モンゴル地域研究講義
 

斎藤晶牧場から「近代」を問う

    〜蹄耕法による山地酪農−北海道旭川市の斎藤牧場にて〜    

        遊牧社会の地域研究プロジェクト実践チーム  


 
      インタビュー&まとめ  −6−  今岡良子      

      1987年5月2日   私のやってきたこと全部話したら、農政批判になってしまったんですよね。    

      でも、本当のことだから・・・・         斎藤晶      



    斎藤晶さんの話:

    

    山形県の県庁から依頼されて、

    畜産協会の総会で一時間話すことになって、

    最初に「行政批判はするな」と釘を刺されていたんですね。

    でも、私のやってきたことを話しているうち、

    結果的に、みんな行政批判、農政批判になっちまったんです。

    終わってから、「あんなこと、言って」と冷やかされたんですけど、

    「仕方ないでしょう。本当のことなんだから。

    ホラや嘘じゃなくて、私が実際にやってきたことなんだから。」と言いました。

    

    自分から何もしないで、

    行政が悪い、農政が悪い、農協が悪い、天気が悪い、立地条件が悪いって、

    たいていは他人のせいにするんです。

    他人のせいではなく、それは本人のものごとのとらえ方が悪いんです。

    甘えているんです。

    自分がどんな素晴らしい条件にいるのか、気づかないんです。

    どんなマイナス条件も、とらえ方によって、プラスに変えていけるはずなんです。

    どんな厳しい状況にあっても、それに負けずに、

    マイナスをプラスに変える発想をもてる自分、

    そういう自分を築かないといけないんです。

    農産物が自由化になっても、うちは大丈夫です。

    だって、「うちの牛乳は、山から流れてくるんです。」

    濃厚飼料や粗飼料を買ってきて、与えなくても、

    牛は、自分でえさを探して歩き、牧場を耕してくれるんです。

    これより強いものはないでしょう。

    アメリカやヨーロッパの酪農とと競争しても、

    平気ですよ。

    

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