいきなりビーグルとミニ・ピンのミックスとはそうとう過激である。「ぜったい面白い犬だよ」という管理人の言葉の意味は、もちろんほぼ1年この日記を読み続けてくださったにゃん・ピッチ・ふうママさんにはよく判っているはずだ。それでもこのコが欲しい!というその気持ちこそ犬飼いへの第一歩。今後、試行錯誤を続けるにゃん・ピッチ・ふうママさんの姿から目が離せなくなりそうだ。

ちなみにChoco.の写真を最初に見たときときの印象はまさに焦げたビーグルだった。このコ・・・・・・何だかガン黒じゃない?お陰で身内ではしばらく「こげぱん」「おこげちゃん」などと呼ばれていた。もちろん管理人も勝手に「みたらし」という名前をつけてにゃん・ピッチ・ふうママさんに目一杯嫌がられた。
Mix犬だけあって、耳の形や腰の線はまさにビーグルそのものだが、骨格はミニピンである。大きさはビーグルとミニピンのちょうど中間ぐらい。ふたつの犬種のいいところばかりをとったようなじつに魅力的な犬である。

いまはまったく躾が入っていない状態なので、今後にゃん・ピッチ・ふうママさんがどんな犬に育てていくのか、お手並み拝見というところだ。GUU家直伝の説得方式を採用するのか、犬猫屋敷風のハイテンションパターンでいくのか、ちなみにビーグルMixだけあって食べ物に対する執着心は人一倍強いようなので、ポセ父ご推奨の食餌応援団だけはまったく必要がなさそうだ。

Choco.を迎えて新たに猫犬屋敷となったにゃん・ピッチ・ふうママ一家の騒動に、しばらく管理人の視線は釘付けになってしまいそうだ。

日曜大工 2005.8.19
今日はこの暑いなか日曜大工に精を出した。

日曜大工とは文字通り日曜日にやるべきことなのだろうが、平日とはいえ今日は久しぶりの休みだったし、だいたい今週の日曜日は隠し子アキレスに会いに新座里親会に行く予定なのでのでいたしかたない。

ついでにいうと日曜大工といったらふつうの家ではお父さんがやるものだが、犬猫屋敷では大工仕事は女がやるものと決まっている。唯一の男性であるジィジが、びっくりするほどその手のことに才能がないからだ。

管理人は3歳の時、ジィジが作ったブランコに乗ったとたんにそこから転げおちて(板の2箇所にヒモを通しただけだったので安定性が悪いのはとうぜん)頭をしたたか打って以来、ジィジに大工仕事をやらせてはならないと固く肝に銘じている。

ちなみにジィジが作った作品のリストには、乗ると危険なブランコから始まって、物をのせてはいけない棚や何もかけてはいけないコートかけや誰も座れない椅子などそうそうたる面々が顔を連ねている。最近ではいったん閉めると二度と開かないドアという大ヒット作もある。
近ごろは、ジィジの唯一の味方であるバァバすら、組み立て式の家具が届くと「パパが帰ってくる前に早く作っちゃいましょう」と言いだす始末。何しろ才能にまったく恵まれないにもかかわらず、そういう物を目にするとジィジは必ず「おれがやる」と言いだして、せっかくの新品をあっという間にゴミに変えてしまうからだ。今回のドアに開いた大穴も、見たらぜったい「ふさぐ」と言い張るにちがいない。せっかく被害が下半分で済んでいるのに、ドア全てを取り替えなくてはならなくなったら、ただでさえ貧乏な管理人の懐がますます寂しくなる。

何より、姫の破壊と盗み食いを止める唯一の手段であるハウスのドアが壊れているのでは、外出もままならない。

昨晩は疲れていて修理する元気もなかったので、とりあえず穴を塞ぐための重しを置いて寝ることにした。

先日、友人宅からテレビを譲ってもらった際に「テレビはタダで上げるけど、その代わりこれも一緒に引きとってね」と無理やり押しつけられた今どき場所ばかりとってあまり使い途のないPC用のディスプレイである。だが、一見どんなに無駄な物に思えても、アイデアしだいで用途というのは見つかるものである。管理人は昨晩「いくら姫でもこれは動かすことなどできないだろう」と重たいディスプレイをわざわざドアの前に運んで穴ふさぎに設置したのだ。

だが、もちろん、たかが30kg程度のディスプレイでは姫の攻撃を止めることなどできなかった。

ヘラクレスのような管理人ですら、持ち上げるのに一苦労という重たいディスプレイを、どうやって移動させたかは不明だが、今朝起きると、姫はすでに朝のシッ○を済ませていた。
・・・・・・茶の間で

朝っぱらから茶の間の敷物をすべて洗濯し、畳を洗いながら、このままでは、姫と一緒に犬猫屋敷を追いだされるだろうと考えた。やはり何とか姫の破壊を食い止める手段を考えなくてはならない。

もちろんふつうなら、大工さんに修理を頼むところだろう。だがもちろん貧乏な管理人はどんなときでもDIYである。

素材は基本的に廃品利用。無駄な金をかけてはならない。これこそ貧乏DIYの極意である。幸い以前大掃除の時に解体した本棚の棚板が残っていた。しつこいようだが、どんなに無駄に思えるものでも使い途は見つかるものだ。
それを姫の開けた穴のサイズに切ってはめ込んで、その上からビニールコートの壁紙を貼った。これまた、そのうち暇ができたら壁紙を貼り替えようと、ホームセンターのセールでずいぶん昔に手に入れた物である。犬猫屋敷にはこういう「いつか使うはず」の物がゴロゴロ転がっている。急場凌ぎにすぐに使える素材があるというのは便利なものだ。

あまりに色がちぐはぐなので、仕上げにしきりテープを貼ってできあがりだ。どう見ても付け焼き刃の貧乏くささが漂うが、どうせ数ヶ月後にはまたボロボロにされるのだし、この程度でじゅうぶんだろう。

汗だくになってのこぎりを引いている姿を、姫は不思議そうに眺めていた。いったい何をやっているのかと考えいただけかもしれないが、じつは次のターゲットを虎視眈々と狙っている気がするのは、管理人の思い過ごしだろうか?

ご満悦 2005.8.18
シーズン当初、世にも珍しいジャニーズ系犬のポセにのぼせ上がっていてツチノコ兄弟を邪険にしたせいか、今回のシーズン中、犬猫屋敷の男性陣のなかで姫の人気はイマイチである。2月のヒートの時には姫のおそばにいることに命をかけていたツチノコ兄弟が、今回は露骨に姫を避けようとする。ヒート中の姫はそうとうしつこく絡んでくるのでそれがうるさくて厭なのかもしれない。

いずれにせよ、今日は管理人の出稼ぎ日だというのに、ツチノコ兄弟は部屋に入ってくることを拒んで、玄関で頑張っていた。いつものとおり朝はまったく時間の余裕がないので、仕方なく姫だけを部屋に閉じこめてコングを与えて管理人は会社に行ってしまった。もらったコングに見向きもせず、姫は大絶叫を繰りかえしていた。

「いやぁぁ〜!おいていっちゃいやぁ〜!ひとりぼっちはいやぁぁ〜!」

久しぶりの大絶叫に、管理人は気になって、夏休みで家で寝ている妹に出先からメールを打った。

「姫が独りで部屋にいるので、あとでツチノコたちを入れてやってね」

昼過ぎに妹からケータイにメールが入った。
「3匹仲良く玄関でお昼寝中。姫さま目標達成でご満悦〜♪

どっ・・・・・・・・・・・・どういうこと?
こういうことだった→
カイザーが地道に6年越しで開けていた穴を、今日姫が一気に広げて立派なペットドアに作り替えた。それも自分だけがギリギリ通れる幅にきっちりと切りとってある。管理人が出かけてから妹が起きてくるまでの3時間強のあいだにこれだけの大仕事をやり遂げるとは、さすが姫はただ者ではない。(左:ツチノコ兄弟の6年間の業績 右:姫の3時間の仕事)
もう、ドアを閉められても関係ない。姫にとって管理人の部屋の出入りは自由自在。一生懸命開けた穴を通りぬけ、わざわざクーラーの入った部屋から出て、ツチノコたちと共に暑い玄関で添い寝をしていたらしい。

たとえツチノコ兄弟に嫌われようと、邪険にされようと、姫はみんなと一緒にいたいのだ。それに姫のお陰で廊下と玄関にも涼しい風が流れ出して快適だ。

こうと思ったらドアをも砕く。初志貫徹の姫さまは信念の犬である。たとえどんな障害があろうとも、思いこんだらまっしぐらだ。たとえ鉄の要塞であろうとも、姫を止めることなどできはしない。思えば10ヶ月前、姫と深夜の攻防戦を戦ったときにすでに気づいていたはずなのだ。姫を止められるものはない。バリケードであろうと、ドアであろうと・・・・・・

