SNESGTの解説
ほとんどの設定は、メニューバーの「オプション」→「設定」で呼び出せる
設定ウィンドウで行います。そのまんまな項目はバカらしいので、解説しません。
コントローラーの設定さえすれば、後の設定は特にいじらなくても良いので、
すぐにROMを読み込んで遊べます。
1.コントローラの設定
設定ウィンドウの「コントローラー」という項目をクリックすると、設定画面が出ます。
設定の方法は次の通りです:実機コントローラーのボタンに対応した欄が並んでいます
ので、欄をクリックし、その欄が表すボタンに対応させたいキーボードのキー(もしくは
ジョイパッドのボタン)を押します。
-
「コントローラー選択:」で、どのプレイヤーのコントローラーを設定するかが決められます。
- 3〜5Pのコントローラーをゲームで認識させるには、マルチタップ5を有効にする必要が
あります。詳しくは下の方にある、「周辺機器の使用」を読んで下さい。
2.画面設定
設定ウィンドウの「画面」という項目をクリックすると、設定画面が出ます。
- 「全般」の「フィルタ:」で画面の拡大法が選択できます。
「フィルタ無し」は多分、ソフトウェアによる拡大を一切行わず、ハードウェア拡大のみを
行うものです。ぼやけます。
「拡大:二倍化」と「拡大:最近傍法」の違いは良くわかりませんが、二倍化は、二倍まで
ソフトウェア拡大して、それ以降はハードウェア拡大。最近傍法は、可能な限りまで
ソフトウェア拡大を行うものだと思います。いずれにせよ、くっきりします。
「スキャンライン」は、ブラウン管のような走査線を入れて、荒さを目立たなくする
拡大法です。
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「全般」の「画面更新の同期を取る」は、垂直同期を取って、画面に走る波を防止します。
「同期時にCPUを休ませる」を有効にすると、垂直同期を取っても、CPU使用率が100%に
ならなくなります。
- 「全般」の「画面の配置方法」はそのまんまな項目です。「アスペクト比4:3を保つ様に
拡大する」は実機そのものの挙動です。実機は、ROMイメージに記録されている画像
データを、横:縦の比(アスペクト比)が4:3になる様に拡大しました。ROMイメージに
記録されている画像と同じアスペクト比でプレイしたい時は、「整数倍して〜」を選択。
-
「フルスクリーンモード」の「画面サイズ:」で、フルスクリーンモードの解像度設定等が
できます。読み方は、「解像度-1ピクセルあたりのビット数-リフレッシュレート」でしょう。
画面全体に引き伸ばすときは、「800x600」以上にしましょう。
3.サウンドの設定
設定ウィンドウの「サウンド」という項目をクリックすると、設定画面が出ます。
初期設定で特に問題ありません。
- サンプリングレートの値が高いほど、高音質になります。32000Hzが実機の値です。
- バッファ長が長いほど、サウンドの遅延が大きくなります。低スペックのパソコンで、
バッファ長を短く設定しすぎると音とびします。
- 「補間方法」は、振動数の少ない音の波形を滑らかにして出力する方法です。
「ガウス関数による補間」が実機の挙動です。
- 「オプション」の「サウンドのテンポを常に一定にする」を有効にすると、ゲームの
進行速度を変更しても、サウンドの再生速度が一定になります。
4.セーブデータ用のフォルダの設定
設定ウィンドウの「ディレクトリ」という項目をクリックすると、設定画面が出ます。
設定した場所に、ゲーム中のバッテリーセーブデータが、.srmという拡張子の
ファイルとして、出力されます。
5.ステートセーブ・ステートセーブのロード
ステートセーブ機能を使えば、ゲーム中いつでも好きなときにセーブを行い、その場所から
再開することができます。ステートセーブの方法は次の通りです。
- ゲーム中に、メニューバーの「ファイル」の「状態保存」から、使用する
セーブスロット(ステートセーブを保存する場所)を選択すると、そのスロットに、
現在のゲームの状態が記録されます。
