オオミノトケイソウ、オオナガミクダモノトケイソウ
(トケイソウ科) Passiflora quadrangularis L.
 
 オオミノトケイソウは中央・南アメリカ原産のつる性多年草である。
 茎は細長く、四稜形で(学名の属名 quadrangularis はラテン語で「四角形」の意)葉柄の付け根に翼状の小葉(托葉)があり、葉は広卵形から卵状楕円形で長さ10〜25cm、幅8〜12cm程度。葉柄には最大6個(3対)の疣状腺体がある。
 ブラジルトケイソウ  Passiflora alata C. Curtis に似るが葉柄状の疣状腺体の数や果実の形態で区別ができる。

 花は1つの葉に対して1つ発生し、下向きに開花し、直径10〜12cm程度で、やや強い芳香がある。5枚ある萼片の内側は白色から赤色または紫色を帯び、外側は黄緑色、萼片同様5枚ある花弁の内側は桃色から赤紫色、外側は密な赤点があり、ひげ状の副花冠は基部が赤紫色と白色の縞模様で、中央部は青みを帯び、先端は桃色がかった薄青色になる。
 オオミノトケイソウは雄蘂先熟性 protandrous nature であること、日本国内では適当な花粉媒介昆虫がいないこと、異株間での受粉でないと結果率が下がる傾向があるらしいことなどから人工授粉を行うことにより結果率を上げることができるとされる。
 沖縄では開花は周年見られるが、結実するのは6〜11月が多い様だ。

オオミノトケイソウの花

 果実はトケイソウ属(Passiflora 属)中で最大となり、長楕円形から卵形、長さ20〜30cm、果重約2kgに達する。果皮は熟すと薄黄色から黄緑色になる。種子を包む半透明の仮種皮を食用とするが、味が淡泊で生食よりも加工に向くとの評が多い。インドネシアでは果汁で作った marquesa(一般名は markeesa)と云う清涼飲料が一般的とのことなので、是非賞味したい。


オオミノトケイソウの果実

 オオミノトケイソウのうち、熱帯アメリカに野生化する原種の果実は食用とならず、現在食用に栽培されているのは var. macrocarpa と呼ぶべきものとされている。この中には優れた系統があるとされるが、管理人は未だ食したことがない。

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