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a Symmetry 2 ――君は僕達とは少し違う気がするね。 女みてえな面を珍しく真面目に引き締めて、キヨイはそんなことを言った。 ――人間を憎んでいるというよりも、強く憧れているように見える。それは力を求めた結果なのかな。 何がおかしいのかあいつは笑った。いつものことだが、この時は妙に苛ついた。 ――君を見て人間は、人間願望、と名づけたのかな? この問いに、どう答えたかは覚えていない。 あいつらの下を離れたのは無縁断世を使えなくなったからで、キヨイにゃ泣かれたが後悔はしていない。元々団体行動は性に合わない。ひとりの方が気楽でいい。 だからこそ、人間の陰魄なんぞを拾ったと聞いたらあいつはまた笑うだろう。自分でも、どうしてあんな奴を育てたのかは知らないし、分からない。久々の個人行動で暇を持て余していたからかもしれない。 そもそも、どうしてハセを育てる羽目になったかといえば、勝手についてきたからだ、としか言えない。長いこと同じ場所にいたようだから、まあ、あいつも暇だったんだろう。ひとり身同士、馬が合ったところもある。 それなりに有意義な暇潰しだった。さすが元人間だけあって、物覚えはいいし手先も器用だ。よく出来たもんでその分身体は弱い。それはそれで難儀なことだ。 だが、人間の強みはその辺にあるのだろうか、とハセを見てよく思った。捕食を教えればたちまち身につけ、目に見えて力を増していった。俺と同じように、ただ強くなりたかったのだろう。だが、俺の目指すべき人間様が俺に飼われているとは、笑い話にもならない皮肉だ。 あいつが何を思って歯向かったかは知らない。自惚れていただけかもしれない。だが、結局、ハセは最後まで醜い陰魄のままだった。 姿をも変え、再会した時もまだ、ハセは醜く、見苦しく、弱いままだった。 人間とは、こんなにも下らないものだったろうか。 back next Last up 07/11/10 |