これが早稲田祭だ!
 「早稲田祭」は、参加団体総数七百を抱え、企画内容も多様で質が高い「全国一の学園祭」だ。
 まず、前夜祭〈Jazz&Latin〉で早稲田祭は幕開けを告げる。学内屈指の音楽サークルが実力をフルに発揮し、全国一の学園祭の幕開けに相応しい競演をくりひろげる。また、〃早稲田祭=硬派学園祭〃と呼ばれるほどに常に社会的な注目をも集めていたシンポジウム、創意工夫あふれる研究発表をはじめ、古典芸能、美術、映画、音楽、演劇……といったありとあらゆるジャンルのサークルが、一年間の研究成果や日々の練習成果を存分に発揮し、盛大に企画を実現する。フィナーレを飾る後夜祭〈Rock Festival〉では、オーディションを勝ち抜いた実力派の音楽バンドの競演が花火で彩られ、感動のうちに早稲田祭を幕をとじる。まさしく学生文化の精華を花開かせる場として盛大に実現され、のべ十万人の来場者を魅了してやまないのが早稲田祭だ。
 早稲田祭は同時に、〈自治と文化の祭典〉としても全国一を誇る学園祭である。学生自治団体・サークルから選出される実行委員会が中心となり、学生が自主的に運営し実現するためだ。早大生は、全国一の質と規模において早稲田祭を盛大に実現するために、大学当局との交渉を行ない、補助金の支給や休講措置といった自治権の拡大を実現し、早稲田祭をつくりだしてきたのである。

〈学生自治〉の否定
 こうした早稲田祭のあり方を否定し、学生主体の学園祭を、大学当局の管理・統制のもとでつくられる〈御用学園祭〉へと変質させるために、大学当局は、一九九五年以来、早稲田祭への規制をかけてきた。

強権的に早稲田祭を「中止」に
 一九九五年、大学当局は突如、大学からの補助金支給額を大幅に削減するとともに、補助金の使い道を大学当局が指定するというシステムを盛り込んだ「是正策」を提案し、早稲田祭実行委員会をはじめとした学生に合意を迫った。大学当局は、学生が学生自治の精神に則り財政運営を行ないながら早稲田祭を実現していることを否定し、早稲田祭運営に財政面から介入することを足掛かりに、〈自治と文化の祭典〉早稲田祭のありかたを変えようとしたのだ。学生はこうした大学当局の追求を許さず、「是正策」合意なしには補助金は支給しない、との大学当局の姿勢に「NO!」の姿勢を貫いた。そして、補助金支給ゼロの厳しい財政状況の中で、企画準備や宣伝などを一致協力して行ないながら、盛大に第四十二回早稲田祭を実現した。また学生は、早稲田祭終了後もなおも「是正策」の合意を迫っていた大学当局に抗議しながら粘り強い交渉を続け、ついに翌年の三月に、早稲田祭プログラムの印刷費用などの補助金額の大幅増と「学生自治の尊重」を盛り込んだ「改善策」を大学当局と合意した。
 ところが、大学当局は、早稲田祭のプログラムの仕様に規制を加えるなどの「改善策」合意を反古にするような言動を繰り返した。そして、この姿勢に抗議しながら学生が第四十三回早稲田祭を盛大に実現した直後、大学当局は「補助金はゼロがいい」「すぐにゼロにできないから『改善策』をつくったんだ」といった悪罵を学生に投げつけ、挙げ句の果てに、「早稲田祭広告費の横流し疑惑」といった事実無根のデマをでっち上げ、キャンペーンしはじめた。
 学生は大学当局の持ち出した「疑惑」に具体的に交渉の場で反論し、大学当局の姿勢に抗議し続けた。そして、七か月後の翌一九九七年六月には、大学当局が「疑惑」の「証拠」としながらも一貫して公表を拒否していたていた「企業アンケート」が公表された。この「アンケート」の内容は、「広告費横流し」なる「疑惑」が全くの虚偽でしかないことを明白に示すものであった。この時点で、「疑惑」なるものの〃論拠〃を失った大学当局側は「二度と『横流し』とは言わない」と交渉の場で明言し、次年度の早稲田祭開催のための交渉期日を指定したのであった。
 ところが、大学当局は、この前言を突如翻して、この「横流し疑惑」をあくまでも「事実」であるときめつけ、それを「理由」として、一九九七年八月、早稲田祭の「中止」を決定した。〈自治と文化の祭典〉早稲田祭をなきものとし、大学当局いいなりの学園祭を実現することを狙って、大学当局は、早稲田祭そのものを「中止」に追い込んだのである。

〈学生主体の学園祭〉の否定明白に
 翌一九九八年、大学当局は「新生早稲田祭」を実現するための「提言」を広く募集し、集まった学生を大学当局が〃指導〃しその下で学生に学園祭を実現し、当局の意に適った「早稲田祭」をつくりだそうとした。しかし、集まった学生たちの中から「補助金支給」「学生自治の尊重」の要求が出された途端、大学当局は早稲田祭の「不開催」を決定した。また、一九九九年には、学生がようやく学園生活を軌道にのせる五月の時点で、「学生の動きがない」ことを理由に早稲田祭「不開催」を決定してしまった。
 二〇〇〇年には、学生有志が「新生早稲田祭したくスタッフ」を結成し、早稲田祭の開催を求める早大生一万人の署名を集め、当局に提出した。しかし、大学当局は、この早大生の切実な要求すら踏みにじり、早稲田祭を「不開催」とした。さらには、「スタッフ」がサークルの合同企画として実現した「わせだまつり」に対しても、大学当局は「サークル合同企画を認めたのは…『学園祭』の企画を望んだからではない」として教室・屋外エリアの使用を不許可としたり、「本部企画と前・後夜祭の(企画実現の)撤回」を要求したりした。このように、もともと大学当局への補助金支給や諸権利の獲得などの「自治闘争」を避ける路線をとる「スタッフ」の要求をすら、大学当局は認めなかったのである。
 大学当局は、すでに今年の早稲田祭を「開催するつもりはない」(奥島総長)と明言している。早稲田祭を盛大に実現していくためには、こうした学生の自主的で創造的な学園祭を否定する大学当局の姿勢を問題にしていくことが重要だ。すでにワセダの先輩たちは、今年こそ早稲田祭を実現しようと頑張っている。君もぜひ一緒に頑張ろう!


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