THE ALFEE

オリジナルアルバム
00 青春の記憶(GREENHORN)(1975/07/25)  
01 TIME AND TIDE(1979/08/21)
02 讃集詩(1980/05/21)
03 ALMIGHTY(1981/10/21)
04 doubt,(1982/04/21)
05 ALFEE(1983/01/05)
06 ALFEE'S LAW(1983/09/05)
07 THE RENAISSANCE(1984/07/05)
08 FOR YOUR LOVE(1985/06/19)
09 THE BEST SONGS(1985/12/05)
10 AGES(1986/11/05)
11 U.K. Breakfast(1987/12/09)
12 DNA Communication(1989/03/21)
13 ARCADIA(1990/10/17)
14 JOURNEY(1992/04/29)
15 夢幻の果てに(1995/01/20)
16 LOVE(1996/03/21)
17 Nouvelle Vague(1998/03/25)
18 orb(1999/09/29)
19 GLINT BEAT(2001/09/12)
20 Going My Way(2003/10/01)
21 ONE -Venus of Rock-(2006/11/22)
22 新世界 -Neo Universe-(2010/03/10)
extra

BEAT BOYS
BEAT BOYS TOJO!!(1988/10/21)
GO!GO! BEAT BOYS!!(1989/07/05)

ライブアルバム
ONE NIGHT DREAMS(1987/09/17)
CONFIDENCE (1993/07/21)
LIVE IN PROGRESS(1995/07/21)

クラシックス
THE ALFEE CLASSICS (1990/03/21)
THE ALFEE CLASSICS II (1996/12/16)
THE ALFEE CLASSICS III (2001/11/16)

高見沢ソロアルバム
主義-ism:(1991/6/12)
Berlin Calling(2005/5/25)
Kaleidoscope(2007/7/18)

坂崎参加アルバム
戦争と平和/ザ・フォーク・クルセダーズ(2002/10/30)
和幸:ゴールデン・ヒッツ/和幸(2007/09/12)
ひっぴいえんど/和幸(2009/02/18)

企画物
the ALFEE MEETS dance(1995/9/27)
ベスト&コンピレイション
01 PAGE ONE(1983/12/05)
02 ALFEE GOLD(1984/09/05)
03 ALFEE SILVER(1984/09/05)
04 ALFEE A面 コレクション(1985/05/21)
05 ALFEE B面 コレクション(1985/05/21)
06 アルフィーA面コレクション スペシャル(1986/04/21)
07 アルフィーB面コレクション スペシャル(1986/04/21)
08 NON-STOP(1986/12/21)
09 BEST SELECTION(1984/12/05)
10 BEST SELECTION II(1988/05/21)
11 THE BEST(1991/12/04)
12 Promised Love -THE ALFEE BALLAD SELECTION-(1992/12/16)
13 SINGLE HISTORY I 1979-1982(1994/09/20)
14 SINGLE HISTORY II 1983-1986(1994/11/20)
15 SINGLE HISTORY III 1997-1990(1994/12/20)
16 SINGLE HISTORY IV 1991-1994(1995/02/20)
17 EMOTIONAL LOVE SONGS(1997/11/19)
18 EMOTIONAL MESSAGE SONGS(1997/11/19)
19 THE BEST 1997-2002 apres Nouvelle Vague(2003/03/05)
20 夢よ急げ -大阪国際女子マラソンイメージソング・アルバム(2004/03/10)
21 30th ANNIVERSARY HIT SINGLE COLLECTION 37(2004/08/25)
22 STARTING OVER 〜BEST HIT OF THE ALFEE〜(2006/03/29)
23 SINGLE HISTORY VOL.V 1996-2001(2009/3/4)
24 SINGLE HISTORY VOL.VI 2002-2008(2009/3/4)



Introduction

 1970年、アルフィーの母体となるバンド「コンフィデンス」は明治学院高校の1年生だった桜井賢(vo)、三宅康夫(vo,g)らによって結成されている。CSN、サイモン&ガーファンクル、ビージーズ等をコピーするグループだった。
 やがてそこにコンテストで知り合った他校生、アコースティックギターの名手で吉田拓郎信者の坂崎幸之助(幸二)(g)が加入する。
 高見沢俊彦は同じ明治学院高校でレッド・ツェッペリン等のコピーバンドをやっていた。桜井らとはロックとフォークで反目し合いながらも悪友だったそうだ。

 1973年、そろって明治学院大学へ進んだコンフィデンスに、バンドをやっていなかった高見沢が加入。当初はグレアム・ナッシュのような高い声を出せる奴が欲しいというサポート的な加入だった。
 歌だけは凄く上手い人、高い演奏能力と話術を持つ人、ルックスの良さと高い作曲能力を持つが演奏と歌唱力がイマイチな人がまるで何者かが用意したかのように出会い、欠けた部分を補い合う替えのきかないバンド、アルフィーは誕生した。


1. Acoustic years (1973〜1982)

00


 「青春の記憶」 (1974年4月・現在「GREENHORN」)

 ガロの弟分としてデビューしたアルフィー。
 12曲中9曲を筒美京平が作曲。さらに6曲を松本隆作詞、9曲馬飼野康二編曲。ゴールデントリオで作られたフォークというより「歌謡ソフトロック」。
 最初の4曲が実に素晴らしいポップスで筒美京平のいい仕事が伺える。筒美京平ファンや70年代ソフトロックのファンに再評価されて欲しい隠れた名盤であり、アルフィーファンとしては最後に聴けばいいアルバム。
 本人達の個性が発揮されていないプレ・アルフィー的なアルバムである、とはいえ坂崎のギターとコーラスワークだけはこの時点で本物。それは30年以上が経過した今でも変わらない。
 「真夏の夢」「白いハイウェイ」をメインで歌っているのが、これを最後に脱退した4人目のメンバー・三宅だと思われるが、あまり声に特徴は無い。

1) 青春の記憶
2) 真夏の夢
3) 心の扉
4) 危険なリンゴ
5) 一年目の春
6) 卒業
7) 夏しぐれ
8) ロマンス・レイン
9) ひとかけらの純情
10)水いらずの午後
11)白いハイウェイ
12)ウエイト・アローン




 この幻のファーストアルバム「青春の記憶」以前にさらに幻といえるアルバムが存在する。
 高校時代のコンフィデンス(桜井、坂崎、三宅、高橋)はコンクールで小室等に認められ、小室が音楽を担当する映画「愛よこんにちは」のサウンドトラックに参加している。
 映画自体は公開されなかったとのことだが、このサントラ盤にはコンフィデンスのボーカル曲が6曲収められ、アマチュア時代の彼らの貴重な音源なのだがもはや入手は不可能である。
 来るべき40周年にはぜひこの「愛よこんにちは」、さらに「青春の記憶」も当時のままのジャケットで再発売して欲しい。



01


 「TIME AND TIDE」 (1979年8月)

 5年におよぶ下積み生活(この時期色々な伝説があるが割愛)を経て、キャニオンから再デビューにこぎつけた実質的なファーストアルバム。
 数曲以外外部のアレンジャー(クニ河内、矢野立美)にまかせている。「星降る夜に…」「街角のヒーロー」等でストリングスが使われている以外は派手なアレンジをせず、アコースティックギターとコーラスのみで勝負している。前作の反省を活かし、まずはフォークの範疇で自分達の音楽性を確立する必要があったのだ。
 とはいえアコースティックギターの音も小さく全体的に雰囲気が暗い。「メモアール」は特に暗い。この時代のみで聴ける「鬱フォーク」路線の1曲。そんな青春歌謡フォークアルバム。
 当時これを聴いてこのグループがわずか5年後にプログレメタル化することを誰も予測できなかっただろう。

 「セイリング」「過ぎ去りし日々」あたりは今も歌われる代表曲。
 珍しく坂崎が作詞した「セイリング」は「人生という海に僕らの舟が漕ぎ出していく〜」みたいないい歌なのだが、「ドゴォォォ」という爆発音で唐突に終わる。沈没したのだろうか。

1) 雨
2) 街の灯
3) 四季つれづれ
4) 星降る夜に・・・
5) ゲーム・オーバー
6) さよならはさりげなく
7) 夜汽車
8) 街角のヒーロー
9) ラブレター
10) メモアール
11) セイリング
12) 過ぎ去りし日々




02


 「讃集詩」 (1980年5月)

 2枚目にしてアコースティック路線はここで完成を見る。初期アルフィーの傑作。
 4人目のメンバーと言ってもいい井上鑑との共同アレンジとなり、どんなジャンルの音楽も対応できる彼はアルフィーにとってこれ以上無い人材であり多様なサウンドが持ちこまれた。
 ひたすら暗かった前作に比べ明るさとユーモアも加わり、ハードロックの要素こそ含んでないがアルフィーのポップな面も早くもここで完成している。特にコーラスワークやアコースティックギターのアンサンブルは今と全然変わらない。

 基本は1980年のニューミュージックだが、やはりガロ直系のアコギだけで聴かせる「帰郷」「明日なき暴走の果てに」「ロンサム・シティ」などが光っている。ポール・サイモン的な坂崎のギターテクニックが最も前面に出たアルバムで、前作では小さかったアコギの音がザックリと強調されている。
 逆にチューリップっぽいソフトロックな「Something Blue」や海援隊っぽい「逆もどり浮気考」はこの時代でしか聴けない。筒美京平的な「無言劇」はこの時期のシングルを代表する曲。「明日なき暴走の果てに」と「Musician」は割と今でも歌われる名曲。
 「追想」はアルフィー史上最も暗い鬱フォーク。今この作風で曲を作れと言われたら困るだろう。「坂道」は後の「風よ教えて」を彷彿する桜井の名バラード。アコースティック時代、未ブレイク時代で最も重要なアルバムといえばこれだろう。この後ちょっと混乱期に入ります。

1) やすらぎをもとめて
2) Something Blue
3) 帰郷
4) 逆もどり浮気考
5) 明日なき暴走の果てに
6) 坂道
7) 落日の風
8) ロンサム・シティ
9) 無言劇
10) 追想
11) Musician




03


 「ALMIGHTY」 (1981年10月・67位)

 スタジオとライブの変則的内容。過度期のアルバムであるので初心者が手を出す作品ではない。
 スタジオ録音はEW&Fばりのファルセットを聴かせるディスコ調のフォークで始まる。まさにCSN&Y、ガロ直系のフォーク組曲と言える「SAVED BY THE LOVE SONG」が聞き物。ロック感覚が導入され始めたがサウンドの主導権を握っているのはまだ坂崎。
 B面(6〜12曲目)はバックバンド無しで3人だけのスタジオライブ。MCもそのまま収録。 河島英五みたいな演歌フォーク「さすらい酒」はこの時代でしか聴けない。今この作風で曲を作れと言われたら困るだろう。
 草の根的な全国のライヴとキャンペーン、坂崎のオールナイトニッポンなどでこの時期すでに渋谷公会堂を満員にするぐらいの人気を得ていました。あと足りないのはヒット曲だけという状態がしばらく続く。

1) MEET THE ALFEE
2) ロンリー・ガールを抱きしめて
3) 気分はロックン・ロール
4) 回想
5) SAVED BY THE LOVE SONG
6) CATCH THE WIND
7) FEELING LOVE
8) さすらい酒
9) 水曜の朝午前3時
10) 踊り子のように
11) 挽歌
12) MIDNIGHT BOXER




04


 「doubt,」 (1982年4月・46位)

 フォークバンドの限界を悟り、本格的なロック化へのメタモルフォーゼを始めた過度期の作品。
 共同アレンジャーには井上鑑に加え国吉良一と石川鷹彦の3人、セッションミュージシャンも大量に動員して、アルフィー改造の試行錯誤を練っている。
 フォーク指向は完全に破棄され、軽快なポップロックが続く。この頃日本の音楽界全体が何が売れるのかわからなかった。まさに80年代初期という感じの音ですね。
 H2O「想い出がいっぱい」のような系統の歌謡ニューミュージック「泣かないで MY LOVE 」は入魂のシングルだったはずだが、これで売れていたらアルフィーの変化がここで止まってしまったかも知れない。だからまだまだ売れなくて良かった。
 ついにバンドの主導権を握った高見沢は、メタル、さらにはプログレ導入へとドラスティックに突き進んでいくことになる。ここから凄いぞー。

