航空機関係の、ちょっと専門的な話題です。

飛行機はなぜ速いか?。


「そんな事は、当たり前。速度が速いから・・」と言われるかも知れません。
しかし、そればかりでないようです。

 


この図は、ある日の羽田―>新千歳便と、羽田―>釧路便の航路です。

飛行機は山や海があっても関係なく進めます。したがって、新千歳も釧路もさほど所要時間は変わりません。
それに比べ、陸路は地形に大きく影響されます。

このように、飛行機が速いのは、速度と共に、地形に関係なくまっすぐ進める事も大きい要因です。


飛行機は、なぜ東海道新幹線に勝てないのか?。

これは、ある日の関西(空港)発羽田行きの航路です。

北に向け離陸後、大阪市を避け、淡路島の近くを一周し関西空港上空を飛び、東に向かいます。
騒音対策とは言え、無駄な動きである事は否めません。

飛行機は、離陸後や着陸前に諸事情により、大きく迂回する事があります。近距離だと、こういったロスは大きな障害になります。

関西―>羽田の所要時間は、 1時間5分程度。
対する新幹線は、2時間30分と少々。その差は、約1時間半です。

大阪市内から関西空港へ、例えば難波から関西空港まで南海のラピートで約30分。
羽田に着いてからも、都心へはモノレールや京急で移動する必要があります。
また、飛行機に乗る時は、多少余裕持って空港に着く事が必要です。
そう考えると、新幹線に比べ早くはありません。

飛行機は、ある程度長距離でないと、その威力が発揮できません。

V1速度

飛行機が離陸する時、ある速度に達すると、もう離陸中止はできません。
つまり、ここで中止を試みても、滑走路をオーバーランしていまう・・、と。
もう、異常があっても飛び上がるしかない、という境界がV1速度です。


V1:離陸決定速度

VR:離陸する(浮き上がる)速度

V2:離陸後、安全に上昇できる最低速度

管制

飛行機は空港で1メートル機体を動かすにも、管制の許可が必要です。
したがって、離陸にしろ着陸にしろ、管制の許可をもらい行います。

飛行機は速度が速いので、有視界飛行でありません。

ニアミスなどでも、たいていはパイロットのミスでなく、管制の指示に問題ある場合が多いです。

2001年 1月31日の、JAL958便とJAL907便のニアミスでは、JAL907便の急降下による回避で多数の負傷者を出しました。負傷者が多数と聞くと、パイロットに問題あったように思われるかも知れませんが、私は両機のパイロットはよく回避したと思います。

2001年 1月31日のJAL958便とJAL907便のニアミス

静岡県上空で、羽田発那覇行きJAL907便と、釜山発成田行きJAL985便が接近する警告が管制部レーダーで作動。

管制官は、985便に降下を指示するつもりで、便名を取り違え907便に降下を指示。

両機でも、TCAS(航空機衝突防止装置)が作動。

907便は、管制官の便名取り違え指示により、TCASの指示と反対に降下を開始。

そして両機は異常接近。
907便は、回避の為急降下を行った。

 


急降下により、JAL907便機内では、客室乗務員やワゴン、乗客らが天井へ激しく打ち付けられました。
負傷した乗客としなかった乗客の差異は、シートベルトです。
シートベルトは、たえず着用しましょう。

シートベルトしてても、ワゴンが頭に落ちてきたらダメですが・・。


誘導灯

通常は滑走路端の地上に設置されてますが、丘の上の空港ですと、 このように橋脚を造って設置されている空港もあります。

 
釧路空港


戻る
トップページへ