臨死体験・気功・瞑想 

覚醒・至高体験の事例集 あえて分類せずの場合

芦田良貴 詩集

 2003年2月に芦田良貴という人からメールをいただきました。
「体験談ではないので すが、私なりの体験に基づいた詩を送ります」という文面とともに
「永遠よりも美 しい瞬間」「天国のマクドナルド」「臨終の詩」という三つの自作の詩がそえられ ていました。

 私は、以下のような返事を書きました。
「深く感動しつつ読ませていただきました。何度か読ませていただき、目頭が熱く なるような思いでした。このサイトのメッセージとも深く響きあうものを感じまし た。少しでも多くの人に読んでいただきたいと思います。本ウェブサイトで紹介さ せていただいてよろしいでしょうか。」

 さっそく
「少しでも多くの人に読んでいただくことは私の願いです」
というご返事 をいただきましたので、この「 事例集」に収録しまた。

 これらの詩は、事例集のさまざまな体験と響きあっていると思いますが、
とりわけ 病とともにある場合>北原敏直少年の詩、およびある青年医師の体験
と深く響き合っていると思います。あわせお読みください。

 4月にはさらに「守護神」と「神の夢」という二つの詩を送っていただきましたので追加します。

2004年11月には、さらに「復活」、「因果律」、「森の光景」という三つの詩を送っていただいたので追加します。

2005年4月には、「聖なる行為」という新作を送っていただいたので追加します。


◆永遠よりも美しい瞬間

神様
あなたは花に姿を変え
ひときわ輝くようなほほえみで
花の命を見つめている。

神様
あなたは虫に姿を変え
我を忘れて
今日の蜜を求めている。

神様
あなたはいたるところに
不思議なやり方で現れて
奇蹟を起こして去っていく。

神様
あなたは私に姿を変え
まるではにかむようなまなざしで
私の人生を眺めている。

神様
あなたともあろう方が
どうしてこんな姿に身をやつしているのか、
私にはそれがどうしても解らなかった。

空に雲が漂い
海に風が吹き
光が水面に散乱する。

知らなかった。
このありふれた光景が
あなたの心で 出来ていることなど。

まるで足の踏み場も無いほどに
優しさに溢れた地面を見つめながら
私は歩く。

微かな音楽で満たされた
豊饒で静謐な この空間を 私は見る。

私の想像を遥かに凌駕する
この美しい現実を前に
私は佇む。

一滴の水が
虹色の波紋を拡げたとき
私は解る。

神様
永遠よりも美しい この一瞬をくれたから
もう命を還してもいい。


◆天国のマクドナルド

天国にもマクドナルドはある。
天国にも茶髪の天使達が居て、
その愛らしい姿のまま、
ハンバーガーを売っている。

天国はあまりにもありふれていて、
あなたはそれを信じることができない。
あなたは目を閉じて天国を想像してみる。
そして想像の粋を凝らして、
最も美しく最も高貴で最も幸せに満ちた世界を
思い描く。