1) See You Again
2) ダウト!
3) 悲しみをぶっとばせ
4) うつろな瞳
5) 泣かないで MY LOVE
6) ロックンロール・ファイティングマン
7) 夕なぎ
8) 稚くて愛を知らず
9) Sunset Summer
10) OッDORANAI!!
11) SINCE 1982
12) お・や・す・み




05


 「ALFEE」 (1983年1月・37位)

 試行錯誤の末、ドラムとキーボードの専任奏者を加入させ、5人組ロックバンドとしてのスタートを切ったアルバム。 便宜上これを第一期THE ALFEEとする。

 ・高見沢俊彦(Vo/E.G)
 ・坂崎幸之助(Vo/A.G)
 ・桜井賢(Vo/B)
 ・山石敬之(Key)
 ・富岡(グリコ)義弘(Ds)

 ジェファーソン・スターシップのようなアメリカン・ロック「夢よ急げ」は今も代表曲。エイジア的キーボードが光る「別れの律動」はスマッシュヒットとなった。
 しかしここで聴けるのは後方支援に回った井上鑑の手による、寺尾聰「Reflections」のようなスティーリー・ダン的AORサウンドである。つまりまだ上品なのだ。
 高見沢の強烈な個性が押し出されるのは次作「ALFEE’S LAW」、完全覚醒するのはその次の「RENAISSANCE」まで待たなければならない。ハードロック「A.D.1999」ではその萌芽がうかがえる。よって歌謡AORの隠れた名盤と言える。
 美しいAORソフトロック「愛は想い出の中に」「君にしびれて」の次に突如繰り出されるサンバ(!)「君はパラダイス」では「やりたいよ〜女子大生〜」という狂ったフレーズも飛び出した。この頃彼らはもうすでに30近いしこれで売れなかったら後が無いわけで壊れかかっていたのかも知れない。しかしブレイクはすぐそこまで来ていた。

1) 夢よ急げ
2) ロックンロール・ナイトショー
3) 別れの律動  ←(69位)
4) ANGEL
5) A.D.1999
6) 愛は想い出の中に
7) 君にしびれて
8) 君はパラダイス
9) 真夜中のロマンス
10) 不思議な関係
11) OVER DRIVE




2. Heavy Metal years (1983〜1989)

06


 「ALFEE'S LAW」 (1983年9月・4位)

 大ヒット、「メリーアン」を収めたアルバム。ここから日本の音楽史にアルフィーの名が突如登場する。アルフィーを初めて聴くならこれ以前は置いといてここから始めて下さい。

 いきなり濃厚なスピードメタル「ジェネレーション・ダイナマイト 」から幕を開け、完全に吹っ切れたのがわかる。この曲歌詞も狂っている。高見沢のタガが外れたような曲だ。ほんの2年前フォークグループだった面影はない。
 70年代ニューミュージックのあらゆるムーヴメントに乗り遅れたアルフィーとしてはここまでやらなければ個性を確立することが出来なかったのである。どう評価されようと自由にあらゆる音楽を取り込んでいく高見沢のバイタリティに時代は微笑んだのだ。

 そしてELOのようなスペーシーなハードポップ「仮面舞踏会」「幻想飛行」から「メリーアン」へ続くA面は完全なハードロックアルバムと言える。
 しかしB面は「Crazy Boy & Lazy Girl」はカントリー、「白い夏バレンシア」はフォーク、「トラベリング・バンド」はロックンロールと来て、AORバラード「Time&Tide」で締めるという叩きこみの構成。ものすごい統一感の無さ。この辺りに後の「Nouvelle Vague」あたりに繋がる、アルバム前半で力を使い果たしてしまうパターンが伺える。

 日本の歌謡史に演歌ともニューミュージックとも違う流れを作った、日本流HR/HMを一般化させたアルバムであることは間違いない。TMNやB'zが後に続き、ビーイング・エイベックスのサウンド、即ち未だに明確な定義不明の「Jポップ」なる音楽はここから始まったんだよ! な、なんだってー!

1) ジェネレーション・ダイナマイト
2) Mr. Romance
3) 仮面舞踏会
4) 幻想飛行
5) メリーアン ←(7位)
6) 誓いの明日
7) Crazy Boy & Lazy Girl
8) 白い夏バレンシア
9) トラベリング・バンド
10) TIME AND TIDE





「PAGE ONE」 (1983年12月・4位)

 「メリーアン」のヒットで獲得した客を逃すまいと慌てて作った初のベストアルバム。とはいえほとんど新録音なので「ブレイク記念メモリアルアルバム」の意味合いが強い。
 オープニングのハードロック仕様にアレンジした「恋人になりたい」「ロンリーガールを抱きしめて」では TOKIOの「LOVE YOU ONLY」にも似た「俺のファンになれ!」的な役割を果たす楽曲なのだが、なにせ苦節10年で大ヒットにたどり着いたのでドーパミン出まくってる坂崎・桜井のボーカルがイっちゃってて面白い。
 プログレ仕様にした「祈り」や後の「Sweat&Tears」に繋がる「ラジカル・ティーンエージャー」など、ライブアルバムでは無いが、ブレイク直後の1983年のライブ感がやたらあるドキュメントアルバムともいえる。

1) REFRAIN
2) 恋人になりたい
3) ロンリー・ガールを抱きしめて
4) 雨
5) See You Again
6) 祈り
7) ラジカル・ティーンエイジャー
8) ジェネレーション・ダイナマイト
9) ロンサム・シティ
10) 無言劇
11) メリーアン
12) 誓いの明日
13) 夢よ急げ




07


 「THE RENAISSANCE」 (1984年7月・2位)

 見よ! これがアルフィーだ! これが日本のロックの原点だ!
 「星空のディスタンス」「STARSHIP」が入っているアルバム。前作「ALFEE'S LAW」で確立したメロディアス・ハードロック路線を一気にプログレまで押し進めてしまった一つの到達点。80年代のアルフィーを最初に聴くなら前作よりこっちの方が確実かも知れません。

 耽美ハードロックの「孤独の美学」、スピードメタル「鋼鉄の巨人」、そして8分を越える大作組曲「GATE OF HEAVEN」と、高見沢がやりたいことを全てやっているのがわかる。
 特に「GATE OF HEAVEN」は変拍子と共に曲調を変えまくる。構成はツェッペリンというよりラッシュの「2112」に近い。日本のプログレとしては四人囃子とかよりもこっちの方が断然重要。

 A面の構成(ハードロック2曲、ポップロック2曲、ヒット曲)は前作と同じなのだが、これは後半もハードに押しまくるアルバムである。
 アルバムの最初から最後までコンセプトが貫かれているという意味ではアルフィーの歴史で重要なアルバムを3枚選ぶとなると「THE RENAISSANCE」(1984)、「ARCADIA」(1990)、「orb」(1999)になるのではないかと思う。
 唯一残ったフォークポップ「NOBODY KNOWS ME」で急に現実に帰ってくる感があります。こういう叙情フォークが1曲入っているというのもアルフィーのアルバムに欠かせない。

 この年から富岡が自分のバンド結成のために脱退、加入時19才の長谷川浩二が加わる。第二期THE ALFEEとする。

 ・高見沢俊彦(Vo/E.G)
 ・坂崎幸之助(Vo/A.G)
 ・桜井賢(Vo/B)
 ・山石敬之(Key)
 ・長谷川浩二(Ds)

 とはいえレコーディングには山木秀夫、そうる透(ライブにもたまに参加)が常に参加しているので この2大巨頭に鍛えられ長谷川はパワーテクニカルドラマーへとなっていき、バンドのプログレ化へ拍車がかかる。

 ここで重要なのは坂崎が決してアコースティックギターを手放さなかったことだ。彼はエレキを弾かせてもおそらく高見沢より上手いのだろうけど、何でもアリのアルフィーと言えどそれはやってはいけないという線引きがあったのだろう。
 アコギが必要ないメタル楽曲では坂崎は小型のシモンズを叩いてつまり変則ツインドラム編成となり、ヘビーさを強化するんだけど、それを前列にいるままでアコギ抱えたままやるんだから凄いアイディアだ。普通ドラムキットもう一つ用意してやるよな。
 だから何があってもあの3人が前列に並ぶのは崩れないというわけだ。メタルバンドの真ん中に70年代フォークを引きずったメガネにカーリーヘアの男が中央でアコギ抱えていて、しかもベースは美声グラサンヒゲという世界で最もけったいなバンド・アルフィーの様式美はここに完成した。
 分かりやすく言うとラッシュの中央にスティーブン・スティルスがいるような感じで。そんなバンド地球のどこにもない。

1) 孤独の美学
2) 愛の鼓動
3) 真夜中を突っ走れ!
4) 二人のSEASON
5) 星空のディスタンス ←(2位)
6) GATE OF HEAVEN
7) 鋼鉄の巨人
8) NOBODY KNOWS ME
9) STARSHIP −光を求めて− ←(5位)
10) 永遠の詩





「ALFEE GOLD」 (1984年9月・7位)
「ALFEE SILVER」 (1984年9月・9位)

 カセットテープのみで発売された企画ベストアルバム。当時はカセットやCDなどフォーマットによって企画作品が出されることが良くあった。
 ゴールドにハードロックよりの曲、シルバーにフォーク、バラード調の曲が入っているという、まあ良くある企画だ。こんなレコード会社主導の企画作品でも当時はそこそこ売れたらしい。何故か後にCD化もされたので今でも中古ショップで見かけることはある。

GOLD
1) 星空のディスタンス
2) ジェネレーション・ダイナマイト
3) A.D.1999
4) メリーアン
5) See You Again
6) 鋼鉄の巨人
7) 暁のパラダイス・ロード
8) ロックンロール・ナイトショー
9) 仮面舞踏会
10) STARSHIP −光を求めて−

SILVER
1) 過ぎ去りし日々
2) 明日なき暴走の果てに
3) 冬将軍
4) Musician
5) ロンサム・シティ
6) やすらぎをもとめて
7) Feeling Love
8) 稚くて愛を知らず
9) メモアール
10) さよならの鐘
11) ラブレター





「ALFEE A面 コレクション」 (1985年5月)
「ALFEE B面 コレクション」 (1985年5月)

 ブレイク前の1983年にカセットテープのみで発売された企画盤に、ブレイク後のシングルも追加してCD化されたもの。デビュー曲「ラブレター」から当時の最新ヒット「シンデレラは眠れない」までのシングルが、それぞれA面、B面にまとめられている。レコード会社主導で出した当時のベスト盤という以外特筆事項はない。 B面の方が1曲多いのは、B面曲の方が割安だと思ったのだろうか。

A面 コレクション
1) ラブレター
2) 冬将軍
3) 無言劇
4) 恋人になりたい
5) 宛先のない手紙
6) 泣かないでMY LOVE
7) SUNSET SUMMER
8) 別れの律動
9) 暁のパラダイス・ロード
10) メリーアン
11) 星空のディスタンス
12) STARSHIP −光を求めて−
13) 恋人達のペイヴメント
14) シンデレラは眠れない

B面 コレクション
1) 過ぎ去りし日々
2) さよならはさりげなく
3) さよならの鐘
4) 明日なき暴走の果てに
5) CHECK OUT
6) 北のHOTEL
7) モーニング・コールでラスト・キッス
8) 絶狂!ジャンピング・グルーピー
9) 挽歌
10) 祈り
11) ラジカル・ティーンエイジャー
12) DOWNTOWN STREET
13) 愛の鼓動
14) ロールオーバー・イエスタディ
15) A Last Song




08


 「FOR YOUR LOVE」 (1985年6月・1位)

 シングル曲を全く含まないオリジナルアルバム。にも関わらずチャート1位を獲得した所に全盛期の彼らの勢いが伺える。でもチャート1位のアルバムはこれだけなんだ。
 コンセプチュアルな前作「THE RENAISSANCE」と比べると、歌謡曲寄りの小品集といった趣。これ以降アルフィーはシリアスなプログレ的なコンセプトアルバムと、歌謡曲よりのポップアルバムを交互に発表していくことになる。 そう表明しているわけではないが、アルバム全部続けて聞くとそうとしか思えない。

