観光統計

特集:増大する韓国人旅行客

記事入力:2007年

韓国人旅行客数の推移
(資料:韓国観光公社)

逆転する日本、韓国の相互訪問数

 今最も日本を訪れる外国人は韓国人である。年々その割合は増し、2006年は訪日外国人旅行客全体の28.9%を記録した。2007年はこれを更に上回るには確実となっている。
 2006年はウォン高により大幅に伸び、手軽な外国として日本旅行が定着した。韓国、特にソウルでは物価高が進み、一部商品では日本より高価になり、ショッピング目的の旅行客が増えている。逆に、日本から韓国への海外旅行者数は2000年の247万人が最高で頭打ちである。

減少する韓国への日本人観光客
 韓国の新聞社中央日報によれば、2007年の1-10月の集計時点ですでに逆転しており、年末まで日本には260万人、韓国には220万人が入国し、年間最大40万人ほどの差があるものと予想している。これは1965年の日韓国交正常化以来初めてだ。

韓国への日本人旅行者数
(資料:観光白書)

 この原因は日本の海外旅行者数の低迷とウォン高が挙げられる。日本人の海外渡航者は2000年の1782万人以降頭打ち状態が続いている。しかし、中国をはじめその他アジアは伸び、ヨーロッパ、北米が減少していることから日本人がアジアに目を向ける傾向が強くなっており、ウォンが高い韓国より台湾、マカオなど開発著しい所に分散が進んだと考えられる。

膨らむ旅行収支の赤字

 ここ数年、韓国のサービス収支は赤字を拡大している。この赤字は経常収支を悪化させる程にまで大きくなりつつあり、韓国政府に危機感を募らせている。その原因は旅行収支の赤字である。経済成長と、ウォン高により海外旅行ブームが起き、物価高が拍車をかけている。2006年のサービス赤字は189.6億ドルと過去最高を記録し、そのうち約5割が旅行収支の赤字であった。今後の韓国の観光政策が転換点を迎えている。

過去10年の訪韓外国人旅行者及び韓国人海外旅行者の推移

過去10年の訪韓外国人旅行者及び韓国人海外旅行者の推移
(資料:観光観光公社)

韓国の旅行収支の推移
(資料:韓国観光公社)

追記:逆転した日韓訪問数。2008年はウォン安で韓国盛り返すか?(2008/5/12)
2007年日本への韓国人観光客数は260万人で前年比22.8%と高い伸びを記録した。一方、韓国への日本人観光客は 224万人(−4.4%)と日韓正常化以来の韓国から日本への訪問者が上回った。しかし、5月上旬にはウォンが 10%以上も安くなり、今後更なる逆転も予想される。

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