モンゴル地域研究講義
 

斎藤晶牧場から「近代」を問う

    〜蹄耕法による山地酪農−北海道旭川市の斎藤牧場にて〜    

        遊牧社会の地域研究プロジェクト実践チーム  


 
      インタビュー&まとめ  −2−  今岡良子      
      1987年5月2日   実践で示さないとダメなんだなあ!!    山本克郎      


    山本克郎先生は、斎藤さんと同い年。専門は地域研究です。

    

    山本克郎:

    先ほどから小貫雅男先生がおっしゃっているように、

    日本農業は大きな曲がり角に来ているわけですね。

    

    国際分業がどうとか、ICがどうとか、言っていますが、

    貿易黒字を減らすために、日本の農業をやめてしまうと、

    これは大変なことになりますよ。

    それから、もっと、根本的に、日本の自然はどうなるのか?

    日本の自然を守ってきた人たちがその農業をやめるとね、

    そこから出てくる失業者をいったいどうするのか?

    産業の空洞化がさかんに言われて、

    都市の中小企業や農村の誘致工場が、

    現に倒産したり、合理化したりしているわけですね。

    農業失業者が大量に出ると、

    実際、離農・離道は、あとを絶たないわけだけれども、

    社会システムがいっぺんに破壊されていくわけでしょう。

    だから、今こそは、もう一度、農業とは何なのか、と考え直す必要がありますね。

    そのためには、さっき斎藤さんが言った「開拓」に戻って考え直さないといかんように思います。

    斎藤さんがやってきた開拓(蹄耕法)をきちんと理論化して、一般化して、

    時間が間に合うように問題提起していかにゃならんと思っています。

    ただね、私らがいくら口で言ってもダメですよ。

    「これをやった」という事実で示していかないとね。はははははは。

    

    

    山本先生は豪快に笑われる方です。ワリッカをほりこむと弁舌はさらに熱をおびる。

    ロシア人のような大きな、大陸的な方だ。

    そして、議論は大学のあり方にまで発展する。。。。。 [3:地方の大学が、その地域から学ばないとしたら・・・]

    

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