←ツチノコ兄弟用にはもう一回り大きくしないと顔が通らないペットドア
今日は姫が我が家にやってきて11ヶ月目の記念日である。最近めったに騒ぎも起こさないし、仕事の忙しさも手伝ってすっかり最近はほったらかしの我が家の犬たち。ついつい新しいコに目がいって、ポセやアキレスやグレイなど他のコの話題が日記のネタになることも珍しくない。

もちろん姫はこの日記を毎日欠かさず読んでいる。「最近あたしの影薄くない? このサイトの主役が誰か、思い知らせるためにも、たまにはドカンと派手にやらなきゃね」

そう思ったかどうかは知らないが、まちがいなく今日の騒ぎは派手だった。ほんらいならば叱らなければいけない管理人も姫が得意げにペットドアを抜けて出入りしている姿に腹を抱えて笑ってしまった。

やはり姫はダイナマイトだ。他の犬が太刀打ちできる器ではない。こんな姫に出会えた喜びを噛みしめながらも旅行中の親が帰ってきたときに、どう言い訳するか頭を悩ませる管理人である。

彼氏募集中 2005.8.17
シーズンもあと残り数日となった姫は、現在せっせと町内中の出会い系サイトに恋人募集の書き込みをしている。ふだんなら2回、多くても3回程度しか散歩中にシッ○をしない姫が、シーズン中は10箇所近くにマーキングをする。犬猫屋敷の周りはまだまだ自然が多く残っているので、植え込みやら草むらやらマーキングスポットには事欠かない。

ふだんはマーキングの多いDJを先に行った姫が待っている状態だが、この時期はツチノコ兄弟のほうが、曲がり角にくるたびにマーキングのせいで遅れがちな姫を待つようになる。

だがいくらせっせとマーキングに精を出しても、姫に運命の王子様が現れるわけもない。もちろん、そんなことがないように、管理人がしっかり目を光らせているわけだし、いくら書き込みを続けても無駄な作業に終わるわけだ。それでもマーキングせずにはいられない。それが子孫を残そうという動物の本能なのだからいたしかたない。

「あっ、ちょっと待って。ここにもカキコしていくから。ええと、『こんにちわ!姫です(^o^) 彼氏募集していまぁ〜す(*^_^*)・・・・・・』と」

「おまえさぁ〜いくらカキコしても無駄なんじゃないのぉ〜」
「なんでよ!いまとびきり可愛い時期なんだから、張り切ってカキコすればステキな出会いがあるに決まってるじゃない」

「おれは無理だと思うけどな。だいたい、いくらメッセージを残しても誰からも連絡来ないんだろう?」

「そうなのよねぇ〜。何がいけないんだろう?」

「姫さん、もしかして、メルアドちがっているんじゃないですか?ハイフォンとアンダーバーをまちがっているとか?」

「そんなはずないわよ。イケてる姫ちゃんハイフォンアットマーク犬猫屋敷ドットコム。うん、まちがいないわ」

「だいたい、おまえ何書いてンだよ。どれどれ・・・・・・『背が高くて一流企業にお勤めの年収1千万以上の優しくて面白い、イケ面の独身男性を探しています。姫の特技は歌、あと胃腸の強さには自信がありまぁ〜す。姫はもうすぐ40歳★ステキな彼氏が欲しいな♪』」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「時間の無駄だ。カイ、帰るぞ!」

溺愛パート2 2005.8.16
今日はこのサイトの常連さんでもあるGUUさんのお宅にお邪魔した。もちろん、目的は美犬コーギーのグレイ女史に会うためである。

そこで、管理人はほぼ完璧な犬飼いと家庭犬の姿を目にしてしまった。このサイトで日々偉そうに犬飼いの蘊蓄を語っている自分と家でダラダラ過ごしている駄犬たちのことを思うと、穴があったら入りたいほど恥ずかしい気分になってしまったのだ。

以前、躾のしかたを話しあっているとき、GUUさんはまるでとうぜんのようにこういった。

「犬に気づかれないように出かけたりしたら、大変よ。うちの場合は、よく言って聞かせて納得させればおとなしくお留守番をするの」

つまりは犬を説得するということである。正直管理人はそれを聞いたとき半信半疑だった。犬を説得することなんてできるんかい?

だが、GUUさんはそれをふつうにやってのけていた。グレイが酸いも甘いも噛み分ける9歳であることを差し引いても、その姿は一見飼い主と犬の関係を超えていた。パートナーというに言葉がまさにピッタリ来るような、完璧な信頼関係がそこにはあった。

羨ましいな、と管理人は正直思った。グレイがGUUさんを見ているように、うちの3頭が管理人のことを見ていてくれるかというと正直管理人は自信がない。自分の飼い犬に対する愛情は決してひけは取らないが、ひとつの群として生活している犬猫屋敷の犬たちと管理人の関係と、GUUさんとグレイの関係はあまりにもちがいすぎる。多頭飼いマニアの管理人にとって、おそらくこういう犬の飼い方をすることは一生ないだろうとは思うのだが、1頭の犬とここまで真剣に向きあって生活するというのもまた楽しいだろうなと思ったのだ。

ほぼ、完璧に躾の入ったグレイだが、GUUさんの教育方針はずばり「とにかく犬に話しかける」ということだ。たしかにGUUさんは常にグレイに話しかけている。グレイも大きな耳をピクピクさせて、一生懸命GUUさんの話を理解しようとしている。9歳ともなると言語の理解力はそうとうのものだ。フルセンテンスを理解しているわけではないにしろ、あいだに聞こえてくるいくつかの単語をつなぎ合わせて、グレイは話の内容を把握している。いわば外国語を学び始めた子どもと同じやり方だ。

犬猫を飼ったことのない人から見ると酔狂とも思えるが、GUUさんは散歩の途中も常にグレイに話しかけている。これは管理人もやることだが、端から見るとそうとうおかしな光景だ。何しろ動物に真剣に話しかけているのだから、ひとつまちがえば頭のおかしな人と思われても仕方がない。じっさい管理人も何度か周りの人に不審の目で見られたことがある。だが、犬飼いとしてはこれはごく当たり前の行動なのだ。他人から見たら、単なる飼い主馬鹿にしか見えないだろうが・・・・・・

犬猫屋敷の犬たちは、それぞれが互いから色々なことを学んでいる。他犬の行動を見て、それを真似することで少しずつ学習していくわけだが、同居犬がいないグレイにとっては、さまざまなことを教えるのは飼い主のGUUさんの役目である。

だからといって、グリーニーズを手で押さえて囓るやり方まで人が実践してやってみせるのは、やりすぎかもしれない。GUUさんがグレイの目の前でグリーニーズを囓る真似をしているところを想像しただけで、管理人はあまりの馬鹿馬鹿しさに腹を抱えて笑い転げてしまった。
やはりどんな飼い主でも愛犬のためなら、とことん馬鹿なことができるものだ。

飼い主馬鹿といえば、先日この日記で餌食い応援団の話を暴露されたポセ父さんが、約10日振りに日記を更新した模様だ。ここのサイトで笑いものになったのがそうとう堪えたようである。

あれこれ事情はあるようだが、飼い主募集の一番の牽引車はこまめで楽しい預かり日記だ。我が隠し子アキレスに少しでもよい家庭を見つけてやりたい管理人としては、笑いものになると日記が更新されるのなら、今後日記の更新が3日以上止まった場合は、管理人のデータベースに蓄積されたポセ父さんの恥ずかしい話を公開していくのも悪くないかなと思いはじめているところだ。

やりすぎ 2005.8.15
管理人の人生は、いまや犬一色言っても過言ではない。犬の餌代のために働き、遊びに行くときは犬と一緒、常に犬たちのそばにいたいがために、家でできる仕事を選ぶまでになってしまった。
気がつけば、周りには犬を飼っている人ばかり。自分のサイトはもちろん犬の話がメインだし、覗きに行くサイトも9割が犬関係のものばかりだ。

買い物に行けば犬の服やグッズにばかり目がいくし、自分の食べ物には無頓着だが犬の健康管理には余念がない。自分が腰を痛めても、気合いだけでぎっくり腰を治すが、犬がちょっと腹を下したといっては大慌てて獣医に駆け込む。

だがだからといって、電車に下がっているスターウォーズ・エピソードIIIのポスターを見ていて

「ヨダさん、爪が伸びすぎているわ、切らなくちゃ」

と思うのは、やはりいくらなんでもやりすぎだ。

溺愛 2005.8.14
世間の親が自分の子どもは世界一可愛いと信じているように、ペットの飼い主というのは往々にして自分のうちのコが一番と信じているものだ。かくいう管理人自身も自他とも認める飼い主馬鹿だし、うちのコの話をさせたら一生だって話しつづけていられる。何しろうちのコたちの話題だけでほぼ1年間日記を毎日書き続けているほどなのだから。もし、どうしても会話の弾まない人と世間話をしなくてはならなくなったら、是非相手の子どもかペットに関して質問してみるといい。どんなに無口な相手でも、子どもとペットの自慢話なら気をよくして延々と話しつづけるものだ。もちろん、聞いているほうがそれを楽しいと思うかは、また別の話だが・・・・・・

自分自身が飼い主馬鹿であるにも関わらず、他人の飼い主馬鹿振りを見聞きして爆笑してしまうことがある。先日ポセ父さんに臨時の居候犬たちについて報告していたとき、姫がさんざんポセを誘惑しようと試みて思いっきり怯えられていたという話をしたところ、ポセ父さんはごく当たり前のように宣った。

「まあ、仕方ないよな。だって、ポセはジャニーズ系だから」

あんたの犬はバック転ができるんかい!?