 1曲目の軽快なパワーポップ「AFFECTION」や、安全地帯やオメガトライブと同時代性のある哀愁AOR「真夏のストレンジャー」はシングルカットされなかったのが不思議。
 1985年という時代を反映したポップアルバムと言えるが、改めて聴いてみたらバキバキするリズムセクションの強力ぶりは驚いた。 メタルアルバムの側面もある。
 ハードロックでは「ジェネレーション・ダイナマイト」「鋼鉄の巨人」に続くメタル三部作の「SWEET HARD DREAMER」における桜井と、ミドルテンポのメタル「恋の炎」における坂崎のボーカルはなんかもうイッちゃってます。一番売れてた頃だから変な脳内麻薬出まくってたんでしょう。歌詞も強烈。
 「裏切りへの前奏曲」はクイーンの「フラッシュ・ゴードン」そっくりのフレーズがいきなり出てくるので、後からクイーンを聴いて驚いた記憶がある。 アルフィーを聞いているとそういうことはままある。

1) AFFECTION
2) 真夏のストレンジャー
3) あなたがそばにいれば
4) SWEET HARD DREAMER
5) 裏切りへの前奏曲
6) SLOW DANCER
7) あなたの歌が聞こえる
8) 恋の炎
9) 確かにFor Your Love




09


 「THE BEST SONGS」 (1985年12月・5位)

 「FOR YOUR LOVE」に入れなかった「恋人達のペイヴメント」「霧のソフィア」「シンデレラは眠れない」という3曲のヒットシングルを入れたコンピレーションでも作ろうとしたら、いつの間にかほとんどが未発表曲ばかりになってしまったという感じの作品。つまり今に至るまでベストなのかオリジナルなのかわからないんだ。
 「シンデレラは眠れない」「孤独のHERO」「悲しき墓標」以外は全てバラードなので、バラードアルバムでもある。「至上の愛」「A Last Song」は「恋人達のペイヴメント」に勝るとも劣らないAORバラード。原点を彷彿するアコースティックな「心の鍵」は絶品。 バンドの急激なメタル化への反動とも言えるアルバム。

1) 心の鍵
2) 恋人達のペイヴメント ←(1位)
3) マンハッタン・レイン
4) 霧のソフィア ←(1位)
5) 孤独のHERO
6) 至上の愛
7) シンデレラは眠れない ←(2位)
8) 北のHOTEL
9) 悲しき墓標
10)A Last Song





「ALFEE A面 コレクション スペシャル」 (1986年4月・18位)
「ALFEE B面 コレクション スペシャル」 (1986年4月・28位)

 1年前の「A面コレクション」に新曲を追加したキャニオンの商魂ベストアルバム。単に新しいシングルを追加しただけじゃなく、全体の構成も微妙に違うのがいやらしい。毎年出る演歌のベスト盤みたいなものか。純粋にシングルのみを集めたアルバムとしては当時貴重だったのかも知れない。やっぱりB面の方が1曲多い。

A面 コレクションスペシャル
1) ラブレター
2) 無言劇
3) 美しいシーズン
4) 恋人になりたい
5) 宛先のない手紙
6) 泣かないでMY LOVE
7) 別れの律動
8) 暁のパラダイス・ロード
9) メリーアン
10) 星空のディスタンス
11) 恋人達のペイヴメント
12) シンデレラは眠れない
13) 霧のソフィア
14) 風曜日、君をつれて

B面 コレクションスペシャル
1) 過ぎ去りし日々
2) 明日なき暴走の果てに
3) Feeling Love
4) CHECK OUT
5) 北のHOTEL
6) モーニング・コールでラスト・キッス
7) 絶狂!ジャンピング・グルーピー
8) 挽歌
9) 祈り
10) ラジカル・ティーンエイジャー
11) DOWNTOWN STREET
12) ロールオーバー・イエスタディ
13) A Last Song
14) BLUE AGE REVOLUTION
15) 世にも悲しい男の物語




10


 「AGES」 (1986年11月・2位)

 東京ベイエリア(当時はただの空地)に10万人を集めてライブ動員記録を作ったりシングル2枚同時発売とか、後にGLAYが辿る日本のロックバンドがサクセス時にやることを全部やっていた、アルフィーが最も時代の追い風を受けていた頃のアルバム。
 「THE RENAISSANCE」がブリティッシュハードロックっぽいヨーロピアンなコンセプトだったので、今度はアメリカンロック。A面はアメリカンな泥臭いハードロックが続く。

 目玉はタイトル曲の「THE AGES」。アリスの谷村新司楽曲をELOとクイーンが演奏したようなシアトリカルな壮大組曲で、ジェネシスのサパーズ・レディを彷彿する。
 他にも、人によってはアルフィー最高傑作に挙げられることも多い「夜明けのLANDING BAHN 」ついに飛び出したプログレ楽曲「WIND OF TIME」、ハウンドドッグと同時代性のある「BRIDGED TO THE SUN」、勢いを感じるシングルヒット2曲「SWEAT & TEARS」「ROCKDOM−風に吹かれて」等等名曲が多い。80年代絶頂時のアルフィーを体感するに避けて通れない重要なアルバムである。

 この時期から山石が自分のバンドSCRAMBLE結成のため脱退、トムキャットやチューリップでサポートをやっていた菊地圭介がいよいよ加わる。山石はピアノソロではいい味を出すのだがバンドのキーボードプレーヤーとしてはあまり前に出てこない。
 それに対しシンセサイザーを駆使する菊地はバカテクメタルドラマーに成長した長谷川と共にバンドのプログレ化に貢献する。ロイ・ビッタンからジェフリー・ダウンズに変わったような感じ。最も充実していた第3期ラインナップである。

・高見沢俊彦(Vo/E.G)
・坂崎幸之助(Vo/A.G)
・桜井賢(Vo/B)
・長谷川浩二(Ds)
・菊地圭介(Key)

 この5人こそプログレメタルバンド、THE ALFEEといえる。5人で集合写真を撮ったり5人の名前を列記していたのはこのラインナップの時だけである。菊地の力量が発揮されるのは「DNA Communication」(1989 )「ARCADIA」(1990)の2大プログレ大作からか。

1) 不良少年
2) 夜明けのLANDING BAHN
3) AMERICAN DREAM
4) SWINGING GENERATION
5) SWEAT & TEARS ←(3位)
6) ROCKDOM−風に吹かれて− ←(4位)
7) WIND OF TIME
8) BRIDGED TO THE SUN
9) THE AGES
10)夢の終わりに





「NON-STOP」 (1986年12月・30位)

 ポニーキャニオンの企画アルバム。曲間に数秒のSEを挟んでノンストップで繋げるという企画で、おニャン子クラブやチェッカーズにも同タイトルのものが同日発売された。セレクトはハードロックベストと呼べる内容なので、ファンならコレクターズアイテムとして所有していてもいい。

1) SWEET HARD DREAMER
2) 鋼鉄の巨人
3) 世にも悲しい男の物語
4) 二人のSEASON
5) 夜明けのLANDING BAHN
6) 真夜中を突っ走れ!
7) STARSHIP −光を求めて−
8) SWEAT & TEARS
9) メリーアン
10) ロールオーバー・イエスタディ
11) 夢よ急げ
12) 星空のディスタンス
13) 悲しき墓標
14) ROCKDOM −風に吹かれて−






 「ONE NIGHT DREAMS 1983-1987」 (1987年9月・7位)

 レコードは3枚組、カセット・CDは2枚組という、ブルース・スプリングスティーンの「LIVE1975-1985」を彷彿する大作ライブアルバム。1986年の10万人ライブ、87年のオールナイト野外ライブと、ビッグロックバンドが出来る全てをやり切った時で、売れることは徹底的に極めた区切りだろう。
 ライブ特有のアレンジ等は特に無いが気迫や勢いが伝わる、今の老獪さとは違う熱気溢れるライブ盤である。
 アルフィーの場合ライブは映像作品が毎年出るのでライブアルバムのリリースは消極的である。でももっと出してもいい。
 限定版だったので今はプレミアがついているが、オークションとかで高い金を払って買うよりはDVDの方を買った方がいいと思う。

CD1
1) OVER DRIVE
2) 夢よ急げ
3) メリーアン
4) AFFECTION
5) 恋人達のペイヴメント
6) シンデレラは眠れない
7) AMERICAN DREAM
8) 星空のディスタンス
9) SWEAT & TEARS
10) SAVED BY THE LOVE SONG
11) 明日なき暴走の果てに
12) ロンサムシティ
13) Musician
14) THE AGES

CD2
1) ゲームオーバー
2) 北のホテル
3) NOBODY KNOWS ME
4) ROCKDOM 〜風に吹かれて
5) WIND OF TIME
6) サファイアの瞳
7) OッDORANAI!!
8) 無言劇
9) FOR THE BRAND-NEW DREAM
10) 夜明けのLANDING BAHN
11) 不良少年
12) LONG WAY TO FREEDOM
13) (SEE YOU AGAIN)
14) LAST STAGE




11


 「U.K. Breakfast」 (1987年12月・4位)

 タイトルをTM NETWORKに引っかけたという噂もあるくらい、テクノ、ニューウェーヴ感覚を導入したサウンドにバブル時代を感じる歌謡曲よりのアルバム。山石から菊地の交代でアナログなバンド感からデジタルビートが入り簡単に言えば「テクノアルバム」と言っていい。
 哀愁のメロディーをクリアな音で聴かせるメランコリック歌謡「Far Away」「黄昏に瞳を閉じて」「1月の雨を忘れない」「My Truth」など名曲揃い。「Far Away」は「サウダージ」に雰囲気が似てるのでポルノグラフィティにカバーして欲しい。

 これに打ち込みスピードチューン「Stand Up, Baby」と「クリスティーナ」、ポップソングとして完璧なクリスマスソング「聖夜 二人のSilent Night」などが加わるこのアルバム、ポップ・アルフィーの最高傑作なんじゃないかと思う。シングルヒットの「サファイアの瞳」「白夜 -byaku-ya-」が入っていればもっと名作だった。特にアルフィー史上最もテクノ含有率の高い「白夜」が何故このアルバムに収録されなかったのか不思議だ。ラストは学生運動をテーマとした、やたらと大げさな曲「終わりなきメッセージ」で占める。次作への布石と言える。

1) Far Away
2) Girl
3) Stand Up, Baby −愛こそすべて−
4) 黄昏に瞳を閉じて
5) 聖夜 −二人のSilent Night−
6) 1月の雨を忘れない ←(4位)
7) It's Alright
8) クリスティーナ
9) My Truth ←(1位)
10)終わりなきメッセージ





「BEST SELECTION」 (1984年12月・44位)

 元々は1984年にひっそり出されたベスト盤だが、下記の「BEST SELECTION II」を出す時ついでに売るために再発された。まあいわゆる単なる編集盤である。

1) 星空のディスタンス
2) 過ぎ去りし日々
3) 幻想飛行
4) 明日なき暴走の果てに
5) メリーアン
6) Musician
7) See You Again
8) ロンサム・シティ
9) 鋼鉄の巨人
10) Feeling Love
11) Mr. Romance
12) 別れの律動
13) STARSHIP −光を求めて−
14) ラブレター





「BEST SELECTION II」 (1988年5月・6位)

 この時期乱発されていたアルフィーのベスト盤の中では唯一重要なベストアルバムである。なぜなら未発表曲ばかりだから。
 ポップすぎたのかオリジナル盤に入らなかったタイアップ楽曲「WEEKEND SHUFFLE」「君が通り過ぎたあとに」「風曜日、君をつれて」が収録されているばかりでなく、フォーク時代の「無言劇」「踊り子のように」がテクノアレンジで復活。「霧のソフィア」も超ど級のニューウェーブアレンジになっている。
 他にも「木枯しに抱かれて」のセルフカバーも入っているし、珍しい英語詩のパワーポップ「FOR THE BRAND−NEW DREAM」とか、「巨泉のこんなモノいらない」のED曲だったエコロジー曲「CATCH YOUR EARTH」も入っている。

 80年代後半のポップ・アルフィーを知る上では欠かせない名作である。このアルバムを聞くと夢工場とかつくば万博とかの記憶が思い出すんだ。「白夜」だけはここにも何故か入っていないのが不思議でしょうがない。