しかし現実はあなたの想像をはるかに凌駕している。
あなたが想像する最上級の天国も
美しい現実の前では色あせた惨めな産物でしかない。

人は自分の目で神を見たならば
その存在を信じようという。
だが、この言い方は正しくない。

人は神の目で
この世を見たときに
その存在を確信するようになるのだ。

あなたは
涙なしにこの世を見ることはできないだろう。
あなたは
激しく嗚咽することだろう。
あなたは
言葉を失うだろう。

この世は尋常な世界ではない。
何故この世は存在するのか
何故むしろ無ではなかったのか。
しかし、それは実在する。

あなたは
畏敬の念をもたずに他の生命を見ることはできなくなる。
そして自分の姿さえ、
畏敬の念をもたずに見ることはできなくなる。

あなたは尋常な存在ではない。
何故あなたは存在するのか、
何故むしろ無ではなかったのか、
しかし、それは実在する。

人生の究極の謎、
何故それは実在するのか、
あなたはその答えを知っている。
それがあまりにもありふれているために
あなたはどうしてもそれを信じることができない。

そして言葉の粋を尽くして
その答えを表現しようとする。
しかし、現実はあなたの頭脳を遥かに凌駕している。

人は謎に正しく答えることが出来たなら
その答えを信じようという。
しかし、この言い方は正しくない。
人は正しく問うことが出来たときに
その答えを確信するのだ。

あなたは問うまでもなく、
その答えを知っている。

あなたは涙なしに
それを語ることはできない。
あなたは激しく嗚咽する。
そして、あなたは言葉を失う。

天国にもマクドナルドはある。
天国にも茶髪の天使達が居て、
その愛らしい姿のまま、
ハンバーガーを売っている。

天国はあまりにもありふれていて、
誰もがそれを信じることができない。
あなたは目を開けて天国を見る。
最も美しく最も高貴で最も幸せに満ちた世界を。



◆臨終の詩

人は死ぬ間際になると
不思議な美しいものを見る。
宝石のように輝くコップや
金色に映えるベッドカバー。

人は死ぬ間際になると
不思議なこの世の風景を見る。
明滅する光の微粒子で出来た街角や
道を行き交う人々の神よりも神々しい姿。

身体の中を吹き上げる
激しい風の音を聞きながら、
人は天の高みに上って行き、
この世が実は天国であったことを知って愕然とする。

そして永い間この世を蔑ろにし、
自分を蔑ろにしてきたことを後悔する。
人生は卑俗な営みではない。
それは聖なる生業である。

人は死ぬ間際になって初めて知る。
天国に行くのに何も死ぬ必要はない。
天国は何処か遠い空の彼方にあるのではない。
目を覚ましてよく見てごらん、
ほら天国は今此処に在る。


◆守護神

弱き者を想うとき
あなたの心は張り裂けそうになる。
弱き者の行く末を案ずるとき
あなたの心は千々に乱れる。
あなたは何が何でも弱き者を守りたくなる。
そして、ついつい神に祈る。
神よ、そばに来て この弱き者を守り給え、
どうか奇蹟を起こし給えと。
しかし、神はすでに此処に来ている。
奇蹟はすでに起こっている。
そう、 奇蹟はあなたそのものだ。
弱き者を想うあなたの心は
神の心そのものだ。
あなたは思い起こす。
神があなたをこの世に使わした意味を。
あなたは真の勇気に満たされる。 そして、
弱き者の瞳の中に
神のまなざしがあるのを見て
慄然とする。


◆神の夢

神は夢を見る。

自らの創造物に囲まれた
孤独な境涯を忘れるために。

自ら創りだした
永劫回帰の時空を逃れるために。

神は忘却の淵に沈み、

無知の帳に覆われる。

神が
自己という錯誤に陥り、
時間という虚構に囚われるとき、
新しい人生が始まる。

そこには出会いがある。
そこには希望がある。
そこには喜びがある。

やがて人は自らの無力を知り、
無力なるゆえの苦痛を知る。

そこには別離がある。
そこには絶望がある。
そこには苦痛がある。

だが
苦痛こそ魂の寄る辺。
苦痛なくして どうして人生が味わえようか。

人生は美しい。
そして
人の命は甘く切ない。

やがて人は死に、
神は
永遠の瞬間へと還って行く。


◆復活

あなたの生体反応が非可逆的な領域に達し
あなたが言い知れぬ恐怖に駆られるとき
あなたの心臓は既に停止し
あなたの瞳孔は既に弛緩し
あなたの血管は脈動することを厭い始める。
死があなたとこの世とを分かち
あなたは二度とこの世に戻れぬことを覚悟する。
あなたよ
死の恐怖に打ち勝て
あなたの身体を神に委ね
神の思いのままに任せよ。
あなたが生存の最後の欲望を放棄し
全ての生命力を解放したとき
奇蹟は起こる。
あなたは強烈な太陽の輝きの中に居て
まるで干乾びた骸骨が
カラカラと笑うように
あの世の地上に横たわる。
あなたは永遠の時の流れの中に居て
まるで太古の爬虫類が
強い陽だまりの中で
快楽を貪るように
あの世の巣窟に横たわる。
やがてギリギリと脳の軋む音が聞こえ
あなたは身体の奥底から吹き上げる
激しい風に吹き上げられ
まるで稲妻のように
天に駆け上る。
あなたは眼下に地上を見下ろして
その尋常ならざる光景に
目を見張る。
見よ、
地上こそ天国
そこに暮らす無数の生命を見よ。
この世の最も気高い精神の輝きにも増して
眩しく輝く生命の光を見よ。
あなたの目を向けるところ
いたる所に美しい生命が居る。
その無邪気に輝く表情は
皆、神の眼差しを持っている。
やがて
あなたのエネルギーは
徐々にその力を失い
あなたは地上に降りてくる
あなたには感覚が与えられる
あなたには身体が与えられる
あなたの血管は苦痛に悶えながら
また脈動を開始する
あなたの心臓は苦痛に悶えながら
また鼓動を開始する。
あなたの瞳は再び開き
この世の光景を描き出す。
あなたは呼吸する。
あなたには名前が与えられ
出生の事実が刻まれ
この世の新しい生活が始まる。
しかし
あなたは
すでに以前のあなたではない。
この世の秘密を知ってしまった以上、
あなたは以前のあなたではいられない。
あなたは涙なしに
この世を見ることは出来ない。
あなたは感謝なしに
この世を生きることは出来ない。
あなたの人生はますます透明になり
あなたの人生はますます輝きを増し
やがて一滴の水が
川となり
海にそそぎ
空へと昇るように
あなたの人生は天国に到達する。