飼い犬自慢もここまで来ると、大笑いである。ちなみに我が家に来て1日目、ポセはいっさい餌に口をつけなかった。もともと食が細いコだし、環境が変わると餌を食べないことはよくあるので、朝食を抜いたときは大して気にもとめなかったのだが、さすがに夕食も口をつけないとなると臨時飼い主としては心配になる。散歩の時以外はほとんどケージの中で寝たきりだったわけだし、日中、鶏のささみジャーキーを数枚おやつとして与えていたので今日明日に何があるというわけではないのだが、もしも体調が悪いとしたらすぐに医者に連れて行かねばならない。いちおう飼い主に確認してみようと、夜電話がかかってきたときに(もちろん、ポセ父さんからは毎晩「息子たちはどうしている?」コールがあった)訊いてみた。

「お宅では、餌に何かトッピングしてる?」

「いや、ドライフードだけやってる」

「持ってきた餌は、いつも食べてるのと同じやつだよね?」

「そうだよ。毎日食べている餌を持っていった」

「ポセが全然食べようとしないんだけど・・・・・・丸1日何も食べないなんてこと、いままであった?」

「あっ、悪い!大事なこと言い忘れてた! ポセは応援してやらないと、餌食べないんだった」

応援・・・・・・ってナニ?

食の細いポセくんは、アキレスがやってくるまでは自ら餌を大喜び食べるような犬ではなかった。基本的に食に対する執着がないタイプなので、餌をやっても気が向かないと口をつけようとはしない。仔犬の頃にきちんと栄養をとるのは大切なことなので、父さんは一生懸命ポセに餌を食べさせようと、毎日つきっきりでポセを励ましながら餌を食べさせていたのだそうだ。
「ポセェ〜ガンバレェ〜いいぞぉ〜その調子だ! よぉ〜し、よく食べたなぁ〜 もう一口だ。そうだ、そうだ、よぉ〜し、全部食べたな。偉いぞ、ポセェ〜!!!!」

・・・・・・管理人にもそんなことをしろというのか!?

もちろん、管理人は翌日ポセの応援団と化して、ポセが皿から厭々ドライフードを拾っているあいだ、延々そばについて応援を続けた。

「ポセェ〜ガンバレェ〜いいよぉ〜その調子だよ! よぉ〜し、よく食べたねぇ〜 もう一口。そう、そう、よぉ〜し、全部食べたね。偉いね、ポセェ〜!!!!」

どんな飼い主でも愛犬のためなら何でもやる。たとえ臨時の飼い主であっても、それは変わらない。

2005.8.13
東京では昨日今日と立てつづけに大雨が降って雷が鳴った。一雨降ると気温が下がってありがたい面もあるのだが、雷は犬たちにとって大敵だ。世の中には雷が大嫌いという犬が多くいる。音響シャイというほどではないにしろ、じつは姫も雷が大の苦手だ。

うちに来た直後、やはり夜中に豪雨と雷でひどい嵐だった夜に、まだ犬猫屋敷になれていないにもかかわらず姫は管理人のベッドに潜りこんできたことがある。昨日の豪雨の時は、最初の雷鳴がとどろくやいなや、慌てて管理人の方へ飛んできて、机の下に潜りこみ、管理人が仕事をしている足下で雷が鳴りやむまでじっとしていた。

今日は友だちがテレビを捨てるというので、それをいただきに出かけたのだが、よりによってちょうど管理人が留守にしていた2時間ほどの間に大雨が降って雷が鳴った。

姫は今頃どうしているだろうかと思うと気が気ではなかった。恐ろしさのあまり声を限りに絶叫しているのではないだろうか?

家に戻って話を聞くと、やはり雷の鳴っているあいだじゅう盛大に吠え続けていたらしい。部屋に戻ると明らかにパニックを起こして走り回ったらしく、椅子が移動していて、クッションなどが部屋中に散乱していた。
室内飼いのコたちはまだいいが、雷や花火の音でパニックを起こして脱走する外飼いの犬が多くなる季節だ。外飼いを否定するつもりはないが、せめて豪雨や雷の夜だけは玄関でもいいから屋内に犬を入れてやって欲しいものだ。

とつぜん大きな音がして空がピカッと光ったら、人間だって恐ろしい。そんなときに独りでぽつんと庭にいたら怖くて怖くてたまらないだろう。飼い主がそばにいてくれるだけで、犬は安心していられるのだから、天気の悪い日ぐらいは屋内で眠ることを許してやって欲しい。

愛犬を事故から守るための、迷子にしないための、こんなほんの少しの気づかいを多くの飼い主が忘れないでくれるといいのだが・・・・・・

音響シャイについては、クラさんのサイトのカスタムクラのページに詳しく載っています!

争奪戦 2005.8.12
シーズン中、姫はとても可愛くなる。とはいっても、とつぜんしなを作ったり、クネクネと上目遣いでおねだり顔をするわけではない。姫はあくまでも姫で、あいかわらず図々しく可愛い気のない態度で横柄なオバサンとして暮らしているのだが、それでも♂犬たちに大人気となるのだ。姫自身も自分がちやほやされていることにはじゅうぶん気づいている。だからふだんなら許されないようなことも敢えてやってみる。たとえばマウンティングしつつされつつ、半取っ組み合いでDJと遊んだり、カイザーと追いつ追われつおっかけっこをしてみたり。

今回は、一歩進んでおやつの横取りにまで挑戦した。管理人が出稼ぎに行く前に全員に一枚ずつ配る例の豚の耳である。前に書いたように、DJはもらった豚耳をすぐには食べない。他の2頭が食べ終わるのを待って、おもむろに見せびらかしながら食べるのが好きなのだが、どうやら、姫は油断したDJから豚耳を奪取しようとしたらしい。管理人が部屋のドアを閉めて、玄関で靴をはいていると・・・・・・
ギャオギャオ、グルグル、ガオガオ、ウギャー

明らかに犬同士の喧嘩と判る声が聞こえてきた。どんなにイケてる姫が相手でも、さすがに許せることと許せないことがある。週に2枚しか支給されない豚耳をくれてやるほど、DJだって甘くはない。

「意地汚く人の分まで狙うんじゃないの!さっさと自分の分を食べなさい!」

朝っぱらから管理人に怒鳴られて、姫は渋々自分の豚耳のところに戻っていった。

人の衣を借る犬 2005.8.11
にゃん・ピッチ・ふうママさまから、特別の称号をいただいた。管理人は「人の衣を借る犬」なのだそうだ。飼い主というよりリーダー犬。先日合計体重120kgの群を体験に拙宅にいらした際の感想だ。

もちろん、これはにゃん・ピッチ・ふうママさまの最大級の賛辞であり、管理人自身も大好きな犬に喩えられることは嬉しいことだ。じっさい、気心の知れた友人からは「あんたはまるで犬だ」と言われることもままあるし、管理人自身、どちらかといえば犬的性格であることは認めないわけではない。

だが、ほんとうに管理人が犬なのか?ということになるとやはり答えはノーだ。もし、管理人がほんとうに「人の衣を借る犬」であったなら、自分の飼い犬だけではなく、世界中の犬と問題なく意思の疎通ができるはずだからだ。だが、じっさいはすべての犬の気持ちがわかるわけではない。たとえば今回我が家に短期滞在した、ポセとアキレスとは、残念ながら完全に意志を通い合わせることはできなかった。

犬は人が考えるよりずっと賢い動物だ。5歳ぐらいの子どもと同様の言語理解能力はあるともいわれている。じっさいうちの3頭は管理人が言うことはそうとう理解しているように見えるのだが、じっさいは言葉を理解しているというよりも、状況と管理人の声の調子と表情の組み合わせで自分がやるべきことを判断しているといった方が正しいだろう。犬は習慣性を重んじる動物だ。だから、管理人がキーボードを叩くのを止めれば、そばに寄ってくるし(休憩時間だとちゃんと知っている)、ジーンズをはけば散歩の時間で、散歩の時は玄関で首輪やハーネスをつけてもらうために並ばなくてはならないことを知っている。こうした一連の作業を滞りなく行う犬猫屋敷の犬の群を見て、多くの人は躾のできた良い犬たちと立派な飼い主と思うかもしれないが、じつはこれはただ単に毎日同じことを繰りかえしているにすぎないのだ。ほんとうに躾の行きとどいた犬、コマンドの入った犬というのは、状況のいかんに関わらずコマンドに従って同じ動作ができる個体のことをいう。たとえば警察犬やサービスドッグといわれる盲導犬や介護犬などがこれにあたる。

