新田観光の三線の音でお目覚め。石垣始発で到着した日帰り客のために、朝8時すぎからもう水牛ちゃんは働かされているのである。早っ。しかし、のんびりまったりを求めて南の島に来ていながら朝っぱらからアザーンかよ?な村内放送に叩き起こされることがないのはこの島の大変にいいところ。早起きして朝日を見に行かないなんて島旅人としてあらぬ!と島好きに多い日の出日の入りの絶対信者には怒られそうだが、水平線から上ってくる朝日なんて、どこで見ようがそう変わったもんじゃなかろう。
「朝食のご用意ができました〜」
8時半。民宿で、ステイ先で私はこの瞬間がいちばん好きかもしれない。夕食の呼び出しよりも。もちろん帰る日を除いてね。朝ごはんそのものは晩ゴハンほどの期待はできないものだけど、それより今日は何が起きるかしらとワクワクするの。
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そしたらやってくれましたよ、さぷな家。
たいして期待してなかっただけにより感動大!
◆ BREAKFAST ◆
トロピカルフルーツの盛り合わせ ★★★★★
卵料理とサラダ ★★★★
ヨーグルト ★★★★
紅イモとプレーンのトースト ★★★★
オレンジジュース、マンゴージュース、コーヒーとか |
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見た目の美しさにまず喜び、食べて美味、朝から腹12分目で満足とほんの少しの後悔。1個買っても食べきれないフツーつたちを少しずつ、もともと自分で買おうとはまず思わないパッションフルーツやスターフルーツにドラゴンフルーツがいただけるのはとっても気が利いてる。ドラゴンフルーツはカンボジアで食べてから今日まで3年間、綿菓子にゴマふったみたいで不味いのよ!!とことあるごとに人々に言い伝え、すすんで口にすることは一生ないだろうと思っていた私であるが、その思い込みをくつがえすほど甘くてジューシーなのだった。カンボジアのあれはなんだったのか? 果たしてどっちが本当のドラゴンフルーツなのか・・・?? そして、そんな先入観なく初めて口にするドラゴンフルーツがこんなに美味なものであるN嬢をちょっとうらやましく思ったりも。一方、2人ともここではじめて食べたスターフルーツは見た目の予想にたがわず、きゅうりみたいな野菜臭さと苦味のぬけたセロリみたいな食感で中途半端な味。断面が星型で可愛いから買う人がいて食べる人がいるのであって、これが何の変哲もない丸型だと誰も買ってくれないんではなかろうか。と、スターフルーツの味を知ることができたのも収穫であり、唯一美味しくなかったのはそれだけで、マンゴージュースはこの上なく濃くて甘いし紅芋を練りこんだ食パンももっちりほかほか。朝ゴハンだけみてもここに泊まって大正解!
朝からああだこうだと言いたい放題、でも喜びながら一生懸命お皿を寄せては写真を撮る我々の向かいに座り、思わず自分までナイフを持つ手が止まったりしている男性がひとり。大阪から2泊3日で八重山逃避行に来てる、私に負けず八重山病っぽいおじさん。オジサンといってもイコールオヤジではない、12、3年前はなかなかクール&フレッシュで旬な男だったろうと思われ、そこにいい意味の脂とついでに皮脂ものってきた感じの、こんなスイートなお宿にひとりで泊まっちゃうのもまぁ許せそうな人種ではあり(・・・さっぱり想像つかないだろうが許せ)、改めてこの宿の人気と意外に広いかもしれない客層に感心する。そんな彼は、竹富を拠点にここに連泊して石垣を観光し、今日もし飛行機の席があれば与那国にまで行きたかったんだとか(今回はいっぱいであきらめたんだって)。過去には竹富から波照間へも日帰りしたらしい。そっか。竹富を拠点に八重山観光・・・・離島桟橋まで10分だし、船は便も多いしよほどじゃないと欠航しないし、ちょっと面倒くさいがさほど間違ってはいない島巡りの方法かも。いやいや、竹富に泊まりながら昼間はこの島を脱出する彼こそ、八重山旅の上級者じゃぁないか!!
「うわぁ、川平湾すごく天気良かったんだね。いいなぁ〜、僕2回行ってるんだけど2回とも天気悪かったんですよ。今日車借りてまた行ってこようかな。3度目の正直」
N嬢のデジカメの液晶を見ながらそう言う彼の目は、陳旧な表現だが子供のように輝いていた。(笑) そしてそんなおじさんとイヤでも盛り上がる沖縄離島話にちゃんとついてこられ、ところどころ補足してくれちゃうほどN嬢も着実に進化しているのだった。
さぷな家をチェックアウトしてめざすは50m先の泉屋。今日は唯一島を移動しないいわば休息日であるが、宿は移動する。よりによってさぷな家からいちばん近い宿、徒歩1分の距離なのに、砂地でトランク転がせないでしょうとオーナーはわざわざ車を出して送ってくれる。いやほんといいお宿でした。ありがとうございました!
