レイシ、ライチ
(ムクロジ科) Litchi chinensis Sonn.

 レイシの原産地は中国大陸と考えられており、南部では3,000年以上前から栽培されていた様である。現在では世界各地の亜熱帯地域で栽培されている。英名でライチと呼ばれるが、これは中国語または客家語(中国西南地区に住む漢民族の言語)での本果樹の呼び名の音訳である。


収穫されたレイシ(玉荷包)


 レイシと言えば、楊貴妃の故事が有名であるので要約して紹介する。唐の玄宋皇帝がその妃「楊貴妃」の機嫌をとり結ぶために、長安から嶺南までの数千百里を8日8晩でレイシを伝送し、そのために多くの人馬が犠牲になった。というのが楊貴妃とレイシの故事である。
 この故事からわかる様に、レイシは非常に鮮度保持が難しい果樹なのである。樹上になっているときは果皮が鮮赤色をしている(玉荷包等はやや緑がかった色で完熟する等、品種により異なる)のだが、収穫して1日もすれば色があせてきて茶色になってしまう。そのため古くから乾果として食されたり、缶詰、瓶詰めといった加工品が利用されてきた。
 近年では冷凍技術の発達により、日本にも冷凍レイシが輸入されている。しかし、それらの果皮は当然の様に茶色から焦げ茶色になっている。管理人もレイシとはそういう果樹だと思っていたが、新鮮なレイシに出会ったときの美しさと味の良さには感動をおぼえた。

 沖縄におけるレイシの栽培量は少ないが、冷蔵出荷を手がけている生産者もいることはいるので、何とか冷凍されていないレイシを多くの方に味わって頂きたいと思う。沖縄での収穫期は6〜7月である。

レイシの果実(ホンフェー)


ホームへ
熱帯果樹リスト(五十音順)へ
熱帯果樹リスト(分類別)へ

○「熱帯果樹写真館ブログ」 レイシ関連記事へ
 ・「レイシ(ライチ)の花を詳しく見てみよう」 2007.03.31