石垣島 >>> 黒島 30 / NOV / 2005 *WED*



昨年も石垣から一番はじめに渡った黒島、噂通りなんにもないのにやたらと気に入ってしまった。ハート型で平べったくて小さくて、仲本海岸の水中世界はそれはそれはすごいんだけど冬の観光客はとびきり少なめで・・・と書くとミクロネシアあたりのどえらいロマンチックなリゾートアイランドを連想されるかもしれないが、実際には数千頭の黒牛とそれに群がる黒カラス、そして生態系を狂わすほどに繁殖しまくり、そろそろ自然淘汰がはじまると思われるノラ孔雀の楽園(ほんとに誰かが島に持ち込んだ1羽が大繁殖してしまったらしい)。牛とカラスと孔雀とヤギの島である。って人間様も500人くらいは生活してらっしゃるが、自転車で1周してもめったに出会わない。商店は1軒、食事処は2軒ほどしかないのに民宿だけは7、8軒あるからどこに泊まるかで少々悩むことはできる。しかし竹富も波照間はおろか‘八重山’さえ聞いたことなかったというN嬢が、そんな黒島だけは名前を知っていて、旅を計画する前から興味持ってた、という事実にあたしゃいったいどういうわけ?と驚いたんでございます。
N嬢 「S助が番組で絶賛してたの〜。なにもないけどすごーーーーくイイって!」

12時半の八重山観光フェリーで黒島まで25分。

N嬢はというと
超小型漁船(ポンポン船)みたいなの(?)
を想像していたらしく
船員さんが制服着てることと
船のスピードがかなり速いこと
なのにあまり揺れないことにひたすら驚いている
←この大きさで「大きい」って

彼女は船員というより麦わら帽のおじいを想像してたんだと(笑)。風は昨日よりずいぶんおさまったようで、思ったより揺れない。船は安栄観光よりきれいだけど乗客が5人くらいしかいないことにはかわりない。

あっという間に着いた黒島の港は工事中で、新しい桟橋が来年春頃できるって。「はとみ」のおかみさん運転のバンで集落まで行く5分の間に、もしかするとN嬢、あまりになにもないことにさっそく不安を感じてしまうかもしれない、と思いきや・・・
「ちゃんと道路、舗装されてるのねぇ」
いったいどんな島を想像してたん?? 黒島の‘なにもなさ’は、愛媛でも特にカントリーサイド出身の彼女からするとどうってことはないレベルであり、彼女の中には なにもない=限りなく無人島に近い という公式があったということに、アタシの方がショック受けそうだ。

「お部屋はこちらになりますね〜」
味処はとみに併設する民宿、昨年自転車で前を通ったはずだが全く気づかなかった。昨年宿まったみやよし荘のオーナーから新しく民宿「のどか」をオープンされたと便りをもらっていたし、他にも何軒か気になる宿があるし、はとみでは食事のみも可能だしと、最後までどこに泊まるか迷っていたんだけれども。

用意してくれてた2階いちばん奥の部屋
そりゃもう抜群に良かった!!
「うわー!めちゃくちゃいい!!」(喜)
おかぽん離島民宿史上最も洒落た部屋・・・

泡盛飲み放題、自転車乗り放題、洗濯機はいつでも使っていいとのことでちゃんと洗剤もあるし、なによりお風呂のすごいことったら。共同で離れになってるが下手な銭湯よりデカイくらいなんである。離島民宿史上最もデカい風呂。1人で入りながら10人入っても大丈夫なデカさに唖然、壁に描かれたド派手な絵に唖然。その絵というのも、ヘルパーに来ていた女の子に描いてもらったんだそう。泳げそうな湯船になみなみと湯が注がれていることだって沖縄の民宿では考えられないし、そもそも湯船に入る習慣のない沖縄文化を逸脱しているのである! と、1泊2食5500円(税別)でさっそく楽天屋とのギャップを楽しむ(そんなつもりじゃなかったんだけど)我々であるが、あとで1階の和室を見せてもらって、やっぱりここも部屋によって別の宿かと思うほどに印象ガラリ変わることを知ることに。
お言葉に甘えてさっそく昨夜、焼肉のニオイがしみついたシャツを洗濯機に放り込んで自転車でウロウロ。

おっ、家庭学習標語
健在じゃありませんか
懲りずに撮りながら
昨年よりは冷静な私(微笑)

もちろん牛も孔雀も健在であるが、孔雀の数は明らかに昨年より増えている!!!単純に遭遇率からすると5倍以上である! 現在の孔雀の数なんざ知るわけもないが、人間様もすぐ追い越しそうな勢いである(もう追い越してる?) そして昨年は、卵とったり肉食べるために飼ってるんだろうかと本気で思った私であるが、ノラとわかった今も、そのうち黒島では
極彩色クジャク鍋なんてものが珍味と称され名物になるに違いないと本気で思っている。
これぞ八重山の海だぜ!!とN嬢に感嘆させたいところ、雲が多いのに逆光は眩しく風は強いしで本日の仲本海岸ぜんぜんダメ。青さが全くなくてちょっときれいなその辺の海岸て感じ。でもよく見るとビーチにはサンゴのかけらがいっぱい、貝がいっぱい、水の透明度は抜群。