ぶっちゃけた話、素人の躾でそのレベルまで持っていくのにはそうとうの時間と忍耐が必要だ。犬猫屋敷の犬たちの場合はコマンドとして入っているのは、スワレ、マテ、イケナイの3つくらいである。だが、それだけでも家庭犬としてはじゅうぶん問題なく暮らしていける。極端な話、イケナイが判れば、あとはどうでもいいといっても過言ではないのだ。飼い主にイケナイといわれたらそれはやってはいけない。じつは問題犬と呼ばれる家庭犬の多くはこれができないだけなのだ。

管理人が自分の犬をある程度自由に操れるのは、管理人が自分の犬を知っているからに他ならない。基本的に犬好きなので、時間の許す限り犬たちを観察するのは管理人にとって一種の趣味だ。毎日犬たちを観察していると、自ずとどんなときにどういった行動をとるか、どんな表情をするかが判ってくる。ついでにいうと犬に関することを調べるのもまた趣味なので、どのような犬種がどういう性格かはたいてい頭に入っている。自分の眼で見た情報にそういった知識を組みあわせることで、ある程度飼い犬の心が読めるようになる。

これが犬のように見える飼い主の正体なのだ。

自分の飼い犬が可愛くて、日がな一日犬の行動を観察する飼い主は多いだろう。だが、それを人間の行動になぞらえて理解しようとするところで多くの飼い主はまちがいを犯す。たとえばブラッシングしようとすると反抗的になって飼い主に噛みつこうとする犬がいるとすると、それを「うちの○○ちゃんはブラッシングが嫌いだ」と理解するのはまちがっている。ほんらい犬はブラッシングを含めて飼い主に触れられることをいやがるはずはない。もしブラッシングが嫌いな犬がいるとしたら、以前ブラッシングの時に厭な思いをしたトラウマが残っているか、ブラシをあてると痛むような傷か皮膚の障害が起こっているか、飼い主との信頼関係ができていないかのどれかしかない。

人間になぞらえて犬の行動を理解しようとすると判りやすい場合もあるが、逆に大きな誤解が生まれるケースも少なくない。「うちの犬が気が強くて、他の犬とすれ違うときもの凄く吠える」という飼い主がいるが、これも大まちがいだ。犬が吠えるのは怖いからなのだ。負け犬の遠吠えという言葉があるが、他の犬と会って吠える犬は、飼い主が頼りないと考えているために自分が飼い主と自分を守らなければならないと思っている。相手が寄ってくると怖いので「来るなよ、こっちに来るなよ」と吠えているのだ。飼い主が毅然とした態度で接すればすぐに直るものなのだが、たいていの飼い主は「○○ちゃん、止めなさい!」とよけいなことをいう。そうすると犬は「やっぱり飼い主も怖いから吠えているんだ」と思いこんでますます派手に吠えて騒ぐようになってしまう。

犬というのはもともと群で生活していたオオカミの子孫だ。すべての行動はその遺伝子にある程度組みこまれている。もちろん中には根っから群のリーダー気質(アルファ)を持って生まれてくる犬もいるのだが、ほとんどの犬は強いリーダーに従う本能を持っている。
だから犬の行動を制限するのは可哀想だとか、命令するのには抵抗があるというのは犬の飼い主の考え方としてはおかしいのだ。犬は命令されるのを待っている。強いリーダーに命令されてその後に従うことが犬にとってはもっともストレスのない生き方だ。

じつは「人間の衣を借る犬」にはどんな飼い主でも簡単になれるのだ。自分の犬をよく観察して、ほんの少し犬のほんらいの性質を学ぶことができればどんな飼い主だって自分の犬の意志をきちんと把握することはできるはずだ。

だいたい、犬は人間とちがって決して嘘はつかない。ボディーランゲージと顔の表情ですべての感情を表に出す犬の方が、内心何を考えているのかよく判らない人間よりもずっとつきあいやすいはずだ。

シーズン到来 2005.8.10
昨日朝から犬猫屋敷に血の雨が降っている。またもや姫のヒートの時期がやってきたのだ。前回は2月13日からだったので、一般的に言われている6〜7ヶ月の周期から見て次のヒートは8月末から9月の初めと予想していた。今回、そうとう早めに始まったのは、おそらく未去勢の♂(ポセとアキレス)の臭いに誘われたせいだろう。動物の子孫を残すという本能はすごいものだ。前回は数日前からDJとカイザーが熱心に姫の臭いを嗅いでいたので判ったのだが、今回はほとんど前触れらしい前触れもなかった。ただ仔犬たちが来た翌日からDJがとつぜん熱心に姫を遊びに誘うようになり、姫のほうはDJの誘いに目もくれず、せっせとポセの前で色目を使ってみせていた。ちなみにアキレスはどうやらまったく圏外だったようだ。身体は大きいがまだ未成熟な赤ちゃん犬なので、姫にとってはパートナーとはなりえない。

これでポセがその気になったら犬猫屋敷も大騒ぎになっていたのだと思うのだが、せっせと目の前でお尻を振る中年オバサンにポセははっきりいって怯えていた。いちおうポセは肉体的には成犬なのだが、まだまだおコちゃま域をでていないようだ。

けっきょく中年オバサンの片思いで、ポセは純潔青少年のまま無事帰路についたのだ。

基本的に保護犬の譲渡を受けた場合は、不妊去勢手術は義務となる。だが、姫のように物理的なリスクが高くて手術を受けさせられないケースもある。ポセもほんらいならば手術を終えていなくてはいけない月齢なのだが、やはり健康上の問題でしばらく様子見ということになっている。

雌犬のヒートの周期は年に2回が一般的なので、その時期さえ飼い主が十分注意すれば問題はないのだが、やはり管理人にとっては負担だし、パートナーを求めて落ち着かない姫のようすを見るのは心が痛む。何より、子宮を残すことでガンのリスクが高くなるのが心配の種だ。

姫のように心臓に大きな疾患がある場合、麻酔のリスクがあって成功率が70%まで下がるのだが、犬猫屋敷の主治医の先生の話によると、現在健康な犬に対する不妊・去勢手術の成功率は99%以上である。費用も単発の手術代としてはそれほど高くはない。朝連れていって、夜には退院できる場合もあるほどの簡単な手術なのだ。その1回で残りの十数年間心配事がひとつ減り、なおかつ病気のリスクが激減するとしたら、決して損にはならないだろう。
いくら飼い主が注意していたとしても、万が一の事故というのはありえるのだ。その時望まれない仔犬たちが生まれて、もらい手が見つからなかったとしたら? 家でも飼うことができなかったとしたら?

それを考えたら不妊・去勢手術は、保護動物の譲渡を受けた人々の間だけではなく一般的なペット飼いの中でも推進されるべきものだと思う。

すでにこの国では、犬は日に500匹、猫は日に750匹ちかくが処分されているのだ。何もこれ以上数を増す必要などないはずだし、新しいペットが欲しい人には、できれば大勢の、家を失って新しい飼い主を求めている犬猫を引きとってもらいたい。

ペットに対する不妊・去勢手術はあくまでも飼い主の考え方しだいだが、できることなら手術を受けさせない場合のリスクをじゅうぶん検討してもらいたいものである。

千客万来 2005.8.9
今日は出稼ぎでこれといった話題もないので、またもやフィンガーファイブ騒動の続きである。

昨日は夜半にまたバタバタ色々あったので、あらかじめ用意してあった日記をアップしたのだが、じつは昨日の犬猫屋敷は千客万来の1日だった。

まず合計体重120kgの日記を読んで「是非この目で見て体験したい!」というにゃん・ピッチ・ふうママさんが、遠路はるばるデカ犬の群見物にお越しになった。話題のアキレスがやって来ると聞いて、すぐに「月曜日行く」と決断するあたり、さすが行動力の人である。電話では頻繁に話しているが、会うのは久しぶりだったので、すっかりおしゃべりに夢中になっているうちに記念写真を撮り損なった。ちなみににゃん・ピッチ・ふうママさんも、ちゃんと自分のブログに上げようと、カメラを持参していたらしい。にゃん・ピッチ・ふうママさんにとって、ポセは憧れの犬である。犬を飼いたい!と念じ続けて早○年(?!)なかなか運命の犬に出会えないにゃん・ピッチ・ふうママさんにとってはまさにポセは理想の犬なのだそうだ。「あの半垂れの耳・・・・・・黒っぽいマズル・・・・・・ふさふさの尻尾・・・・・・可愛いぃぃ〜」

ポセ父さんの「何があっても、にゃん・ピッチ・ふうママからポセを死守せよ」という命令はあながち杞憂ではなかったらしい。幸い車ではなかったので、お持ち帰りは免れたが、ポセがあと5kg軽かったら、まちがいなくバッグに入れて拉致していたにちがいない。

