パラミツ、ジャックフルーツ、ナガミパンノキ、ナンカ
(クワ科) Artocarpus heterophyllus Lam.

 パラミツの原産地はインドの西ガッツ山脈と言われている。現在では東南アジアを中心に、中南米などでも栽培されている。
 果実は長さ45〜70cm、幅30〜40cm、重さ30kgにもなり、「世界最大の果実」としてギネスブックに紹介されている。
 沖縄県では庭木果樹として植えられたり、果樹園に数本植えられている程度である。

パラミツの果実

 パラミツの樹は20〜30mの高さになる直立性の常緑高木で、その幹から複数の果実が直接下がっている。この果実の大きさが小さくても1kg、大きくなると50kgというから果実がなっている風景は見応え充分である。沖縄本島では夏〜秋にかけて収穫が可能となるが、大抵の場合は台風で落とされてしまう。八重山などでは初夏から収穫可能である様だが、これも台風に落とされてしまうのだろうか?管理人が観察する限り、八重山の方が露地での実付きは良い様である。
 果実の収穫期は、沖縄では果実表面のイボの先端がやや丸まった頃と言われるが、東南アジアなどでは果実が軟化してから収穫する様である。沖縄で樹上完熟の前に収穫するのは、果実が軟化すると果皮が破れやすくなり輸送や保管が難しくなることと台風に追われて収穫する場合が多いためであろう。果実の食べ頃は、果実が軟化し、表面からさわって少しブヨブヨしてきた頃である。その頃になるとパラミツ独特の香りが強くなってくる。


パラミツの結果

 パラミツの果実は巨大な集合果であり、果皮の内側には多くの小果が含まれている。また、この各小果に1個の種子が入っている。食べる箇所は果肉や種子周囲の仮種皮であり、パイナップルとクリを足して2で割って、油っぽくした様な味がする。強烈な芳香と濃い味、腹持ちの良さ、目の前にある膨大な果肉量などから、すぐにお腹いっぱいになってしまう果樹である。

パラミツの小果

 パラミツの種子はパルプ状の膜で覆われている。
 種子を取り出し、フライパンで少量の油とともに煎ると種子内部を食用とすることができるらしい。
 よく熟した種子を播種すると発芽率は良い。パラミツは直根性で成長が早く、また植え替えを嫌う植物のため定植予定地に直播きにするか大きめの鉢で苗を作る方が良い。

パラミツの種子


バンコクの屋台では剥かれた小果が売られていた。



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