モンゴル地域研究講義
 

斎藤晶牧場から「近代」を問う

    〜蹄耕法による山地酪農−北海道旭川市の斎藤牧場にて〜    

        遊牧社会の地域研究プロジェクト実践チーム  


 
      インタビュー&まとめ  −4−  今岡良子      
      1987年5月2日   正しいことは歴史が証明してくれる!    斎藤晶      


    斎藤晶さんの話:

    

    北大で畜産学会の総会があって、

    偉い先生方が集まって、酪農家が3人呼ばれて、私も話をすることになりました。

    私の前で話した人は、

    「牛一頭あたりの能力を高めて、年間8000キロを目標に搾乳したい」、と言いました。

    先生方は、なるほど、と感心していらっしゃいました。

    そのすぐあとで私が話すことになって、

    私は、「今、搾乳量は年間4000キロだけれど、

    それを3000キロに減らすつもりだ」、と言ったら、

    みんな、あきれかえっちゃったんです。

    「その方が所得もあがるんですよ」、と言っても、

    誰も信用しないんですよね。へへへへ・・・・

    さっきとまるで反対の意見でしょう。

    農政も、偉い先生方も、農民も、配合飼料をたくさん与えて、

    搾乳量を増やすことに夢中だったんでしょうね。

    でも、現在、その酪農家は、当時から経営規模が増えていないし、

    生産調整で頭をかかえています。

    うちは、牧場が4倍になって、所得もあがりました。

    正しいことは、必ず、歴史が証明してくれるんですよね。

    その時、あきれかえった人たちも、今では認めざるをえないんです。

    本当に、自然の理にかなっていることは、

    常識とか、流行を問題にすることなく、自信をもってやっていいんです。

    

    

  素晴らしい!

[5:「うちの牧場は・・・」へ]

| [インタビュー3] [インタビュー2]| [インタビュー1]| [17号−目次−]|[オナック]


 
|[日本農政の戦後史]|[1940年代後半]|[1950年代]|[1960年代]|[1970年代]|[1980年代]|[1990年代]
|[3、4年生の講義][授業のトップ]|[3、4年生の演習2]|[3、4年生の演習2]|[今岡良子研究室]|