マンゴー(紅キーツ、赤キーツ、レッドキーツ®玉文5号)
(キーツとは別品種)

 沖縄県で「紅キーツ」等と呼ばれている「玉文5号」は、10年以上前から栽培されているマンゴーの品種である。
 それは当初「果皮が赤い突然変異的なキーツ」と誤解を受けていた(当サイトでもその様な記載をしていたため、多くの方に誤解を与えたことをお詫び申し上げます)。
 しかし、紅キーツと普通のキーツは、果皮色以外にも果実の形状や味(糖度が低く、香りが少ない、果実内での糖度のバラツキが大きい等)、果皮の厚さ等の特性から、全く違うものであることがわかってきた。
 近年の研究では、遺伝子的に見た場合も、「紅キーツとキーツは別品種」であることがわかっている(狭間ら、2009)。
 また、管理人の調査により、写真の「紅キーツ」は台湾で育成された「玉文5号」であることが確認された。
 紅キーツ®玉文5号の有胚果実は1〜2kg/果と大きくなるが、糖度が低い果実の割合が高くなることが知られている(砂川ら、2008)。また、無胚果実でも500g/果程度とアーウィン より大きくなり、糖度も高くなり、果実内での糖度のバラツキも減ることから、宮崎県では紅キーツの無胚果実を有望視する声があがった(末吉、2008)。しかし、紅キーツの無胚果実では、収穫時に果皮表面にひびが入るものが多く、その解決が課題となっている。
 紅キーツ®玉文5号の収穫時期は、アーウィンより20日ほど遅く7月末〜8月である。


紅キーツの果実

○参考文献
・狭間英信・本勝千歳・湯地健二・BALLY Ian・米森敬三.SSRマーカーを用いた“紅キーツ”を含むマンゴー品種群の遺伝的類縁関係の調査.2009.熱帯農業研究;巻:2号:Extra Issue2頁:17-18.日本熱帯農業学会.
・砂川喜信・玉城盛俊・添盛浩.赤キーツ(マンゴー)の特性.2008.熱帯農業;巻:47号:Extra Issue2頁:1-2.日本熱帯農業学会.
・末吉浩二.2008.マンゴー「紅キーツ」無胚果の果実特性と収穫適期について.みやざき農業と生活5-6月号(平成20年度第1号 通巻281号).宮崎県農林技術連絡協議会.


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