◆因果律

もとより
変化は時間の関数である。
しかし
もし変化が無かったら
何から時間が生じたのか。
はたして
時間が変化の原因なのか
それとも
変化が時間の原因なのか。

もとより
瞬間は永遠の一部である。
しかし
もし瞬間が無かったら
何によって永遠が成立するのか。
はたして
永遠が瞬間の原因なのか
それとも
瞬間が永遠の原因なのか。
もとより
意識はこの世の内部にある
しかし
もし意識が無かったら
誰がこの世を認識するのか。
はたして
この世が意識の原因なのか
それとも
意識がこの世の原因なのか。

もとより
あなたは神の被造物である
しかし
もしあなたが居なかったら
誰が神を証悟するのか。
はたして
神があなたの原因なのか
それとも
あなたが神の原因なのか。
身体の中を
激しく吹き上げる
風の音を聞きながら
鏡に映る
自分を
見るがいい。
凍りついた
瞬間に佇む
永遠の姿は
何者なのか。

はたして
鏡に映るあなたなのか
それとも
鏡を見るあなたなのか。

もとより
結果は原因により生じたものだ。
しかし
もし結果が無いのなら
もとより原因も存在しない。
はたして
原因が結果の原因なのか
それとも
結果が原因の原因なのか。

原因と結果は
言葉の遊びだ。

あなたは原因を求めるまでもなく
結果をすでに知っている。
あなたは結果を見るまでもなく
原因をすでに知っている。

ありありと
いきいきと
燃えるように
輝くように
それは
あなたの目前に
在る。

あなたは
如何なる論証も要せずに
直ちにそれを知ることができる。

ありありと
いきいきと
燃えるように
輝くように
それは
あなたの目前に
在る。

荘厳な霊気を孕んだ
その圧倒的な
現実に
あなたは思わず息を飲む。


◆森の光景

花は
詐術を弄して
虫を誘い
己が欲望の為に
これを利用する。

それゆえ
花は
自らを
卑しき者と
思いなし
この世を
穢れた場所と
思いなす。

花よ
自らの美しさを知れ
陽の下に
眩しく
輝く
真の姿を見よ。

虫は
花に惑わされ
己が欲望に駆られて
蜜を漁る。

それゆえ
虫は
自らを
卑しきものと
思いなし
この世を
穢れた場所と
思いなす。

虫よ
自らの
愛らしさを知れ
風に舞い
輝く
真の姿を見よ。

朝の
鳥達の
痴話喧嘩が
美しい囀りであるように

森のz 木々の
争いが
馨しい
風の馨りであるように

自らの思いと
神の思いとは
まるで違う。

花よ
虫よ
鳥達よ
そして
木々よ

森の
真の
光景を知れ

地上の
日々の営みこそが
神の目には麗しい
聖なる業であることを。


◆聖なる行為

聖なる行為とは何か
それは普通に見ること
それは普通に思うこと
それは普通に語ること
それは普通に行なうこと
それは普通に生きること
それは普通に努めること
それは普通に望むこと
それは普通に祈ること

天国に行くのに
必須の条件は
先ず何よりも
普通の人であることだ

何故なら
天国には
普通の者以外
何者も存在しないから

この上なく美しく
この上なく高貴で
この上なく幸せに満ちた
天国のただ中にあって

普通の人達の美しさに
あなたは思わず息を飲むことだろう

分別は聖なる行為ではない
修養は聖なる行為ではない
内省は聖なる行為ではない
悔恨は聖なる行為ではない
断罪は聖なる行為ではない
軽蔑は聖なる行為ではない
厭世は聖なる行為ではない
絶望は聖なる行為ではない

聖なる行為とは
普通に見ること
普通に思うこと
普通に語ること
普通に行なうこと
普通に生きること
普通に努めること
普通に望むこと
普通に祈ること

普通の人達の
さりげない会話は
森の鳥達の囀りよりも
美しい

普通の人達の
泣き
笑い
怒り
許す
その行為は
野に咲く花の
咲き乱れ
風に舞い
空に散る
その光景よりも
美しい

天国で目を覚ませば
あなたにも解かることだろう

普通であることは美しいこと
美しいことは真実であること
真実であることは聖なること

聖なる行為は天国に至る瞑想である

04/12/2005

 


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