アボカド、ワニナシ、アリゲーターペア
(クスノキ科) Persea americana Mill.

 アボカドの原産地は、中央アメリカである。栽培の歴史は古く、13-14世紀にはメキシコのアステカ族が栽培を行っていたらしい。
 沖縄ではアボカドの経済栽培地域はなく、個人が少量栽培し出荷したり、庭木にしている。

 この写真のアボカドは、収穫まで薄緑色をしているが、収穫後追熟させると濃紫色になる。果肉は脂質が多く、こってりしたクリーム状。いわゆる「森のバター」や「木になるバター」と言われる食感である。アボカドには幾つか品種があり、形は洋ナシと卵型の二種類。色は緑から褐色、黒紫色までいろいろ。果皮がザラザラしたものとツルツルしたものと二種類あり、黒紫色の粗い果皮のものは、ワニナシ(アリゲーター・ペア)ともいう。

 沖縄での収穫期は7月の中旬〜8月で、沖縄島であれば台風が来る前に収穫が可能である。露地で栽培できるので庭木としても良いかもしれない。果実が小さいときにカメムシによる被害を受ける場合がある。

 果実の食べ頃は、果実を指先で押し柔らかくなった頃で、食べる半日ほど前に冷蔵庫で冷やすのが良いと思われる。食べ方は果皮を剥き、果肉を包丁で適当な大きさに切り利用する。アボカドはデザートとしてより野菜的に使われることが多く、脂身の少ない刺身と一緒にワサビ醤油で食べたり、ミキサーにかけてドレッシングを作ったりする。ちょっと変わった食べ方として、沖縄料理のヤギの刺身と一緒に食べるのが管理人お薦めである。メキシコではトウモロコシバンとコーヒーとアボカドのコンビが最高の食事とされているらしい。また果実の脂肪分は皮膚を滑らかにし、健康食、スタミナ食として利用されるほか、ブラジルでは離乳食としても利用されているらしい。
 輸入されているものは、主としてカリフォルニア産とメキシコ産である。

アボカドの果実


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 ・「書籍紹介「アボカド 露地でつくれる熱帯果樹の栽培と利用」」 2007.05.05