さぷな家がバリのリゾート風、ニューフェイスなら泉屋は純沖縄のこぎれいな老舗民宿代表。数ある竹富の宿の中でこの新旧2軒が人気首位争いをしている。なら私が判定してやろうじゃないの、というわけで泉屋もまた1泊だけなのに2ヶ月前、10月はじめには予約を入れた。9月に電話したときにゃ12月の予約はまだだと言われたがね(^^; 直前だとたいていいっぱい、さもなくば相部屋だったり、別館という名の離れ(本館から数百メートルも向こう)だったりするらしい。
花いっぱいの門をくぐると、中庭にチェックアウトを済ませたばかりのお客さんらが4、5人。その輪の中心に、横に三線をしたがえたJさんの姿。
Jさん 「あーーーっ、おっはよーーー!!!」 異常に元気。
「どやったぁ〜?鳩間!!」
N嬢 「おはよー! それがねー、行かなかったのぉ・・・」
Jさん 「えーーーー!!!なんでーー!!マジでーー?!?」 さらに朝から異常なまでのテンション。
Jさんの回りにいた人たち(顔見合わせて)「知り合い???」
3日前、黒島のはとみで「泉屋、予約したんが遅くって、離れしかないって言われてん。離れ?なにそれって感じじゃない〜? 泉屋1泊だけにして、ここ(はとみ)延泊にしよかなー」と言っていたのが彼女である。
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鮮やかな花がいっぱい
建物は古めでどうってこともないが掃除はきっちりされてて気持ちいい
でもそんなに人気なわけは?はて? |
玄関すぐ横の
仏壇のある部屋
思わずお参りしておく
アタシたち |
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言わずと知れた
併設の雑貨屋さん |
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ヘルパーさんが何人もいて、チェックアウトの時間もあってなかなか忙しそう。今日のお客さんは11人とのことで、この時期にしては多いのかな。そうだわ、アタシ、民宿でそんなに大勢一緒になったことないもん。それより貸しきったことの方が多いもん。ちなみに離れは
「新田観光よりまだ向こうでめちゃ遠いねん!」
もちろん朝夕の食事は本館で皆と一緒だけど。
併設の雑貨屋は狭いのにいい感じのオリジナル雑貨がいっぱい、我々もお決まりのようにTシャツ購入。でも泊まらなくてもいつでも覗けるし、部屋や庭をみても他の民宿と差別化なんてものは存在しない。人気なわけは晩メシにあるのか?それとも集まってくるお客さん次第とか??
思ったより早く部屋に上げてくれたからまずはハガキ書いたり本読んだり。本棚にあった吉本ばななの『不倫と南米』を読み始めて・・・ハマった。(^^; 南米の乾いた大地と昼ドラほどドロドロじゃないが(昼ドラ、というよりドラマじたい決してはまることはできないヤツなんですけど)どこか陰のある不倫を強引にコラボさせ、しかし実に上手く描いたばななワールドに。旅をもとにした彼女の小説の中でいちばん好きかも。不倫はともかく早くまた南米行きてぇ〜。と八重山民宿で昼間から不倫小説に読み入る私に今度はN嬢が少々呆れ顔? ハマる私もどうかと思うが、こんなところに不倫小説を置いてく客も客だ。そしてN嬢は、とにかく隠れシーサーを見つけない限り落ち着いていられないに違いないのだ。
そういうことで、書いたハガキを出しに私は郵便局へ。N嬢は隠れシーサー探しに、結局別行動・・・。
と言いながらアタシもやっぱり探した。(苦笑) 西集落、東集落を昨日以上に歩き回るも相変わらずそれらしきヤツは見つけられず、だんだん意地になってきて仲筋集落まで歩き回る。N嬢より真剣かも・・・ついには友利レンタサイクルで自転車借りてまでも。いやその、アイヤル浜に行きたくなったわけで、隠れシーサー探しのためにじゃなくってよ。
コンドイビーチと反対側のアイヤル浜は、黒島行く時に横目に見ただけで絶対おかぽん好みだと確信した。誰もいなくて、浜辺は木々がうっそうとしていて、流れは速いけど沖の海の色は極上ターコイズ。前回の竹富上陸時には行かなかった浜、まだ太陽が元気な今のうちに行っとかなくちゃあ。
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