カリン、花梨
(バラ科) Chaenomeles sinensis Koehne.
 
 カリンの原産地は中国とも言われるが、はっきりしたことはわかっていない。日本への導入経路も不明であるが、庭木や盆栽など観賞されていた。果実は古くから寺社などで縁日に少量売られていたようであるが、昭和54年頃にテレビでカリン酒が咳止めに効果がるとの説明が放映されて以来、全国的に需用が広まっている。中国でもカリンは、咳止め、痛み止め、利尿、疲労回復の漢方薬として古くから利用されている様である。日本でも果実酒の他に、果実を輪切りにし、日陰干しして、ハチミツ漬けにしたものを喘息の薬にしたり、利尿作用、鎮痛作用を目的に利用することがある。
 またカリンは「借りん」に通ずるとされ、縁起木として植えられることもあった様である。

 カリンは冷涼な気候を好み、耐寒性も強いことからリンゴの栽培適地で栽培されることが多い。従って亜熱帯気候の沖縄県では庭木でもなかなか見かけないが、西表島のある圃場内に1本植えてあり結実していたので撮影した。

カリンの果実


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