1) WEEKEND SHUFFLE −華やかな週末−
2) 無言劇 (new take)
3) 霧のソフィア (new take)
4) 君が通り過ぎたあとに −DON'T PASS ME BY−
5) 世にも悲しい男の物語
6) 風曜日、君をつれて
7) 踊り子のように (new take)
8) My Truth
9) 木枯しに抱かれて…
10) DOWNTOWN STREET
11) サファイアの瞳
12) 風よ教えて
13) FOR THE BRAND−NEW DREAM
14) ROCKDOM −風に吹かれて−(new take)
15) CATCH YOUR EARTH





「BEAT BOYS TOJO!!」/BEAT BOYS(1988年10月)

 ここで謎のボーカル&ダンス・ボーイズグループ、BEAT BOYSが登場する。
 3人は演奏に参加せずダンスに専念する。アレンジは武部聡史が担当。ギターは窪田晴男、鳥山雄司、羽田一郎、是永巧一だ。時代を感じるね。
 ビージーズやテンプテーションズのように坂崎がファルセットを駆使するディスコファンクナンバー「HARD FUNKY NIGHT」「BAD MORNING」は圧巻。さらに桜井が名唱を聴かせるドゥワップ「DIAMOND DANDY」と、アルフィーとは全く違った音楽に対応しコーラスグループとしての力量を見せる。ロックバンドで売れなかったらラッツ&スターみたいな方向でも行けたんだろう。
 そして「バブル時代のオレンジレンジ」とも言うべき最低の歌詞と最高のノリの良さを持つ「YELLOW SUNSHINE」(明石家さんまがカバーしている)、グループサウンズ風のサビを持つシングル曲「HEARTBREAK LONELY RAIN」と一年後に出るフルアルバムよりこのミニアルバムの方が楽曲レベルは高い。
 盤面は今見るとちょっと気持ち悪いピクチャージャケット仕様。ここまでボーイズグループとしてのこだわりを見せていた。

1) HARD FUNKY NIGHT
2) DIAMOND DANDY
3) BAD MORNING
4) HEARTBREAK LONELY RAIN
5) YELLOW SUNSHINE
6) SHADE OF LADY




12


 「DNA -Communication-」 (1989年3月・5位)

 80年代後半に日本のビッグロックバンドは皆2枚組アルバムを出している。サザンオールスターズの「KAMAKURA」から始まり、浜田省吾の「J.BOY」、安全地帯の「V」、ハウンドドッグの「VOICE」、CHAGE&ASKAの「PRIDE」という具合に。いずれもそのバンドの全てを内包した名作だが、アルフィーにとってその流れにあたるのがこのアルバムである(ちなみにLPでは2枚だがCDでは1枚)。

 U2やピンクフロイドの「鬱」を彷彿する時代のギターサウンド「Heart Of Justice」で幕を開ける壮大な雰囲気のアルバムである。が、「悲しみが消える時」「ふたりのGraduation」「Just Like America」等の原点を思わすフォーク・ソフトロック曲の印象が強いので、次作の「ARACADIA」が動のアルフィーとすればこちらは静のアルフィー最高傑作だろう。

 イエスの「危機」と似た構成を持つ組曲「DNA Odyssey」が最大の目玉。リアルタイムで聴いた時私は中学生だったのでプログレッシブロックという言葉すら知らなかった。こんな曲があるのか、こんなリフがあるのか、こんなコーラスワークがあるのかとそりゃもう衝撃的だったもんだ。後に私をプログレ地獄へ誘う原点のような曲である。キングクリムゾン風の鬱プログレ「Nervous Breakdown」もいい出来。

1) Heart Of Justice
2) 悲しみが消える時 -you are the rock-
3) Nervous Breakdown
4) 19 -nineteen- ←(2位)
5) ふたりのGraduation
6) Black Doctor
7) Just Like America
8) High-Heel Resistance
9) Wind Tune
10) DNA Odyssey
11) Kitto
12) Loving You
13) Faith Of Love  ←(2位)





「GO!GO! BEAT BOYS!!」/BEAT BOYS(1989年7月)

 アルフィーはシリアスなコンセプトアルバムとポップ・アルバムを交互に出してきたが、この時期「DNA -Communication-」「ARACADIA」とプログレ大作が2枚も続いているのは何故だろう。と、思っていたが、そうかこのアルバムがあったのか。

 というわけで出てしまったビートボーイズ唯一のフルアルバム。
 リゾートサウンドを標榜しているが、それっぽいのは1曲目だけ。前作のミニアルバムがボーカルグループ、ディスコ、ファンクにこだわった名作だったのに比べ普通の歌謡ポップスになってしまった感じである。アルフィーというロックバンドで出すにはポップすぎる楽曲、いわば高見沢が他の歌手に提供するような80年代キャニオン歌謡でまとめられている。
 ちなみに「Let's! Break Dance!!」は小室哲哉が編曲。作曲・ギターが高見沢、キーボード・編曲が小室という「もう一つのV2」というべき饗宴が実現。アウトロでは高見沢のギターと小室のキーボードがソロの応酬を聴かせる。ラストのバラード「l'hiverの追憶」で高見沢とデュエットしているのは今井美樹。
 ビートボーイズでポップに振れ切ったことでアルフィー本体のプログレ化、シリアスなメッセージ化が進んでいく。ここでちょうど80年代が終わりバブルも終了。パーティーは終わった。

1) GREAT VACATION〜GO!GO!BEAT BOYS!!
2) Let's! Break Dance!!
3) Happy泥棒-Who's That Girl?-
4) 渚の350ml・涙
5) 誰よりもLady Jane
6) 霧に消えたロゼレア
7) 迷宮のモンテカルロ
8) やさしい黄昏
9) 夏のTAWAGOTO
10) l'hiverの追憶




3. Progressive years (1990〜2000)

13


 「ARCADIA」 (1990年10月・2位)

 アルフィー唯一、最初から最後まで本気のコンセプトアルバム。よって最高傑作。
 普通アルフィーのアルバムはテクノやプログレから演歌まで多様なジャンルの曲が入っていて、歌詞も日常から宇宙まで飛ぶごった煮状態なのだが、このアルバムはプログレメタル楽曲で統一されていて、歌詞もシリアスだ。一つのテーマとサウンドで完全に統一された唯一の一枚なのである。

 ベルリンの壁崩壊やルーマニア革命などで揺れる当時の世界情勢と日本の立場みたいなコンセプトなのだが、特に緊張しつつある中東情勢を多分に意識したため「エスニック・ハード」というサウンドイメージを持ち出した。プログレメタルという言葉はまだ無かったので。ちなみに湾岸戦争が起こったのはアルバム発売の3ヵ月後。

 特に1曲目のタイトル曲が圧巻だった。大げさすぎるSEから炸裂するツインドラムと砂嵐を模したギターリフ、メタル化したゴダイゴというか。そのままテンションを落とさず「Masquerade Love」へ雪崩れ込む。強靭な美しさを誇る「Rainbow in The Rain」、当時全盛期のX JAPANに対抗するようなスピードメタル「Count Down 1999」と、今は亡き松宮一彦も「最初の5曲は凄い」と言った前編のハイテンションは強烈である。
 そして今までが嘘のような静寂「流砂のように」を挟んで、グラムロックに当時流行のファンクビートを混ぜたような狂騒的な「Funky Dog!」で後半がスタートする。アルフィーらしい叙情フォークをピンク・フロイド的に仕上げた名曲「Mind Revolution」、怒涛の反戦バラード「On The Border」で締めるという構成も無駄が無い。

 当時これ以上のインパクトを与えてくれたバンドは他に無かったので、日本一のバンド=アルフィーという認識を私に刷り込んでくれた罪作りなアルバムなのである。正直アルフィーに興味が無くてもこのアルバムだけは聞いて欲しい。ブックオフにわりとあるから。
 ちなみに90年代に入ったこのアルバムから高見沢が今でも続く長髪&エンジェルギターというスタイルにチェンジする。他の2人のインパクトに比べ(二枚目であるという以外)特に個性の無い自分にコンプレックスを持っていたフシがあるので、自分のルーツである70年代ロッカーのファッションになることで自分をさらけ出した感がある。00年代になるとさらけ出しすぎるのだが。アルフィーの記号化がここで完成したといえる。

1) Arcadia
2) Masquerade Love
3) Rainbow in The Rain
4) Eurasian Rhapsody
5) Count Down 1999
6) 流砂のように
7) Funky Dog!
8) My Best Friend
9) Shadow of Kingdom
10) Mind Revolution
11) On The Border
12) Flower Revolution (Slash Mix) ←(3位)






 「主義-ism:」/高見沢俊彦(1991年6月・6位)

 短期間存在したレーベル、ヴァージンジャパン(何故か社長が横澤彪)から発売された幻の初ソロアルバム。
 英ヴァージンとの関係からか、プログレファンには有名なゴングのスティーブ・ヒレッジが4曲、ストロベリー・スウィッチブレイドなどニューウェーブ系バンドを多く手がけたデヴィッド・モーションが5曲プロデュースしている。
 ハードロック曲は2曲しかなく、高見沢のソロだからHM/HR色が強いものになるのではないかといった予想を覆す「ニューウェーブ耽美歌謡」とでも言うべきスピリチュアルなアルバムとなっている。アルフィーでロック色の強いことはやっていたのでその反動だろう。

 「Fiance」「赤い糸」「2時間だけのHoneymoon」は不倫をイメージする歌詞と80年代歌謡曲のドロドロした部分とヒレッジのエクスペリメンタルなサウンドが絡み合う世にも稀な濃い楽曲である。
 といっても知らずに聞けばただの歌謡曲にしか聞こえないのでこれをスティーブ・ヒレッジが演奏していると気づくかどうか。

 「17のときに逢いたかった」「Cherie」はノスタルジーを感じさせるドラマチックな名曲である。
 ロック曲の方も特に「Fire」はフォーカスやフリートウッドマックを手がけたMike Vernonのプロデュースで格好いい出来になっている。
 というわけでかなり聞き所が多い作品である。廃盤で入手困難なはずだがブックオフでも頻繁に安く見かけるのであったら入手しよう。

1) Fiance
2) 赤い糸
3) きみがすきだよ
4) 2時間だけのHoneymoon
5) 17のときに逢いたかった
6) Fire
7) Edge of The Moonlight
8) Lonely Heart
9) Cherie
10) Song for You
11) 逢いたくて






「THE BEST」(1991年12月・14位)

 この当時カラオケボックスが普及しカラオケブームが起こっていた。そこでベストアルバムとその同内容のカラオケを収めた2枚組みアルバムがポニーキャニオンのシリーズとして発売された。よってチェッカーズや尾崎亜美にも同趣向のものが存在する。
 内容はこの当時のヒットシングルをきっちり売れた順に選んだようで、アルフィーにしてはスタンダードなベスト盤である。80年代のアルフィーのヒット曲を知れるという意味では中古店で見つけたらおすすめする。 ライブではお馴染みの「夢よ急げ」は新録音。ジャケットは3人のギターコレクションとなっているが、高見沢の変わりギターがこの時点ではまだ剣とマシンガンのみであった。

CD1
1) メリーアン
2) 星空のディスタンス
3) シンデレラは眠れない
4) FLOWER REVOLUTION
5) サファイアの瞳
6) FAITH OF LOVE
7) 恋人の歌がきこえる
8) 19 (nineteen)
9) 1月の雨を忘れない
10) My Truth
11) 夢よ急げ
12) ROCKDOM −風に吹かれて−
13) SWEAT & TEARS

CD2
1)〜13) 同内容のカラオケバージョン




14


 「Journey」 (1992年4月・3位)

 この時期、チャゲアスと小田和正の影響でベテランがドラマの主題歌タイアップでメガヒットを記録することが流行った。アルフィーにもその恩恵がおすそわけ程度に訪れた。それが第一話で主演の加勢大周がいきなり死ぬという変なドラマ「ポールポジション!愛しき人へ…」の主題歌「Promised Love」だ。視聴率も低かったが当時はCDバブルもありこんなタイアップでも65万枚も売れた。チャゲアスに比べれば大したことはないがアルフィー史上最高売上のシングルである。曲自体はアルフィーにしてはクサみの薄いシンプルなAORだがそれが幸いしたのかも知れない。

 そんな「Promised Love」をフィーチャーしたこのアルバムは、それまで壮大なスケールのアルバムが続いていたので、原点であるフォークを基調にしたノスタルジックな作風となっている。
 ここでいうフォークとはいわゆるアクの強い声でパフォーマーの主張を叫ぶ日本の歌謡フォークとは違う、ハーモニーとアコギのテクを強調するCSN&Y直系のアコースティック・ロックである。日本ではこの違いははっきり区別されていないし、後者の良さもあまり評価されていない。日本でこれを追及したのはガロとアルフィーとサムシングエルスしかいないのだから仕方ない。

 とはいえ1曲目は当時Mr.BIGがやっていたドリル奏法を取り入れた壮絶なメタルナンバー「Journey」。このテンションはどうしたことか。当時売り出し中だったB'zに触発されたのだろうか。続く「悲しみの雨が降る」はクラプトンっぽい泣きのギターリフが先導する名AOR。
 そして4〜6曲目が前述したCSN&Y色の強いアコースティック・ソフトロックが並ぶアルバムのハイライトである。「Journeyman」は「Teach Your Children」、「シュプレヒコールに耳を塞いで」は「Cathedral(大聖堂)」、「いつも君がいた」は「Our House」「Change Partners」と、どことなく似た雰囲気を持つ楽曲をCSN&Yの中に強引に探すことが出来る。

 「いつも君がいた」の美しいノスタルジー世界の余韻にひたるヒマも無くドリルが!またドリル奏法がけたたましく響くハードロック「King's Boogie」へ入る。この辺りからこのアルバム構成がメチャクチャになってくる。「ひとりぼっちのPretender」はフラメンコっぽいギターがなる哀愁歌謡だし、「君に逢ったのはいつだろう」は輪廻転生を歌い上げる壮大極まりないラブバラード、と思ったらまた暑苦しいハードロック「Someday」と、まとまりが無さ過ぎ。アルフィーらしいといえばそれまでだが。
 極めつけはベルリンの壁をテーマにしたドシリアスな曲「壁の向こうのFreedom」。ベルリンの壁が崩壊する前からライブで歌われていた曲で、なんでARCADIAに入れなかったのか未だにわからない。

1) Journey
2)悲しみの雨が降る
3) Promised Love ←(2位)
4) Journeyman
5) シュプレヒコールに耳を塞いで
6) いつも君がいた
7) King's Boogie
8) ひとりぼっちのPretender
9) 君に逢ったのはいつだろう
10) Someday(London Re-mix)
11) 壁の向こうのFreedom -24th March,1989-






「Promised Love -THE ALFEE BALLAD SELECTION-」(1992年12月・10位)

 「Promised Love」のヒットで作られたいわゆるバラードベストアルバム。
 これはメンバーがちゃんと関わったアルバムのようで、ほとんどの曲の再録音や新曲2曲が含まれ、写真も新たに撮っている。

 「My Sweet Home Town」は高見沢が明石家さんまのアルバムに提供した曲のセルフカバー。ここでしか聴けないレアな曲である。
 「Promised Night」は米軍基地でやるはずだったライブが中止になって急遽代替の横須賀で行ったライブのために作られたメモリアル楽曲。クイーンやスティクスのような70年代ロック感溢れるバラードである。

 再録音の楽曲もかなり雰囲気が違うのでこのアルバムは入手価値がある。特に「Musician」はオリジナルは駆け出しのミュージシャンの歌だったのだが、ベテランになった後の歌詞が足されている。

1) 確かに For Your Love (new take)
2) Promised Love
3) 恋人達のペイヴメント (new take)
4) Loving You
5) My Sweet Home Town
6) NOBODY KNOWS ME (new take)
7) 心の鍵 (new take)
8) Wind Tune (new take)
9) 泣かないでMY LOVE (new take)
10) 風よ教えて (new take)
11) 1月の雨を忘れない
12) Musician (new take)
13) いつも君がいた
14) Promised Night






「CONFIDENCE -THE ALFEE ACOUSTIC SPECIAL LIVE-」(1993年7月・7位)

 3人だけのアコースティック・グループとして行われたライブ盤。MTVアンプラグドのブームやアルフィー自身の20周年などで企画された。
 「Promised Love」「恋人達のペイヴメント」などのロック期のヒット曲のアコースティックバージョンもあるが、やはり「メモアール」「追想」といった普段やらないフォーク時代の暗い曲の方が面白い。通常のライブでもアコースティックセットはあるので改めて3人でやってもそんなに変わらないからだ。やはりアルフィーは3人なのだろう。
 CSN&Yの「TEACH YOUR CHILDREN」が入っているが、サイモン&ガーファンクルやガロとかカバー曲をもっと収録して欲しかった気がする。

1) Introduction:BLOWIN' IN THE WIND
2) 明日なき暴走の果てに
3) DAYS GONE BY
4) さよならの鐘
5) 木枯しに抱かれて…
6) TEACH YOUR CHILDREN
7) 恋人達のペイヴメント
8) Journeyman
9) Promised Love
10) メモアール
11) 追想
12) My Truth
13) いつも君がいた
14) ROCKDOM −風に吹かれて−






「SINGLE HISTORY I 1979-1982」(1994年9月・11位)
「SINGLE HISTORY II 1983-1986」(1994年11月・30位)
「SINGLE HISTORY III 1997-1990」(1994年12月・20位)
「SINGLE HISTORY IV 1991-1994」(1995年2月・16位)

 シングルAB面を順番通りに入れた2枚組×4セット。デビュー20周年を記念して4ヶ月に渡って発売された。

 HISTORY I は初期の青春歌謡が続くのでマニア向けだろう。「美しいシーズン」「通り雨」あたりはいい曲なのだがアルバム未収録で話題になることも少ないのでここでしか聴けない。
 B面も含めて耳なじみのない曲ばかりなのである意味違うバンド、「ニューミュージック全盛期に全く売れなかったバンド」のベストとして聴ける。これはこれでいいバンドなのだがアルフィーの「型」がまだ成立せず、同時代のニューミュージックに合わせていた感じがする。「TIME AND TIDE」や「讃集詩」よりもアルフィー黒歴史時代を体感できるというわけだ。

 HISTORY II は大ヒット期のシングル集なのだが他の編集盤と似通ってるのでここで聴く有り難味が少ない。

 HISTORY III はヒット曲の「白夜 −byaku−ya−」、ライブでは盛り上がる「LONG WAY TO FREEDOM」、映画「激突」の挿入歌「YOU GET TO RUN」が聴ける。

 HISTORY IV は無理やり作った感じがある。縮めれば3セットになったんじゃないかと思うからだ。

HISTORY I 1979-1982
I
1) ラブレター
2) 過ぎ去りし日々
3) 踊り子のように
4) さよならはさりげなく
5) 星降る夜に…
6) 街角のヒーロー
7) 冬将軍
8) さよならの鐘
9) 無言劇
10) 明日なき暴走の果てに
11) 美しいシーズン
12) Feeling Love
II
1) 恋人になりたい
2) CHECK OUT
3) 宛先のない手紙
4) 北のHOTEL
5) 通り雨
6) 言葉にしたくない天気
7) 泣かないでMY LOVE
8) モーニング・コールでラスト・キッス
9) SUNSET SUMMER
10) 絶狂!ジャンピング・グルーピー
11) 別れの律動
12) 挽歌

HISTORY II 1983-1986
I
1) 暁のパラダイス・ロード
2) 祈り
3) メリーアン
4) ラジカル・ティーンエイジャー
5) 星空のディスタンス
6) DOWNTOWN STREET
7) STARSHIP −光を求めて−
8) 愛の鼓動
9) 恋人達のペイヴメント
10) ロールオーバー・イエスタディ
II
1) シンデレラは眠れない
2) A Last Song
3) 霧のソフィア
4) BLUE AGE REVOLUTION
5) 風曜日、君をつれて
6) 世にも悲しい男の物語
7) SWEAT & TEARS
8) 風よ教えて
9) ROCKDOM −風に吹かれて−
10) DAYS GONE BY

HISTORY III 1997-1990
I
1) サファイアの瞳
2) 木枯しに抱かれて…
3) 君が通り過ぎたあとに −DON'T PASS ME BY−
4) FOR THE BRAND−NEW DREAM
5) 白夜 −byaku−ya−
6) LONG WAY TO FREEDOM
7) My Truth
8) It's Alright
9) 1月の雨を忘れない
10) Girl
II
1) WEEKEND SHUFFLE −華やかな週末−
2) 見つめていたい
3) 19 (nineteen)
4) アウトロー・ブルース
5) FAITH OF LOVE
6) YOU GET TO RUN
7) 恋人の歌がきこえる
8) Alone −それでも道はつづく−
9) FLOWER REVOLUTION
10) Bad Girl

HISTORY IV 1991-1994
I
1) Promised Love
2) Someday
3) BELIEVE
4) RUNNING WILD
5) Victory
6) Time Spirit
7) もう一度君に逢いたい
8) 風を追いかけて
II
1) まだ見ぬ君への愛の詩
2) 愛こそ力 〜Power for Love〜
3) COMPLEX BLUE −愛だけ哀しすぎて−
4) 冒険者たち
5) エルドラド
6) The Adventure Begins (English Version)
7) El Dorado (English Version)
8) THEME OF ROMANCE (Complex Blue)
9) THEME OF SOLITUDE (Guitar Solo)




15


 「夢幻の果てに」 (1995年1月・2位)

 オリジナルアルバムとしては3年半ぶり。プログレをテーマにした作品ということで知られている。しかしプログレを期待して聴くとちょっと肩透かしをくらうかも知れない。1曲目「孤独の影」がバカテク方向ではなく、ピンク・フロイド「炎」のような叙情フォークを基調としたものだからだ。
 アルバムの目玉といえる「幻夜祭」は三声ユニゾンで押しまくるバカテク楽曲なのだが、どっちかというと 「メタルコア化した頭脳警察」? まああまり他では聴けない楽曲ではある。
 「哀愁は黄昏の果てに」もイエス、クリムゾンというよりはフロイド的、ギルモア的なバラードである。

 前半7曲がプログレサイド、後半の6曲は先行シングル曲を中心にしたポップサイドという構成。コンセプトアルバムのA面とシングル集のB面という構成だったサイモン&ガーファンクルの「ブックエンド」が頭にあったのではないか。
 完全なHM/HRの2曲「殉愛」「悲劇受胎」も前後からちょっと浮いているので、プログレ的コンセプトなのは実は最初の5曲だけなのではないかとも思える。
 特に「殉愛」の歌謡プログレメタルとしての完成度は素晴らしい。演歌歌謡曲の歌詞とメロディー+プログレメタルのサウンドが高次元で融合し、ウェットな女歌の歌詞を桜井の美声が狂おしく歌い上げる。「♪あの日あなたに抱かれた夜がくやしいけれど愛しい〜」AメロからBメロへの転調そしてサビの入りがバシッと決まる。
 「FUNKY PUNKY」はディープパープルの「Strange Kind Of Woman」とそっくり同じ箇所があり、パープルの方を後に聴いてビックリした記憶がある。アルフィーを聞いているとそういうことはままある。「メリーアン」がジャーニーの「セパレート・ウェイズ」のパクリだなんて良く言われているが、聴けばわかるがあれは全然違う。アルフィーにはもっとそっくり同じのがあるんだ!! もっとちゃんと聴いて欲しい。

1) 孤独の影
2) 幻夜祭
3) LIBERTY BELL
4) 罪人たちの舟
5) 哀愁は黄昏の果てに
6) 殉愛
7) 悲劇受胎
8) COMPLEX BLUE −愛だけ哀しすぎて− ←(9位)
9) FUNKY PUNKY
10) まだ見ぬ君への愛の詩 ←(10位)
11) WILD BAHN!
12) 冒険者たち ←(8位)
13) 哀しみの泉






「LIVE IN PROGRESS」(1995年7月・10位)

 「夢幻の果てに」に伴うツアーのNHKホール2公演を収録した2枚組ライブアルバム。「ONE NIGHT DREAMS」が限定盤なのでアルフィーのライブアルバムはこれしか無いというわけだ。変な編集盤を出すよりライブ盤をどんどん出した方が有難いのだが、ドリームシアターなみに。

 「夢幻の果てに」を中心としたセットリストなのでヒット曲はアンコールの「星空のディスタンス」ぐらいなものであり、スタジオ盤のプログレメタル楽曲を再現したライブである。特に最初の5曲は大音量で聴けばかなり迫力がある。
 アルフィーは同会場でも毎日セットリストが変わるので「見つめていたい」みたいなマイナーな曲が突如入っているのはその名残か。

 ここからキーボードが菊地に変わって山石が復帰し、2期のラインナップに戻っている。よってこのツアーのみ菊地と山石が両方参加している。

・高見沢俊彦(Vo/E.G)
・坂崎幸之助(Vo/A.G)
・桜井賢(Vo/B)
・山石敬之(Key)
・長谷川浩二(Ds)

 菊地はその後エイベックスに行ってdreamや浜崎あゆみのアレンジャーとして活躍した後、中国に渡って活動している。

CD1
1) 孤独の影
2) 殉愛
3) Time Spirit
4) THE AGES
5) 冒険者たち
6) High−Heel Resistance
7) Count Down 1999
8) 見つめていたい
9) COMPLEX BLUE −愛だけ哀しすぎて−
10) SAVED BY THE LOVE SONG

CD2
1) 罪人たちの舟
2) 誓いの明日
3) LIBERTY BELL
4) A.D.1999
5) 幻夜祭
6) 哀愁は黄昏の果てに
7) トラベリング・バンド
8) ラジカル・ティーンエイジャー
9) 星空のディスタンス
10) JUMP '95






 「the ALFEE MEETS dance」/DAVE RODGERS project (1995年9月)

 当時勃興期だったエイベックスのMAX松浦からの「高見沢さんのメロディーとギターは絶対ユーロビートに合いますよ」という申し出をきっかけに生まれた企画アルバム。
 DAVE RODGERS & DOMINOのボーカルでアルフィーの曲をユーロビート調にカバーしたエイベックスのSUPER EUROBEATシリーズの傍系と呼べるシロモノ。

 ただの企画盤ではない所は、プロデュースと全てのギター演奏を高見沢が担当したこと。「CRIMSON KISS 〜白夜」はアルフィーのライブではこのヴァージョンで演奏されることが恒例になったので外せない。
 後の「Hysteric Psychedelic ∞」「D.D.D !」といったダンスメタル楽曲はこの企画が発端で生まれたんじゃないかと考えるとアルフィー史において割と重要かも知れない作品だ。

1) MARY ANN 〜メリーアン〜
2) BABY COME BACK 〜星空のディスタンス〜
3) SWEET LITTLE CINDERELLA 〜シンデレラは眠れない〜
4) Funky Dog !
5) CRIMSON KISS 〜白夜−byakuya−〜
6) Promised Love
7) FLEEING LOVE 〜木枯らしに抱かれて…〜
8) FLOWER REVOLUTION
9) Victory
10) SWEAT & TEARS




16


 「LOVE」 (1996年3月・7位)

 ポニーキャニオンでの最後のオリジナルアルバム。「前作はプログレだったから今度はクラシック」という明快なテーマを持つ作品だが、普通のポップスにオーケストラを足しただけというかオーケストラアレンジのパートが楽曲に溶け込んでない印象がある。この反省は次作で活かされることになる。
 収録曲はバラエティに富んでいるのだが、かつての「THE BEST SONGS」「U.K. Breakfast」の時のような80年代の歌謡ポップスノリが強く、「夢幻の果てに」の後にこれでは急に後退してしまった印象を受ける。ポニーキャニオン時代の総決算という意味ではこれでいいのかも知れないが。コンセプトアルバムとポップスアルバムを交互に出すという不文律はここまで守られている。

 というわけで「Arcadia」以降進化を続けてきたこの時代のアルバムの中では浮いている作品なのだが、熱血スピードメタル「恋愛論理」から青春フォーク「もう一度君に逢いたい」に繋ぐ所なんかはあまりのギャップにずっこける。まさにアルフィーといえる。
 「LOVE NEVER DIES」はドラマ「奇跡のロマンス」の主題歌でアルフィー史上3位のヒットになった。赤井英和と葉月里緒菜のラブストーリーというのも今考えればかなり斬新な企画である。

1) LOVE
2) 雨の肖像
3) LOVE-0=
4) LOVE NEVER DIES ←(4位)
5) CAN'T STOP LOVE!
6) 星空のRENDEZVOUS
7) 恋愛論理
8) もう一度君に逢いたい(Acoustic Version)
9) EVERYBODY NEEDS LOVE GENERATION
10)GLORY DAYS(LOVE:MIX)
11)ALWAYS






「EMOTIONAL LOVE SONGS」(1997年11月・29位)
「EMOTIONAL MESSAGE SONGS」(1997年11月・34位)

 東芝EMIへの移籍に伴ってリリースされたポニーキャニオン最後のコンピレーション2枚。
 20年在籍したキャニオンを離れるための、いわゆる移籍ベストなのだがベストを作ろうにもSINGLE HISTORY 4セットなどという企画をやったばかりである。バラード集も出したし。よって高見沢選曲によるラブソング集とメッセージソング集という歯切れの悪い商品になった。
 新録音とか何も無いので余程のマニア以外入手する必要なし。MESSAGE SONGSの方には一曲一曲に高見沢の解説が付いているのだが、LOVE SONGSの方にはアルバム全体の解説だけである。いやこっちも一曲一曲書きましょうよ。飽きたのだろうか。

EMOTIONAL LOVE SONGS
1) LOVE NEVER DIES
2) 星空のディスタンス (new take by 1991)
3) COMPLEX BLUE −愛だけ哀しすぎて−
4) LOVE
5) シンデレラは眠れない
6) Far Away
7) Promised Love
8) 恋人の歌がきこえる
9) 泣かないでMY LOVE (new take by 1992)
10) 1月の雨を忘れない
11) 恋人達のペイヴメント
12) 恋人になりたい (new take by 1983)
13) FAITH OF LOVE
14) 至上の愛
15) LAST STAGE

EMOTIONAL MESSAGE SONGS
1) 幻夜祭
2) シュプレヒコールに耳を塞いで
3) ROCKDOM −風に吹かれて−
4) GLORY DAYS (Love:Mix)
5) WIND OF TIME
6) Count Down 1999
7) 倖せのかたち 〜Send My Heart〜
8) 冒険者たち
9) JUMP '95
10) Victory
11) My Truth
12) Nervous Breakdown
13) SWEAT & TEARS (live)




17


 「Nouvelle Vague」 (1998年3月・10位)

 東芝EMI移籍第一弾。プログレメタルバンドとしてのイディオムをはっきりとした名作である。
 特に最初の2曲、世紀末を歌った「Crisis Game」とフランス革命を描いた「Nouvelle Vague」は圧巻。前作で使いこなせなかったストリングスを楽曲の一部として取り込むことに成功、KANSASのような分厚いサウンドになった。
 長谷川のドラム、山石・坂崎のピアノとアコースティックギターのソロもくっきりと目立つように アレンジされ、各々の演奏が目立つプログレバンドらしい。
 「Crisis Game」で次々繰り出されるキャッチーなギターリフ、「Nouvelle Vague」のシンフォプログレメタルとしての構成力、この2曲に関しては褒めたりないほど高見沢は凄い。この2曲だけで13分ありクタクタになる。

 続く「Brave Love」は「銀河鉄道999~エターナル・ファンタジー」の主題歌として割と有名な曲。上記のシンフォプログレメタルをシングルとしてコンパクトにしたような曲で2000年代のアルフィーのシングルとして主流の曲調になる。
 4曲目「Pride」は桜井のシナトラスタイルの名唱が映えるシンフォバラード。5曲目「Sister of The Rainbow」は今度は坂崎の出番とばかりに美しいアコースティックギターが鳴り出すフォークロック。という風に前半5曲は完璧なのだ。

 完璧な前半に比べて、後半は特徴があまりないハードロックが羅列されている印象になってしまう。それがこのアルバムが「RENAISSANCE」「ARCADIA」「orb」と並ぶまでの名盤とならない理由なのだが、まあ「ALFEE'S LAW」と同じ構成ともいえる。その中でも「冒険者たち」の続編のようなハイテンションなハード・ブギ「Good Times Boogie」は白眉と言える。
 ラストの「明日の鐘」は高見沢が当時プロデュースしていたアイドルデュオ・Skirtに提供した曲の セルフカバー。といってもアルフィー以外の何者でもない壮大な曲である。

1) Crisis Game 〜世紀末の危険な遊戯
2) Nouvelle Vague
3) Brave Love 〜Galaxy Express 999 ←(9位)
4) Pride
5) Sister of The Rainbow
6) Save Your Heart 〜君だけを守りたい
7) Good Times Boogie
8) Beyond The Win
9) CRASH!
10) 明日の鐘




18
(初回/通常)

 「orb」 (1999年9月・6位)

 デビュー25周年を記念したオリジナルアルバム。アルフィーの過去と現在、未来を表現したこの時点での総決算的作品。
 一曲目の「Hysteric Psychedelic ∞」はすごい。なんだこれは。イントロから激しいデジタルビートに坂崎のCSN&Y直系のフォークギターを乗せ、高見沢のメタルギターリフが唸りまくるストレンジな狂騒的ダンスナンバーだ。河野圭が共同アレンジャーの「D.D.D !」も同様のユーロビートダンスメタル。

 そのような新機軸のデジタルサウンドのダンスナンバーがあると思えば、久しぶりに井上鑑を共同アレンジャーに迎えたプログレメタル「Dark Side Meditation」やバラードの「The Way」は重厚なサウンドが聴ける。
 「Justice For True Love」はいわゆる最近のアルフィーらしいシングル曲だが、Bメロとストリングスの絡みは素晴らしい。
 「Wings of Freedom」は横浜FCのオフィシャルテーマソングで、消滅した横浜フリューゲルスにオフィシャルソング「Victory」を歌っていた縁で作られたもの。そのためちょっと歌詞が後ろ向きのような気もする。

 「晴れ後時々流星」「From The Past To The Future」は坂崎のアコースティックギターが活躍するフォークロック。特に後者は70年代シティポップスっぽさがあり郷愁を誘う名曲だ。この曲からバラードの「The Way」と落ち着いた曲が続いた後に鳴り響く「希望の鐘が鳴る朝に」。というラスト3曲の構成はベテランらしい、大人のバンドらしい落ち着きを見せる。

1) Hysteric Psychedelic ∞
2) Dark Side Meditation
3) Justice For True Love ←(10位)
4) 晴れ後時々流星
5) AUBE〜新しい夜明け
6) Wings of Freedom
7) D.D.D ! 〜Happy 65th Anniversary for Donald Duck〜
8) From The Past To The Future
9) The Way
10) 希望の鐘が鳴る朝に ←(8位)

bonusCD
1) A.D.1999 (orb Version)
2) Moonlight Fairy (orb Version)
3) Decadence (orb Version)




4. Punk years (2001〜)

19


 「GLINT BEAT」 (2001年9月・5位)

 21世紀に突入し前作「orb」で25年の歴史に一区切りをつけたことだし、ベテランの落ち着きを捨ててもう一度新しいバンドとしてリニューアルした。その決意はこの大人のバンドらしからぬ特撮ヒーローみたいなジャケットに現れている。
 そこで高見沢は40代後半にしてパンクに目覚める。サウンドだけでなく、さらに原色の派手なファッションに身を包むようになり、バラエティにも顔を出し、若手のバンドとも交流するようになっていく。
 とはいえプログレメタルまで行ったバンドだし、さらに前作で登場したデジタルビートをここでも活かしたことによりサイバーパンクメタルとでも言うべきカテゴライズ不能のアルバムになっている。アルフィーのアルバムの中でも特にストレンジなサウンドのアルバムであり、未だにこれをどう評価していいのかわからない。

 1曲目の「閃光」から、複雑なギターリフやプログレ的構築よりもテレキャスターのカッティングを活かしたかなりラフな演奏になっている。演奏がラフになっていくのはこのアルバムだけでなくこの先ずっとそうである。よって長谷川の重いドラムが少し浮いている感じがあり、このアルバムをおかしくさせている要因の一つでもある。
 続く「運命の轍 宿命の扉」はパンクというより何処と無く加山雄三の「夜空の星」を彷彿させる。
 「Punks Life」「Beat Pop Generation」はデジタルビートを前面に出したアルフィー流ガレージパンクエレクトロニカみたいな曲だが、もう形容のしようがないな。
 「Never Ending Dream」「Fairy Dance」はアコースティックナンバーなのだがやはりデジタルな乾いた音になっていて違和感はない。

