腰椎分離症はなぜ痛いか?

なぜ、分離症が痛いか?について明確に記した教科書はない。今、少しずつEvidenceを出している状況である。

主訴の多くは腰痛である。腰痛発生の病態は2つある。初期から進行期にかけては疲労骨折の痛みである(図1)。進行期から終末期にかけては分離部から隣接椎間関節に生じた滑膜炎である(図2)。

両者ともMRI T2脂肪抑制画像により、良好に描出される。さらに椎間板変性が強い場合、また、すべり症が併発する場合には、椎間板性の腰痛も考慮する必要がある。換言すれば、分離症があっても、MRI T2脂肪抑制画像で炎症所見がない場合、腰痛の原因の可能性は低くそのほかの病態を検索する必要があるといえる。図3はサッカー選手のCTとMRIである。腰痛と下肢痛で紹介・受診した。終末期の分離症が明らかであったが、分離周囲には炎症・水腫が見られず、分離症性の疼痛ではないと判断した。下肢痛もあり、MRIから外側ヘルニアが診断された。

骨折性腰痛の場合の治療:

滑膜炎腰痛の場合の治療: