マレーフトモモ、マレーローズアップル
(フトモモ科)Eugenia malaccensis L.

 マレーフトモモは、マレーシア原産の常緑中高木である。
 果実は鶏卵よりやや大きい楕円形または洋なし形で、未熟なうちは黄緑色であるが熟すに伴いピンク色の縦縞が入り、熟し終えるとピンク色の部分が増し黄緑色の箇所は白色になる。。果実は豊産性で、前述の様に美しく目立つ果実がたわわに実るので、庭木としての鑑賞価値も高い。また鑑賞価値を語るのであれば、マレーフトモモの花はフトモモ科に共通した形態の美しさに加え、深紅色の花弁と多数のおしべ、という極めて美しい花である。

 よく熟した果実は、触れると枝からすぐに穫れる。果肉は湿らせたスポンジと発砲トレイを併せた様な不思議な食感である。果肉は酸味がほとんどなく、リンゴの甘味を薄くした様な淡白な味である。ただし香りは良く、フトモモ科の果樹としては果汁も多い。果実は熱病に効果があると言われる。
 収穫後は日持ちしない果樹であるので、ビニール袋に入れ冷蔵庫で半日ほど冷やしてから果皮ごと囓るか包丁で切り分けて食べる。種子も小さく、ほとんど気にならない。
 果実は生食の他に煮食したり、他の果実と併せてジャムを作るときに用いられる様だ。

 沖縄県におけるマレーフトモモの収穫時期は8月である。しかし店頭に並ぶほど栽培されていないので、庭木や圃場周辺などに植わっているのを探すしかない。

マレーフトモモの果実

 フトモモ科の花は美しいものが多いが(グァバの花、参照)、その中でも取り分け美しいのはマレーフトモモの花ではないだろうか。
 がく片4裂、花弁4,雄ずい多数、の深紅色鮮やかな花が咲きそろったときの情景は、南国、熱帯がもつ艶やかな雰囲気十分である。
 沖縄県におけるマレーフトモモの開花時期は6〜7月中旬頃であるので、その時期に沖縄を訪れる方は是非探して頂きたい。ただし樹として多く栽培されているものではないので、見つけられれば幸運である。
 

マレーフトモモの花 




ホームへ
熱帯果樹リスト(五十音順)へ
熱帯果樹リスト(分類別)へ