 サイバーパンクメタル路線の先鋒だったのは先行シングルの「Juliet」なのだが、それはこのアルバムに収録されず、プログレメタル路線だったその前のシングル「NEVER FADE」は何故か入っている。普通逆じゃないのか、だから「NEVER FADE」はこのアルバムで浮いている。
 「UNCROWNED KINGDOM」はアルフィーらしい6分以上の大作だが、かつての組曲というよりも、コンストラクション・オブ・ライト以降の今のキングクリムゾンみたいな一気呵成に突き進む楽曲だ。
 この曲は高見沢でなく森雪之丞が作詞しているが、細かいところではプロらしいのだが詩の内容のベクトル的には高見沢と変わらない作詞家なのであまり違和感はない。

1) 閃光
2) 運命の轍 宿命の扉
3) Punks Life
4) Never Ending Dream
5) Beat Pop Generation
6) Boy
7) Romeo 〜Cosmic☆Picnic
8) Fairy Dance
9) UNCROWNED KINGDOM
10) NEVER FADE ←(5位)




(初回/通常)

 「THE BEST 1997-2002 apres Nouvelle Vague」 (2003年3月・12位)

 東芝EMIでオリジナルアルバム3枚出したから出たベスト盤。3月リリースなので決算対策商品と思われる。シンフォメタル、サイバーパンク路線が混在するアルバムだが、アルフィーなので不思議と違和感は無い。
 オリジナルアルバム未収録楽曲は3曲。「ショムニ ファイナル」の主題歌、桜井が朗々と歌い上げる「太陽は沈まない」、アルフィー流パンクの先鞭をつけたシングル「Juliet」。そしてこのアルバムだけの楽曲「孤独な世代」は疾走感があるがアルフィーらしいハードロックなので隠れた名曲。

01: 太陽は沈まない
02: Juliet
03: Brave Love〜Galaxy Express 999
04: From The Past To The Future
05: 希望の鐘が鳴る朝に
06: Nouvelle Vague
07: Punks Life
08: Justice For True Love
09: Never Ending Dream
10: NEVER FADE
11: AUBE〜新しい夜明け
12: Pride[Re-mix]
13: 孤独な世代




20


 「Going My Way」 (2003年10月・10位)

 あまりサウンド的統一感の無いアルバム。一曲目「I Love You」こそ前作のサイバーパンク路線の楽曲であるが、2、3曲目はハードロックに戻る。
 「戦場のギタリスト」はグラムロック調に乗せて熱気バサラよろしく戦場で俺の歌を聴け!と叫ぶ高見沢の熱血ぶりが前面に出た曲。
 タイトル曲「Going My Way」は80年代はかなり気難しい人だった高見沢が、近年バラエティに出て自分をネタにされることも吹っ切れた「俺はもうこれでいいんだ」的なことを吉田拓郎調でアジる濃い楽曲。
 このアルバムの白眉は「Another Way」。歌詞・メロディーが哀愁をかもし出す近年のアルフィー最大の名曲と言っていい。たまにはこういう曲をシングルカットして欲しいものだ。
 「Candle Light」は80年代のアルフィーらしいクリスマスソング、と思ったらプログレメタル路線の「Chaosの世界」、坂崎が参加した再結成フォーククルセダースの「平和について」、リメイクのエコロジーバラード「CATCH YOUR EARTH 2003」で強引に締める。
 ちなみにオリジナル盤はアルフィー唯一のCCCDである。

01: I Love You
02: 希望の詩
03: Destruction
04: 戦場のギタリスト
05: Another Way
06: Going My Way
07: タンポポの詩 ←(5位)
08: TRY
09: Candle Light
10: Chaosの世界
11: 平和について
12: CATCH YOUR EARTH 2003






 「夢よ急げ -大阪国際女子マラソンイメージソング・アルバム」(2004年3月・20位)

 20年やってきた大阪国際女子マラソンのイメージソングを集めたアルバム。3月リリースなので決算対策商品と思われる。
 既発曲ばかりなのでコレクターズアイテムである。しかし1枚目のリミックスは中々良い。2枚目はカップリング曲集の趣もある。しかし素人がフォトショップで作ったようなジャケはどうにかならなかったのだろうか。この当時のシングル曲のジャケにも言えるのだが。

CD1
01: 夢よ急げ
02: It's Alright
03: High-Heel Resistance
04: FLOWER REVOLUTION
05: Arcadia
06: Someday
07: Running Wild
08: 風を追いかけて
09: GLORY DAYS

CD2
01: LIBERTY BELL
02: Beyond The Win
03: Beginning of the Time
04: 自由になるために
05: Change the wind
06: Chaosの世界
07: 孤独な世代
08: 夜明けの星を目指して〜Marathon Version〜
09: モーツァルト:ピアノ協奏曲第21番ハ短調KV467〜LIBERTY BELL






 「30th ANNIVERSARY HIT SINGLE COLLECTION 37」 (2004年8月・16位)

 30周年を記念したベストアルバム。デビュー曲「夏しぐれ」と同じ8月25日に発売された。「メリーアン」以降のオリコン10位以内に入ったシングルA面37曲+1曲を収録している。
 ライト層に聴かせるベストとしては3枚組というのはボリュームがありすぎるし、「ベルばら」池田理代子先生デザインのジャケもインパクトがありすぎる。しかもバンドロゴもタイトルも付けず絵がそのままジャケなのがすごい。

 初期の楽曲は演奏し直して収録されているが、アレンジしつくされたオリジナルの音源と比べると演奏がラフに聴こえる。今のアルフィーのラフな演奏によるセルフカバーアルバムとして別に出しても良かった。そしてライト層にも買いやすいベスト盤(サザンオールスターズの「海のYeah!!」みたいな)を枚数減らして曲もセレクトしてオリジナル音源のみで作るべきだったと思ってしまう。

 ちなみに初回に同梱されていたDVDには3人が収録曲一曲一曲の思い出を語る映像が入っている。本当にただ語っているだけなのでファンにはたまらない映像だ。

CD1
01: メリーアン(new take)
02: 星空のディスタンス(new take)
03: STAR SHIP-光を求めて-(new take)
04: 恋人達のペイヴメント(new take)
05: シンデレラは眠れない(new take)
06: 霧のソフィア
07: 風曜日、君をつれて(new take)
08: SWEAT & TEARS(new take)
09: ROCKDOM-風に吹かれて-(new take)
10: サファイアの瞳
11: 君が通り過ぎたあとに-DON'T PASS ME BY-
12: 白夜-byaku-ya-
13: My Truth

CD2
01: 1月の雨を忘れない
02: WEEKEND SHUFFLE-華やかな週末-
03: 19(nineteen)
04: FAITH OF LOVE
05: 恋人の歌がきこえる
06: FLOWER REVOLUTION
07: Promised Love
08: Believe
09: Victory
10: もう一度君に逢いたい
11: まだ見ぬ君への愛の詩
12: COMPLEX BLUE-愛だけ哀しすぎて-

CD3
01: 冒険者たち
02: エルドラド
03: LOVE NEVER DIES
04: 倖せのかたち〜Send My Heart〜
05: Brave Love〜Galaxy Express 999
06: 希望の鐘が鳴る朝に
07: Justice For True Love
08: NEVER FADE
09: Juliet
10: 太陽は沈まない
11: タンポポの詩
12: 希望の橋
13: LAST STAGE(new take)






 「Berlin Calling」/高見沢俊彦 (2005年5月・10位)

 「日本におけるドイツ年」を記念して開かれた「ベルリンの至宝展」のテーマ曲などを収録したドイツをテーマにしたコンセプトミニアルバム。
 表題曲のインストはロバート・マイルスのようなイントロから高見沢のギターソロがうなる。流麗にまとまっていて、アルフィーではあまり無い作品。ちゃんとしたフュージョン系のギタリストのソロアルバムみたいだ。

 「天使の奇蹟」はボーカル曲としてはここで聴ける唯一の新曲。高見沢らしい派手なGSロックで隠れた名曲。1987年のテクノナンバー「Stand Up,Baby」のパンクアレンジもいい出来。

01: Berlin Calling
02: Berlin Rain
03: 天使の奇蹟
04: Stand Up,Baby(Punk Mix)
05: 壁の向こうのFreedom(Acoustic Version)
06: BEAT7(Berlin Calling Mix)






 「STARTING OVER 〜BEST HIT OF THE ALFEE〜」 (2006年3月・22位)

 かなり歯切れの悪い商品。ベスト盤、というか変なコンピ。3月リリースなので決算対策商品と思われる。
 「BEST HIT ALFEE15」は代表的なシングルヒット15曲をメドレーで繋げてワントラックにした内容。ていうかよお、この15曲を普通にオリジナル音源で収録して2500円くらいで売ればライト層にアピールできるアルフィーの軽いベスト盤が出来たんじゃないだろうか。これだけベストが多いのにアルフィーにはそういう初心者が気軽に買えるベストが未だに無いのだ。なんでメドレー?

 「組曲 Symphony of The Alfee」は、昔「THE ALFEE CLASSICS」という企画アルバムで、アルフィーの代表的なプログレ組曲「GATE OF HEAVEN」「The Ages」「DNA Odyssey」を「展覧会の絵」で繋ぎ合わせた作品があり、それをバンドでUターンセルフカバーした内容。ライブでやっている新しいアレンジもあり聴き応えがある。だからよお、この3曲を普通に撮り直してさらに「Nervous Breakdown」「UNCROWNED KINGDOM」等を足してアルフィー・プログレコンピ盤として出せばいいやん。

 あとは最新のシングルだった「希望の橋」等が何の脈絡も無く入っている。どういう発想でここまで変な商品を作れるのか東芝EMIの企画力を疑いたくなるコレクターズアイテム。

01: BEST HIT ALFEE15
   WEEKEND SHUFFLE→19 (nineteen)→風曜日、君をつれて→シンデレラは眠れない→タンポポの詩→Juliet→サファイアの瞳→白夜 -byaku-ya-→STARSHIP -光を求めて-→Promised Love→メリーアン→Flower Revolution→SWEAT&TEARS→星空のディスタンス→100億のLove Story
02: 組曲 Symphony of The Alfee
03: 希望の橋
04: ZeRoになれ!
05: 夜明けの星を目指して




21
(初回/通常)

 「ONE -Venus of Rock-」 (2006年11月・16位)

 メンバーが50代に達したアルフィーの「今」を感じられるアルバムである。
 iPod などの携帯音楽プレーヤーで聴かれる現代では、冒頭にいい曲を並べなければいけないとの高見沢の発言通り、「愛を惜しみなく」「天河の舟」「春の嵐」と、派手なプログレメタル楽曲が3曲並ぶ。しかしかつての「DNA Communication」〜「Nouvelle Vague」までの緻密かつ壮大な迫力は感じられない。ユーライア・ヒープ風コーラスがたくさん入っているのは嬉しいが、勢いで押すような感じだ。

 ここから20年行動を共にしアルフィーには欠かせない存在だったドラマー長谷川浩二が脱退し、5期THE ALFEEといえるラインナップになっている。

・高見沢俊彦(Vo/E.G)
・坂崎幸之助(Vo/A.G)
・桜井賢(Vo/B)
・山石敬之(Key)
・吉田太郎(Ds)

 新加入の吉田太郎は堅実な普通のドラムといった印象で、パワーとテクニックを兼ね備えた長谷川に比べるとさすがにインパクトが弱い。
 しかしバンドの全体的な演奏力をみると、高見沢のギターはますますラフにパンク化し、キーボードも安っぽいオケヒットみたいなのが多くて山石の流麗なピアノがあまり表に出ない。こうなってくると長谷川より吉田太郎のタイトな熱血ドラムの方がバンドに溶け込んでくるのだ。
 つまりテクニカル・プレイヤー集団としてのプログレバンドでは無くなって来たが、バンドとしての一体感は増した。これが今のアルフィーである。これはこれでいいバンドだ。

