シンダーハンネス

 シンダーハンネスは、ドイツの粘板岩堆積層の採石場から、新たに発見された種である。
 この層は、3億9千万年前のデボン紀のものであるが、この生物の化石は、次のような点で興味深い。
 カンブリア紀に捕食者として、その生態系の頂点にいたのはアノマロカリスなどのような体の前部に大型の付属肢を持つ生物であった。
しかしながら、このような大付属肢をもつ生物は、カンブリア紀の中期(4億5千万年前)頃には絶滅してしまい、進化の袋小路であったと考えられていた。
 このシンダーハンネスは、その口の構造からもアノマロカリス等との関連が深いようにみえる。
 もちろん、これまで発見されたアノマロカリスのグループとの違いも多数見受けられる。
体節構造が発達していること、頭部近くに遊泳のためと思われる大型のひれ状の付属肢をもっていることなどである。
 今後の研究で、系統的な関係が明らかになれば、アノマロカリスのグループの進化の枝は、はるかに長く伸びていたことになる。

  

シンダーハンネス
Schinderhannes bartelsi