「犬が飼いたい!」と叫ぶにゃん・ピッチ・ふうママさんに、管理人が昔からお勧めしているのはなにを隠そうレトリバー系の犬である。世話が大変だとか、仔犬の時は手がかかると悪口ともとれる言い様ばかりしているレトリバー系の犬なのだが、管理人の考えでは初心者でも飼いやすいという点ではこれほど優れた犬種はいない。何よりレトリバー系の犬は生まれたときから人間が大好きだ。人のそばにいて、人に話しかけてもらうことを何よりの生き甲斐にしている犬種だ。つまりは人から命令される準備が生まれた時からできている。こんな犬種は他にいない。躾の基本である「呼ばれたら顔を向ける」という行為を教えなくてもできる犬種こそレトリバー系の犬なのだ。ちなみに世間に山ほどある躾の本どおりにトレーニングをして、まずほとんどの場合失敗することがないのもレトリバー系の犬の特徴である。もちろん仔犬のものすごさはしつこく言い続けている通りなのだが、2〜3歳になって落ちついた成犬を飼うのは初心者にはお勧めだ。もちろん、躾直しが必要な部分もあるだろうが、再トレーニングもこの犬種は簡単だ。

例を出して説明しよう。昨日、にゃん・ピッチ・ふうママさんの目の前で、姫が堂々と部屋の真ん中で粗相をしそうになった。管理人が先に気づいて「姫、NO!」と制止したのでじっさい水たまりはできなかったが、そうでなければ姫は確実にそこで膀胱を空にしていた。「姫、そこじゃないでしょう? シッコはトイレはでしてください」というと、姫は渋々トイレに行って、そこで用を足して管理人に誉められた。それを見てにゃん・ピッチ・ふうママさんは目を丸くして驚いていた。

「姫ちゃん、トイレの場所が判るんだ!じゃあどうして失敗するの?」

姫はトイレの場所どころか「トイレ」という言葉もちゃんと知っている。そこですれば誉められるということも判っている。だが同時に見つからなければ他のところでやってもひどくは叱られないということもちゃんと知っているのだ。だから、管理人が見ていなければ、面倒だからここでいいやと、とんでもないところに水たまりを作る。判っちゃいるけど止められない。これが姫のようなハウンド系の犬の持って生まれた性格だ。それに対してレトリバー系の犬は「これはこうしなくてはならない」と決められたことに関してはきちんとその規則に従う。彼らにとっては飼い主に誉められることが無情の喜びなので、誉められるチャンスをみすみす逃すような真似はしない。だから一度覚えたらトイレの失敗もしないし、基本の躾をきちんと入れておけば、何があろうときちんとコマンドに従う名犬になる。そのため、レトリバー系の犬は躾やすいといわれるのだ。ハウンド系の犬を同じ状態にするには、おそらく3倍以上の時間と根気が必要だ。

残念ながらにゃん・ピッチ・ふうママさんのお宅は集合住宅なのでサイズ的にレトリバー系の犬は無理なのだが、将来大きな犬を飼える環境が整ったら、是非ともアキレスのような名犬予備軍に挑戦してもらいたいものである。

さて、解散のタイムリミットが刻々とせまっていた期間限定のデカ犬ユニットだが、迎えに行くのが予定より大幅に遅れるというポセ父さんの電話を受けて、管理人は最後の最後に居候犬2匹だけを連れて夜の散歩に出かけることにした。今回は管理人が本調子でなかったために仔犬たちをすっかり退屈させてしまったことのせめてもの罪滅ぼしだ。2匹のリードをうまい具合に調整すると、ポセ父さんの言うとおり、きちんと2匹並んでまっすぐ歩ける。まだまだ仔犬なので興味の対象を見つけるとまっしぐらにそこに突進しようとするが、軽く首輪にジャークを入れるだけですぐに思いなおして戻ってくる。それぞれに話しかけると、嬉しそうに顔を上げてにっこりする。2匹とも基本的にまっすぐな性格のとてもよい犬たちだ。今回は短期間だったし、うちの3頭ときちんと関係を作るまでには至らなかったが、群のルールができて、きちんと順位がつけば、デカ犬フィンガーファイブももっと興味ぶかいに体験になっただろう。ただ、ツチノコ兄弟が確実に年齢を重ねるごとに新しい犬を受け入れることにストレスを感じるようになっているのが判ったので、やはり現在の3頭という管理人が設定した枠は妥当なものだということもよく判った。それでもまた期間限定ならこういう大ユニットもいいなと、ほんの少し欲深くなってしまった管理人である。
けっきょくポセ父さん母さんが息子たちを迎えに来たのは、来たときと同じ深夜になってからだった。ふだん鳴かないポセが「キュンキュン」と妙な声をだしているので、もう一度トイレに連れて出た方がいいだろうかと思っているところに「お宅の前の道にいま入るところだから」という電話が来た。なんとポセは50mほどある路地の入口に車がついたところでエンジン音を聞きつけて声をあげ始めたのだ。

「きっと久しぶりの再会に、嬉ションしちゃうかもしれないわね・・・・・・ポセ父さんが」というにゃん・ピッチ・ふうママさんの予想に反して、ポセ父さんも犬たちもさすがに嬉ションはしなかったが、父さん母さんを見た瞬間のポセとアキレスのとびっきりの笑顔はまさに100万ドルだった。短期間の預かり主には決してあの笑顔は見せてはくれない。ほんの少し寂しい気持ちもないではないが、やはり犬は飼い主といるのが一番だ。

たとえ短期間でも、うちにいた犬がいなくなるのは寂しいものだ。「ポセ、アーチ、また会おうね。今度はたっぷり遊ぼうね!」未練がましく窓越しに犬たちを撫でていたらポセ父さんに「ペットロスになってまた犬を増やすなよ」と釘を刺された。これ以上うちのコを増やすつもりはないけれど、1時間でも家にいたコはすべて自動的に管理人の隠し子になる。

我が愛する隠し子ポセ&アキレスに再会するために、管理人は今月の新座里親会に出かけて行くべく、現在スケジュールを調整中である。

アキレスくんの家族探し★犬猫屋敷の管理人バージョン 2005.8.8
考えてみればだ、ポセ父さんがいないのだから、ここは管理人が代わって飼い主募集中のアキレスの預かり日記を書かなくてはならないのだということに今日ようやく気づいた。

ほんらいならばこの2日間でアキレスとたっぷり遊んでそのようすをレポートすべきなのだろうが、あいかわらず腰が本調子ではないのでけっきょく散歩のとき以外、居候犬2頭はケージの中でひたすらグースカ眠る毎日だ。

今朝の散歩は妹と二人で5頭を一気に連れていった。管理人がうちの3頭、妹が居候2頭のリードを引いた。アキレスはまだ側脚歩行の躾が完全に入っていないのと、もの珍しい臭いがする公園に大興奮で右へ左へ恐怖のジグザグ走行をしていた。仔犬とはいえ体重はすでに成犬並の28kg。そうとう力がないと、何かを見つけて飛びだしたときに制止することは難しい。ただ、基本的に人が大好きで好奇心旺盛なトレーニングに最適のラブ性格なので、躾のノウハウを知る人の手にかかれば1週間もあればきちんと横について歩けるようになるはずだ。

じっさいポセの家でも少しずつ側脚歩行のトレーニングを始めている。ポセ父さんがリードを握ればきちんと右側についてポセと並んで歩けるようなので、やはりいまの状態はアーチ自身が新しい飼い主(管理人)を試している状況なのだろう。

犬というのは必ず飼い主の技量を試してみる。どこまで我が儘が通るか、とくに新しい家に来た当初は犬と人間のかけひきがしばらく続く。管理人が部屋を出たときのピーヒャラにしても寂し鳴きと要求吠えが紙一重の状況だ。基本的にアーチは他の犬に唸られればすぐに怯むような穏やかな性格だし、今朝はちび姐さんに威嚇されて立ちすくんでいたほどの腰抜けなので、決してアルファ指向が強い犬ではないのだが、人間に対してはこういう態度をとるあたり、おそらくうちのジィジ・バァバのような犬の習性をよく知らない飼い主に飼われていたのだろう。仔犬は赤ん坊と同じで鳴いて自分の要求を伝えようとする。飼い主がそれにハイハイと応えてしまうと、犬は飼い主を自分のしもべだと思いこむ。じっさい世の中には、アルファ指向の犬がそれほど多くいるわけではない。だが多くの飼い主がわざわざ犬をアルファにしてしまうのだ。

だからアーチの飼い主になる人は、最低限アルファになれる人間でないと無理だろう。ラブの難しさは、身体の成長が一気に来て、その後精神が成熟するところにある。ふつうの犬ならアーチぐらいの大きさになると動きも態度も完全に成犬と変わらないのだが、ラブの場合はまだまだ子どもだ。いわば20歳の身体を持つ5歳児のようなものなのだ。大人と同じ力を持つ5歳児に好き勝手にして良いと思わせたら何が起こるか、誰にでも想像はつくだろう。

