ジャボチカバ
(フトモモ科) Myrciaria cauliflora O.Berg.
 
 ジャボチカバは南ブラジル原産の小高木で、ブラジルではブドウと同様に高く評価されている果樹らしいが、それ以外の国では知名度は低い。世界の熱帯、亜熱帯地域には幅広く導入されている様だが、いずれの国でもマイナー果樹としてしか扱われていない様だ。

 沖縄では鉢物や庭先果樹として販売されているが、経済栽培には至っていない。沖縄の庭先では、これまで実生で栽培されていたものが多く、結実までに10年以上を要したが、最近では接ぎ木、取り木、挿し木の苗が販売され結実までの期間が短縮されている。一度結実が始まると、孫の代まで結実し続ける寿命の長い樹だそうだ。

 ジャボチカバの果実はブドウの巨峰に似ており、果実が樹の幹に直接つくことが特徴である。果肉は乳白色で、味も巨峰に似る。果実の大きさは、直径1.2〜4.0cmと系統により幅がある様だ。
 沖縄で見かけるジャボチカバは、葉が小さく果実も小さめの春先によく結実するタイプと、葉がやや大きく四季成りのタイプがある。
 他にもブラジルでは、Branca(白)、Roxa(赤)などと苗木を区別している様なので、果肉が赤い系統もあるのかもしれない。

 果実は輸送性に欠けるため今後も輸入果樹として店頭に並ぶことはないと思われるので、国内での栽培がもう少し増えて欲しいとものだ。
 ジャボチカバの耐寒性は、−1℃くらいまでの低温に耐えるとされるが、営利栽培地域では霜が降りない地域で栽培されている様だ。

 沖縄県での栽培を考えたときは、塩害には弱いらしいことと地上部に対して地下部(根)が少ないことから防風対策をしっかりしないと10年木以上でも簡単に倒れて枯れることから、しっかりした防風林がある圃場で栽培する必要があると思われる。

ジャボチカバの結実状況


ホームへ
熱帯果樹リスト(五十音順)へ
熱帯果樹リスト(分類別)へ