海岸でメーメーうるさかったヤギ夫、ツノで頭突きしやがった 痛!!
首絞めて鍋にぶち込むぞー!(`´+



嬉しがってヤギを動画で撮ってたN嬢が悲鳴を上げる。
「え?メモリーの残量がありませんって!」
いったい
どんだけ重たい動画撮ってんのよ。512Mのメモリが2日目にしていっぱいになるわけがない。つーか、どうやっていっぱいにするんだ??? なにせ旅行の2日前にデジカメ買った彼女、オノレのものとはいえ全くわかってないんであり、そしてヤギの前で説明書を開きおる。
「説明書食われんようにね・・・」

海に出ても本領発揮してくれてない、島内はいい加減牛と孔雀だらけでお茶するところもない、となるとあそこに行くしかない? ちょっと覗くだけ・・・と安易に足を踏み入れたが最後、1時間たっぷり館長によるマンツーマンの強制ギャラリートークから逃れることはできない。
そう、黒島ビジターセンター。
沖縄初めてのN嬢にはまずここで黒島のこと、のみならず沖縄のことを少しでも得てもらわないといかん。彼女だけ行かせといて私はそのへんの牛とたわむれてようかなぁ、とちょっぴりためらいながらも、やっぱり一緒に入ってあげましたとさ。
ロビーのソファで堂々と昼寝していた館長、我々の物音を聞いたとたん宙に浮くかと思うほど脅威の勢いで
がばっと跳ね起きた。
「はい、ここに名前書いて。お二人とも」(強制記帳)

昨年も聞いたはずなのに
忘れてることの多いこと・・・
30分くらいで全展示品をぬかりなく
簡潔に説明してくれました
天井から下がる芭蕉布がいい感じ

我々が説明受けてるところにやってきて途中から合流した(させられた)1人の男性にだって
館長 「あなた、こちらの説明はまだだったね」
男   「ああ・・・・はい・・・」
ともれなく聞き逃した最初の部分も居残り再説明にもちこまれ。恐るべし館長。しかしそんなビジターセンターに、自ら持参した三線を持ち込み館長にマンツーマンで三線をも習ってしまった、その夜のはとみの同宿者Jさんも負けてない。

魚眼写真続きなので
ここいらで
普通焦点のを(^^;
しかし以後も一眼レフには
16ミリつけっぱなし
面白くって

ビジターセンター行ってもなお日は暮れず、他にすることもないんで島一周しておく。学校前の島最高峰(海抜11m)展望台からも見下ろしておく。走りながらふと木の枝に視線を感じて目をやると、逆さにぶら下がっている何者か・・・コウモリだぁ。

宿にいて聞こえてくるのはモ〜
メェ〜かN嬢の腹のなる音くらいで、ごはんまで待てずにゴーヤーにんにくせんべいを開けよる。
「今開けたらあかんて!」
7時の夕食、モォ〜待ったわよ。迷って結局ここに泊まることにしたのは食事がこの上なく美味いという噂を自分で確かめずにはいられなくなったからである。宿泊者以外のお客さんもいるお店の一角で、我々以外に女の子1、おじさん1、おじさん未満1の5人で夕食タイムー!

◆ DINNER ◆

ふーちゃんぷる ★★★★
魚のから揚げ ★★★★★
さしみ盛り合わせ ★★★
豚角煮 ★★★★★
豆腐たっぷりの味噌汁 ★★★
アボカドサラダ ★★★★★
山盛りごはんととろろ

「え〜っ、もう何食べてもすーごい美味しいんだけど!!」(喜)
という彼女がビジターセンターの館長と三線を弾き語り合ったJさん。噂は本当で、味噌汁がややしょっぱかった以外はご覧の高得点。沖縄の味を余すところなく、しかもアタシの好物ばっか。豚肉の柔らかさたるや尋常でない。総合文句なしの5つ★プラス!
で。三線は1ヶ月前に本島を旅したときに衝動買いしたというJさん、人生いろいろあって旅もかなりしてらっしゃる。八重山にはまるきっかけになったのは北海道は礼文島の人気宿、星観荘のヘルパーをしていた時
日本最南端 波照間島 とか書いたTシャツ着たお客さんが、必死で八重山の話しはんねん。そんなお客さんがめちゃめちゃ多くって、それが最初はすごい不思議で、なんで〜?て思っててんけど」
利尻・礼文と八重山に、いかに離島好き・末端好きの奇人が多くやってくるかってことである。最北端は稚内だけど離島の最北は礼文。アタシだって未踏な最北端と最東端(根室)には近々必ず行くぜと思ってるし。さらに彼女は網走でも流氷の時期にヘルパーやってたことがあるって言うじゃないの。道東は宿の名前レベルでの密な話に突入し、
何?!この人ら・・・と呆れてたかもしれないN嬢を尻目に、結局南の島でも北の話を一生懸命しているわけで。
「みんな端っこ好きなんやね」

夕食の後はオーナーのおとぅもまじえて泡盛と三線のゆんたく。恋愛話に酒の勢いで突っ込み入りまくり、アタシも知らない、普段はとても聞けないN嬢の門外不出部分とかまで大暴露。
全員 
「えーーーっ!!」(驚) ←大袈裟ぢゃなく。
ちょっぴりハラハラしながらも旅っていいわ・・・(微笑)とつくづく。

                                      
Continue...



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