アーチはとても賢い犬だし、トレーニングのしがいもある。うちで欲しいな、と思わないわけではないが、やはりアーチには一頭飼いできちんと可愛がってくれる家の方がふさわしいように思う。このサイズの犬だと、一対一できちんとしたトレーニングをしないと、おそらく持てあますことになるだろう。アーチにまず必要なのは集中力をつけるトレーニングだ。最低限のコマンドは入っているようだが、まだまだ気が散って百発百中というわけにはいかない。どんな状況でもコマンドを聞けばその通りに動けるようにしないと、大型犬は飼うのが難しくなる。

中途半端な躾しか入っていない犬猫屋敷のぴんからトリオだが、管理人が腰痛に悩みながらもとりあえず3頭を引いて歩けるのは、極端な話3頭とも(姫の場合はまだまだ甘いが)リードをつけなくても散歩に行ける程度の躾はできているからだ。どんな場合でも管理人が「NO」といえば諦めるし、名前を呼べば即座に戻ってくる。マテや止まれのコマンドもいちおうは入っているので、万が一の時にはそれで犬たちを制止することができる。そうでなければ合計体重80kgの犬をまとめて散歩に連れてはいけない。四つ脚の動物が夢中になって引っぱったときの力はもの凄い。体重x3〜4倍程度の力は出ているような気がする。そう思うとほんらいはアーチサイズの犬でも100kg近くある巨漢でないと操れない計算になるが、じっさいは体重50kg程度の女性でも大型犬は扱える。要は躾しだいなのだ。

預かり日記というのはほんらい飼い主を探している犬のアピールをする場なので、こういうことは書かないほうがいいのかもしれない。だが、アーチに合わない飼い主さんがいくら欲しいと手を挙げてくれても、けっきょく飼いきれなくて振り出しに戻るのでは何も意味がないだろう。以前にも書いたが、アーチは、レトリバー系の仔犬を育てたことがある人にとっては、じつに楽な飼いやすい犬である。だが、その恐ろしさを知らずに単ある「おとなしい飼いやすい犬」と思ったら大まちがいだ。
どんなにおとなしくても、レトリバー系の仔犬はやはりレトリバー系の仔犬だ。

ラブという犬種をよく理解して上手に飼ってくれるステキな飼い主さんを現在募集中!

7ヶ月 ♂ 28Kg
ワクチン済

受診結果
全般的に異常なし
体重は現在の28キロを成犬になるまで維持する事。でないと腰を悪くしてしまいます。
外耳炎は耳の洗浄をこまめにすればよい。

去勢予定あり

預かり日記&問い合わせ先

合計体重120kg!? 2005.8.7
犬が・・・・・・1,2,・・・・・・いっぱい、いっぱい、いっぱぁ〜い!

犬猫屋敷のぴんからトリオが、ある日とつぜんフィンガーファイブになってしまった。
ことの起こりは、昨晩ポセ父さんからの電話がきっかけだ。じつは身内に具合の悪い人がいて、もしものときには葬式やら何やらで2日ほど家を留守にするので、その時には犬たちを預かって欲しいと前々から頼まれていたのだ。

基本的に犬好きの管理人としては期間限定預かりの話に二つ返事でOKを出した。何しろ、大好きなデカ犬2匹である。このコたちと間近に接する機会を管理人がみすみす逃すわけはない。

すでに完全に基本の躾が入っているポセだけならいざ知らず、アーチはまだまだ手がかかる。力のある大型犬ということもあって、預かれる家庭は限られてくる。デカ犬マニア+ラブの隠し子持ちの管理人に白羽の矢が立つのはとうぜんといえばとうぜんだ。
じっさい、ふだんならこの居候たちと楽しい時間を満喫できたはずなのだ。だが問題は、現在管理人は腰痛を抱える病人だということだ。

昨日腰をぎくっとやったとき、すぐに話をすればよかったのだが、けっきょく連絡が取れた時点ではペットホテルや他の家にお願いするには無理のある時刻になっていた。

幸い腰痛はあまりひどいものではなかったので、「いいよ、何とかするからとにかく連れてきて」という話になったのだ。そして、深夜にポセ父さんが遠路はるばる我が家に愛犬2匹を置きに来た。

こうして昨晩から奇妙なユニットが結成された。期間限定二日間だけの合計体重120kgのデカ犬軍団である。

真夜中すぎにいきなり見知らぬ犬たちが現れたにもかかわらず、うちの3頭はすっかり歓迎モードだった。ふつう自分のテリトリーである家の中に他犬が入ってくると警戒していやがる犬が多いのだが、うちの3頭はいつでもどんなときでもお客様は大歓迎だ。ひとしきり臭いを嗅ぎ合って、簡単な挨拶を済ませると、あとは別に興味なしといった顔で思い思いにいつもの場所で過ごしている。

居候犬たちのほうは、さすがに赤の他人の家にいきなり置き去りにされて少しばかり戸惑っているようだ。

ポセとは半年ほど前に一度だけ会ったことがあるものの、ほんの一瞬のことだし、やはり最初はそうとう不安そうなようすだった。玄関先で犬たちが落ちつくまでしばらく立ち話をしてポセ父さんが帰ってしまったあと、部屋に連れて行こうとしたら、ポセはしばらくいやがってその場から動こうとしなかった。まるで「いや、玄関先で失礼するつもりですから・・・・・・」と言っているような顔で、持ってきたケージにもしばらくは自分からは入ろうとしなかった。念のため持ってきてもらったポセ父さんの臭いがついたTシャツとふだん使っているタオルを入れ、大好物のささみジャーキーでなだめすかして何とか中にお入り願った。その後はまるで借りてきた猫のようにおとなしい。基本的にケージトレーニングができているので、ケージの中に入っていることが彼にとって安心できる状態なのだろう。

今朝までは、うちの犬たちの散歩もままならない状況だったので、もちろん2頭とも庭のドッグランで自由行動以外はケージの中に入りっぱなしだ。遊びたい盛りの仔犬たちにはちょっと気の毒な状況だが、管理人がまともに歩ける状態になるまでは、とにかく我慢してもらうしかない。

最初リードをつけたまましばらく庭を歩かせたのだが、当初ポセも呼び返しが効かず、フリーにするのを躊躇した。いくら柵がしてある狭い範囲とはいえ、まったく呼び返しが効かない犬をリードなしで歩かせるのはやはり回収が面倒なのだ。だが、いったんリードから放してしまうと、逆に管理人の後をトコトコついてまわるようになった。ふだんはアーチとプロレスごっこで一日の大半を過ごしているポセだが、今日はアーチが遊びに誘ってもまったく相手にせず目は一心に管理人の動きを追っている。こうなると、もう管理人はポセに首ったけである。ポセ父さんが帰り際に「ポセはうちのコだからね、ちゃんと返してよ」と言い捨てて帰っていった意味がよく判った。

逆におとなしいとはいえ、やはり純血ラブのアキレスは、最初新しい家と人と犬たちに興奮しまくってすっかりハイになっていたが、しばらく経ってようやく自分が置いていかれたと気づいたとたん、ポセ父さんを探してピーヒャラピーヒャラ鳴きだした。けっきょく管理人が明け方に電気を消して布団に入るまでその騒ぎは続いたが「アキレスNO」の一言でピタリと鳴き止み、あとは朝までおとなしく寝ていた。朝バァバが管理人を起こしに来た気配でまたピーヒャラピーヒャラが始まったが、お昼前には諦めてケージの中でいびきをかいて眠るようになった。
管理人が同じ部屋にいる限り、もう鳴き声は上げないが、管理人が部屋から出て行たとたんに、ピーヒャラが始まる。昨日のピーヒャラは、ポセ父さんを探しての寂し鳴き、今日のピーヒャラは管理人を求めての寂し鳴きである。まあ現金というか、諦めがいいというか、基本的に変わり身の早い脳天気な性格はやはりラブの仔犬である。

アキレスの方も庭で自由に歩かせていても何も問題はなかった。基本的に管理人の姿が見えなくなると慌てて飛んでくるので、悪戯の心配もない。興奮しているときは、リードをつけていると猛烈に引っぱることもあるが、リードを放してしまったとたん教えてもいないのに側脚歩行である。ご褒美を使わなくても一発で呼び返しができるあたり、きちんと躾ができる飼い主ならばあっという間に名犬アキレスになれる可能性を感じた。
それにしても犬というのは面白い。群のメンバーが替わったとたんにそれぞれが思ってもみなかった行動に出る。
管理人が部屋を出るたびにピーヒャラうるさいアキレスに対して、ふだんはウォウォ絶叫する姫が昨晩からピタッと鳴き止んでほとんど声をあげなくなった。家人からも「姫は何で鳴かないの?」と質問されるくらいである。若いライバル出現に焦ったのか、ふだんは姫につれないDJが、久しぶりにお尻をあげて姫を盛んに遊びに誘ったりもしている。気の弱いカイザーは朝からお腹を壊していた。とつぜんの環境の変化に巧く対応できない、腰抜けカイちゃんとしては新しい犬の登場に不安な気持ちが体調に出てしまったらしい。

