シリーズ検査紹介 脳血流SPECT(スペクト)検査
SPECT:Single Photon Emission Computed Tomography
脳血流SPECT検査は約1時間、音楽を聞いてゆったり寝ている間に撮影が終了する、とても静かな検査です。脳血管関門(BBB)を通過できるごく微量の放射性物質を含む薬剤を少量注射し脳の断層撮影をします。その放射性薬剤の分布状態などから、脳の機能を見ていく検査で、通常の断層像のほかに、コンピュータ解析により局所脳血流量解析(3D-SRT)、三次元脳血流統計解析(eZIS:イージス)、eZIS疾患特異領域解析、Two Tail View等の表示方法があります。
3D-SRT画像では、各部の血流量を数値で表示していきます(図12)。eZIS像では、脳の血流を3次元の脳表上に表示し、各脳皮質の機能と実際の血流との関係を観察します。eZIS疾患特異領域解析は、とくにアルツハイマー型認知症で血流低下がみられる後帯状回、楔前部、頭頂葉の一部について解析したもので、初期アルツハイマー型認知症の診断などに使われます(図13)。Two Tail Viewは、血流増加部位と低下部位を同時に表示したもので、各種認知症の鑑別に使われます(図14)。その他、うつ病、脳卒中など、脳の疾患に広く使用されています。
脳血流SPECT(スペクト)検査の流れと注意事項
- 食事制限、薬物制限はありません。
- 検査時間は約1時間です。
- 注射は原則右腕からのみとなります。(右腕から注射できない場合には定性検査となることがあります。)
- 検査後の制限は何もありません。 <
- 妊婦、授乳中の方にはできません。
- 検査薬は当日遠方から取り寄せて使いますので、万が一検査をキャンセルされる場合、遅くても前日の昼12時までにRI室に連絡くださいますようお願いします。
- 検査終了後、コンピュータによる画像処理を行なうため、検査結果は後日、患者様のかかりつけの病院にお知らせ致します。検査結果は、フィルムとカラープリントで、脳血流断層画像、3D-SRT画像、eZIS画像、eZIS疾患特異領域解析レポート、eZIS Two Tail View画像、検査結果レポート、解析説明書などをまとめてお送りします。
- 検査料は健康保険1割負担の方で6300円程となります。
RI検査についての詳しいお問合せは当院医療連携室または、放射線科(011−782−9067)RI室までご連絡お願いします