 「Innocent Love」は中期ビートルズのアルフィー流解釈といった曲。「みこん六姉妹」の主題歌だが昼のホームドラマの主題歌にしては大げさすぎる。
 個人的に好きだった曲は「Shout」。「時にはメトロに乗ってメタルを聞いてみよう」とかいうノリの良さだけを重視した意味の無い歌詞を、坂崎が何故か無表情なボーカルで歌う。これが今のアルフィー流パンクだ。

01: 愛を惜しみなく
02: 天河の舟
03: 春の嵐
04: Innocent Love(Album Mix) ←(7位)
05: ONE LOVE
06: 夢のチカラ'06
07: Change
08: Shout
09: 100億のLove Story(Album Mix) ←(4位)
10: ONE(Album Mix)






 「Kaleidoscope」/高見沢俊彦 (2007年7月・9位)

 2007年から、25年続いた夏のイベントを休止。高見沢・坂崎はソロプロジェクトに入る。桜井は何も仕事はしていない。
 高見沢の16年ぶりフルアルバムはルーク篁(CANTA、元聖飢魔II)、Koji(ALvino、La'cryma Christi)、ANCHANG(セックスマシンガンズ)が参加するゴージャスなヘヴィメタリックアルバムとなった。
 アルフィー本体でパンク、デジタルビートを追求していたことで抑えられていた高見沢のメタル精神がここまでデコラティブなアルバムを作らせてしまったのだろう。
 ちなみにライブでも前記の3人がそのまま参加し、アイアン・メイデンのトリプルリードを超えるクアドラプルリードギターのバンドで観客を圧倒した。

 つんく♂、みうらじゅん、宮藤官九郎、リリー・フランキー、綾小路翔、向井秀徳、浦沢直樹といった豪華なメンバーが作詞をしている。
 しかし飽くまで歌詞よりメタルサウンドの方に重視されている。「愛の偶像(ラブ・アイドル)」「騒音おばさんVS 高音おじさん」「LONELY LONELY」といった曲での悪ノリしたようなコミカルな歌詞を平然と無感情に歌っているので、歌詞は依頼した以上どんなものが来ようとそのまま受け入れるスタンスでいたんじゃないかと思う。
 「Super Star」は戦隊ヒーローもののエンディング曲みたいな名曲。心なしか高見沢の歌唱もこの曲だけ気合が入っている。
 高見沢しか作れない何でもありのアルバムであることには間違いない。

1. 禁断の果て
2. 愛の偶像(ラブ・アイドル)
3. 騒音おばさん VS 高音おじさん
4. Super Star
5. 千年ロマンス(Album Mix) ←(7位)
6. Kaleidoscope
7. Techno Glamorous(’59 LP Standard)
8. Endless Dream 2007
9. けだるい色の花
10. 若者たち
11. LONELY LONELY
12. 洪水の前






 「和幸:ゴールデン・ヒッツ」/和幸 (2007年9月・29位)

 フォーク・クルセダーズとサディスティック・ミカ・バンドを再結成させ、精力的に活動していた加藤和彦が坂崎と結成したデュオ。再結成フォーク・クルセダーズの「戦争と平和」の延長線上にある多彩なテーマとサウンドを織り込んだストレンジ・フォーク・アルバムだ。

 「架空の60年代バンドのベストアルバム」というコンセプト。フォークから始まったバンドがバカラックやサイケに凝っていくという、架空のバンドの70年代の音楽変遷をベストアルバムという形式で綴るのである。こんなコンセプトは加藤和彦しか思いつかないし作らない。地味ながら多彩な楽曲が聴ける名作だ。

 飽くまで加藤和彦主導のアルバムであるが、サウンド面では坂崎のハーモニーとギターが加藤和彦のコンセプトを忠実に再現している。CSN、ガロ直系の坂崎だからこそこのアルバムに合っているといえる。小室等から「フォーク界の介護士」と呼ばれる彼の面目躍如といえる。

1. 生命(いのち)
2. サタデイナイト ムービー
3. 鎮静剤
4. 黄昏のビギン
5. Sensored Mail
6. バラバラふたり
7. Her Hometown
8. モノリス-Om ye dharma hetu prabhava-
9. ナニモナイ
10. 無貪
11. 見上げてごらん夜の星を
12. みんなの地球
13. モノリス(Live at Woodstep)




(初回/通常)

 「ひっぴいえんど」/和幸 (2009年2月・27位)

 2008年はアルフィーのアルバムリリースが無かったため続いてしまうが、和幸の一年半ぶり2ndにしてラスト、加藤和彦の遺作となってしまったアルバムである。
 前作に比べると、しっかりしたコンセプトは無い。はっぴいえんどをパロったタイトルの楽曲が並ぶが、内容ははっぴいえんどそのものというより、70年代フォークロック全体の色が濃い。だが加藤和彦ほどの人がはっぴいえんどをパロディー化するのもなんか寂しい気がしたしまたカバー曲も多く手詰まり感は確かにあった。
 とはいえ楽曲単位ではベテランミュージシャンのレイドバックした作品として味のある曲ばかりである。だからこれからも和幸はこういうアルバムひっそり作ってくれるのだろうと楽しみにしていたのである。残念無念、そして合掌。

1. ひっぴいえんど
2. タイからパクチ
3. ナスなんです
4. あたし元気になれ
5. 池にゃ鯉
6. もしも、もしも、もしも
7. カレーライス
8. OHAYOU
9. 花街ロマン
10. ゴロワーズを吸ったことがあるかい
11. 自由への長い旅
12. 花
13.アーサー博士の人力ヒコーキ(通常盤のみ)
14.不思議な日(通常盤のみ)






 「SINGLE HISTORY VOL.V 1996-2001」 (2009年3月・30位)
 「SINGLE HISTORY VOL.VI 2002-2008」 (2009年3月・29位)

 35周年を記念して発売されたベスト2枚組×2作。20周年のVOL.I〜IVが発売された95年以降のシングルとそのカップリングが全て入っている。

 Vはキャニオン時代最後のシングルだった「LOVE NEVER DIES」「倖せのかたち」もちゃんと収録。アルバム未収録のカップリング曲も多いし、5曲入りEPだった「Pride」もそのまま収録。さらに坂本九、加山雄三のトリビュートアルバムに提供した「涙くんさよなら」「夜空の星」も収録。前者はソフトロック、後者はメタリックと完全なアルフィーアレンジになっているので必聴。

 VIの方はアルバム未収録のカップリングが少なく、近年の初回盤の種類を増やすためのヴァージョン違いとかが多く有り難味が薄い。唯一貴重なのは母校のチャリティー関係で発売された「明治学院校歌」。これもシンフォメタルアレンジになっている。
 だからVの方が貴重っていえば貴重。でもVIの方がオリコン順位はなぜか上。まあ売上にほとんど差は無いのだが。
 またアニメPVが話題になった「Lifetime Love」が意外にアルバム未収録だったりする。これのカップリングだった「Wonderful Days」はフォークロック調で00年代のアルフィーの名曲の一つであると思っている。

 For Beginnersとして80年代のヒット曲である「メリーアン」「シンデレラは眠れない」「星空のディスタンス」「恋人達のペイヴメント」が入っているが、「30th ANNIVERSARY HIT SINGLE COLLECTION 37」の時の音源である。

SINGLE HISTORY VOL.V 1996-2001
I
1. LOVE NEVER DIES
2. GLORY DAYS
3. 倖せのかたち ~Send My Heart~
4. EVERYBODY NEEDS LOVE GENERATION
5. Brave Love ~Galaxy Express 999
6. Beyond The Win
7. Pride (Re-mix)
8. Ticket to Ride[涙の乗車券]
9. Sister of The Rainbow
10. Bridge Over Troubled Water[明日に架ける橋]
11. 幻想 ~ILLUSION~
II
1. 希望の鐘が鳴る朝に
2. Beginning of the Time
3. Justice For True Love
4. A.D. 1999 -Millennium Version-
5. NEVER FADE
6. Wake Up ~Goodbye 20th century boy
7. 自由になるために
8. Juliet
9. Change the wind
10. 涙くんさよなら
11. 夜空の星
12. メリーアン (For Beginners)
13. シンデレラは眠れない (For Beginners)

SINGLE HISTORY VOL.VI 2002-2008
I
1. 太陽は沈まない
2. Chaosの世界
3. タンポポの詩
4. SWINGING GENERATION 2003
5. 希望の橋
6. 夜明けの星を目指して
7. 希望の鐘が鳴る朝に ~2004 mix version~
8. 100億のLove Story
9. ZeRoになれ!
10. 悲しみが消える時'05
II
1. Innocent Love
2. ONE
3. Dear My Life
4. Dear My Life Acoustic Guitar Instrumental
5. 夢よ急げ Acoustic Guitar Instrumental
6. Dear My Life Original Instrumental with Electric Guitar Melody
7. Lifetime Love
8. Wonderful Days
9. Going My Way (Live Version)
10. Happy Christmas Time (Live Version)
11. 聖夜 -二人のSilent Night- (Live Version)
12. 明治学院校歌
13. 倖せのかたち ~Send My Heart~ (アコースティック)
14. 星空のディスタンス (For Beginners)
15. 恋人達のペイヴメント (For Beginners)




5. And Now (2010〜)

22
(初回/通常)

 「新世界 -Neo Universe-」 (2010年3月・4位)

 2010年代初となるアルバムは「GLINT BEAT」「Going My Way」「ONE -Venus of Rock-」とは違う、久々にアルフィーらしい堅牢豪華な作品となった。

 冒頭のNeo Universe三部作はI、II、IIIがそれぞれ5分、6分、6分で、17分を超えるシンフォニックなプログレメタル大作である。17分をスピード感と次から次へ繰り出されるリフであっという間に聴かせてしまう。
 Iはジェネシスの「ナイフ」のようなリフも飛び出すシンフォニックメタル、IIは高見沢がソロでやってたようなメロスピ、IIIは桜井のやや芝居がかった歌い方でタイガースの「ヒューマン・ルネッサンス」をプログレメタル化したような曲だと思った。

 今回キーボードのサポートただすけ(鈴木正将)の初加入アルバムであり、長谷川、山石、菊池がいた「ARCADIA」〜「Nouvelle Vague」の頃とは違う新しいコンパクトかつ豪快なバンドになっている。

 三部作を一つの組曲とすると「17分の組曲+シングルを中心とした8曲」というELPのアルバム「タルカス」のような構成だと思っていい。
 三部作に続く「Zipangu」も70年代ブリティッシュロックらしい格好いい曲だ。これをNeo Universe PARTIIIにしてIIIをIVにして四部作にしても良かったんじゃないか。

 それ以外の「GET YOUR CHANCE」「夜明けを求めて」などはアルフィーで良くあるハードロック。「風の詩」がCSNアレンジになっているのは良い。「リバプールから遠く離れて」はビートルズをリスペクトしたモンドな小品。和幸でありそうな曲だと思うとグッとくるものがある。「桜の実の熟する時」はアルフィーに良くあるバラードで「いつも君がいた」「Always」などを思い出す既聴感バリバリの曲だがアルバムの最後に入っているとやっぱりハマる。

 アルフィーのアルバムを聴いたことないけど興味がある、という人にちゃんと薦められるアルバムである。36年目にしてこんなパワフルなアルバムを作ってくれた。
 しいて言えば桜井がシャウト一辺倒なので「Pride」や「The Way」みたいな美しい歌唱が無いのが残念か。だから「この愛を捧げて」か「桜の実の熟する時」のどっちかは桜井に歌って欲しかった。というかシングルは全部桜井が歌えばいい。

 DVDはホント大したことないので(PV集なんだけどサビだけとかワンコーラスだけとかしか作ってない)ジャケがアーティスティックな通常盤の方がいい。

1. Neo Universe PARTI
2. LAST OF EDEN ~Neo Universe PARTII
3. 新世界を越えて ~Neo Universe PARTIII
4. Zipangu
5. この愛を捧げて ←(2位)
6. GET YOUR CHANCE
7. 初恋の嵐 ~Love Hurricane
8. 風の詩 (Acoustic Version)
9. リバプールから遠く離れて
10. 夜明けを求めて (Album Mix) ←(4位)
11. 桜の実の熟する時 (Album Mix) ←(6位)












パーリス