石垣島 >>> 06 / DEC / 2005 *TUE*



N嬢7時起床、おかぽん8時起床。支度に時間かかる女ゆえ、ではなく、今日はついに別れの日。お互いの出発に時差がある。N嬢は先に食事に行き、戻ってきたところを見送りに出る。トランクと、行きとは倍増した両手にあふれんばかりの荷物も、持ってあげられるのはここまで。ホテルの前でタクシーを拾って押し込む。
「ほんとありがとうね〜!! 台湾、楽しんできてね〜〜!!!」

うっすら涙を浮かべていたかもしれない(気のせいかもしれない)N嬢との、感動のワンシーン?! 予想以上に喜んでくれ、楽しんでもらえたみたいで私も大満足。でも満足しながら、手を振りながら、最後に大ボケかましちゃダメよ、最後までコケないように気をつけなよ、と内心。同時に、彼女はまたそう遠くないうちに沖縄にやってくるだろうな、とも。

そして私はひとり、ホテル1Fでパンと紅茶の朝ごはん。チェックアウトして有村産業の事務所まで歩けば、思ったより遠かった・・・(20分くらいかかったかも)。

港手前の小さな事務所で乗船券を受け取り
その先の石垣港ターミナルへ
離島桟橋とはまるで違って大きいが
あまりに閑散。活気ゼロ

いよいよ台湾に行くんだなー、なんて旅情にひたるどころか、ホントにここから出国するのん? でもって乗船手続きはどこで?? それらしきバックパッカーも、地元人も、台湾人ぽい人も全然いない。キョロキョロしてると作業着姿のおじさんが
「台湾行きですか? まだ今人が降りてますから、お呼びします」。
売店も食堂もトイレさえもない。どうやらそれらは2Fらしい。ということで2Fにあがってみるとそこには・・・



ガラスを隔ててファインダーに収まりきらないほど大きなフェリーが停まっていた

外観は古びているが立派なクルーズ船。何日か前にここに停まっていた‘飛鳥’にだってひけとらないかも??? ところで売店と食堂は、営業してるかしてないか不明、形跡残したままほ完全に寂れきっている。そんな2Fからしばらくフェリーの様子を伺っていると、大型バスが何台もやってきて、団体さんらが絶えず続々と降りてくる。おお、こんなに乗ってたんだ、ってほど。そういえば事務所には12月30日の那覇→宮古は満席、他にも今月中は修学旅行で2等が混みあってるとあった。

10時半、乗船開始。

いきなり
エスカレーターの歓迎だし
ホールも食堂も
レセプションも
やたら立派
すべて寝台扱いにつきレセプションでチェックイン

いちばん安いインサイドキャビン(2等)は
1室6名の窓なし部屋
石垣→基隆 12500円
(アウトサイドキャビンは海に面した4人部屋)

部屋にたどり着くまでにも迷いそうなほど広い。こんなデカイ船に乗るの、実ははじめてかもしれんなぁ。個室寝台があるフェリーって、瀬戸内海航路のダイヤモンドやオレンジフェリーくらいしか乗ったことないし。個室はトイレ、シャワー完備でTVもある。それにしても、いちばん高い特等室1名貸し切りってどんなだろ?

出国手続きは、審査官3人が乗ってきて船内で
台湾入国カードとSARSの問診表に記入
台湾出国方法についてはすでにチェックがなされていて
(帰りの予約or航空券がないと台湾への片道予約は入れられないの)
何も聞かれないし何の提示も求められず

本日の乗客たった8名。300人は乗れそうなところ、日本人バックパッカー3名(うち1人は自転車を台湾に持ち込んで、自転車で一周するっていう頼もしいタフガイ)、謎の日本人オジサン2名(うち1人はスーツ姿)、日本語話す台湾人おばちゃんと日本語わかならないらしい台湾人おばちゃん各1名、そしておかぽん。たったこれだけかよ! 明らかにクルーの方が多くて大赤字もいいところ。貨物で採算取ってるのかなぁ。ちなみに、自転車は貨物扱いで片道5000円だって。

フロアーデッキも貸し切り状態
ぼーっと出航を待ってると携帯が鳴る
と同時に船が静かに動き出すからびっくり
今日この時間に出航するなんて
まったく知らせてなかった人からの電話に
思わず「見えてるのかな〜!?」
「いま台湾行きに乗ったところです!
行ってきます!!」

定刻より少し早く11時半、出港
さすがドコモ、アンテナは出航後40分ほど
西表が見えてる間ずっと立っていた

台湾と日本は時差1時間、よって基隆まで7時間かかることを今さらはじめて理解する。ダイニングはお昼1時間だけオープンするとアナウンスがあるが、ほんとにオープンしてるの?な雰囲気で、ここで食べる人などいない。だいたい、少ない乗客はみんなそれぞれキャビンに閉じこもっているのか姿さえ見せない。ダイニング横のテーブルで日記を書いていると、
「外海に出たら揺れるから、カメラ落ちないように気をつけてね」
と船員さんが暇そうに。上のデッキへも、シケてるから港を出たら出ちゃダメって。そんなに揺れるの?!と思うと間もなく本当にひどく揺れ始めた。『海の上のピアニスト』を思い出すほどに。八重山地方気象台によると今日も波は4メートルなんである。これは何か作業してるとヤバいかも・・・全然眠くないのに、キャビンに戻って眠りの体制に入ればあっけなく眠れてしまった。横になってても自動寝返りうたされるほど揺れてたけれど。

数時間たって起き出してみてもまっすぐ歩けないほどに揺れ続けていて、やっぱり寝るしかなかった(^^;
真昼間に6時間ひたすら爆睡、昨日もあんなに昼寝したのに、酔い止めのせい? 旅の疲れもあるのかな。

ふと船のエンジン音が
静かになったのに気づいて
起き出してみると真っ暗な中に町の明かりが

台湾時間17:30
基隆(キールン)入港

わあ!流れ着いちまったよ。
ガイコクだよ! 航行じたいは揺れるわ海以外何も見えないわで全く面白くもなく優雅でもドラマチックでもないが、航路で海外上陸という目的がかなったのが少し嬉しい。下船前に入国審査官が乗ってきて、船内でパスポートチェックがあるとの放送。
「荷物を全てお持ちになり、3Fにお集まりください」

楽しすぎた八重山旅。振られたものはいろいろ、次回への課題を残してしまったような気もするけれど、いつもながら濃くて充実、収穫もたくさんないい旅になった。今頃家に帰り着いたN嬢、余韻に浸って何にも手につかずにボーっとしてるんじゃないかなぁ。でも私はまだ旅を続ける。
時計を1時間遅らせて、ここから第二部が始まる。



Attention! This travelogue will continue to
INTERNATIONAL GATE 11 bound for ‘TAIPEI’
Thanks!




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