そして、アキレスが現在姫のダイニングルームを占領しているせいで、以前あれこれ試行錯誤した「姫にオープンスペースで食事をさせよう」計画が一気に実現の運びとなった。それにしても、何でまたわざわざ逆立ちで食事をしているのか?もちろん姫印の強力吸引掃除機なら、こんな体勢でも餌は一息で体内にすべて吸引されるのだが・・・・・・

昼間たっぷり昼寝をしたお陰で、夜には管理人の腰痛はすっかりよくなっていた。病は気からというが、人間、腰痛すら気合いで治せるということがこれで証明された。バァバにも応援を頼んで、夜は5頭をつれて散歩に行った。うちのトリオを管理人が連れて、妹がアキレス、バァバがポセとウン○拾いの担当だ。

合計体重120kgの散歩はじつに壮観である。一列になってダッダッダッと歩いていくと道行く人も思わず振り返る。

少し腰の具合もよくなったことだし、明日はゆっくり仔犬2匹と戯れることにしよう。

一難去ってまた一難 2005.8.6
遅めに起きて、犬たちをトイレに出して餌をやったあと、一昨日姫がお漏らしをしたシーツをせっせと洗っていたら、いきなり腰がぎくっとなった。
ヤ・バ・イ・・・・・・

ぎっくり腰は若い頃から管理人の持病である。そういえば数年に1度の割合で必ずぎっくり腰になって大騒ぎしている。たいてい死ぬほど忙しくて、それが一段落したときにいきなり始まる。人間疲れがたまると弱いところに出るというのはほんとうだ。

今回もまさにそのパターンである。そういえば姫が来て以来1度も腰痛騒ぎを起こしてはいない。考えてみればいつ来てもおかしくはなかったのだ。

だが、今日は非常に困る。なぜなら・・・・・・

明日の日記は、まちがいなく読んだ人があっと驚くような展開になっているはずだ。何が起こったかは、明日の日記をお楽しみに・・・・・・

豚の耳キープ 2005.8.5
出稼ぎから帰ってみると、いつもは部屋の入口まで迎えに来るDJがお迎えの輪に入っていなかった。なぜか1頭だけベッドのうえで何かを口にくわえている。管理人が外出先から帰ったときの歓迎の儀式はベッドのうえでやることになっているので、いつもの通り管理人がベッドに上がると、なぜか今日に限って他の2頭はついてこない。

はて、なぜか?

カイザーと姫は上がりたくてもベッドのうえにはあがれない。DJが近づく犬に唸り声を上げているからだ。よくよくDJのようすを眺めてみると、なんと、けさ管理人が会社に行くときにやっていった豚耳をしっかり口にくわえている。

DJは特別扱いされるのが大好きだ。おやつをもらっても、とりあえず全員が食べ終わるまで我慢して、みんなに見せびらかして食べたりする。餌に関しても、呼んでもなかなか食べに来ないで、あとから独りで食べるのが好きだ。だが管理人が家を出た時間から計算すると、今回は延々12時間豚耳をキープしていたことになる。
「ちょっと、見せて」

と一瞬とりあげて確認してみると、一口もかじっていなかった。とくに大喧嘩があったという話も聞かなかったし、妹がいうには、夕方用足しに庭に出そうとしたときも、DJだけはいったん豚耳を見せに部屋から出てきたものの、そのまま、また中に戻ってしまったらしい。

どうやらほんとうに12時間、大切な豚耳を他の食いしん坊犬たちから死守し続けたようだ。だが寝ているあいだはどうやっていたのだろうか?身体の下に敷いて寝ていたのか、まさか寝ずの番ということはないだろうに・・・・・・

管理人に死守した豚耳を見せたあと、DJは他の2頭の熱い視線を受けながら、得意そうに豚耳を一気に平らげた。

納品完了! 2005.8.4
暑いなか、汗をかきかき都内のクライアントの元へ書類を届けにいって、ようやく3週間あまりにおよぶ今回の仕事がこれで完了した。

さすがの管理人も今回ばかりは疲れはてている。しばらくのあいだは仕事関連のものにはいっさい触れたくない、そんな気分だ。

今回のお布施が振り込まれるのはまだ先のことなのだが、頑張ったご褒美に自分に何か美味しいものでも買ってやろうと頭をひねりつつ帰ってきたのだが、けっきょくあまりの暑さに何も食べたいものが思いうかばなかった。おまけに急ぎの仕事が終わったといっても、明日はまた出稼ぎだ。気分転換にゆっくり遊びに行くこともできやしない。
そこで、しかたがないので景気づけに金髪に染めることにした。

ほんとうは紫とピンクのまだらぐらいにはしたいところなのだが、この暑いのに会社のオジサンの血圧をこれ以上急上昇させるのは申し訳ない。管理人とてオジサンたちをあの世に送る原因になっては、やはり夢見も悪い。

あまりに暑かったので、まずは家に帰ってすぐに鋏と犬用バリカンを駆使して髪を切ってみた。これでも若い頃は髪を切ると「失恋したの?」ぐらいは言ってもらえたものだが、ここ5年間管理人が衝動的に髪をぶった切るのは必ず暑くて耐えられなくなった時である。いきなり「邪魔だ」と判断した毛の束をとってバシバシ切っていったので、背中にかかるくらいだった髪がすっかり肩くらいまで短くなった。狙ったわけではないが、今日から管理人の髪型は葉加瀬太郎カットである。

これならドライヤーをかけるのも楽ちんだし、髪を染める手間も半分で済む。それから染髪剤をつけて髪を思いっきり染めてみた。今回買ってきたのはマロンブラウンという、まあひとつまちがうとトウモロコシの房のような色になるやつだ。
もともと管理人は日本人離れした体型と顔つきを誇っているので、髪を染めると謎の外人に変身する。以前きちんと定期的に髪を茶色くしていた頃、ホテルのフロントで、こちらが立派な日本語で話しかけているにもかかわらず「Yes, certainly, mum」と思いっきり英語で返事が返ってきたことがある。通訳の仕事で外人を連れて歩きまわっていると、名刺交換のとき、8割の人が名刺の裏側の英語のほうを表にして、管理人に渡そうとする。

だが今回はそこまではいかなかった。トウモロコシ色に恐れをなして早めに洗髪剤を洗い流したせいか、金髪というより明るいブラウン程度にしかならなかった。当初の予定ではDJ色に染めるつもりだったので、できあがったのが明るめのチョコラブでは、管理人としてはいまひとつ不満である。

だがよくよく見ると、この茶色は姫の茶と一緒かもしれない。次回は姫のようにトライカラーを狙ってみるのも一興かもしれない。

奥ゆかしさ 2005.8.3
今回急ぎの仕事の資料集め等々で諸先輩並びに友人にさんざん迷惑をかけた関係で、管理人は現在ご贈答の鬼と化している。たまたま昨日、ある先輩に何をお礼に送ればいいかとべつの先輩に相談していたときの話だ。

「わたし、人にプレゼントするのって好きなんだけど、相手の喜ぶ顔が見たくて一生懸命気に入るだろうと思うもの探してプレゼントしても喜んでもらえないと、何かがっかりしちゃうんだよね」

ちなみに彼女は管理人に輪をかけたバリバリの帰国子女である。彼女が言うには、プレゼントを渡した瞬間にその場で包みを開けてくれないとがっかりするのだという。以前向田邦子のエッセイで読んだことがあるが、人に何かをいただいてその場で包みを開けて中を確認するのは、日本人の常識では不作法なこととされている。管理人がそれを伝えると

「だって、何かもらったら、その場で開けて中身を確かめたくない?!」

たしかにそうだ。管理人だって気のおけない相手ならばもちろんその場で包みを開ける。だが、奥ゆかしい日本人の常識からいくと、それはお行儀の悪いことなのだ。

「それにさ、何かプレゼントしたときに、『恐縮です、でも、もうこんなことしないでくださいね』とか言われると、哀しくなっちゃうんだよね」

「もの凄く迷惑なもの贈っているっていう可能性はないですか? アイヌの木彫り人形とか?」

「ふつうのお中元グッズよ。どこのうちでも使うようなもの」

「だとしたら、やはり奥ゆかしい日本人としては『ありがとう!とっても嬉しい』とか言っちゃうと、またくれって催促しているようだからいちおうそう言うんじゃないですかね」