- ゲーム中に、メニューバーの「ファイル」の「状態復元」から、セーブスロットを選択すると、
そのスロットに記録されているゲームの状態がロードされます。
- ステートセーブの保存は、ファンクションキーでも行えます。詳しくは、下の
「ファンクションキーとショートカットキーの設定」の項目を読んで下さい。
- ステートセーブは、スロット0のものが.sv0、スロット1のものが.sv1、
スロット2のものが.sv2・・・という拡張子のファイルとして、セーブデータ用のフォルダに
保存されます。
- ゲーム中のセーブ(実機のカセットのバッテリーセーブ)とステートセーブは全く違う物です。
ステートセーブを行っても、バッテリーセーブには何の変化も起こりません。バッテリー
セーブの保存/ロードは、実機同様に、ゲーム中でしか行えないのです。
- srmファイルは、実機のカセットのバッテリーセーブデータに対応する物で、他の
エミュレータでも使用できます。それに対して、sv*ファイルは、SNESGTでしか
使用できません。
6.ゲームの進行速度の設定
設定ウィンドウの「速度」という項目をクリックすると、設定画面が出ます。
- 60FPSが、実機そのものの速度です。120ならニ倍速、30なら半分の速度になります。
- 「ウェイト有効」を有効にすると、「仮想FPS:」で設定したFPSの値を超えないように
なります。逆に無効にすると、パソコンが実現可能な最大の速度で、ゲームが動作します。
- 「オートスキップ」を有効にすると、「仮想FPS:」で設定したFPSの値を下回る速度で
動作しているときに、その速度に追いつくように、フレームを自動で飛ばすようになります。
- 「フレームスキップ」は、フレームをいくつ飛ばすかの設定です。「オートスキップ」が
無効のときに設定できます。
- 早送りをするときは、ファンクションキーを使って下さい。詳しくは、下の
「ファンクションキーとショートカットキーの設定」の項目を読んで下さい。
7.リセットボタンを押す
メニューバーの「ファイル」の「リセット」を選択すると、実機でリセットボタンを押すのと
同じ効果があります。「ハードリセット」を選択すると、実機で電源スイッチを
OFF→ONするのと同じ効果があります。
8.音楽・画像のキャプチャ
メニューバーの「ファイル」の「SPC保存」をクリックすると、SPCファイルが保存されます。
保存先はセーブデータ用のフォルダになります。
SPCファイルとは、ROMイメージから直接抜き出した音楽のデータです。
音楽再生ソフトのWinampに、
SNESAmpというプラグインを
インストールすれば、再生やwav形式での録音が可能になります。
メニューバーの「ツール」の「スクリーンキャプチャ」で、ゲームの画像を保存できます。
9.周辺機器の使用
SNESGTは、スーパーファミコンの周辺機器である、マルチタップ5, スーファミマウスの
エミュレートを行えます(パソコンのマウスが、スーファミマウスの役目を果たします)。
これらを使用するには、「オプション」メニューの「入力」から、使用する周辺機器を
有効にして下さい。
10.ファンクションキーとショートカットキーの設定
ファンクションキーの割り当ては、設定ウィンドウの「コントローラー」という項目の、「ファンクションキー
割り当て」で行います。
ショートカットキーの割り当ては、設定ウィンドウの「ショートカットキー」で行います。
ファンクションキーのトグルとは:
「OFF」なら、押している間だけ機能を発揮
「ON」なら、押すと機能を発揮し、もう一度押すと機能を停止するということです。
11.その他の設定
設定ウィンドウの「詳細」という項目をクリックすると、その他の設定が行えます。
バックグラウンド動作を許可することもできます。
12.BS設定
筆者はBSに関しては詳しくありません。EmuBoxさんの
方に詳細な解説があるので、そちらを参考にして下さい。
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