モンゴル地域研究講義
 

斎藤晶牧場から「近代」を問う

    〜蹄耕法による山地酪農−北海道旭川市の斎藤牧場にて〜    

        遊牧社会の地域研究プロジェクト実践チーム  


 
      インタビュー&まとめ  −1−  今岡良子      
      1987年5月2日   開拓は苦労の代名詞ではない!!    斎藤晶      


    −5月2日、夕刻、斎藤牧場の丸太小屋「自然庵」(じねんあん)に到着して間もない私たちを、斎藤さんや旭川大学地域研究所の先生方がジンギスカンパーティーで歓迎してくださいました。一通りの自己紹介が終わった頃、日はどっぷりと暮れ、ほてった顔に心地よい風を感じていると、突然、焼酎片手に立ち上がった斎藤さんが語り始めた。。。。。

    

    斎藤晶:

    最近ちょっと考えるんですけどね。

    開拓っていう言葉は、どうも苦労の代名詞みたいに聞こえるんですよ。

    明治時代からみんな苦労して、10年くらいでやめていたから、苦労の代名詞になってたんです。

    でも、今、私、考えてみますと、

    開拓っていうものはね、自然を理解することによって、

    開拓こそ、金なんかなくってもやれる方法があったということなんですよ。

    それなのに、明治以来、開拓民がなぜ苦労したか?ということを考えるんです。

    国の政策も、行政もおかしかったんじゃないか、と思うんですよ。

    本当に、自然を理解して、本当の意味で開拓すれば、これほど素晴らしくて、楽しいものはないんですよ。

    ところが、それを固定観念でもって、苦労と思い込まされているし、自分自身も思い込んでしまっている。

    発想の転換をすることによって、金がなくっても、能力がなくっても、何がなくっても、

    自然に溶け込んでいけば、素晴らしい人生を築くことができるんですよ。

    それは、社会の根源にも、つながっていく大事なことなんですよ。

    私はそんなふうに思っているんですけどね。    へへへへへ・・・・

    

    

    −すると、地域研究所の山本克郎先生も立ち上がった・・・     [インタビュー2:山本克郎先生の話]

    

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