「そうかなぁ〜でも、やっぱりまずThank you. I love it!って言って欲しくない?」

「そりゃね」

日本人はもともと喜怒哀楽をあまり表に表さない文化を持っている。じっさいは日本人といっても単一民族ではないのだが、それでもアメリカのように他人種が混ざり合ってできた国とはちがって、お互いにわかりあえるという大前提が常にある。だから多くを語らず行間を読むという文化が根付いたのだと思うのだが、ときにそれがマイナスとなることもある。以前何を言っているのかよく判らない会社のオジサンの通訳で苦労した話を書いたが、相手の言いたいことを行間から読み取るというのは日本人同士だからこそできる特殊芸だ。曖昧にすることで無用な衝突を避けるのは、プレゼントをもらって「ありがとう」より先に「もうこんなことは・・・・・・」と言うのと同じことなのだ。

だが、行間を読むという特殊芸は同じ土壌で同じ感覚を持って育ってきた人間同士にしかできないことで、管理人たちのように幼少期に外国文化の中で育った日本人にとってもなかなか理解するのは難しい。ましてや外国人にそれを理解させるのは至難の業だし、これが犬相手となったらぜったいに不可能だ。

犬を巧く飼えない日本人が多い一番の原因は日本人が感情を表すのがとても下手だからだと、管理人は思っている。とくに多くの日本人は「誉める」ということが極端に苦手だ。街で子連れのお父さんお母さんを観察していると、子どもを叱っているところはよく目にするが、子どもを誉めている親というのにはめったにお目にかかれない。人前で自分の子どもを誉めるなどということはふつうの日本人にとっては気恥ずかしいことなのだろう。だが、ほんとうに犬を巧く飼おうと思ったら、この「誉める」ということが何より大切なのだ。

犬は誉められることが大好きだ。飼い主がたくさん誉めてやれば、また次も誉められようと飼い主の意に沿った行動をとるようになる。逆にふだんじゅうぶんに誉めることをせずに、悪いことをしたときだけ叱っていると、飼い主の関心を引きたいがためにわざわざ叱られるようなことをする悪戯犬ができあがる。

だから犬飼い初心者に「どうしたら良い犬を育てられますか?」と訊かれたら、管理人は必ず「アメリカ人になりなさい」と答えることにしている。嬉しいときには声の調子と派手なアクションでそれをはっきりと犬に伝え、犬の長所を見つけだしてとにかく何が何でも誉めまくる。
まず最初に誉められることの快感を覚えれば、その犬はぜったいに人間が好きな良い犬に育つ。

散歩の途中で大声で「Good boy, good girl, Gooooood!!!」と叫ぶのは、管理人だって気恥ずかしい。だが、それをきちんとやらないと良い犬は育てられない。友だちと電話中に犬がよい行いをしたときなど、相手に「人格を疑う」といわれるほど管理人は声の調子が変わっている。だが、それが犬飼いというものなのだ。

人間同士だってコミュニケーションを巧くとることは難しい。言葉や文化がちがえばこちらの態度や発言を誤解されることはままある。ましてや相手は動物なのだ。相手に判りやすい態度で接することこそ犬飼いとしてファーストステップなのである。

姫の辞書には「奥ゆかしさ」という文字はない→

かけひき 2005.8.2
今日はおじさんたちと中華料理屋でランチだった。出張に出ている人や夏休みをとっている人が多い関係で今日は管理人と60代のオジサン二人のトリオである。とうぜんながら大きな円卓で他の客と相席になった。管理人たちの向かい側に座ったのはこれまた男2人に女1人という取り合わせの20代とおぼしき3人組だった。

オジサンたちは先日の旅行の話や、昨晩の飲み会のようすを熱心に語っていたが、それに適当に相づちを打ちながらも、管理人の耳はこの若い3人の会話にロックオン状態である。どうやら手前に座っている男女が恋のかけひきの真っ最中という状況らしい。それならもうひとりの男はなんのためについてきたのか? 社内で噂になることを恐れて、単なる人数あわせに連れてこられたのか、その辺の詳しい事情はよく判らないが、ともかく3人は会社の同僚で一緒に仲良くランチという建前でやってきたらしい。だが、そこは完全に二人の世界になっていた。ちなみにオーダーも問題の二人は仲良く坦々麺、おみその彼はチャーハンと真っ二つに割れている。

本命との食事で、担々麺というのはどうかと思うのだが(周りに味噌だれが飛びちり、汗だくになって化粧は落ちるし、だいたいズルズル麺を啜るのはあまり美しい光景ではない)それでも彼女は精一杯可愛さを振りまく術を知っていた。運ばれてきた担々麺を見て、開口一番・・・・・・

「いやぁ〜ん、わたしこんなにたくさん食べきれない! ねえ○○さん、良かったら少しもらってくれない?」

そうか、これをやりたいがために同じメニューを選んだのか・・・・・・少食な自分をアピールするのは大切なことだ。それにしても、ただでさえ腹持ちの悪い麺類だ。それを半分以上くれてやっては午後の仕事場で腹に力が入らないではないか。管理人はその横で坦々麺(大盛り)をかっ喰らいながらその光景を眺めていた。

若い男女の会話は、最近出かけたスポットの話やデートコーストおぼしき旅行先に話がメインだった。ちなみにオジサンたちは暑い日には脳溢血が多いという話から、それぞれの家族にぽっくり逝った人が何人いるかという自慢話(?)に発展し、最後は中性脂肪の値を競い合っていた。

大盛りを頼んだにもかかわらず、管理人はいつもの通りオジサンたちとほぼ同じペースで食事を終えた。もちろん器の底に埋没した挽肉を器用にすくい取ることも忘れなかった。ちなみに若い方のトリオでは、男性二人が食べ終えても、彼女はひとり麺をズルズル啜っていた。

「わたしってぇ〜食べるの遅いっていつも言われるのぉ〜」

あの程度の量なら管理人は3口でフィニッシュできる。姫だったら3秒で完全クリアだ。だが早食い王決定戦ではないのだから早く食べればいいというものでもないのだろう。それにしても、どうやったらあれほどゆっくり食べられるのだろうか?もしかして挽肉を一粒ずつ箸でつまんで食べているのかもしれない。

結局彼女が食べ終わる前にオジサンたちが「そろそろ行くか」と席を立ったので、管理人はおとなしく後に従った。
残りの昼休みは、そばの喫茶店で時間を潰すことになった。もちろんオジサンの奢りである。マメなオジサンのひとりがセルフのスタンドに並んで管理人の分もコーヒーを買ってきてくれた。もうひとりのオジサンはナプキンを持ってきて、テーブルをきれいに拭いてくれた。管理人、気分はまさに女王さまだ。

若い頃はかけひきもそれなりにスリルがあって楽しかった。だが歳を追うごとに自分らしくいられることが一番楽なのだとよく判ってきた。朝食抜きで空腹ならば大盛りも頼むし、下品な話にも声をあげて笑えるほうがストレスもないし、何より自分が幸福でいられる。

楽であることを追求し始めたとき、人はほんとうの意味でオバサンになるのだとまたもや青春時代を思いだして遠い目をしてしまう管理人だ。

現実逃避 2005.8.1
世間が夏休みだ、海だ山だ高原だと勝手に盛りあがっているのを尻目にあいかわらずPCの前でカタカタやっている管理人はついに現実逃避をしてサイトだけでも思いきり海辺に行くことにした。

管理人は生まれつき海が大好きだ。元ダイバーというのこともあるが、海がそばにあれば多少暑くても生きていかれる。暑くなったらぽちゃんと海に浸かって身体が冷えたら今度は浜辺で本でも読みながら昼寝をする。基本的にこれが管理人にとっての理想の生活である。

昔フィジーに遊びに行ったときに地元の人がこんな話をしていた。

「ここでは子供が生まれると椰子の木を一本その子のために植えるんですよ。子どもが大きくなる頃には、椰子の実がたわわに実るくらい大きくなる。喉が渇いたら椰子の実をとって飲めばいい、おやつ代わりに中の実を食べればいい、暑い日にはその木陰で昼寝をすればいい。食事は椰子の実を器にしてとればいい、ナイフやフォークは幹を削ってつくればいい。天気の良い日は魚が釣れる。それを食べて暮らせばいい。ほら、椰子の木一本あれば人間は幸せに暮らせるんですよ」

おそらく今では欲しいものがたくさんあって、椰子の木1本で暮らしていくことなどもちろんできないのだが、それでもその話を聞いたとき、管理人はいいなぁ〜と思った。
きっと世間ではこれを貧しい暮らしというのだろう。でもあくせく働いて小さな家を手に入れたり、ガソリンをまき散らす生活をして、その燃料を手に入れるためによその国で戦争を起こすような生活よりよっぽど豊かな暮らしだと思う。

修行が終わっていっぱしに生活できるようになったら、海のそばに家を買おう。犬たちを連れてそこに移住して椰子の木を植えるのだ。

そんな夢を持つ管理人が最近気に入っているのが、はた万次郎という人の描いた「ウッシーとの日々」という漫画である。東京は家賃が高い!と猫を連れて北海道の過疎地に移住した漫画家が現地でウッシーという犬と生活し始める。犬猫を飼っている人には「あるある」と思わず頷いてしまうような日常が綴られていてなかなか趣のあるシリーズである。


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